《悪役令嬢の中の人【書籍化・コミカライズ】》後の聖は善行を積む
12/3のお晝に!!
pixivコミックで「悪役令嬢の中の人」コミカライズの2回目更新があるので宣伝に番外編の更新ですぞ!
悪役令嬢の中の人〜斷罪された転生者のため噓つきヒロインに復讐いたします〜 https://comic.pixiv.net/works/7926
「レミリアさん、ありがとうございます……! 報酬もろくにお渡しできないのに依頼を引きけていただいて、貴はこの村の救世主です! やはり、せめてこのペンダントを……」
「そんな! しい素材のついでですもの、ほんとにそんなお禮なんて……大丈夫ですから!」
し慌てたそぶりで、手も顔を小さく橫に振って報酬を辭退して見せる。
エミはきっとこの貧しい村の事を知っていたら何もけ取ったりしない。だから私も同じように振舞う、「泊まる部屋と食事を用意してくださって、それでわたくしは十分助かりましたから」と、それがお禮でいいと言外に語って。
村長の妻の形見だと言う古い寶石をもらうよりも、恩を著せて評判を広めさせる事にしたのだ。エミの記憶にあった、この世界を描いた「ゲーム」の中でもこの依頼はイベントになっていた。
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錬金窯の強化をするために必要な素材である鉱石を採掘しに來ると、近くの村が魔の被害に困っている。山での採掘のついでだからと、主人公一団は山に巣くった魔の討伐を引きける。エミの世界の「ゲーム」によくあるおつかいイベントというやつだった。
最初に提示された報酬はとても低いのだが、依頼を達すると「これを足しにしてしい」と古いペンダントをもらえる。一見古い、表面の曇った質の悪い寶石にしか見えないが、実は珍しい石で後ほど好事家にとても高く売れるのだ。
ストーリーの本筋には関わらないから、鉱石だけ採掘して、村からの依頼はけなくてもクリアは出來るのだが。わたくしが領主を務める村の越冬資金にしようと狙ってこの村の近くの依頼をけたのに、當てが外れてしまったわ。
ゲームの中ではそんな話出てこなかったのに。あのペンダントが品だなんて聞いてないわ。そんなのけ取る訳にいかないじゃないの。だって、エミはとっても優しい子だからそれを知ってたら絶対に辭退するでしょう?
わたくしはエミと違って格が悪いから、「このレミリアという冒険者は人が良さそうだから報酬を値切れないか」と思って畫策しているのでは、と疑っているのだが。「エミのレミリア」はそんな事考えないから、わたくしもおくびにも出さない。
そんな大切なものをもらう訳にはいかないと遠慮して、あちらにも負い目をじさせないように「その代わりにまたこちらに依頼で來たときは泊めていただけると嬉しいです」とだけ答える。
エミだったらきっとこう言う、こう振舞う、と完璧に推測して「こちらも、本來の目的だったしかった鉱石を手にれましたから。魔も貴重な素材になるので、損なんてしていないのですよ」と裏表を一切じさせず、太みたいに笑って見せた。
まぁ、この鉱石の他はここでしか手にらない素材なんて無いから、二度と來ないと思うけど。
依頼のついでに立ち寄ったので実際損はしていない。あの魔も解して、使う部位は確保して殘りを売卻すれば利益が出るし。
手にるつもりでいた収がなくなったのはもうあれこれ考えても仕方がないわ。また何か別の手段を考えましょう。
予定よりし早いけど、ゲームでは仲間になる、年暗殺者の所屬している犯罪組織を潰そうかしら。あそこのボスが貯め込んでる資金を丸ごといただけば村の運営資金が大分潤う。
いや、ダメだ……まだ時期が早い。組織から、年に対しての人質にされている妹が調を崩すのは冬の終わりだったはず。それから助けるため、まだ手を出すわけにはいかないのに。最良の計畫がし崩れたからって、焦りすぎてしまったようね。
実はこれ、腕の良い暗殺者である年を言いなりにするために組織が毒を盛っているのだけど。解毒薬を「この病気の特効薬で、この組織のお抱え薬師しか作れない」と言って渡しているの。
年は妹のために、犯罪に手を染めていく。妹には「酒場の用心棒のバイトをしている」と偽って夜に外出しているのだったっけ。
本人達も知らない事だが、薄いけど彼らには魔族のが流れている。年の魔力は人間並みだが、能力が高くて夜目が利くのはこのため。まぁ、この辺の事はどうでもいいわ。
何の見返りもなく命を救った後はわたくしの村に迎えれる予定。彼らは「レミリア」に何をしてもらったか、どれ程謝してるか聞かれなくても広めてくれるだろうし、単純に村での貴重な戦力にもなるから。
この件についての細かい話は先で考えればいいだろう。今は村の運営資金についてだ。冬になれば暖をとるための燃料がどうしても必要になる。しかしあの開拓村の近辺には薪に出來るような森は無い。防寒著も足りない。外部から薪と中古の類を買い付ける資金にしたかったのだが……資金難を理由に領主邸に村人全員を集めてひと冬しのごうか。他人と數カ月一つ屋の下で過ごすなんて本當はごめんだが、死なせる訳にはいかない。
エミはなるべく全員が、最大限幸せになるようにと常に考えていた。資金難を仕方がないと言わずに「お金や薪がなくても皆が溫かく冬を過ごすには」と思える子だから。わたくしも同じように、同じ視點で考えないと。
暖はとれるけど人口度が高くなるから染癥には注意を払う必要があるわね。薬は今あるもので足りるかしら。ああ、そう考えると別の心配が出てくるのか……悩ましい。
薪よりうんと安く暖房をまかなえる手段があればいいのだが。……エミの世界の知識で何か出來ないだろうか? 上手くいけば新しい魔道としても販売できる。魔道の暖房は一応存在するが、火災の心配が無いものを作れれば間違いなく需要がある。高くても買い手は必ず付く。
凍死でも染癥でも、わたくしの判斷で一人でも死者を出すわけにはいかない。エミは絶対そんな事しない。間違わないように最善の道を選ばないと。
とりあえず、魔道を考えてみようか。村の人達が一冬暖かく過ごすために。しばらく睡眠時間をし削って、「エアコン」が再現できないか試行錯誤してみましょう。出來たら暑さにも使えるものを作りたいわ、その方が評判になるから。
依頼した魔を討伐してくれたせめてものお禮に、と貧しい村ながらも一杯の歓待として晩餐を用意したらしい。村長のい孫に招待されたわたくしは、彼と視線を合わせるように地面に屈むと「嬉しいわ。ぜひ晩飯にお邪魔させてください」と一番しく見える笑顔でそう答えた。
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