《【完結】処刑された聖は死霊となって舞い戻る【書籍化】》王都へ!
近くにいた伝令兵から馬を借りて、アレンがった。
「でもアレン、私すり抜けられるから……」
「分かってる。先に行ってくれ。後から追いつく」
「うん、ファンゲイルを見つけたら合図を送るね。こうやって」
ホーリーレイを応用して、明るさを上げた太めの線を空に放った。これなら遠くからでも見えるよね。
アレンが了承したのを確認して、王都を目指して走りだした。しの間別行だ。
街にると、兵士の避難導があったのか人の往來はほとんどなかった。全ての障害を無視して、最短距離で真っすぐ向かっていく。王都はこの街を抜けた先にある。
それにしても、ファンゲイルはどうしていきなり王都に乗り込んだんだろう。王國を滅ぼすのが目的ではないのかな?
いや、滅ぼすにしても先に王都を制圧する手段があればその方が早いのかもしれない。ドラゴンに乗って空から侵するなんて、普通できないもんね。
「もしレイニーさんがいたら絶対撃ち落とされてるね!!」
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とりあえずレイニーさんの威を借りて威張っておく。
私? 結界で侵を防ぐくらいはできるよ。でも遠ければ遠いほど、そして結界が大きいほど度が甘くなるから、既に侵され距離のある現狀では難しい。
他に考えられる目的としては、王國の征服かな。私が結界を張っても王國に固執していたことから、王國を支配したいのかもしれない。
そういえば砦でゴズメズと話している時、何かしいものがあるって言っていたような気がする。
私は馬が走るよりも早く、街をくぐり抜けた。短い街道を行けばすぐに王都だ。
當たり前だが、こちらの街道に魔はいない。靜かなものだ。
既に降り立ったのか、空に骨ドラゴンの姿はない。あの巨が本気で暴れればどれだけの被害が出るか。考えるだに恐ろしい。
兵士よりも戦闘に長けているらしい騎士団が頑張ってくれていると信じたい。でもなぁ、騎士団って貴族お抱えの組織で、跡継ぎになれない次男以降の子がコネで配屬されてたりするから、あまり良い印象がないんだよね。
「平和な王都の警備してるだけなのにさー」
ダメだ、王都に戻ってくると自分の格が悪くなる気がする。結構鬱憤が溜まっていたらしい。
ここ數年戦爭と無縁だったから軍備に力をれていないのだ。今や王國の上層部は腐り切っていて、私腹をやすのに夢中である。
やっぱ私が守らないと! そう意気込んで王都の門を突っ切った。
飛び込んできた景に、目を疑った。
「あれ? なんともない……?」
処刑されて以來、久々に來た王都だけど、見える景は記憶の中のものと相違なかった。
骨ドラゴンに破壊された形跡もない。
「見間違いだったのかな?」
上空から王都を見渡す。突然の襲撃にパニックになっている人たちが多くいるから、見間違いではない。でも、肝心の骨ドラゴンが見當たらない。
王都は東側に位置する王宮から扇狀に城下町が広がっているような形をしている。骨ドラゴンが暴れていれば、この位置から見えないはずがないのだ。
「まさか、直接王宮に……?」
ふと口に出して、遅れて思考が追いついた。
そっか、征服が目的なら徒に街を破壊する必要はない。軍勢で戦力を削いで、國の中樞である王宮を直接制圧すればいいのだ。
ギフテッド教のみんなが既に王宮を離れていることは、幸か不幸か。私としては彼らが危険に曬されなくて嬉しい。
でも神がいなくて手薄な王宮を攻められれば一溜まりもないだろう。急がないと。
側面の壁から王宮に侵して、見慣れた廊下にった。
王宮の中は思った通り騒然としていた。逃げう貴族、焦った様子で駆ける騎士、怯えて立ち盡くすメイド。
彼らのきの中心は、中庭かな。
ふわふわと浮かぶ私を見ていよいよ泣き出してしまったメイドちゃんには申し訳ないけど、無視して中庭に向かった。
吹き抜けになっている王宮の中央部、緑かな中庭に、ファンゲイルはいた。
「やあ、ずいぶんと可らしい姿になったね」
「あなたに言われても嬉しくないね!」
死が人の魔王は、相変わらず骨を抱いていた。
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