《サモナーさんが行く》25
街道沿いを進んでいく。
農地のあるあたりを抜けると魔が出始めた。
主な魔は2種いて【識別】してみたらこんなじであった。
ストライプボア Lv.1
魔 討伐対象 アクティブ
髭モグラ Lv.2
魔 討伐対象 アクティブ
どっちも狩るだけなら問題はない。
ただモグラはいけない。
ヘリックスの目を以ってしても地中までは見えないからだ。
歩いて移していたら奇襲をけていたであろう。
殘月の移速度のお蔭で奇襲は回避できているが、それはたまたまなのだ。
どこのフィールドに行っても油斷ならない魔はいると思うべきなのだろう。
そのモグラにしても街道上には出現しないようだ。
イノシシ、もといウリ坊を時々相手にしながら進んだ。
気が向いたら街道を逸れてモグラとも戦う。
どっちの魔も難易度からしたらワイルドドッグ以上だが、極端に強いとは思えない。
當然、ドロップ品はある。
【素材アイテム】縞豬の 原料 品質C レア度1 重量1
ストライプボアの。皮下の脂が厚く獣臭いが滋養たっぷりである。
【素材アイテム】髭土竜の爪 原料 品質C レア度1 重量0+
髭モグラの爪。土を掘るのに適した形狀とさが備わっている。
にはちょっと惹かれるものがある。
ぼたん鍋とかいいな。
でもこの世界には味噌ってあるのかね?
魚醤はあるみたいなんだけどな。
川に沿って街道を進んでいく。
その川幅は山々が近くなってくるに従って幅が狹く、流量も減っていく。
いくつかの丘を越えていくと街道の外れから幾つかの煙が立ち昇っているのが見えた。
丘の上から見たらテントを中心としたキャンプのようである。
行きう人影も多い。
そしてその半數はプレイヤーなのだろう、緑のマーカーがやたら目に付く。
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北の山を狩場にしているプレイヤーの拠點になっているというキャンプで間違いないようだ。
場所は確認しただけでその場を離れて西へと向かう。
川で水を補給して淺い場所を渡って進んでいく。
徐々に森の木々が濃くなっていくのが分かる。
そういえばこの北方面なのだが、黒曜石を拾う確率が高いような気がする。
そして川岸にはこれまでに見なかった石も見つかっている。
【素材アイテム】ブルースピネル 品質C- レア度3 重量0+
八面の結晶を為す半明鉱。
希価値はさほど高くないが、加工次第で魔法発の助けになる事で知られている。
【素材アイテム】黒曜石 品質C- レア度1 重量0+
鋭い破斷面を持つ黒茶の鉱。
石としては切れ味が良いため石として用いられる事が多い。
川で拾ったのはブルースピネル、やや鈍い半明の結晶狀の石だ。
黒曜石と比較してみる。
どちらも分かりやすいヒントがあったりするんだよな。
運営って親切だ。
本音を言えばブルースピネルをもっと探してみたいに駆られていたのだが、河原は殘月で移するのに不向きだ。
ここは斷念して先に進もう。
土魔法呪文のダウジングは小銭稼ぎにいいのは分かっていたが、レア度3も拾えるとなると侮れない。
森の縁を回る様に迂回しながら見張り櫓を目指した。
なんとなくだが周囲の風景は見慣れた西の森のものとなっている。
暴れギンケイはメスもオスも森から出てこようとしない。
だがパラレルラクーンは別だった。
このタヌキには久しぶりに遭遇したのだが、いきなり火の玉による奇襲とか酷いです。
當然、返り討ちにしてやった。
でも何も落としてくれませんでした。
皮、ないのか。し寂しい。
それにしても森の中に潛まれるとヘリックスの眼も有効に働かないから困る。
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そこからはし森の影から離れて迂回し続けていった。
見慣れた見張り櫓を橫目に見てレギアスへの街道を進んでいく。
そして早速襲ってきたのがはぐれ馬だ。
だが今日のオレは一味違う。
前はこいつを狩った直後に風魔法がLv.3となって新しい呪文を覚えている。
今は水魔法もLv.3になっている。
長期戦は覚悟しなければならないが、負ける気はしない。
殘月の馬と並走するようにはぐれ馬がをぶつけて來る。
だが殘月もまた以前よりも強くなっているのだ。
當たり負けはそうそうしない。
ヘリックスの攻撃も効果的にはぐれ馬のHPバーを削っていく。
オレはロッドで牽制すると共に呪文による強化と回復を優先していく。
攻撃呪文は後回しだ。使い時はここではない。
はぐれ馬のHPバーが半分を割り込んだ次の瞬間、逃走し始めた。
その後腳に向けてウィンド・カッターを放つ。
命中。
そしてはぐれ馬は躓いて転がってしまう。
好機到來だ。
殘月が前腳で何度も踏みつけて大ダメージを與えていった。
いや、真面目な話、オレの魔法攻撃で與えるダメージより余程大きいですから。
なんとか起き上がろうとするはぐれ馬にヘリックスが嫌がらせのように攻撃を加えていく。
オレも馬上から後腳に攻撃を集中させていく。
はぐれ馬は再び転倒した。
そしてもう起き上がる事はなかった。
そのままの狀態で嬲り殺しである。
なんかあっけなく倒せたじがする。
そんなに大きくレベルアップしてないと思うんだけどな。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヘリックス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
仮想ウィンドウにヘリックスのステータスが表示され、知力値が上昇していることが示されていた。
任意ステータスアップは生命力を指定しておく。
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ステップホークを相手にする時、たまに大きくHPバーが減っていたから補強しとこう。
召喚モンスター ヘリックス ホークLv2→Lv3
用値 10
敏捷値 22
知力値 19(↑1)
筋力値 11
生命力 11(↑1)
神力 12
スキル
撃 飛翔 遠視 広域探査 奇襲 危険察知
はぐれ馬からは再び野生馬の皮がとれていた。
最初の一頭目はしんどかったが今回は比較的楽だった。
皮がいいペースで取れるならもっと狩りたい所なんだが、生憎とはぐれ馬はそう多くない模様だ。
稼げそうな相手なんだが惜しい。
レギアスの村に到著する。
夕飯の時間にするにはまだ早いが、遠くから見ても仕込みと分かる煙があちこちで立ち昇っている。
ミオの屋臺で何か食えるだろうか。
ミオは不在でフィーナさんと優香さんが店番をしていた。
「あらいらっしゃい」
「ども」
意外な事にNPCの客が多くてそれ以上は話しかけられなかった。
優香さんは調理、フィーナさんが販売擔當だ。
し時間を置こうか。
ついでに並んでサンドイッチときんぴらゴボウとスープを買い込んで屋臺裏のテーブルに移する。
腹が満たされていく。
だがきんぴらがいけない。
米がしくなるのですよ。
まっとうな米が食いたくなる。
食事を終えた所でサキが來た。
オレがいたのにし驚いたようだが。
「ありゃ。メッセ出す前に來てたよ」
「ども」
「ついさっきだけどブーツも出來たわ。當てと揃いで腰周りの防もね」
「助かります」
「野生馬の皮は半分以上は使っているけどし余ったわ。でも何かを作るにしても中途半端な量なのよね」
「あ、それならなんとかなるかも知れません」
「え?」
「先に防の裝備をしてみていいですか?」
「ああ、ごめんなさいね」
サキが次々と防を取り出していく。
革兜はメッセージで見た奴だ。
持ってみると大きさの割りに軽い。
ブーツは基本渋い合いなのだが、分割した邪蟻の甲が所々にられているような仕様である。
腰周りの垂は太ももを全てカバーするほどには大きくなくきやすさを優先しているようだ。
どれもきやすそうである。
【防アイテム:革兜】雪猿の革兜 品質C+ レア度3
Def+5 重量2 耐久値120
雪猿の皮を加工した皮革製の兜。
革部分と重ねて防力を向上させてある。
【防アイテム:垂帯】野兎の垂帯+ 品質C+ レア度2
Def+3 重量2 耐久値100
野兎の皮製の垂帯。皮はらかいまま加工してきやすさを優先させている。
[カスタム]
垂部分に邪蟻の甲を用いており、僅かながら防點と耐久の向上を得た。
邪蟻の甲は嵌めるだけで換が可能。
【防アイテム:ブーツ】野生馬のブーツ+ 品質C レア度3
AP+2 Def+2 重量1 耐久値90
野生馬の皮製のブーツ。皮はらかいまま加工してきやすさを優先させている。
靴底はり難く運にも向く。
[カスタム]
打突部分に邪蟻の甲を用いており、爪先、足甲、踵による攻撃に補正がつく。
これでまた一歩、裝備が充実できたかな?
早速裝備して今まで裝備していたものは《アイテム・ボックス》に放り込む。
しいてみた。
ブーツはかなりいい出來なのが実できる。
他の防もにつけてみても重さが気にならない。
十分使えそうだ。
「じゃあ売れそうなのは出しておきますね」
いつもの邪蟻の甲に針といった森で獲ったアイテム。
それに加えて豬やらモグラの爪といった北の地で得たアイテム。
移しながら拾ってきた黒曜石。
そして目玉はやはり野生馬の皮だろう。
さっき狩ったばかりだ。
ブルースピネルはとっておこう。
「またはぐれ馬を狩ったの?」
「ええ、まあ」
「馬がいると便利だわね。レイナ達も遭遇したのはいいけど途中で逃げられたって愚癡ってたわ」
そう言うと野生馬の皮を見定めるようにチェックをれる。
目付きが怖い、けど何か楽しげにも見えるな。
「以前言ってた鞍だけどいけそうだわ」
「作れますか?」
「ちょっと時間がかかるかも。でも是非やりたいわね。この素材の加工では隨分とレベルアップしてるのよ?」
「そうなんですか?」
「ええ。ぶっちゃけいい経験になってるわ」
「win-winの関係ってことですか。じゃあお願いしていいですか?」
「勿論。加工費の相談はフィーナの手が空いてからにしましょう」
そういえばフェイも言ってたな。
生産職は良い素材、良い道で良い仕事をする程に長はいいのだと。
オレはこのサキに依頼で多くの防を頼んでしまっている。
サキは狩りには殆ど出ていないのではなかろうか。
「サキさんは狩りに行かなくてもいいんですか?私は急ぎませんけど」
「いいのよ。挽回はできると思うし」
「はあ」
「それにレギアス周辺ならこれでもちょくちょく狩りに出てるわ。気にしなくていいの」
「そうですか」
まあ彼がそう言うのだから余計な心配なのかもしれない。
「おらー!來たぞー!」
「サキ姉おっす!キースもいたんだ?」
レイナ達が屋臺裏に戻ってきた。
どうやら夕飯の時間に合わせて狩りから戻ってきたようだな。
早速オレが持ち込んだ素材に食いついていた。
「豬か。臭みを抜かなきゃ。それに香辛料がもっとしいかな」
「ゴボウは?」
「當然しい。なんでアレが真っ先に売り切れるのか分からないけど、売れ線になっちゃてるし」
「うん!じゃあリック!買値の計算お願い!」
「はいはい」
商人のリックも狩りから戻ったばかりで疲れているだろうに大変だな。
どうもここのパーティは上位か。
「サキさん、皮は持ち込み?」
「そう。ね、キース、皮以外はどうする?」
「売りますよ」
売らずに取っておくのは魔石、魔晶石、ブルースピネルに回復アイテム。
そして予備にとってある初心者のロッドだ。
黒曜石は結構な數だったせいで背負い袋を圧迫していたのが楽になった。
黒曜石は矢素材になるので結構喜ばれるらしく、篠原がしそうにしている。
一方で同じ木工職人のレイナは邪蟻の針の方がお気にりらしい。
同じ弓使いでも好みが分かれているようだ。
「キース、豬があるって事は北のキャンプに行ってきた?」
「はい。見ただけでこっち來ちゃいましたけど。結構賑わってましたね」
「そうか。さすがに大挙してレムト周辺には行かないわよねー」
ミオも攻略の進行合は気になるのか。
そういえばここにいるプレイヤーの戦い振りを見たことがない。
裝備からするとレイナと篠原の木工職人ペアが弓使いで後衛。
リックは盾に片手剣、ミオとレン=レンは短槍で前衛だろう。
生産職だし屋臺の店番もあるからポジションは固定ではないのだろうが、様子だけ見たら戦い慣れしていそうだ。
彼達の獲を見ると暴れギンケイ(メス)の翼だけでなく彩鮮やかな暴れギンケイ(オス)の翼もあった。
【素材アイテム】銀鶏の極彩翼 原料 品質C+ レア度2 重量1
暴れギンケイ(オス)の翼。一般的には矢羽に加工されている素材。
彩も鮮やかなので飾りとして使われることも多い。
【鑑定】させて貰ったが、鑑定容よりもそのしさが見事だと思った。
オレってば暴れギンケイ(オス)は狩ってないんだよな。
それを狩ってきているのだから侮れない。
リックに買取金額を算定して貰ってお金をけ取り、サキに鞍作費用を支払ったら手元に殘ったのが銀貨1枚だ。
まあそんなもんでしょ。
そしてフィーナさんはNPC相手の商売の方で手一杯のようだ。
殘念。
ブルースピネルに関して相談するのは後日としよう。
互いに目禮だけして挨拶を済ませておく。
「じゃあ私はこれで」
「またね!」
レイナが元気良く返事をすると食事に取り掛かったようだ。
彼達は夕飯後も森で狩りを続けるのだという。
ミオの表が何故か暗かった。
まだ日が沈みきっていないが、殘月とヘリックスを帰還させてヴォルフと黒曜を召喚しておく。
黒曜だけがまだLv.2だが、夜の狩りを続けたらもうしでレベルアップしそうな気がする。
ヴォルフは既にLv.4であり単獨でアリ相手なら安心できる戦力になりつつある。
問題なのは、オレがブラッディウッドと戦うのを楽しみ過ぎる事だろう。
だが今日は違う。
闇魔法と火魔法を取得して新しい呪文が増えている。
その効果も確かめておきたい。
呪文リストを呼び出してみる。
サモン・モンスター(召喚魔法)
リターン・モンスター(召喚魔法)
フォース・バレット(共通攻撃魔法)
センス・マジック(共通知覚魔法)
フラッシュ・ライト(魔法)
メンタルエンチャント・ライト(魔法)
ノクトビジョン(闇魔法)
メンタルエンチャント・ダーク(闇魔法)
パイロキネシス(火魔法)
フィジカルエンチャント・ファイア(火魔法)
エアカレント・コントロール(風魔法)
フィジカルエンチャント・ウィンド(風魔法)
レジスト・ウィンド(風魔法)
ウィンド・ヒール(風魔法)
ウィンド・カッター(風魔法)
ダウジング(土魔法)
フィジカルエンチャント・アース(土魔法)
リキッド・ウォーター(水魔法)
フィジカルエンチャント・アクア(水魔法)
レジスト・アクア(水魔法)
アクア・ヒール(水魔法)
ウォーター・ニードル(水魔法)
長いって。
一応、別枠の仮想ウィンドウで攻撃系、強化系、回復系、その他の4つに分けて表示するように設定してある。
が、一括して表示させると改めて思う。
多過ぎ。
それに回復呪文が被ってるし。
おっと、線しそうだ。
呪文だ、呪文の効果を確認しておく必要があるのだ。
ここで注目なのは闇魔法のノクトビジョンである。
一時的ではあるが、暗視能力を付與する能力になる。
その効果は約1時間と長めだ。
ヴォルフも黒曜も夜目が利くので周囲に明かりを振り撒かなくても行できるだろう。
師匠が最初にか闇を取得しろと言ったのも納得である。
これも夜の狩りに都合がいい筈だ。
引き連れる召喚モンスターによっては魔法のフラッシュ・ライトの方が都合がいい場合もあるだろう。
比較して試してみたい。
そしてメンタルエンチャント・ダークとフィジカルエンチャント・ファイア。
魔法攻撃と理攻撃の差はあるが、ダメージを大きくできる強化呪文になる。
ちょっと攻撃的な戦い方が増えているので都合がいい。
さて、森の中へと狩りに向かおうか。
試しておくのも早いほうがいい。
一応、一通り狩りをしてみた。
ノクトビジョンだが、魔に気付かれないように狩りを進めるのには確実に向くだろう。
アクティブな魔がこっちを見失ってパッシブになり易いのもいい。
それにこっちから奇襲をかける事が増えていて、けるダメージが減っていた。
だがいい事ばかりでもない。
魔があまり寄って來ない分、獲を狩る効率が落ちるようだ。
まあこれは仕方がない。
そして攻撃はどうか。
アリにウィンド・カッターやウォーター・ニードルで攻撃してみた。
一撃で仕留めるまではいかなかったが、かなりHPバーを削ることが出來ていた。
そして接近してのロッドによる攻撃はどうか。
ややできるほどには効果が上がっているようだった。
そして超接近戦である。
アリの頭を捻って抜き取ってやるのだが、結構簡単になったじがする。
面白い。
実に面白いな。
あまりに楽しくて、イビルアントが仲間を呼ぶのを待ってから倒すようになっていた。
連鎖するように30匹以上は続けて狩ってたように思う。
無論、ヴォルフと黒曜もアリを狩っているのを別にしてだ。
いや、楽しかった。
アリの首を捻るだけの簡単なお仕事です。
そんな事を続けていたら黒曜がレベルアップしていた。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『黒曜』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
まああれだけ倒しておいたらレベルアップをするよな。
黒曜のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値である。
任意ステータスアップは生命力を指定した。
森の中の蝙蝠相手にダメージをけた時、ごっそりHPバーが減ってたしな。
こうしておけばしは安心だろう。
召喚モンスター 黒曜 フクロウLv2→Lv3(↑1)
用値 12
敏捷値 17(↑1)
知力値 20
筋力値 12
生命力 11(↑1)
神力 15
スキル
撃 無音飛翔 遠視 夜目 奇襲 危険察知
その後も狩りを続ける。
途中、傷塞草や黒曜石もちょこちょこ拾う事も忘れない。
実に小市民だ。
無論、ブラッディウッドを倒すのも効率が上がっている。
敢えてロッドを使わずに打撃で、蹴りで、そして投げもえて倒していく。
投げだけで倒すよりも時間はかかるが遙かに楽しかった。
でも投げでは遊びすぎてバックドロップを試したのは緒だ。
いや、この場合は裏投げと言うべきだろう。
真面目にダメージがどう変化しているか、検証しているのだから。
そして結論である。
攻撃強化って素敵だ。
《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【回避】がレベルアップしました!》
オレの方も戦闘スキルが上がってくれて上々である。
その後も時間が許す限り狩りを続けていく。
レベルアップした黒曜も好調なようだ。
ヴォルフも相変わらず安定した戦果を上げ続けていた。
途中、黒曜が何かに気付いた様な気配を見せたが、何だったのかは結局分からなかった。
そこだけが気になる。
夜の森にはまだ何かがあるんだろうか。
ちょっと引っ掛かる事もあったが、十分な戦果に満足して師匠の家に戻った。
地下の作業場に降りてポーションの補充を行う。
回復丸も一つ出來た。
明日に向けて荷を整理して準備を整える。
やるべき事はやった。
今日は気分良くログアウトできた。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv5
職業 サモナー(召喚師)Lv3
ボーナスポイント殘17
\セットスキル
杖Lv3 打撃Lv2 蹴りLv2 関節技Lv3 投げ技Lv3(↑1)
回避Lv3(↑1)けLv2 召喚魔法Lv4
魔法Lv2 風魔法Lv3 土魔法Lv2 水魔法Lv3
火魔法Lv1 闇魔法Lv1
錬金Lv3 薬師Lv2 ガラス工Lv3
連攜Lv4 鑑定Lv4 識別Lv4 耐寒Lv2 摑みLv3
馬Lv3 作Lv3 跳躍Lv1 耐暑Lv3
裝備 カヤのロッド 野兎の當て+シリーズ 雪猿の腕カバー
野生馬のブーツ+(New!)雪猿の革兜 背負袋
アイテムボックス×2
所持アイテム 剝ぎ取りナイフ
稱號 老召喚師の弟子(仮)、家畜の守護者
召喚モンスター
ヴォルフ ウルフLv4
殘月 ホースLv3
ヘリックス ホークLv3(↑1)
用値 10
敏捷値 22
知力値 19(↑1)
筋力値 11
生命力 11(↑1)
神力 12
スキル
撃 飛翔 遠視 広域探査 奇襲 危険察知
黒曜 フクロウLv3(↑1)
用値 12
敏捷値 17(↑1)
知力値 20
筋力値 12
生命力 11(↑1)
神力 15
スキル
撃 無音飛翔 遠視 夜目 奇襲 危険察知
お薬、出します!~濡れ衣を著せられて治療院から追放された薬師さんが辺境で薬屋を開きました。極めたポーションは萬能薬と呼ばれて回復魔法を超えるようです~【書籍化コミカライズ企畫進行中】
田舎から出てきた15歳の少女メディは町の治療院で薬師として働いていた。ある日、患者が毒殺されそうになる事件が発生する。 多數の目撃者や証言により、メディが犯人とされてしまった。先輩に當たる治癒師がメディの高評価に嫉妬して陥れたのだ。 「やっぱり薬なんて危ないわ。治癒魔法こそが安全よ」 今までの功績に免じて、院長はメディを追放処分とした。しかし治癒魔法ではすべての體調不良は癒やせない。 何年も入院していた患者の難病を癒やすなど、メディは治癒師顔負けの実力を発揮していた。 治療院の評判に大きく貢獻していたのだが、彼女がいなくなると雲行きが怪しくなる。 一方、メディは新天地で薬屋を開くことにした。萬病をも治すという噂が広まり、いつしか客層もおかしなことになっていく。 王國最強と呼ばれた『極剣』の女剣士や破滅的な威力の魔法を放つ『皆殺し』と呼ばれたエルフ魔術師と、気がつけば特級戦力が集うようになった。 メディは今日も聲を張り上げる。 「お薬、出します!」 やがて治療院は新たな動きを見せるが、やはり傾き始める。 メディの薬屋は辺境を飛び出して名が知られるように――
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