《【書籍版・講談社ラノベ文庫様より8/2発売】いつも馬鹿にしてくるモデルの元カノも後輩も推しのメイドも全部絶縁して好き放題生きる事にしたら、何故かみんな俺のことが好きだったようだ。》友達
「おう宮本、おはよう」
まるで以前からの友達だったかのように気さくに話しかけてきたのは、同じクラスの片山だった。名前は忘れたが、流石に片山は合ってると思う。
朝のホームルーム前の和やかな時間。生徒たちは、これから始まる代わり映えのしない學業へのささやかな抵抗として、思い思いに時間を過ごしている。
例によって俺に近付くクラスメイトはいないはずだったのだが、今までも特に接點があった訳でもない片山が突然聲をかけてきた事に若干驚く。明るく振る舞う様子から、どうやらマイナスのは持たれていないようで安心した。
「お前そのワックスどこの使ってんの?」
「バベルの07とプロテクトを半々で混ぜてるよ」
「お、混ぜてるのか! 一つだと思うようなスタイリングができない時あるもんな!」
「片山は何使ってセットしてるんだ?」
「俺はtwoのクリームだ。しらかめの方がトップのセットしやすくて」
そうか、何故片山が聲をかけてきたか理解した。
Advertisement
短すぎず長すぎず、綺麗にセットされた束間のある茶髪と、凹凸がハッキリしているハンサムな顔。制服を著崩していてもだらしなく見えないよう、丈はそのままにしており、お灑落に関する並々ならぬ努力がうかがえた。
彼はいわゆるスクールカースト最上位に位置するグループのメンバーで、その中でも特に発言力のある男だ。だが、服や髪型に気を使っていると言っても高校生。そこまで熱心にお灑落に取り組んでいるのは彼くらいで、もちろん他のメンバーも格好いいのだが、片山と比べるとイマイチパッとしない印象をける。
だから、同じようにお灑落に気を使っていそうな俺を見つけて、コミュニケーションを取ろうと考えたのだろう。
「てか突然ごめんな? 夏休み明けになって、宮本がめちゃくちゃカッコよくなってたから話しかけてみたかったんだよ。夏休みデビューとか言ってたやつもいるけど、そこまで変わるには相當な努力が必要だよな。すごいわ」
「片山こそ、クラスで頭ひとつ抜けてお灑落だと思うよ。いつも持ってるリュック、カナタマツモトのだろ?」
「おぉ! わかるのか!」
カナタマツモトは、服が好きな人間なら誰もが知っているようなドメスティックブランドだが、値段がそこそこするため高校生の知名度は低い。だから片山の周りでそれに気付く人間がいなかったのだろう、彼はとても嬉しそうに目を輝かせている。
そう考察しつつ俺も、同のお灑落な男子に褒められた事に、恥ずかしさと嬉しさが相まってこそばゆい気持ちだ。
「なんかお前変わったよな。明けも変わったと思ったけど、その時よりらかさがあるっていうか。まぁなんだ、今の宮本となら仲良くなれる気がするから、これからは気軽に聲かけるわ! 服の話とかもっとしたいしな!」
「そう言って貰えると嬉しい。これからよろしく」
ちょうどそう言ったタイミングで始業のチャイムが鳴り、片山は笑顔で右手を挙げながら自分の席に戻っていった。
これはまさか……友達ができたのか?
かつてない程円に進んだ會話に凄まじい手応えをじ、思いがけない幸運に自然と頬が緩む。友人ができるまでなくとも半年はかかると覚悟を決めていたのだが、彼のコミュニケーションスキルのおで目標は呆気なく達されてしまった。
それにしても、片山の積極と素直な言葉選びには學ぶ事が多々あった。堅苦しくならないような自然な聲のかけ方、知識の多さからくる余裕のある反応。途中、相手を困させた事に対する謝罪を挾む事で場が和んだし、相手を褒めることも欠かさない。その他にも見習うべき箇所は數えきれないほどあり、彼を一つの目標とするべきではないかと、脳で有識者會議が開かれることとなった。
――――――――――――――――――
さて、會議は白熱を極め、結論が出ないまま放課後を迎えてしまった。今日も今日とて黒咲が俺を捕まえに來て、二人で下校だ。
「そういえば先輩、私が髪染めてるのチャラいとか思わないんですか?」
世間では、髪を染めているだけでチャラいとか頭が悪いといった偏見持つ人間が一定數存在している。黒以外の髪に何か辛い思い出でもあるのだろうか。アニメやゲームのキャラに憧れてきた俺としては、ちょっとカッコいいと思ってしまう。
「別に思わないなぁ。髪が真っ青な子と関わったこともあるし、偏見はないかな」
「……ふーん」
あれ、機嫌を悪くするような事を言ったつもりはないのだが、もしや髪の説明が分かりにくかったのか?
確かに、青いといっても様々だ。スカイブルーやターコイズブルー、アクアマリンなんて名前のもある。
きょろきょろと辺りを見回していると、前方に丁度いい髪の生徒を発見した。
「ほら、あの校門に立ってるの子。あんなじの青髪で……」
「先輩、どうしたんですか?」
突然會話が途切れた俺に、黒咲が小首を傾げながら疑問を抱く。
丁度良い髪の生徒どころか、あれは本人じゃないか?
あの制服は確か、うちからそんなに離れていない子校のものだったはずだ。俺の學校がバレているのは、思い當たる節があるし理解できるが、問題はどうしてここにいるかだ。
いや、高校生ともなれば他校の生徒と友達であっても何ら不思議ではない。中學の同級生でも探しに來たんだろう。俺はこのまま雑談を楽しみつつ――
「あ、優太君! ユイだよ!」
「…………先輩?」
真っ青な髪の子に話しかけられているのは誰だろうという多くの視線と、それと同じくらいの威力をめた一人の視線が全に突き刺さっていた。
需要あるよ、これからも読んでやってもいいよと思ってくださる優しい方がいたら、
ブックマークや、ページを下の方にかしていって、☆5をつけて応援していただけると泣いて喜びます。
【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖女、お前に追って來られては困るのだが?
【コミック第2巻、ノベル第5巻が2022/9/7同日に発売されます! コミックはくりもとぴんこ先生にガンガンONLINEで連載頂いてます! 小説のイラストは柴乃櫂人先生にご擔當頂いております! 小説・コミックともども宜しくー(o*。_。)oペコッ】 【無料試し読みだけでもどうぞ~】/ アリアケ・ミハマは全スキルが使用できるが、逆にそのことで勇者パーティーから『ユニーク・スキル非所持の無能』と侮蔑され、ついに追放されてしまう。 仕方なく田舎暮らしでもしようとするアリアケだったが、実は彼の≪全スキルが使用できるということ自體がユニーク・スキル≫であり、神により選ばれた≪真の賢者≫である証であった。 そうとは知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで楽勝だった低階層ダンジョンすら攻略できなくなり、王國で徐々に居場所を失い破滅して行く。 一方のアリアケは街をモンスターから救ったり、死にかけのドラゴンを助けて惚れられてしまったりと、いつの間にか種族を問わず人々から≪英雄≫と言われる存在になっていく。 これは目立ちたくない、英雄になどなりたくない男が、殘念ながら追いかけて來た大聖女や、拾ったドラゴン娘たちとスローライフ・ハーレム・無雙をしながら、なんだかんだで英雄になってしまう物語。 ※勇者パーティーが沒落していくのはだいたい第12話あたりからです。 ※カクヨム様でも連載しております。
8 125【書籍化】Fランク冒険者の成り上がり、俺だけができる『ステータス操作』で最強へと至る【コミカライズ】
5/19【書籍化・コミカライズ】決定 Fランク冒険者のティムはある日、目の前に見知らぬ畫面が見えるようになる。 自分の強さが數字となって表示されており、さらにスキルポイントやステータスポイントなどを割り振ることができるようになる 試しに取得経験値のスキルを取得すると経験値が2倍に、魔法のスキルを手にすると魔法が使えるようになった。 これまで馬鹿にされてきた主人公の快進撃が今はじまる。 4/24日間ハイファンタジーランキング1位達成 4/25日間総合ランキング4位達成 4/27週間ハイファンタジーランキング1位達成 4/30週間総合ランキング2位達成 5/14月間ハイファンタジーランキング1位達成 5/14月間総合ランキング3位達成 5/17四半期ハイファンタジーランキング5位達成
8 161黒月軍事學園物語
能力を持った者や魔法を使う者が集まる學園、黒月軍事學園に通う拓人が激しい戦闘を繰り広げたり、海外に飛ばされいろんなことをしたりと異常な學園生活を送ったりする物語
8 64クリフエッジシリーズ第三部:「砲艦戦隊出撃せよ」
第1回HJネット小説大賞1次通過、第2回モーニングスター大賞 1次社長賞受賞作品の続編‼️ 銀河系ペルセウス腕にあるアルビオン王國は宿敵ゾンファ共和國により謀略を仕掛けられた。 新任の中尉であったクリフォードは敵の謀略により孤立した戦闘指揮所で見事に指揮を執り、二倍近い戦力の敵艦隊を撃破する。 この功績により殊勲十字勲章を受勲し、僅か六ヶ月で大尉に昇進した。 公私ともに充実した毎日を過ごしていたが、彼の知らぬところで様々な陰謀、謀略が行われようとしていた…… 平穏な時を過ごし、彼は少佐に昇進後、初めての指揮艦を手に入れた。それは“浮き砲臺”と揶揄される砲艦レディバード125號だった…… ゾンファは自由星系國家連合のヤシマに侵攻を開始した。 アルビオン王國はゾンファの野望を打ち砕くべく、艦隊を進発させる。その中にレディバードの姿もあった。 アルビオンとゾンファは覇権を競うべく、激しい艦隊戦を繰り広げる…… 登場人物(年齢はSE4517年7月1日時點) ・クリフォード・C・コリングウッド少佐:砲艦レディバード125號の艦長、23歳 ・バートラム・オーウェル大尉:同副長、31歳 ・マリカ・ヒュアード中尉:同戦術士兼情報士、25歳 ・ラッセル・ダルトン機関少尉:同機関長、48歳 ・ハワード・リンドグレーン大將:第3艦隊司令官、50歳 ・エルマー・マイヤーズ中佐:第4砲艦戦隊司令、33歳 ・グレン・サクストン大將:キャメロット防衛艦隊司令長官、53歳 ・アデル・ハース中將:同総參謀長、46歳 ・ジークフリード・エルフィンストーン大將:第9艦隊司令官、51歳 ・ウーサー・ノースブルック伯爵:財務卿、50歳 ・ヴィヴィアン:クリフォードの妻、21歳 ・リチャード・ジョン・コリングウッド男爵:クリフォードの父、46歳 (ゾンファ共和國) ・マオ・チーガイ上將:ジュンツェン方面軍司令長官、52歳 ・ティン・ユアン上將:ヤシマ方面軍司令長官、53歳 ・ティエン・シャオクアン:國家統一黨書記長、49歳 ・フー・シャオガン上將:元ジュンツェン方面軍司令長官、58歳 ・ホアン・ゴングゥル上將:ヤシマ解放艦隊司令官、53歳 ・フェイ・ツーロン準將:ジュンツェン防衛艦隊分艦隊司令 45歳 (ヤシマ) ・カズタダ・キムラ:キョクジツグループ會長、58歳 ・タロウ・サイトウ少將:ヤシマ防衛艦隊第二艦隊副司令官、45歳
8 118神様の使い助けたら異世界に転生させてもらった❕
両親はおらず、親戚の家に居候中の蛇喰 葉瑠(じゃばみ はる)は、高2の始業式のウキウキした気分で登校していた。 その時、交差點に珍しい白い髪の女の子がたっているのに気付き、進んでくるトラックから助けようと庇って死んでしまう。 しかし、庇った女の子が実は神様の使いで、異世界に転生をさせてもらえることになった! そこは剣と魔法の世界、神の加護とチートでどんな困難にも立ち向かう! 処女作ですので誤字脫字や分かりにくかったり、すると思います。 亀でのろまで月に5話ぐらいしかあげれません。 いままで読んでくださっている読者様!有り難う御座います。 これからもゆっくりですがあげていきますのでよろしくお願いします! 表紙のイラストはキャラフト様より拝借させていただきました。
8 133量産型ヤンデレが量産されました
朝起きたら妹の様子が超変だった。 不審に思いつつ學校に行ったらクラスメイトの様子が少し変だった。 そのクラスメイトから告白されて頼み事された。 俺は逃げた。 現在1-13話を改稿しようとしてます 文章のノリは14話以降が標準になるのでブクマ登録するかの判斷は14話以降を參考にしていただけるとありがたいです。 現在1-3話を改稿しました
8 176