《[完結しました!] 僕は、お父さんだから(書籍名:伝子コンプレックス)》[3-18]防陣地戦

「法強さん、ロクは何と言ってましたか?」

「ふむ」と法強は顎に手を當てた。

不思議なものだな、と法強は思いを巡らせた。

ロクはこの父親のことを隨分と信頼していると思っていた。ここ最近は、ロクに布津野忠人なる人について質問を重ねてきたのだ。やつは答えるのを嫌がることが多かった。しかし、こちらが父親を侮るような質問をした時には、ムキになって否定していた事をよく覚えている。

しかし、この事態においてロクは、父親に頼ろうとはしなかった。

法強は興味深そうに、布津野を見た。

布津野は不安になって、法強に問いを重ねる。

「あの……、ロクは、その、なんと?」

「ああ、すまぬな」

法強は首を振って、思索を中斷した。

「実は、この孤児院を包囲している輩がいるらしい」

「えっ、それって……」

「どうやら、敵だな」

「敵……大変なんじゃ?」

「ああ、大変だな」

布津野は顔面を蒼白にして絶句する。

その様子を眺めていた法強は、ロクがこの父親を頼りにしていない事をすぐに納得した。將の揺は、兵をす。この男は將のではない、兵のでもなかろう。臆病な凡兵だ。では、この男の大とは如何(いかん)や?

法強は慎重に聲にする。

「ロクは、好きにしろと言った」

「はぁ」

「さて、どうする?」

布津野はすぐに答えた。

「どうしたらいいですか?」

それは反的な素早い質問だったので、法強は思わず笑いそうになった。奧歯を噛み締めて、口の端が引き上げるのに何とか止める。

「それは、貴方が決めることだろう」

「でも、僕にはどうすればいいのか分かりません」

ああ、この男は將のではなかったな。この質問は酷だった、と法強は自分を責める。言葉で試してはならぬ相手だった。言葉に縛られてはいけない、とこの男に教わったばかりだったはずだ。

「さて、」

と、法強は考えを巡らせる。

「ロクから頼まれたことがある。放送室の場所は分かるか? そこでやらねばならぬ事が出來た」

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「ええ、もちろんです。今から行きますか?」

「ああ、急いだほうが良いだろう」

布津野はそれに頷くと急いで立ち上がると、法強をつれて廊下に出て行った。

放送室の中にった瞬間に、法強は布津野に聲をかけた。

「照明はつけない方が良いだろう」

「え、」

壁橫のスイッチにばした手を止めて、布津野は法強を振り返る。

「ここに人がったことがれれば、ロクの計畫に支障があるだろうからな。布津野さんはここを使ったことは」

「ええ、何度かありますよ」

「録音機能を使って十分後に流したい。教えてくれるか」

「分かりました」

布津野はそう言って、放送設備の近くまで歩く。設備といっても、単なる據え置きのパソコンだ。起して、放送に使うソフトウェアを立ち上げるだけだ。特に使い方の説明は必要ない。

「ほら、この畫面です。見れば分かるとは思いますが、質問があれば遠慮なく」

「ありがとう」

法強は布津野と席を替わって、パソコンのキーボードを作し出した。布津野がモニタをのぞき込んでいると、淀みなく作をしている。どうやら、特に助けはいらないようだ。

ピピッ

と、腰元から音がして布津野はびくり、とした。が、すぐに冷靜になって、それが自分の攜帯の著信音であることを思い出す。包囲されている、と聞かされて神経過敏になってしまっている。ちょっとした音にも驚いてします。

深呼吸して攜帯を取り出すと、おや、と思った。

「百合華さんからだ」

「ロクから、ではないのか?」

「ええ、どうしたんだろ。こんな時間に」

何気なく攜帯の応答ボタンを押して耳にあてる。

「はい、布津野です」

「兄様、お久しぶりです。お聲が聞けて大変嬉しいのですが、急ゆえに手短にお伝えしますわね」

「どうしました?」

「今、兄様は孤児院にいますか?」

「はい」

「法強さん、という方もそちらに?」

「ええ、隣にいますよ」

「そうですか、助かりました。では、その方にこうお伝えください。包囲しているのは四罪(スーズイ)の山貓(シャンマオ)。と」

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「スーズイ? シャンマオ?」

ガタッ、と音を立てて法強が布津野の方に振り返った。

「兄様、後ほどご説明申し上げます。今はこれで、失禮いたします」

ぷつり、と電話は切れた。いつもは無駄話ばかりの百合華さんにしては珍しいな、と布津野は攜帯に視線を落として首を傾げる。

「……今の電話は?」

法強が堅い聲で布津野に問い詰める。

「ああ、知り合いからの電話です。法強さんに伝えてしいそうです。なんでも、僕らはスーズイのシャンマオというのに囲まれているそうです」

「馬鹿な、あの山貓がここにいる、だと。その電話の主は一、誰だ。どうしてそれを知っている」

「さあ、何かと人脈の広い人だから、僕にも分かりません。シャンマオってなんです?」

「……」

法強は黙り込んでいたが、やがて息を深く吐いた。

「四罪とは中國軍の隠部隊のことだ。伝子強化をけた兵士で構された諜報部隊」

伝子強化って、日本以外ではそういうの止されているんじゃ」

「表向きは、そうだ。しかし、伝子研究は日本の合法化以前から各國で行われてきた。特に人道的に問題視されるような研究は機研究としてな。日本はそれを國民に開放しただけだ」

そして、その判斷が日本をここまでの超大國に育て上げたのだ、と法強は口のなかで呟いた。

「そんな、」

「四罪は中國神話の四つの悪魔に由來する。伝子研究の軍事的果の総稱だ。その兵士たちは戦闘だけに特化された伝子作をけている。壽命や社會適合など度外視して変質させられた兵だ。しかも、あの山貓がここに來ている」

「シャンマオ?」

「四罪の中でも腕利きの暗殺者だ。狙いは俺だろう」

「そんな、だったらみんなが……」

法強は拳を握りしめた。自分の存在が、あの子どもたちのを危険にさらしている事実に歯を食いしばる。ロクは中央棟で防陣を敷いていると言っていた。いくら、あの鬼子の子どもたちでも、四罪相手ではただでは済まない。

「法強さん、僕に出來ることはありませんか?」

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布津野がそう言ったのを、法強は面をあげてみた。

「あの子たちを守るために、僕に出來ることは?」

自分に出來ること……。

法強のが鳴った。そうだ、この男のように、俺が出來ることはなんだ。悔いて、ここでじっとしているような歳ではないだろう。若者が戦っているのだ、老人が死線から退いてどうする。

「……ひとつ、ある」

「本當ですか」

「貴方ではない。それは俺が出來ることだ。やるべき事でもある」

「え」

「ここで戦わねば意味などない。俺もようやく、」

法強は、布津野を見た。

——貴方のように、なれる。

榊は中央棟の二階の教室に陣取っていた。

この孤児院は収容人數に対して敷地が広い。それは、ここが単なる生活の場を提供する施設ではなく、教育施設も兼ねているからだろう。元鬼子実験部隊の四十八人の存在は、未だに非公開であり、一般の學校施設に編するわけにはいかないらしい。

この施設は、東棟と西棟と中央棟の三つに區畫されている。東棟は男子用の宿舎で、西棟は子用となる。そして、中央棟は、教室や食堂、稽古場などがある広大な區畫だ。

榊は小さなイヤホンを片耳に詰め込んで、予備の攜帯端末を取り出した。ロクに渡したのが普段から使っているメインの端末だ。予備の方を渡せば良かった。あいつ、私の個人報を見てないだろうな。

榊はそこら辺の機にノート置いてペンを握りながら、端末を口に當てる。

「監視、目視できた敵の數を報告しろ」

そう命令を飛ばすと、四方に配置した監視役から通信がる。

「東側、數2」

「西側、數3」

「北側、數5」

「正面、數16」

ペンを走らせて、報告の容を図面に落としていく。目視の合計數は26人。ロクの分析では、敵は30人以上。數はこれから増えていくと見た方が良いだろう。

正面に16。數が偏っているが、これは正面の視界が開けているせいだろう。監視役は二階の窓に4名配置している。東と西はそれぞれ東棟と西棟の建によって視界が遮られている。それに対し、正面玄関は野外の運スペースに面していることもあり、視界を確保しやすい。

ざっと見積もって小隊規模の60名が相手戦力だと仮定すべきだ。主裝備がハンドガンの軽裝相手とはいえ、こちらは銃火すら裝備していない上に、數でも負けている。

ゆえに、防陣地戦に持ち込んだのは合理的だ。

仲間が施設に分散していては、各個撃破されて終わりだった。ロクの判斷は正しかった。あいつは、あの一瞬の狀況で最も妥當な判斷を下した。

榊はペンを置いて、端末を手に取る。

「一階の迎撃準備はどうだ」

「東側、問題ありません」

「西側、完了です」

「北側、同じく」

「正面、完了しています」

「よし、各方面の一階と二階監視はホットラインを維持しろ。監視は敵と突のタイミングを一階に共有。各自、事前の指示を念頭に、判斷自由」

「「了解」」

「私は一階正面に移する」

「「了解」」

そう言って榊は立ち上がって、一階に向かって移を始めた。

榊は副長ではあるが、前線にを置くことを好んだ。前線での様子をすることが、正確な判斷を下すには重要だ。それに、仮に自分に戦死しても、引き継がれる指揮系統はすでに決まっている。

そして何よりも、ニィは常に最前線で指揮をとり、奇跡的な勝利を勝ち取ってきたのだ。その鮮烈な記憶が自然と彼を前線に向かわせた。

榊は移しながら、ふと思う。ニィ隊長とロクは似ているが、やはり違うな、と。

ニィ隊長は常に危険な最前線にをさらし、不可能を突破してきた。それに対して、ロクはまず始めに狀況を把握できる場所に陣取った。よく似ている二人は、自分の居場所を正反対にしている。どちらも合理的だ。前線の一點突破に活路を見出すニィ隊長と、全を運用して狀況を改善するロク。

——私は、やっぱりニィ隊長だな。

榊は口元を緩めながら、中央棟一階の正面に合流した。そこは玄関になっていて大きなガラス扉や窓が並んでいる。相手の突口になりそうな窓や扉には、ワイヤーがピンと張り巡らしてある。ヤスリで細く削りこんだ鋭利なワイヤーだ。それに気がつかず、不用意に飛び込めば、を斬り裂かれるであろう。

こういったブービートラップの仕込みは普段から怠っていない。軍隊での習慣は自分たちに叩き込まれていて、この孤児院の貧弱な防設備は私たちを不安にさせた。暇を持て余した時に用意をしていたものが、こうして役に立っている。

榊はあたりを見渡した。

正面一階に配置した人員は10名。玄関でもある正面は、他の方面に比べて遮蔽がなく、迎撃が困難になる。よって、ここには鋭を中心に配置している。

イヤホンから聲がする。

「こちら正面監視。敵16、橫隊で靜止」

「了解」

相手もこちらがすでに、準備していることに気がついているだろう。窓にはわざと見えるようにワイヤーを仕掛けてある。

ロクが判斷した作戦目標は、現狀の二十分間の維持だった。二十分後にはGOAの救援が到著する。そうなれば、夜間戦闘に不可欠なセンサー機を満載した戦闘ヘリに、小銃や散弾などの重火を裝備したGOAどもがここに展開する。

ゆえに、相手の戦力を削ることは重要ではない。膠著狀況を作りだし遅滯させることが最善だ。相手をい込んで罠に嵌めるよりも、明確に罠を張り巡らせて相手に突を躊躇させる方が得策だ。

そして、思通りに張り巡らせたワイヤーに気がついた敵戦力は靜止した。

榊は周囲を見渡した。一階は全て照明を落としている。暗闇の屋には仲間たちがに隠れて正面玄関に注目している。用意は整っている。後は、相手がどう出るか。

イヤホンが鼓を刺した。

「こちら正面監視。敵の四名、正面玄関に向かって警戒前進を開始」

斥候に四名、殘りは後方から支援狙撃、か。教科書通りだな。

榊は、端末を口元に引き上げて聲を潛める。

「了解。正面一階、総員、息を殺せ。敵、先遣四名を奧まで引き込め」

「「了解」」

榊自は近くの下駄箱にを隠した。

玄関のガラスを蹴破る音が數度、引き抜かれるナイフの音、數本張り巡らせていたワイヤーを、ぷつり、ぷつり、と切り裂いている。土足のまま玄関に上がる足並み。四人のはずなのに、二人ずつしか足音がしない。互に前進と警戒をれ替える二人二組の警戒前進。

敵の判斷が教科書通りなら、この先鋒隊の四人が安全を確認した後に、全隊で屋に侵、展開する手はずのはずだ。逆に、四人が攻撃をければ、外から援護の狙撃が始まる。

榊は端末を口元に引き寄せた。

「やれ」

榊の後方から白い閃が広がった。

後方で待機していたメンバーが指向LED発を、侵者に向けて浴びせかけたのだ。これは、去年の夏に布津野さんがBBQがしたいと言って、勝手に買ってきたものだ。

次の瞬間、玄関の左右の隅から2名のメンバーが飛び出した。彼らは薄めた墨で黒塗りにした布を被り、その場に潛伏していた。

ほぼ同時に、榊も前に飛び出す。背中にLEDの強烈な閃を浴びる。相手からは逆でこちらの視認が不可能だ。外の支援班も屋の閃で狙撃は出來まい。

しかし、その閃を背中にけているこちらからは、くっきりと相手の様子が見える。

相手の二人一組は、三メートル間隔で前後に展開されている。

後方の二人には隠れていたメンバーが左右から飛びかかっている。

そして前方の二人はくらんだ目を片手で押さえながら、ハンドガンを前に構えた。

榊は走りながらを低く保つ。

一発目はギャンブルだ。

パシュ、とサイレンサー付きの撃音。はなんともない。外れた。盲目撃ちに當たるほど、日頃の行いが悪いわけではない。

二発目を撃たせるつもりはない。

榊はハンドガンを無視して、助走の勢いを拳に乗せて、そのまま相手の鳩尾(みぞおち)に拳を叩き込んだ。右拳にゴム板のような弾力が跳ね返ってくる。こいつは防弾を著ていない。私の拳が筋をくぐり抜けて、臓まで到達した。

相手が崩れ落ちるのを確認もせずに、すぐに隣のもう一人に踏み込む。相手はLEDに背を向けて玄関から撤退しようとしていた。

榊は、そいつの後ろ襟を摑むと、相手の膝を後ろから蹴り押す。

がくり、と勢を崩した相手と一緒になって、真下に重心をり込ませる。

そのまま、相手のを巻き込むようにして、投げる。空中で後頭部を押さえて、顔面から床に叩きつける際、全重を乗せる。

四方投げと腰投げの複合技。

脆い鼻骨とい床が、衝突するが、右腕を通して伝わって來る。

そのまま片腕の関節を締め上げて、相手のきを拘束する。

榊は、そのまま周囲の様子を確認する。

後列の敵二人は……、すでにメンバーに拘束されていた。不意打ちとはいえ、悲鳴一つ上げさせない早業だ。日頃の稽古が十分に出た結果だろう。

「総員、敵の拘束し裝備を奪え」

榊は、小さいが鋭い聲で、指示を飛ばす。辺りから、數名のメンバーが集まってきて、プラスチック製の拘束バンドで4名の侵者の手足を縛る。

「榊副隊長、これを」と、拘束作業をしていたメンバーから鹵獲したハンドガンが渡された。銃口にはサイレンサーが取り付けられている。

榊はそれをけ取ると、サイレンサーを取り外してポケットにれた。私は隻腕だ。ハンドガンでの撃は難しい。しでも軽量化して近接狀況での取り回しを重視した方が良い。それに、銃聲がして周囲の住民に騒がれた場合、困るのは敵の方だ。

「手榴弾の類はあるか?」

「スモークがありました」

榊は煙幕手榴弾(スモーク)をけ取ると、玄関から外の様子を窺う。ガラスの扉は蹴り破られてズタボロだった。ガラスの破片と切られたワイヤーが、床に落ちている。

敵の増援が來る気配はない。十分に室に引き込んでからの無音制圧(サイレントコントロール)。屋外の敵支援班は、今、四人からの通信が途絶えて混しているはずだ。

さて、どう出る?

その時、窓ガラスが割れる音が左右から聞こえた。どうやら敵は迂回する方針に切り替えたようだ。

榊は周りに鋭く言い放った。

「総員、二階に後退。拘束した4名は手足を撃ち抜いて放置。殺すなよ。応急手當が必要なくらいに負傷させろ。相手に救護させて戦力を削る」

「「了解」」

パシュ、パシュ、とサイレンサー付きの銃撃が周囲からして、うめき聲が混じる。

榊は煙幕手榴弾のピンを抜いて、足元に転がす。そのまま周囲に「後退開始」と言って二階の階段に向かって移する。背中からは、シュー、という排煙音が転がる男のうめき聲をかき消していく。

榊は移しながら、端末で時刻を確認した。五分が経過している。殘りは十五分だ。作戦の進行は順調だ。數丁とはいえ、ハンドガンを奪うことも出來た。

榊は端末を取り出した。

「全方面の監視に告ぐ。こちら榊、相手の狀況を報告せよ」

「こちら北側。敵は集結して靜止。數は16」

「こちら西側。數は12。同じく待機しています」

「こちら東側。數は14。敵は窓に張り付いてバリケードを突破中です」

順調だ。

正面とは違い、各方面には開けた玄関がなく侵経路は窓だけになる。特に稽古場がある北側は窓すらほとんどない。それらの方面には、特に念にワイヤーを張り巡らせてある。加えて、窓の下には、警戒音センサーなども設置した。突前にアラームが鳴り、窓にはピンと張りつめられたワイヤーが何本も覗いていたら、突を躊躇するのが優秀な指揮というものだ。

「各方面の一階の部隊は、二階への後退を開始せよ。二階に後退した部隊は登り階段で最終防衛陣を構築せよ」

「「了解」」

榊は端末から口を離して、気を引き締める。

順調ではあるが、以前、狀況は不利なままだ。こちらは戦力を二階に移させたが、これ以上の逃げ先はない。冷靜になった相手が、丁寧に攻めてくれば死者が出るだろう。やはり裝備の差は大きい。これ以上は、凄慘な殺し合いなる。

榊は二階の窓に近づいて、そこから東棟の屋上を見上げた。屋上のフェンスごしに、周囲の様子を伺っている白髪の年がいる。

さぁ、どうするんだロク。

お前があのニィ隊長と同じ存在だというのなら、何とかして見せろ。

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