《[完結しました!] 僕は、お父さんだから(書籍名:伝子コンプレックス)》[3-09]ちぐはぐな最適解

稽古場を包んでいた熱気は鋭く収束していた。

先ほどまでのざわめきや喧騒はもはやない。全員の視線と意識は、稽古場の真ん中に立つ二人に集中していた。

そこには、宮本とロクが立っている。

二人は相対して、審判の始めの合図を待ちけていた。

「ロク、凄く熱くなっているね」

ナナがそう語りかけてきたので、布津野は視線を橫にむける。

ナナが自分の稽古著の袖を引っ張るようにして摑んでを寄せている。その様子が真剣だったので、布津野は不安になってナナに聞く。

「真剣?」

「うん、とっても」

「相手は宮本さんだからね」

「……あんなロク見るの初めて」

「そうなの?」

「うん、ロクの青が渦巻いて広がっている」

「へぇ」

ロクも本気ってわけだ、と布津野は思う。

ナナがロクから目をそらして、布津野を見上げる。二人の視線がピタリと合う、ナナの大きな赤い目が布津野の視界に飛び込んでくる。

ナナの小さな口がく。

「お父さん、心配?」

「うん、とっても」

ナナが言うようにロクが熱くなっているのだとしたら、なおのこと心配だ。張り切りすぎて怪我しなければいいけど。

「そうか、ロクは熱くなっているのか、」と布津野は味わうように口に含める。

ん? とナナが首を傾げた。

「いや、ロクが本気になることって、あまりないでしょ。珍しいな、と思ってね」

「そう? でも、ロクはうきうきだよ」

うきうき?

「そうなんだ」

「ずぅっと、待っていたみたい」

「宮本さんと勝負することを?」

「うん、まぁ。でも、ちょっと違うかも」

そうなんだ、と布津野は曖昧に頷いた。ナナにはんなものが見えているから、彼の言葉はしわかりにくい時がある。でも、何だか伝わるものがある。それをあえて質問にしてナナを困らせるのは、すこし違う気がした。

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布津野が頭を掻いていると、紅葉が話しかけてくる。

「先輩、なんだかすごい事になったね」

「ああ、紅葉ちゃんと、覚石先生」

布津野は、紅葉と一緒に寄ってきた覚石に向かって頭を下げた。

「ふむ、布津野。まさかこのような展開になるとはな」

覚石はそう言って、目を細めた。

「して、布津野よ、お主はどう見る?」

「見る?」

僕にはなんて見えませんよ。と、答えようとしたが、布津野はすぐにそれが試合のことだと思い至った。

「ああ、さて、どうでしょうね。宮本さん暴だから、怪我はしないでしいな、と思いますけども」

「なんじゃ、張り合いのない。儂はロク君に絶対に勝ってしいがの」

「はぁ」

「お主から預かってみて稽古をつけてみたが、あの子は凄いのう。熱を持っておる上に才覚もある。つい手塩をかけて教えておる」

「申し訳ありません。まさか先生が直々にお時間を割いて頂けるとは、」

「よいよい。こちらも楽しんでのことじゃ」

覚石は手を振って遮る。

「実際に、ロク君はすでに強い」

「そうですか」

布津野のに何かが広がった。ああ、多分。これは嬉しさだな。

そんな気がして、布津野はナナと顔を見合わす。ナナも布津野を見てニッコリと笑う。どうやら、これは本當に嬉しさだったらしい。

そうか、ロクは覚石先生が認めるくらいに長したのか。

「問題は、あの宮本とやらよりも強いか、じゃ」

「そうですね」

「奴も只者ではない。相當に鍛えておるな」

「ええ、とても強い人ですよ」

布津野はそう請け負った。

しかし、ふと布津野は疑問に思う。

ロクはどこまで強くなるのだろう。

もう、十分に強くなった。いや、稽古なんかしなくてもロクならその才能だけで強くなれたはずだ。これ以上続ける必要はない。なくとも、ロクが宮本さんよりも強くなる必要はないと思う。どうして、あの子は稽古を続けるのだろう。ロクは僕とは違う。未調整で、何にもれなかった僕とは全然違うのに……。

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「ロクは何になりたいんでしょうね」

布津野が口にしたその疑問に、覚石は目を細めた。

「……まあ、父親にはわかるまいよ」

「なるほど、そうですね」

ましてや、頭の良いロクの考える事なんて僕に分かるわけもない。布津野は深く頷いて納得した。

ふん、と鼻を鳴らして、覚石はロクの方を振り向く。

「さて、どうやら、そろそろ始まるようじゃぞ」

覚石がそう聲をかけ、布津野は目の前の試合に集中した。

そこには、ロクが構えた右半がある。布津野は思わず息を吐いた。親バカなのかもしれないけど、本當に綺麗な半の構えだ。

「始め!」と審判が宣言した。

始めにいたのは、ロクだった。

ゆらり、とロクのく。

宮本はどっしりと構えてかない。

それに対して、ゆらり、ゆらり、とロクは足を組み替える。

宮本はそんなロクを観察してして、口を歪めた。

ロクの構えは右半、布津野の旦那と同じ構え。

そう、まったく同じ右半だ。

あいつは左利きのくせに、なんで右半なんだ?

対峙するときまで旦那にそっくりだ。のらりくらり、ゆっくりしてやがる。旦那とは何度もやりあった。実戦での対戦経験もある。

旦那は強い。意味不明に強い。俺よりも圧倒的に強いことは認めている。その旦那とそっくりの構えが目の前にある。

しかし、違う。違和がある。

それは、模造品の違和

例えば、偽造された一萬円札。

らしく見せるために、百萬円以上のコストをかけて作り上げた、たった一枚だけの偽造の一萬円札。

そんな違和が、目の前にある。

左利きのくせに、右半

旦那と同じ右半

最適解のくせに、格闘の稽古。

ちぐはぐな最適解。

矛盾した最適解。

さ〜て、実力を拝見してやろう。

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宮本も前に出た。

様子見の左ジャブをロクの顔面に、小さく踏み込んで打ち出した。

打ち出した左拳がロクの顔に迫る。

その瞬間——

——消えた!

宮本は自分の左拳の先を凝視する。

そこにいたはずの、ロクの姿が消えていた。

「宮本さん」

宮本の耳元に、ロクの聲。

宮本は振り向きざまに裏拳を振り抜いた。ロクはそれを、ひらりとかわして距離をとった。

宮本は呆然として、ロクを見る。

この現象には覚えがある。

何度も経験してきた。何度もこれに手を焼き、何度も打ち負かされてきた。

「消える……だと」

それは旦那しか使えない。反則技(チート)のはずだ。

ロクが冷めた目で宮本を見た。それは無能な部下を見るいつものそれに近かった。

「宮本さん、本気でお願いしますよ」

ロクはそう言って、右半に構え直した。

宮本は重心を沈めた。両足の指で畳をつかむ。

「ロク、いつの間に、」

「いいですか。本気ですよ。そうじゃない貴方を倒しても、意味がありませんから」

ロクのがまた、ゆらりとく。

宮本は大きく後ろに飛んで、距離をとった。

もし……いや間違いなく、ロクは消えるを使える。

いつ、それを得したのかは分からない。しかし、現実にあいつはやって見せた。しかも、消えた後の絶好の攻撃のチャンスを棒に振って、こちらに警告までして見せた。

だとすれば、至近距離の攻防は不利だ。

宮本の表にあった當初の余裕は、すでに消え失せた。

——消える

それは布津野の旦那の得意技。相手の攻撃と同時に踏み込んで、相手の視界からすり抜ける超高等技だ。

その技の仕組みは不明だ。旦那は「相手の呼吸の間に踏み込む」などと意味不明の説明をしている。理解も再現も不能。旦那以外にできる者などいない。そう思い込んでいた。

この技に対する対処法は限られる。経験則から、消えるは至近距離でしか使用されない。ゆえに、旦那と戦う時は距離をとるのが鉄則だ。

しかし、

宮本はロクを見る。

ロクはすでに十五歳。第七世代でダントツのトップ個

未調整の旦那とは違う。すでに十分に強靭な格を持っている。旦那と自分の長差は大30cmくらいだが、ロクとは15cm程度か。

それは、ロクは旦那よりも長いリーチを持っていることを意味する。

この間合いは十分なのか?

ロクの右腕がいた。

本能的に、宮本は腕で顔面を守った。

ズンッ

とガード越しに伝わる衝撃、宮本はもう一歩後ろに下がる。

重い。

速い。

そして、長い。

それは旦那にはない攻撃だ。旦那であれば距離さえ取れば、こちらが一方的に攻撃できた。そうやって手數で削るのが唯一の対抗手段だった。

じわりと広がる口の唾を飲み干す。

これは、楽しんでいる余裕は、ねぇ。

覚悟を決めた宮本のは速かった。

左足を外側に開いて軸足に変え、右足を掬い上げるように蹴り込む。

ロクはそれを一歩引いてやり過ごした。

まるで旦那みたいな、紙一重。

しかし、この初撃を當てる気など、ハナからない。

蹴り上げた右足を著地させると同時に、軸足をれ替えて後ろ回し蹴り。

前面の空気を薙ぎ払う。

ゴゥ、と確かなが右足に殘る。

ロクが吹き飛ばされた。

いや、

飛ばされすぎだ。

あいつ、自ら後ろに飛んで威力を殺しやがった。

「蕓達者じゃねえか、ロク」

宮本は構えを取り直す。

後ろ回し蹴りは格闘おいて、最高クラスの威力がある。

しかし、それをけ流したロクは平然と立っている。ダメージはおそらく皆無だ。それのほどの(やわら)をロクはすでににつけている。

「ようやく、本気になりましたか。宮本さん」とロクの口元だけが笑う。

「ボスのお前に、現場の俺が格闘で負けたんじゃ立つ瀬がない」

「そうでなくっちゃ、ね」

ロクが言い終えると同時に、一歩踏み込んだ。

絶妙の一歩。

違いの制空圏が重なる。

ロクの左の直突き。

それをけながら、宮本はローキック。

ロクは膝を上げてけて、右の掌底を橫から薙ぎ払う。

宮本はその掌底を両腕でガードした。

カクン、

しかし、そのガードは剝がされた。

ロクの掌底が宮本の両腕に接した瞬間。まるで障子の紙を、ずるり、と引き剝がすように両腕のガードを下に崩されたのだ。

ここで、合気かよ。

には関節があり、その関節には力を作用させるための方向というものがある。得意な方向もあれば、苦手な方向もある。そして、関節構造として絶対に抵抗できない力の流れというものが存在する。

ガードのために固めた両腕の関節を、苦手な方向に崩す。

そのの妙技を、この天才は実戦の速度でなんなくやってのける。

無防備にさらされた宮本の顔面を、ロクが組み変えて打ち出した右拳が襲った。

宮本が特に優れているのは、戦士の本能だ。

人間には恐怖があり、恐怖からは逃げることを本能にすり込まれている。

しかし、生存本能の幹にあるその恐怖は、戦士の本能とは相容れない。

戦士とは、文化的な存在だ。

戦爭は自の生存とは無関係に參加する文化的な闘爭だ。その戦爭に日常とする戦士は、非生的な存在といえるだろう。

彼らは恐怖を無視できる。

種を生き永らえさせてきたその本能を殺し、戦爭という種の浪費活を効率化する。

宮本はそのなる恐怖を殺せる數ない個だった。

宮本の顔面に迫る必殺の拳を前に、宮本は前に出た。

その拳の威力が十分に加速する前に、脆いはずの顔面を構わず前に出し、それをける。

ロクの拳は、十分に加速する前に宮本の顔面を打つ。

その衝撃で宮本の鼻は折れ、鼻が散った。しかし、宮本の口元には笑みが浮かんでいる。ねちょり、とした鼻水の混じった赤黒いがロクの拳に付著していた。

「捕まえたぜ」

抱きすくめるようにして、宮本の太い荒縄のような両腕がロクの腰に巻かれていた。

「くっ、」

ロクがもがく。

しかし、宮本はそのロクの抵抗を、赤子をあやすようにそれを抑えこみ、ヒョイ、と肩に抱え上げた。

ロクは抱え上げられたまま、肘で宮本の頭部に數発打ちおろそうとするが、宮本は巧みに首をひねってそれをかわす。

「いくぜ」

宮本の聲、

ロクのを高々と持ち上げる。

「せりゃ!」

宮本はそのままロクの首をつかんで、床に叩きつけた。

ロクが最も重視して稽古してきたのは「け」である。

布津野はロクを指導する上で、けを徹底的に教えてきた。けとは相手の攻撃に対する総合的な対処方法のことだ。布津野がそれを徹底して指導してきたことは、彼がロクに自分でを守れるように願った結果なのかもしれない。

けの稽古において、最も初歩的なものが「」である。あらゆる狀態で投げられることを想定し、投げられた時にどのように著地すればのダメージを最小限に分散することができるか、その技を彼は徹底的にに染み込ませてきた。

ロクは自分の首を摑む宮本の手首を摑んだ。

をひねり、空中で足の先を宮本のにねじり込む。

その反撃は、ロクが床に叩きつけられる瞬間だった。

宮本はロクの蹴りを避けるために、ロクを空中で投げ離した。

ドカッ、

と大きな音をして、ロクは床に打ち付けられた。

大きな音を立てるほど、意外にダメージはないものだ。

を捻り込んだロクはの側面から著地した。素早く立ち上がる。落ちたのは、左肩からだったが、叩きつけられた衝撃はで背中に流せた。全の狀況を確認。左手はかない。なくとも、くようになるまで數分は必要だろう。痛みは無視できる。

ロクは宮本の方を見た。

宮本は崩した勢を取り戻して、こちらを睨みつけている。

顔面からは鼻をだらだらと流しているが、構えはしっかりとしている。

ロクは冷靜に現狀を分析した。

現狀は、七対三でこちらが劣勢だ。こちらの左手は痺れてかないが、宮本さんには大きな戦力欠損は見られない。

——流石は超一流。

ロクはせり上がる笑みを止めることが出來なかった。

この宮本さんよりも圧倒的なのだ。あの父さんは、これよりもはるか上にいる。

このせり上がるは何だ。脈拍が高まっている。これは何だ。高揚と呼ぶには安易すぎる奔流。僕は、絶対に勝つ。

「両者、有効!」と審判が宣言した。

どうでもいいな、とロクは途端に不機嫌な気持ちになる。榊は、判定での勝利を吐いて捨てた。もっともだ。その気持ちに共する。

「やるじゃねぇ、か」

宮本が前屈みに構えた。

それは前進する意思を現したかのような前のめりの構え。2mにもなる宮本がそう構えると、全がすくんでしまうような威圧がある。見上げるほどにデカく強靭な男だ。

ロクは構え直した。呼吸を落とせ。安定させろ。父さんのように。

「まだまだ、ですよ」

父さんは、もっと強い。

「あんなに、ちっこかったのが、こんなに強くなったか」

「……」

「旦那も、とんでもない奴を育てたもんだぜ」

——まだだ。

ロクは、すぅ、と踏み込んだ。

右半からの右拳の直突き。捻転も振り上げもない、直線的な、シンプルを極限まで追求した打突。

これ以上に速い打撃はこの世に存在しない。

ロクのその打突は、宮本の顔面を跳ね飛ばした。

もとより、宮本に避けるつもりなどなかった。

宮本はその一流のセンスから、すでにロクの右の直突きが回避不能なほどに速いことを理解していた。

速さ、長さ、威力、さらに打ち出しの初隠蔽。全てにおいてロクの直突きは完璧だった。これを避けるには未來を予知する能力くらいは必要だ。。

だが、

顔面を打たれた宮本は踏み堪えた。構えを取り直してロクを睨みつける。

ロクには、旦那のような意味不明な強さはじねぇ!

宮本は垂れ落ちる鼻を舌でなめとった。

旦那の打撃は、打たれたことすらじることが出來ない。しかし、ロクのそれは速く、長く、重いだけだ。打たれる覚悟を決める余裕は殘されている。毆られても倒れない覚悟をだ。

宮本は前に出た。

中距離の打戦に持ち込んだ。

パンパンパン、と斷続音が重なる。

それは空気を裂く音。

拳が空気を叩く音。

ロクと宮本は互いに、手數を繰り出しあった。

拳が差し、疾(はし)る。

ロクは全弾を躱(かわ)し、神速の打撃を繰り出す。

宮本はロクの打撃をけきり、致命の重打を浴びせる。

手汗握る、とはこのことだろう。

固唾を呑む、とはこのことだろう。

それは死線の打。

「チェリャ!」

宮本の咆哮と、同時に繰り出された右の橫打が、変化のきっかけだった。

その直前に、ゆらり、とロクがき出していた。

宮本の橫打が到達する寸前に、ロクが消える。

宮本はそのまま、くるりとを回す。

宮本はギャンブルに出た。

消えるは、多くの場合、背中に回り込んでくる。旦那が言うには、背中方向へののほうが基本らしい。ましてや、相手はロクだ。旦那じゃねぇ。だったら一番消えやすい背中に回り込んでくる。

どんぴしゃ、だった。

宮本が背後を振り向くと、そこにはロクがいた。

宮本の振り向きざまの応激と、ロクが繰り出した直突きが差する。

否、

ロクが繰り出したのは直突きではない。その拳は開いていた。掌底だ。

その掌底は、宮本の繰り出した毆打を捉えた。

打撃の繰り出された力の流れをそのままに、ロクはをひねり込んで、宮本の巨を崩し投げた。

宮本の世界が反転する。

宮本は思い出した。

旦那と本気でやりあった時だ。

あの時も、旦那は消えるからの投げ技で俺を倒したのだ。

旦那は、俺を優しく背中から落とした。

ミシィ、

衝撃が宮本の背中からを突き上げる。仰向けになった宮本の視界には、馬乗りになったロクが拳を自分の顔面に寸止めしているのが見えた。

「いっ、一本!」

審判が分かりきった事を宣言して、ロクの勝利を告げた。

ロクは拳を高々と上げて、勝利を誇示する。

その完璧で秀麗な表は崩れ落ちている。凄まじいほどに真剣な表で、しかし、確かに歓喜に打ち震えていた。

高々と掲げた白い腕には、まっすぐ直線に走る切り傷の跡が見える。

それは、ニィとの戦いで負った負傷だ。

その傷跡が天に昇っている。

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