《【書籍化決定】ネットの『推し』とリアルの『推し』が隣に引っ越してきた~夢のような生活が始まると思っていたけど、何か思ってたのと違う~》こうして、俺の初配信は大失敗()に終わった
なんとジャンル別月間3位&四半紀9位になっていました!
たくさんの応援ありがとうございます!
「えーっと…………初めまして。大人(おとな)こどもです。大人です」
特にキャラ設定もないから、自己紹介っていうと殆ど天蒼馬の自己紹介になってしまう。
コメント:『ほんとに小學生?』
コメント:『なんかガラ悪いね』
コメント:『反抗期かな?』
チャット欄は子ども扱い全開。皆アバターに引っ張られすぎだろ。中まで小學生な訳ないのに。
「小學生な訳あるか。もうバリッバリ大人だから。反抗期でもないから。えーっと…………好きなものっつーか得意な事は家事全般。特に料理かな。あとは部屋の掃除。特技は…………料理かなあこれも。あ、あとザニマスも好き。皆ザニマスやってなザニマス」
言ってて気付いたけど…………俺、趣味とか特技家事しかなくないか?
何か自分がめっちゃつまらない人間にじてきた。悲しみが深い。
コメント:『弟がグレちゃった…………』
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コメント:『家事出來てえらいね』
コメント:『キャラ設定はどうしたの? 小學生に戻って?』
コメント:『なんかかわいい』
コメント:『唐突なザニマスは草』
チャット欄はアバターと中の違いに戸っている。
…………ほら、だから言ったんだよこうなるって。でも今更キャラ作れったって無理だからな?
「キャラ設定とかは特にないんだなこれが。皆観てたか分からないけど他の同期はあるんだよ、キャラ設定。でも俺だけマネージャーに『普通に喋れ』って言われちゃってさ。まあそもそも小學生の真似しろって言われても無理なんだけど。つーか有無を言わさず小學生のアバター渡されて困ってんのこっちも。ああいや、可いんだけどね。作ってくださった方、本當にありがとうございます」
アバターに言いたいことは々あるが、俺の為に盡力して下さったバーチャリアルのスタッフさんに関しては謝の念しかない。
コメント:『なんだそれ草』
コメント:『小學生みたいな喋り方出來ない? お姉ちゃんって呼んでみて』
コメント:『それいじめられてない?』
コメント:『配慮出來てえらい』
コメント:『こどもちゃん苦労人なんだね…………』
「まあ、好き勝手やっていいって言われてるからさ。大人こどもはこんなじです。なんかゴリゴリのショタ期待してた人いたらごめんね。あとお姉ちゃんって誰」
さっきからちょくちょくいる自稱お姉ちゃんはなんなんだ。怖すぎる。
コメント:『これはこれでいい気がしてきた』
コメント:『子供の長を見守るのが親の役目なのかもな』
コメント:『遅れて來た反抗期』
コメント:『カオスすぎるwwwww』
コメント:『お母さんは全てをけれるよ』
批判されたらどうしようと思ったけどチャット欄は優しい世界だった。もしかしたらリスナーは家族なのかもしれない。
…………けれど、だからと言って許されないことがある。
「ちょっと皆に言いたいことあったんだけどさ。あの…………募集してたやつあるじゃん。あれもうちょっと真剣に送ってきてくんない。これみて」
俺は送られてきた容一覧を畫面に表示させる。
「まずリスナーの総稱な? …………『お姉ちゃんズ』『PTA』『パパ』『お母さん』『モンシロチョウの蟲』『カレーライス』…………その他同レベルなの大量。おかしいでしょこれ。一番まともなのPTAなんだけど。モンシロチョウの蟲とかマジで意味分からんし。逆に聞きたいけどモンシロチョウの蟲のみんなーって呼ばれたいか?」
コメント:『呼ばれたくない』
コメント:『絶対に嫌だ』
コメント:『お姉ちゃんズいいね』
コメント:『PTA草』
コメント:『お母さんもあり』
コメント:『カレーライス送ったの俺』
呼ばれたくねえのかよ。ならなんで送ってきたんだ。
…………あとカレーライス送ってきた奴。お前は今すぐ帰ってくれ。
「この有様だから、何も決まってないの。だからこの時間で新しい候補出してくれない? ちゃんとしたまともなやつで」
流石に面と向かってふざける奴はいないだろう。
まともな候補がぽこじゃか湧いてくるはずだ。
…………と、思っていたんだが。
コメント:『お姉ちゃんズでよくない?』
コメント:『お姉ちゃんズで』
コメント:『私達お姉ちゃんズだよね?』
チャット欄は自稱お姉ちゃんで埋め盡くされた。
なんでだよ。さっきまでちょっとしかいなかったじゃんお姉ちゃん。いきなり増すんなよ。
「…………皆、マジで言ってる? 俺がガチのショタキャラだったら百歩譲って分からなくもないんだけど俺こんなだぜ? 普通の大人だよ? 人してるよ? 誰が得するのそれ」
コメント:『はい』
コメント:『私』
コメント:『こどもちゃんを困らせたい』
コメント:『皆じゃなくてお姉ちゃんズね』
「マジかよ…………え、なんか皆結託してる? 俺を困らせようみたいな集まりあった?」
いくらなんでも結束力が高すぎる。事前に示し合わせていたとしか思えないんだが。
────そんな時。
アンリエッタ:『お姉ちゃんズいいね』
コメント:『エッテ様!?』
コメント:『エッテ様來たwwww』
コメント:『先 輩 登 場』
コメント:『エッテ様先輩としてこどもちゃんに何とか言ってやって』
「…………は?」
コメントがエッテ様の名前一になる。
一秒で消えていくチャット欄を巻き戻してみれば、名前に公式マークをつけたエッテ様がコメントしていた。
靜のやつ…………あとで覚えてろよ。
アンリエッタ:『アンケートで決めたら?』
コメント:『それだ』
コメント:『流石エッテ様』
コメント:『全部アンケートで決めよう』
「アンケート?」
ミーチューブにはチャット欄を利用したアンケート機能がある。それを使って決めろって事か。
「いいけど…………お姉ちゃんズにはならないと思うぞ? チャットしてる人なんか全の極一部だろうし」
一見お姉ちゃんズ派が大多數に見えるが、それはあくまでチャットしている騒ぎたがりの中での話。流石に5萬人全員がチャットしている訳じゃないし、その殆どはまともなを持っているに決まってる。
コメント:『いいからはよ』
コメント:『賛と反対ね』
「はいはい、ちょっと待っててな」
言いながら、カーソルを彷徨わせる。
アンケート機能ってどうやってやるんだ…………?
々な所にカーソルを合わせていると、スマホがった。
『チャット欄のグラフのとこ』
「…………」
靜、ありがとう。でもあとで覚えてろよ。
「準備出來た。んじゃいくぞ。1分間な」
チャット欄にアンケートが表示される。
しばらくすると、アンケート結果がチャット欄に表示された。
【リスナーの総稱:お姉ちゃんズ】
賛(92%)
反対(8%)
アンケートが完了しました:38590票
「…………は…………?」
目の前の現実がけれられず、俺は間の抜けた聲を出すことしか出來ない。
コメント:『圧勝で草』
コメント:『お姉ちゃんズの勝利』
コメント:『これからお姉ちゃんズって呼んでね』
コメント欄は狂喜舞の大騒ぎ。ちらっとエッテ様のチャットが見えたのを俺は絶対忘れない。
「…………え、俺これから皆の事お姉ちゃんズって呼ばなきゃいけないの…………?」
コメント:『よろしくね』
コメント:『そうだよ』
コメント:『お姉ちゃんズって呼ばないと反応しないから』
「マジかよ…………普通に恥ずかしいんだけど…………皆、ああじゃなくて…………お姉ちゃんズはさ、ホントにそれでいいわけ」
コメント:『よく言えました』
コメント:『可い』
コメント:『大満足です』
ノリが分からん…………マジで誰か助けてくれ…………
「意味が分からん…………まあいいや。もうこの調子で他のタグも決めちゃおう。今日の放送30分で終わる予定だから、巻きでいくぞ巻きで」
俺はアンケート機能を駆使し、お姉ちゃんズに言われるがままタグを次々と決めていった。
────その結果がこうだ。
配信タグ『コドモオオトカゲ』
ファンアートタグ『暗黒絵畫』
使ってほしくないファンアートタグ『暗黒絵畫零式』
ファンネーム『お姉ちゃんズ』
……………………。
…………。
「…………もうやだこいつら…………今日の配信はこれで終わります…………」
コメント:『やりたい放題w』
コメント:『可かったよ』
コメント:『最後にお姉ちゃんズに一言』
「一言…………? あー、えーっと…………お姉ちゃんズの皆、今日は配信に來てくれてありがとうございました。もう二度と來ないで下さい。じゃあまた」
コメント:『またねー!』
コメント:『また來るね』
コメント:『次も早めにお願いします』
こうして、俺の初配信は大失敗に終わった。
…………ツブヤッキーのトレンドには『大人こども』がダントツトップでランクインしたらしく、暗黒絵畫も大量に生み出されたらしいが、俺はツブヤッキーを見る元気がなく後日その事を知った。
評価11000超えました!
とても嬉しいです!
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