《[完結しました!] 僕は、お父さんだから(書籍名:伝子コンプレックス)》[4a-24]fool and the beast

危覧(ウェイラン)は外に出た瞬間にため息をついた。

「遅かったみたいね」

の配下たちはそこで待機していた。しかし、彼のその発言は部下たちへの言葉ではなかった。

の白眼がぐるりと周囲を見回す。

夜の人気のない廃墟となったホテルの周辺には、まともな燈りなどない。部下達が用意している車のヘッドライト以外にたよるはなく、辺りは闇に押し潰されて靜まり返っていた。

しかし、彼の目が見るものはを必要とはしない。

周囲に二分隊ほどのが見えた。

殺意を細らせた集団。殺すという意思と殺せるという実力が調和した見事な合いだ。戦場では偵察手段として使われることの多い三苗(サンミャオ)型の中でも、彼のリスクの可視化能力は群を抜いている。

これほどのを調合できる指揮も、それに応じることのできる部隊は限られている。

「ニィね」

「見えたか? 危覧」とニィの聲がした。

「貴方は目立ちすぎるのよ。思いが鮮明すぎる」

ニィが現れたのは危覧のすぐ背後だった。

ニィは危覧の元には刃を添えていた。それに気がついた危覧の部下が気ばむのを、危覧は手を振って抑えた。

「お止めなさい。すでに抵抗は無駄です。私たちは囲まれています」

「話が早いな」

「貴方に率いられた鬼の子。それに対抗するための朱烈(ヂュリィェ)でしたが、」

「みたいだな」

あら、と聲をこぼして危覧は元の刃を気にもせず首を傾げた。

「ご存じだったの?」

「あの會場で見た」

「不思議ね。朱烈がいるのに、それを放置して貴方はここにいる。あの娘を取り戻すのが目的ではなかったのかしら?」

「相手の心配とは、余裕だな」

ふふっ、と危覧は笑った。

「いいわねぇ」

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「なにが?」

「あの娘が羨ましくって」

「ナナか」

「あの子はおとぎ話のお姫様よ。どんな強大な怪に襲われても、絶対に助けてくれる王子様がいる。まるで子のように、あの娘はそれを信じて疑わなかった」

「……」

「あの子は監され、を抜かれて、鉄格子にれられて、最後には憎悪渦巻く舞臺の上にさらされた。それでも一瞬たりとも絶はしなかったわ。彼がくすむことは無かった。助けがくることを確信していたの。素敵なことじゃない? その王子様が父親だというのが皮だけど」

危覧が両手の指を絡めて、ねぇ、とニィに問いかける。

「ニィ、貴方も疑ってもいないのね」

「何をだ」

「朱烈が負けることを」

ニィは答えにつまった。

その逡巡の間を危覧の笑いが埋めた。彼は絡めた両手の指を口元に寄せて、堪えきれぬように笑う。ニィは當たりそうになったナイフを慌てて引いた。

「可笑しいわ。貴方、もしかして、あの男が朱烈に負ける可能すら、思いもつかなかったの?」

危覧は橫目でニィを探る。その白眼が彼のを見極めた。

「やっぱりそう。貴方は今初めて不安になった」

「……」

「反骨が一人。朱烈。彼を倒すには何が必要でしょう? そうね。例えば、鬼の子たちを貴方が指揮し、謀略をめぐらし、罠にい込む。それでようやく殺せるかどうか、じゃないかしら? それが、あの男一人でどうにかなる? あのニィが、疑いもしない」

「危覧、」

「貴方、狂っているわ。巧な時計が時差ボケしたみたい」

危覧は、くつくつ、と咳き込むように、嘲るように笑う。

ニィは眉間に皺をよせた。

「どうやら、死にたいらしいな」

「お得意の皮も出ませんか。貴方が私を殺す気がないことは見えているわ。しかし、気を悪くしたのなら殺しなさい。どうせ後1年も持ちません」

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「……ナナのを返してもらおう」

「不可解ね。私を殺して奪えば良いでしょう?」

「それがみなら、殺してやってもいい」

「あら、優しいのね。では、殺してもらおうかしら」

危覧は振り返り、改めてニィに正対した。そこに見出したに彼は首を傾げた。

「貴方、本當にあのニィ?」

「……どういう事だ」

「かのニィと呼ばれる年は悪意の結晶。憎悪の錬。復讐の錬磨。それが、なんとをぼやかしたものでしょう。貴方、もしかして、殺したくない、などとぼやけた事を考えているの?」

ニィの手が反して、ふるったナイフが空気を引き裂く。

それは危覧のに赤い線を殘した。薄皮を裂いたそれは、の雫をためて、涙のようにを伝って流れる。

ニィの落ちた聲が、危覧の鼓を打った。

「大概にしておけよ。死に損ない」

「……それでこそよ。ニィ」

「お前を殺さない理由は一つだ。お前は俺の目になってもらう」

「男どもというのは、を利用することばかり」

ニィは懐に手をばして、ゆっくりと拳銃を取り出した。

それを橫にして、銃口を向ける。初めに危覧の眉間に、そしてそれをすぐに逸らして、彼の背後の向こうに向けると引き金を引いた。

バンッ、という烈音を危覧は耳の側で聞いた。どさり、と人が崩れ落ちる音がそれに続く。

それが合図だった。

あちこちから銃聲が響いて、銃弾が空気を裂く。次々と人が崩れ落ちるのが遅れて聞こえた。

ああ、と危覧は悟る。

連れてきた同士は今ので全て殺されたのだ。如何にも能力を強化した個でも、鬼子に包囲されて幾重もの殺意にをさらせばどうしようもない。

元のを取り戻したニィが口を開いた。

「次は、シャンマオだ」

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その名は、危覧の時を止めた。

「……」

「お前の娘を殺されたくなければ、俺の目になれ」

「……あの娘は、」

「日本にいる。ある男の元でそれなりに暮らしている。平和にな。それを殺すのは簡単なことだ」

「それを信じろと? 私たちは幸せとは無縁に生まれついている」

「ナナの父親。その息子だ」

「……どういうことかしら」

「お前の娘は、あの男の息子と共にいる」

「……」

危覧は目を見開いた。

それは想像すらしなかったイメージだった。

あの沒の男。この世の人が捨ててしまった善意がを寄せる場所。その息子の側にシャンマオはを寄せた。四罪を裏切ってまで、あの子はそこにを寄せているのだ。

悪意を避ける雨宿り。

そのイメージは危覧にとって絶対的だった。降り続ける豪雨の中を彼たちは歩いていた。三苗型の白眼を宿すのは全てだ。混合種であるシャンマオを除いて戦闘型の個はいない。四罪の中でも使役されることの多い個である。

「ニィ、」と危覧の聲が震える。

「なんだ」

「あの沒の名を聞いてもいいかしら」

ニィは、沒の意味することが『無し』であることをすぐに察した。

「姓を布津野(ブージンイェ)、名を忠人(ヂョンレン)」

「ブージンイェ、良い名ね」

危覧は目を閉じて噛みしめるようにもう一度つぶやく。

「本當に良い名ね」

事件から數日が経過した。

ある畫に世界中が注目していた。

その畫は、檻にれられたしいから始まり、彼を買い求めて數字をぶ観衆を映し、有名俳優が現れて口汚く罵って、小柄な東洋人が獣のような大男を素手で殺したところで終わる。

畫のタイトルは有名な映畫に似せたのか「fool and the beast(愚か者と野獣)」とされ、アップロードしたアカウント名は數字で「2」と名乗っていた。

そして、その畫の説明文は「あるPHA主催の人競売で、あのイライジャ・スノーがしてきてブチ切れだった。その後、獣みたいな男(商品が逃げ出したのかな?)が降ってきて、ニンジャマスターがやっつけた」と、きわめてポップな文で概要を説明していた。

新聞、TV、ネット、いずれのメディアもこれを大きく取り上げた。「PHAの人売買。政治家多數が參加!」「日本の伝子改造。匿された第七世代」「自由至上黨候補、イライジャ氏が罵る!」「異形の獣。謎の男が素手で倒す」

連日連夜、狂うように踴る文字列はメディアによって強調される事実が違う。

新聞の多くは、「PHAによる非人道的な行いは許してはならない。またこれに參加していた政治家たちは司法の判斷をける義務がある」としながらも、無化計畫を打ち出した日本が第七世代の存在を隠蔽していた事を指摘する。

その論説では「あらゆる差別を撤廃することを主張しながら、第三世代の報公開のみに止め、自は第七世代までを保有する。日本の主張には矛盾があり、十分に注意しなければならない」と結んでいた。

一方で、ゴシップを好むような大衆紙は、現場には共保黨、民衆黨の政治家が多數いたことを指摘。畫から確認できた名前のリストを掲載して反響を呼んだ。

また、ハリウッドスターのイライジャが、競売場の観客を口汚く罵った臺詞も全文掲載した。その大半がF*ckなどの伏せ字ばかりで、「まるでポルノ小説のようだ」と大衆を喜ばせた。

最後に、現場に出現した獣のような男、それを素手で倒した謎の東洋人、二人の正についていい加減な仮説をならべたてていた。これらも多いに大衆の興味関心を煽っている。

イライジャは、そういった新聞をテーブルに投げ出して、うなり聲を上げた。

「お前のおかげでマダムのファンが減ったよ。ニィ」

「素を丸出しにしたお前が悪い」

「あんなところで演技なんて出來るか」

イライジャはそうこぼしてソファに背中を預けた。その向かいで、ニィはPCを作して畫面を睨みつけている。

「たしかに、マダム層からの支持率はし落ちているな」

ニィは調査會社各社が更新している大統領選挙の支持率を見比べながら口を緩めた。

「しかし、全としては急上昇だ。特に40代以下からの支持率が良いな。年収別に見て中産階級からの人気が高いのは良い傾向だな」

「……なんの話しだ?」

「つまり、お前の支持率が32 %になって、お前の父親と肩が並んだ、ということさ」

「あれを父親と呼ぶのはやめろ」

「本當に殘念だ。お前がもうし綺麗な英語を使えたら、単獨一位に躍り出たかもしれん。大衆紙(タブロイド)のニュースサイトにもこう書かれている。『今回の歴史的な舞臺でイライジャは大統領の座に一気に近づいた。この名演の畫をサイトにアップしたから見てしい。もっとも、下品な発言のオンパレードだったので、ほとんどを自主規制音で被せざるを得なかった』とさ」

「どこのメディアだ」

「大統領候補が言論統制はよろしくないな」

「くそ(シット)」

「本當に反省しない奴だ」

イライジャは立ち上がると、座っているニィを見下ろした。

「なぁ、ニィ。どうしてあの畫を公開した」

「あの畫? それは『愚か者と野獣』のことか?」

「ああ、お前がふざけてつけたその映像作品さ。第七世代のこと機だったのだろう」

「日本政府のな。俺は第七世代だが、別ににはしていない。俺がにしているのは、政府の工作資金を使って半年間ほどヨーロッパ旅行を楽しんでいたことだけだ」

イライジャはニィが座っているデスクに、音を立てて両手を置いた。

「ちゃんと説明してくれ。俺には関係ないことかもしれんが、何もかもが分からないのは気持ちが悪い。勝手に俺の畫を投稿したお前を肖像権侵害で訴えてもいいんだぞ」

「分かった分かった。落ち著けよ、イライジャ。たしかに、お前の事務所にコンセンサスを通さなかったのは悪かった。いくら払えばいいんだ? 100萬ドルでどうだ?」

「説明だ。俺が納得できる説明だ」

「わがままだな。金で妥協できるのが大人だというのに」

ニィは、くるり、と椅子を回転させて背中をむけた。

手にしたリモコンを振ると、壁にあの畫が投される。そこには檻の中で、ぐったりとしているナナの映像が映し出されている。ナナが第七世代であると告げる司會の聲と沸き上がる観衆の熱狂が部屋中に鳴り響いた。

「四罪の目的はこの映像を公開することだった」

「それをどうしてお前が公開する」

「どうせ公開されるんだ。だったら、自分がやった方が気持ちがいいだろう」

背を向けたまま、ニィは肩をゆらして笑う。

「もちろん、お前が疑うように理由は他にもある。この映像が與える印象をこちらが主導権(イニシアティブ)をとりながら導するためだ」

「印象?」

「次のシーンが重要なんだ」

ニィは映像を早送りにした。そしてイライジャが舞臺の上に上がって瞬間に等速に戻す。観客に向かって激昂したイライジャが正面に指を差しながら罵っている。

イライジャは顔をしかめた。

モニタに映る自分自は見慣れたものだが、確かにFuckとShitとMother Fuckerしか言っていない。assholeもたまに混じっている。教育上よろしくないとされる単語の奔流だ。

映像の中の自分は、とうとう司會からマイクを奪い取って大音量でFuck, Fuck, Fuckと連呼しだした。

「リズムカルな最高の演説だ。まるでロックミュージックのドラムみたいだ。キックドラムのような打撃のあるFuckに、スネアのように細かく刻まれたShit。そして終わりを告げるシンバルのようなMother Fucker! クールじゃないか。最高だよ」

「で、それがどうした。おいおい、やめろ。リピートするんじゃない」

「名演じゃないか」

「そいつはR指定だ。お子様には見せられん」

「まさしく、Fuckだな」

「綺麗な英語を使え」

イライジャはニィからリモコンを奪い取ると、映像を一時停止にして教育上よろしくないロックミュージックを停止する。止まった映像には、唾を吐き飛ばす瞬間の自分の顔がクローズアップされていた。

「まさに、この映像さ」とニィが両手をいただくように差し出して、イライジャの映像をなぞる。「これを見れば、世界中の人間が第七世代なんてどうでも良くなる」

「……どういうことだ」

「これは、最適化されても人間なんだと歌うロックなんだ。今、世界中の人間がこの歌に耳を傾けている」

「そしてマダムたちが眉をしかめている」

「Fuckが刻むビートとともに記憶に刻まれる。それは次の世代が引き継ぐ価値観だ。最適化されても人間だ。人間は平等であるべきだ。そんな三段論法をリズミカルに歌っているだろ」

「つまり、四罪とやらが暴した第七世代の悪印象をかき消せる、と?」

「あのオークションは、純人會の上位階級ならば畫で視聴できるようになっている。彼らは各國政府に重要なポストを占め、第七世代の存在を國際的な問題として取り上げる事も出來た。どうせこの畫を公開したかもしれない。お前のFuckでロックなところは削ってな」

「ならば、」とイライジャは停止していた畫を再開する。

映像の中でんでいた自分の背後に、巨大な影が落ちてきた。それは獣のような男だ。まるで狼男(ウルフマン)だ。特殊メイクでもCGでもない。

「これも公開した理由は」

「二つある」

ニィは、にやり、と笑った。

「一つは四罪の関與を示唆することだ。今、世界中がこの狼男の正に注目している。いずれ、世界は四罪の存在に気がつく。四罪はこれについて対応しなければならなくなった。予定よりも早く、な。そして……、重要なのは二つ目だ」

流れていた映像にもう一人の男が現れた。

その男は今、狼男以上に世界の注目を集めている。謎の東洋人。狼男を素手で倒した男。

「ミスター・フツノか?」

「そうだ。世界が布津野さんに気がついた。今、世界は困している。この映像が見せる現実を理解できない。理解できないものに吸い寄せられている」

ニィは立ち上がって両手を広げた。

「イライジャ、お前にこのシーンを演じることが出來るか?」

「ウルフマンとのアクションシーンか?」

「そうだ。スタントマンは無し。CGもワイヤーも無し。完全に生でだ」

「無理に決まっているだろ」

パンッ! と音をたてて、ニィは開いた両手を合わせた。

「そう。これはイライジャ・スノーすらお手上げの世紀のエンターテイメント。今や、世界が、釘付けだ」

合わせた両手に顔をうずめて、ニィはその場にかがみ込んだ。

「無化計畫、純人會のオークション、狼男……。人は不安でいっぱいだ。將來が見えない。最適化がもたらす將來に、彼らはお呼びでないからだ。彼らは人間から未調整にり下がり、子ども達に追い抜かれる。人類平等を目指した無化計畫は、伝子格差という不平等を世界にもたらす」

ニィは両手を合わせてその映像を見上げる。映像では狼男を翻弄する未調整がいた。ニィはその映像にため息をこぼす。

「彼らが求めているのは、英雄だ」

「英雄?」

「そう、未調整の英雄」

「……」

「よく見てみろ、ラストシーンだ。皮などお呼びじゃない。徹底的に王道で、否定しようのない最高のラストだ」

イライジャはまるで神に祈るように映像を眺めているニィから、映像のほうに視線を移した。

未調整の英雄は見下ろしていた。

巨大な狼男が死んでいくのを、無慈悲なまでの無表で見下ろしていた。それは、かなりのスプラッター・ホラーだった。彼の手はに染まり、狼はの制を失ったようにのたうち回っている。

やがて、の池に四肢をばして、狼はかなくなった。

英雄はそれに背を向けて、姫が囚われた檻に歩いて行く。

鉄格子が開かれる。

中から、ふわり、と白い姫が飛び出した。

英雄の赤く染まった腕が彼を抱きしめる。

映像はそこで終わった。

「完璧だ」と、ニィは恍惚の吐息をらしてを震わせていた。「これを世界は見たのだ。見てしまったんだ」

「確かに、凄まじいな」

「この最高のラストだけを見せられた人類は、今、もだえ苦しんでいる。この二人は誰なのか、必死で知りたがっている。畫コメントに集中する質問。謎の投稿者『2』に問いかけている。この二人は誰だ? どんな関係だ? この俺に、布津野さんを定義しろ、と」

「親子だろ」

「そうだ!」

ニィはんだ。イライジャのほうを指差して「それなんだ」ともう一度ぶ。

「やはりそれだ。それ以上はない!」

「どうした。さっきから。とうとう気が狂ったか」

「決まった。決心した。もはや、行しかない」

ニィは立ち上がって、PCの前に座る。

もの凄い速さでキーボードを作して、畫のアップロード畫面を表示する。そして、畫の説明分の力フォームに、流れるような指さばきで文字を力していった。

『この二人は"親子"だ。の子を研究所から引き取って養子にした。この男は未調整の"父親"だ』

ニィはエンターキーを、最後の一打を決めるピアニストのように押し、その指でをなでた。

笑いが溢れて、止まらない。

世界はきっと酔いしれるだろう。見せつけられた人の理想形。それを追い求めるだろう。布津野さんを求め、それを軸にして世界は変わっていく。

うっとり、と瞳を潤ませて、ニィはモニタを眺め続けていた。

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