《【完結】処刑された聖は死霊となって舞い戻る【書籍化】》ポルターガイストってなに?
(ポルターガイストってスキルはなんだろ?)
進化しても話すことはできなかったけど、それはそうと新スキルが気になる。
近くの街道上に丁度スケルトンがいたので、近づいてスキルを発した。
(ポルターガイスト)
黒い煙のような腕をスケルトンに向け、魔力を放出する。本來であればその魔力が何らかの効果を発揮して変化するのだが、何にも変質せず空中に留まった。
私の魔力だから、まるでがついているかのように知覚できる。種族スキルに使ったのは闇屬の魔力で、例えばファイアーボールであれば発の瞬間に炎になり、球を創り出すのだ。
(魔力を出すだけ、なはずないよね)
むむむ、と魔力を睨みつけて唸っている間にも、スケルトンは私に狙いを定めて腕を振りあげた。いつものソウルクラッシュだね。レイスになってさらに魔力が増えた私にとって、スケルトンはもはや脅威ではない。
でもポルターガイストの実験に來たから、ちょっと待ってしいなー。なんて思っていると、スケルトンのきが突然止まった。
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(ん? なんで止まったの?)
腕を叩きつける作の途中で停止したのだ。結界にぶつかったじではない。よく見るともぞもぞいていて、空中で見えない網に捉えられたような……。
(あ! 私の魔力に捕まったんだ!)
スケルトンが停止したのは、私がポルターガイストのために放出した魔力が滯留している場所だった。
まさか、と思い魔力に意識を集中させる。
(えっと、右にけ!)
手を向けて右側に魔力を移させようとする。
目には見えない魔力の塊が指示通りにいた――スケルトンを連れて。
(魔力がスケルトンのを支配してる? いや、これはどっちかと言えば、魔力に押されてるってじかな?)
右へ、左へ。
腕を振って魔力を移させるたびに、スケルトンも同じように左右に揺れた。り人形のようにされるがままく骨に、ちょっと楽しくなってくる。
ずっと魔力をっているうちに覚が鮮明になってきた。
同時に、ポルターガイストというスキルの効果について分かってくる。
(魔力でを摑むスキルだ!!)
ついに、質に干渉できるようになった!
今まではにろうとしてもすり抜けてしまうので、何かを摑むことはできなかった。
レイスのも霊だけど、ポルターガイストでを摑めるんだ。
夢が広がる。頑張れば筆談くらいならできるんじゃない?
(練習しないと!)
さくっとスケルトンの魂を吸いあげて、街道から離れる。
スケルトンと背比べしてみると人間の子どもくらいの長になっていた上に、真っ黒なマント姿は晝間だととても目立つ。さっきみたいに人が通りかからないとも限らないしね。
落ちていた小石から數歩離れて、スキルを発させる。
(ポルターガイスト!)
魔力は聖の魔法でも使うから、作自は慣れているつもりだ。
結界の大きさや形を調整するためには魔力のな作が必要になる。同じ要領でできると思うんだよね。
魔力は小石に真っすぐ飛んでいって、包み込んだ。魔力に意識を集中させ、力を込めて持ち上げる。思ったより呆気なく、小石は宙に浮かび上がった。
(おお! なんか!)
スケルトンにやったようにかしてみる。
思った通りにかすのは難しかった。例えるなら長い木の棒を両手に持って、先っちょで挾んで小石を持ち上げているようなじ。
不用だからちょっと気を抜くと落としちゃう。
真っすぐ移させる分にはそんなに苦労しないんだけど、曲げたり八の字を書いたりみたいな複雑なきは上手くいかなかった。
(まあ練習かな。近づいてみたらどうだろう)
手で直接摑むように、近距離で放出した魔力で小石を摑んでみた。
(あんまり変わらないかも……距離は用さに関係ない、と)
その後も々と検証した。
なにせ、ヒトダマになって以降初めて質に干渉できたのだ。うきうきで思いついたことを試していった。
結果として、いくつか判明したことがあった。
程距離は見えている範囲なら屆く。ただし、な作ができない関係で、遠すぎると魔力が命中しなかったり上手くかせない。
力は結構強い。生前では到底持ち上げることができなかったであろう大巖も軽々と持ち上がった。これ結構すごくない?
(レイス選んでよかった! これでできること結構増えるね!)
最悪喋れなくても、文字を書く練習をすれば筆談ができるかも!
(もしかして必要條件の願って、意思疎通をしたい、っていう私の願いが必要だったのかな?)
ゴーストはケラケラ笑いながら漂流するだけの無害な魔だ。
意思は存在しない。
だが、レイスは明確な意思を持って襲ってくることが確認されている。ゴーストとレイスの違いは意識の有無なのかもしれない。
(ゴーストの中でも強い願を持つ個だけがレイスになれる、と……私、魔博士になれるんじゃない!?)
王國救ったらアレンと一緒に魔研究しながら暮らすのもアリだなー。
そのアレンがいる孤児院がある王都近くの街は、街道を進めばあるはず。
まずはそこを目的地にしよう!
そう決めて、街道に戻った。
上機嫌で揺れながら街道に顔を出すと、大量の魔が目にった。
(何事!?)
さっとを隠す。
スケルトンやスケルトンソルジャー、ゾンビにエアアーマー……ファンゲイルの軍隊だ。
(私を追いかけてきたの!? あれ、でもその割には様子が……)
彼らは何かを探しているというよりは、足並みを揃えてどこかへ向かっているような……。
五十以上のアンデットが歩く先にあるのは、まさか――。
(みんなが危ない!)
王國の危機は、予想より早く訪れていた。
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