《[完結しました!] 僕は、お父さんだから(書籍名:伝子コンプレックス)》[5-20] 兄弟
布津野が病院に著いたころには、すでに中は騒然としていた。
玄関の周辺には屈強な男たちが立ちふさがっていて、以前に來た時よりも警備が厳重になっていた。彼らは布津野とナナの姿を認めると敬禮を整えて道をあけてくれた。
「なんだか、大変な雰囲気だね」
「うん。みんな不安で、がぐらぐらしてる」
ナナのひそめた聲に、布津野は眉をしかめた。
院にっても、右へ左へとバタバタと走り回るスーツ姿の男や。いずれも50歳前後の、本來であれば落ち著きをもって姿勢を正しくしているような人だが、まるで火事でもあったかのように慌ただしく走り回っている。
「あっ、布津野さんだ!」
その一言が上がると、ぴたり、と喧噪が止んで視線がこちらに集中する。その瞬間、布津野は自分が次期首相に指名されている事を思い出した。
これは不味いな、と思ってを隠そうかと思った瞬間、布津野は袖をナナに摑まれてしまった。
「お父さん、逃げちゃダメ」
「ナナ」
「ここはお父さんじゃないと、ダメだよ」
「……」
その瞬間、わっと人が集まって布津野を取り巻いた。
いずれもなりを小綺麗にした紳士淑が、大口を並べてしきりにしゃべりかけてくる。唾が飛びい、必死の形相がにらみをきかせている。
「布津野さん、首相の後任の件、ご意思のほどは?」
「この狀況をどうされるつもりですか?」
「ご子息のロク代行は今どこに?」
「冴子さまがいなくなった今、貴方はどのような方針を」
最後のほうに聞こえた質問が気になったので、布津野は聲を大きくして問いかけた。
「冴子がどうしましたか?」
その問いかけに周囲の烏合は舌をのみ込むように押し黙る。
「……冴子に何かあったのですね?」
布津野の眉間に皺が刻まれて、その目線が周囲をなぎ払った時、二階にあがる階段の踴り場から、宮本の聲がした。
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「旦那、旦那」
その巨軀を豹のようにうねらせて、宮本は會談から飛び降りて布津野を囲む人々を押しのけて分ける。
「宮本さん」
「旦那、落ち著いて聞いてくれ。いいか。……冴子がいなくなった。宇津々の爺さんが殺された」
「……」
「落ち著いてくれ。頼む。けないが、今は旦那しか頼りがねぇ」
「宮本さん。冴子は?」
「旦那、頼む。全力は盡くしているんだ。追跡は飛ばしている」
「どこですか?」
布津野が上げた目線に、宮本は息をのんだ。
「おそらく……中央研究所だ」
「分かりました。向かいます」
「待てって、頼む。一時でいい」
宮本は、振り返って走りだそうとする布津野の両肩を押さえて、正面を向かせる。
「どういう仕組みかは分からねぇが、相手は研究所のセキュリティを掌握している。いいか、問題はここからだ」
「……」
「つまり、敵は研究所の軍事ドローンを使える。……先行して、強行突撃した部下8名が戦死した」
ぎり、と宮本は歯を噛んだ。
布津野はその様子を目を細めて見て、宮本に顔をよせる。
「……僕になにを?」
「頼みがある」
宮本は大きく息を吐いて、吸い込んだ。
「今、ここで首相を引き継いでくれ。首相代理でもいい」
「……」
「命令が必要なんだ。中央研究所の破壊には首相の承認が必要なんだ、そういうシステムなんだよ。俺たちにはそれを破れない」
「……分かりました」
布津野の躊躇はほんの一瞬でしかなかった。
「今から僕が首相です。代理でも何でもいい。冴子を助け出します。そのための一切の判斷を宮本さんに任せます。當然、研究所の破壊もです」
「……ああ、決まりだな」
宮本はその大きなを広げて、周囲に群がって息をひそめていた幕僚と僚の顔を見渡した。
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「聞いただろう。宇津々首相の指名通りだ。次期首相はこの布津野忠人氏が諾した。閣代行のロクが不在の今、軍事発の全権限は旦那に委ねられた。今は冴子もロクもいねぇんだ。いいな」
周囲の顔が凍りついてかない。
その滯った間に、布津野の靜かな聲が流れ込んでくる。
「首相だとか政治とかは、僕には良く分かりませんが、」
その目はすでに、周りを見ていない。
「そういう難しい事は、冴子を助けてからにしましょう」
その言葉にこもった圧力に、周りの人間は思わず數歩ほど後退った。
その間に開いた外への道を布津野が歩き出したのを、ナナと宮本が追いかける。大で追いついた宮本は、布津野に問いかける。
「旦那、この件、すぐにロクたちにも報告がいくはずだ」
「あの子たちは?」
「帰國の飛行機だ。しかし、空港に到著するまで數時間はかかる。もしかしたら、間に合わないかもしれない」
「GOAの人が……死んだと」
「ドローンは強敵だ。研究所の中央統制を握られたから、こちらのドローンも使いにならねぇ。もう、消耗を前提にした強行突撃しかない」
その消耗には、人命が含まれているということだ。
「先陣は僕が、」
「まってくれ。ドローン相手じゃ流石の旦那も分が悪い。そいつはダメだ」
「誰でも同じことです。冴子のために死んだ人がいるのです。僕が行かなきゃ、噓でしょう」
「分かってる。……分かったよ。だが、現場では俺に従ってくれ。頼む」
布津野は無言で頷く。
ちょうど、外に出たあたりだ。すでに目の前の広い駐車場にはすでに戦闘ヘリが轟音をまき散らしてプロペラを旋回している。
「いくぜ」
宮本の招きに応じて布津野とナナはヘリに乗り込んだ。
◇
ロクとニィは専用ジェット機で日本に向かっていた。
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閣代行として利用するこの機は、通常の旅客機として座席を並べれば400名ほどが搭乗できる大型ジェット機だが、14名分の座席しか用意されていない。
余分なスペースには、ソファやテーブルを備えたリビングや仮眠を取るためのベッドルーム、そして通信機や計算機を備え付けたオペレーションルームなどが完備されている。
「戦果は、上々といったところか?」
リビングのソファでのびをしたニィは、向かいに座るロクを眺めながら指を折って數え上げた。
「バンガロールのセンター襲撃は阻止。チベットの四罪の拠點を一つに反攻し、その実働部隊を壊滅。それに反骨の黃豪(ファンハオ)を殺害、か……」
合わせて四つの指を折り曲げて、ニィは殘った親指を立てたまま口を歪めた。その顔は珍しくも神妙(しんみょう)な様子が窺える。
「莫煌(ムーファン)を逃がしたのは、俺の失態だな」
ロクはそのニィの発言に不意をつかれて「そうでもないだろう」と口をついてしまった。ニィが自分の非を認めるのを目の當たりにするのは、ロクにとって初めてのことだ。
「そもそも戦力が不足していた。戦闘力に優れる獣型を拠點襲撃に回した判斷は間違ってはいない。拠點への投量が不足した場合、潛していた僕たちが孤立する危険が高かった」
「おいおい、俺をめるなよ。気持ち悪いじゃないか。まるで、俺がお前のためにやったみたいに聞こえるだろ」
ニィは両手を広げて、いつものおどけた様子でこちらを見下した。すでに、いつものニィの態度に戻っている。
ロクは「さて」と呟いた。
さっ、と周囲を見渡すと、このリビングルームにはニィの他にはシャンマオと榊しかいない。他にもGOAやニィの直轄部隊も同乗はしているが、彼らには外してくれと頼んでおいた。
「ニィ、……頼みがある」
それは、ずっと前から検討を重ねてきた事だった。今回の事件を通して、ようやく決心がついたのだ。
「嫌だね」
ニィのその即答を、ロクは無視した。
「僕に代わって閣代行になれ」
「……」
ソファの上でくつろいでいたニィは、を起こして前のめりになった。
「どういうつもりだ?」
「権力を分散する必要がある」
「つまり、最高意思決定顧問と閣代行の兼任に耐えかねた、と」
ニィの口元が笑いを作っている。
ロクはため息を吐いた。
「もともと、どちらも首相が設定した臨時の職だ。意思決定顧問は改良素の政府運用能力の検証が目的で、閣代行役はそれを辭任したグランマにより強力な実権を與える口実に過ぎなかった」
「つまり、意思決定顧問も閣代行も、本來は機構としての実はなく、卓越した個人に権力を持たせるための方便だった、と」
「そうだ。しかし、グランマが首相に代わって外と軍事すらも判斷するようになって、この二つの役職が権力を持つようになった」
「実際、」とニィはにやりと笑った。
「宇津々のジジイが病気で倒れても政府は問題なく回っている。閣僚と僚たちは何の違和もなくお前とグランマの指示に従う。グランマが復帰した瞬間なんて、ほっとをなで下ろした閣僚ばかりだったさ。バンガロール襲撃という危機にも対応してみせた」
「だが、この権力構造はいびつだ」
「俺にお前のナンバー2になれと? 絶対にイヤだね」
「閣代行は意思決定顧問を超越する。序列でいうとお前のほうが上になる」
ニィは「ふん」と鼻で笑った。
「俺は面倒事は嫌いなんだ。何が楽しくて、そんなものをやらなきゃならない……。あっ、そうだ。親父を首相にするならやるぞ」
「話をそらすな。それは別の話だ」
「本當にお前は見えてないな」
「僕が言っているのは権力の分散だ。強力な実行力をもつ閣代行には、お前のような人間がましい」
「ほう……、どう語る?」
ニィは足を組んで、顎をなでた。その目は品定めするようにロクを見ている。
ロクは慎重に言葉を探した。
ニィは気まぐれだ。しかし、瞬発的な狀況判斷と現狀の突破力において自分よりも優れている。アメリカでの大統領選挙を通して最適化への世論形にしても、バンガロールでの戦指揮にしてもそうだ。不慣れなはずのドローンを本番で戦に組み込んで、運用しきっている。
明らかに、ニィは閣代行として自分よりも適がある。
「意思決定顧問が方針決定と政府運営を主にするのに対し、閣代行は非常時における現狀打破を目的とすべきだ。僕が兼任しているせいでこの區分は曖昧だったが、これを再定義しなければならない」
「まぁ、正論だな」
「お前は方針決定や政府運営をやるつもりはないだろう」
「當然だ。それをやるつもりのお前が異常なだけだ」
「お前は非常時にだけいたらいい。それが閣代行のあるべき姿だ」
「ふむ、」
ニィが肩肘を乗り出して、ロクを覗き込む。
「例えば、お前の嫌がることをしたら?」
「したらいい。……お前に代行を譲った僕のミスだ」
「はっ」と、ニィは両手を広げて笑った。「そいつはいいね。やりたい放題じゃないか」
「……どうだ」
「つまり、閣代行を途中で辭めるのも俺の自由だ」
「そうなるな」
「よし……けてやるよ」
ニィの目とロクの目が合う。
じっくりとした時間が流れた。
ロクはふと思った。ニィと正面からちゃんと向かい合ったのは、これが始めてだ。その気づきは、のわだかまりを氷解させて下に染みこませていった。
「……渡しておくものがある」
その戸いを咳払いで誤魔化して、ロクは脇に用意していたケースを開ける。
その中には攜帯端末が納められていた。
「そいつは?」
「閣代行役の端末だ。ほぼ全てにおいて最上位の認証権限が付與されている。これを使えば、中央研究所の量子コンピュータにアクセスして、オートキリングの発も可能だ」
「お前がやった衛星からの質量弾の発もか」
「當然だ。特に、軍事周りの権限はほぼ全てが付與されている。これを上回る権限は首相がもつセキュリティしかない」
「なるほど、確かに意思決定顧問よりも上だ」
ロクが差し出した端末を、ニィがけ取った。
手元に引き寄せたそれの電源をれ、ニィは作を始めた。
「生認証が多いな、指紋、顔、網、聲紋、パスコードね」
ニィが指を躍らせて認証登録を進めていくのをロクは見守っていた。
この認証が終わると、自分のもつ権限がニィに委譲されることになる。しかし、今は不安よりも安堵が勝っていた。そもそも、個人に権力を集中させすぎていたのだ。民主主義であるはずなのに選挙を経ない個人に獨裁権を集中させるべきではない。
「……ふむ、おかしいな」
ニィが作を止めて、眉を寄せた。
「どうした」
「中央研究所へのリモートアクセスが出來ないぞ」
「なに?」
ロクは眉をひそめて、自分の端末を取り出すと同じように中央研究所へのアクセスを試みる。先日までは、オートキリングの戦コマンドをけつけていたコンソールに「>access denied」の文字列が流れた。
「……アクセス拒否だと」
「お前もか?」
「馬鹿な、どういうことだ」
その時、ドンドン、とリビングルームの扉を叩く音がした。
「なんだ、れ」
ロクが顔を上げると、扉の向こうから顔を直させたGOAの隊員が飛び込んで來て、敬禮と同時に報告を始めた。
「急事態です! 宇津々首相が、殺害されました」
「なに?」
「同時に相談役の布津野冴子氏が行方不明になり……次期首相として布津野忠人氏が示をけ、これを承諾しました」
「なんだと!」
ロクはソファから立ち上がって、報告する隊員を睨みつける。
その橫にいたニィは手を叩いて笑った。
「やっぱり親父だな。いつも予想を飛び越えてくるな」
「ニィ、お前の回しか?」
「いや、違う。……ジジイが殺されたか。犯人はおそらく四罪の手の者だろうよ」
ニィも立ち上がって、隊員を見る。
「それで、犯人は?」
「監視カメラの映像から、黒い長髪の男と複數の長のの集団であることが分かっています。は全員、片目が白い、とのことです」
「やられたな……莫煌め」
「犯人は殺害した首相からセキュリティディスクを奪い、中央研究所に立てこもった模様です。すでに所のドローンが排他的防衛モードに移行し、突を試みたGOAにも戦死者が出ています。追跡班の報告では、布津野冴子氏もそこに監されているとのこと」
ロクはソファに腰を落として、思考を回転させた。
逃げ出した羌莫煌が日本に現れた。あの核兵のの混に乗じて國したのだろう。シャンマオのクローンたちがいれば、病院の警護を抜くことは容易だっただろう。
それにしても、どうして父さんが首相に?
「それで、どう対応している?」とニィが隊員に詰め寄る。
「はっ、新首相の命令で中央研究所の破壊許可が出ました。宮本隊長の指揮のもと、研究所への電源切斷、再突部隊の編を完了したとのこと」
「オートキリング相手に正面突か、死の山を押して進むつもりか」
「新首相もそれに參加するとの事です」
「なんだと!」
ニィが聲を上げて、隊員のぐらを摑んだ。
「もう一度言え、新首相とは親父のことだな」
「はっ、はい。布津野忠人氏のことです」
「くそっ!」
ニィはロクのほうを振り向いた。
「ロク、聞いたか。このままじゃ」
「父さんが……」
ロクは両手で顔を覆った。
明確な予測がすでに浮かんでいた。
父さんの技は、相手が人間であることが前提だ。意思をもたぬ機械に気も呼吸もまったくの無意味。先日の戦闘試験のように、研究所にった瞬間に包囲されて撃ち殺される。
「対策は、」とニィが問う。
「……ない」とロクの聲が震えた。「首相のセキュリティを奪われている。これを奪取するには時間が足りない。……そうだ、」
「何か思いついたか?」
「釘落としで研究所を理的に破壊したらいい。あれは単なる質量の落下だから容易には防げない。研究所自を破壊する」
「落ち著け! らしくないぞ。その釘落としの命令権を研究所に握られているんだぞ。グランマもその中にいる」
「だって……、だって父さんが」
ロクは両手で肩を抱いて、息を荒げた。短く斷続的な呼吸にその表はの気を失って真っ青に変わっていく。
ニィは「ちっ」と舌打ちをして、その肩に両手を置いて上から押さえつけた。
「落ち著け、っつってんだろ!」
「……」
「いいか、聞け。時間さえあれば、お前なら何とかできる。そうだろ」
「……ああ」
「どのくらい必要だ」
「わからない。でも、三日あれば。研究所の非常電源にも限界があるし、」
「三日か……。莫煌の狙い次第だな。おい、そこの伝令」
ニィはロクの上からのいて、扉の前の隊員に顔を向けた。
「宮本に指令だ。突は中止しろ。俺たちが到著するまで待て」
「それが……」
「どうした?」
「すでに宮本隊長からお二人に伝言がございました」
「だったら、さっさと言え!」
「はっ。『旦那はやる気だ。中には冴子もいる。宇津々の爺さんがいなくなった今、冴子を失うわけにも行かない。なるべく、旦那が前に出ないようにする』とのことです」
「ちっ」
ドン、とニィの拳が壁を叩いてくぼみを作った。
「……今はどこだ?」
「突部隊は編を終えて、研究所の屋上に展開しています。防の薄い屋上からの垂直突を予定しています」
「違う! 俺たちは今、どの辺を飛んでいる?」
「え……確認して參ります」
隊員は慌てて、モニタルームに戻っていく。
「ニィ?」と後ろからロクの聲がした。
「おそらく、関東上空にったところだ」
「……」
「時間がない。空降下の訓練をけたことは?」
「……ない」
「おい、シャンマオ。お前は?」
ニィは橫に控えていたシャンマオのほうに顔を向けた。
「あるが……、お前がむ著地度は保証できない。やりたいのは、おそらくピンポイント著陸だろ」
「ちっ、しゃあない。榊はシャンマオと一緒に降下してくれ。……大丈夫か」
「ええ、問題はありません」
榊はにっこりと微笑んだ。
ニィの獨斷専橫に慣れた彼はすでにその意図を察していた。ここから中央研究所へのピンポイント空降下。その著陸度が出せるのは鬼子部隊でしごかれた鋭くらいだろう。
加えて、榊はもう一つ気がついていた。ニィは自分の片腕を切り落としたかつての敵と一緒に飛ぶことに気をつかっている。それがとても嬉しかった。
榊がちらりとシャンマオを見ると、彼は「すまん」と頭をさげた。敵として対峙したときは恐ろしいと思っていたが、ロクに出會った以降の彼は妙に可らしくなった。
「私はどこまでも、隊長について行きますので」
ニィは榊の応答に手をあげて応え、それを振り下ろしてロクの肩を摑む。
「お前は、俺が連れてってやる」
ニィはロクに顔を近づける。
二人の額がぶつかり合って、兄弟の瞳がぴたりと重なった。
「俺が、親父のところに連れてってやる」
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