《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》徹底的に締め上げる
一応、忠告はした。
それでも降伏しないのなら、男たちのまで気遣っていられない。
しかも僕は今かなりむかついている。
男たちの腕の中でぐったりしているフェン。
僕の大切な家族をあんな目に遭わせたことが許せない。
一瞬で室を見回し、狀況を確認する。
窓際にあるワイヤープランツの植木鉢。
あれを使おう。
「縦魔法、発」
植木鉢に向かって右手を翳す。
――シュルシュルシュルシュルッッ。
ものすごい勢いで長しはじめたワイヤープランツの蔦が、男たちに向かって襲い掛かる。
「ひえええっ、な、なんだこれえっ!?」
まずは男たちの腕から、フェンを奪い取る。
蔦に両手両足を絡めとられた男たちは、顔を変えてび聲をあげた。
さっきまでの余裕な態度はどこへやら。
無我夢中で自分のを這い回る蔦を千切ろうとしている。
「無駄だよ。見た目は単なる細い蔦だけど、強度にも手を加えてあるから絶対に引き千切ったりできない」
Advertisement
「くうっ……うわあああああっっ!?」
抵抗もむなしく、男たちはあっという間に雁字搦めにされてしまった。
蔦を使って慎重に運んだフェンを、自分の腕の中にけ取る。
フェンははっはっと熱い息を吐きながら、僕のにくったりと憑れ掛かってきた。
衝的な怒りにかられて男たちを睨みつけると、やつらは震え上がった。
「フェンにまたたびを嗅がせたと言っていたよね。今すぐ解毒薬を渡してもらえる?」
「……」
男たちが怯えた顔を見合わせて黙り込む。
僕は無言で、指を鳴らした。
――メキメキメキメキ。
蔦の締めあげが増す音と共に、男たちの悲痛なびが響く。
「うがああああッッッ!! しまるっしまってるううううっっ!! やめてくれえええ」
「答えるまでやめないよ」
――メキメキメキメキッッ。
ボキッ。
骨が折れた音も混ざる。
「ぎやああああああああああああっぅつうううう……!!!! 言うぅううう言うからぁあああ解毒薬は持ってませんんんんんん」
「もっと骨を折らないとだめ?」
「ほんとらんでずううううううううっっっ」
鼻水をまき散らしながら男たちがぶ。
六人の男のうち、一人はすでに失神している。
まったく、おとなしく話せば痛い目に遭う必要もなかったのに。
「自分たちが使った薬の解毒薬を持っていないなんてありえないよね」
「またたびの解毒薬はめちゃくちゃ貴重なんれすうううう!!! またたびだって俺らは渡されたものを使ってるだけなんですううううう」
渡されたもの、ね。
一応、蔦を使って男たちの持ちを改めてみたが、たしかに解毒薬は出てこなかった。
「うぐっあああああ!!! またたび酔いはそのうちさめるから、勘弁してくれよおおおおっっっ」
「そのうちっていつ?」
「じゅ、十二時間後ぐらい……っっ」
十二時間もフェンを苦しませておけるわけがない。
試しに回復魔法をかけてみたが、効果は見られなかった。
やっぱりか……。
回復魔法は基本的に怪我を治療するための能力だ。
病気や、狀態異常を治すことはできない。
「解毒薬はどこで手にるの?」
「薬師の店ならっ……だけどこの時間は閉まってるッッッ……」
「だろうね。他に手方法は?」
「ひいぎぃい、ないですうううう」
「はぁ……」
僕はため息を吐き、一番近い薬師の店の位置を説明させた。
時計を確認すると、夜中の一時過ぎ。
薬師が起きて対応してくれることを願おう。
その直後、騒ぎを聞きつけたのか、武を手にした宿の店主が部屋に飛び込んできた。
この人が眠り薬を盛ったことは男たちの証言からわかっている。
時間が惜しいので、店主も男たちと同じようにさっさと縛り上げ、野次馬のひとりに憲兵隊を呼びに行かせた。
駆けつけてきた憲兵隊からは、魔竊盜団を捕まえたことをめちゃくちゃ謝されたけれど、こちらはそれどころではない。
「まさか我々が何年もかけて追い回していた竊盜団を、一介の若者が見つけてくれるとは……。本當にありがとう……!! しかも底なしの悪黨どもをここまで大人しくさせるとは……」
竊盜団たちは、魔法を解除しても逆らうことはなく、今は怯えた顔で座り込んでいる。
「それより、僕急いでるので、もう行ってもいいですか?」
「ああ、君の魔がその様子では心配だよな……。憲兵隊の救護班が解毒薬を持っていたらよかったんだが、本當に貴重なアイテムでな……」
「みたいですね。じゃあ、僕はこれで」
「君には改めてしっかり禮をしたい! 時間ができたら是非憲兵隊の詰所を訪ねてきてくれ!」
憲兵隊長の聲を背に、宿の外へ出る。
憲兵隊にはもう一人差し出す人がいるので、また再會することになるだろうけれど、今優先すべきなのはフェンの調だ。
抱いているフェンは相変わらず苦しそうにしている。
待ってろ、フェン。
必ず僕が助けてあげるから。
【※作者からの大切なお願い】
皆様のおかげで現在ハイファンランキング6位に位置しています。
あとひとつで表紙りできるため、どうか一度だけお力を貸してください……!
下記広告下の☆☆☆☆☆を★★★★★に変えていただけると、ポイントを追加できます。
第一部完結に向けて本日もまだまだ更新がんばりますので、ご支援よろしくお願いします!(๑´▿`๑)
【書籍化】厳つい顔で兇悪騎士団長と恐れられる公爵様の最後の婚活相手は社交界の幻の花でした
舊タイトル【兇悪騎士団長と言われている厳つい顔の公爵様に婚活終了のお知らせ〜お相手は社交界の幻の花〜】 王の側近であり、騎士団長にして公爵家當主のヴァレリオは、傷痕のあるその厳つい顔から兇悪騎士団長と呼ばれ、高い地位とは裏腹に嫁探しに難航していた。 打診をしては斷られ、顔合わせにさえ進むことのないある日、執事のフィリオが発した悪気のない一言に、ついにヴァレリオの心が折れる。 これ以上、自分で選んだ相手に斷られて傷つきたくない……という理由で、フィリオに候補選びを一任すると、すぐに次の顔合わせ相手が決まった。 その相手は社交界で幻の花と呼ばれているご令嬢。美しく引く手數多のはずのご令嬢は嫁ぎ遅れに差し掛かった22歳なのにまだ婚約者もいない。 それには、何か秘密があるようで……。 なろう版と書籍の內容は同じではありません。
8 81【電子書籍化】婚約破棄に乗り換え、上等です。私は名前を変えて隣國へ行きますね
アンカーソン伯爵家令嬢メリッサはテイト公爵家後継のヒューバートから婚約破棄を言い渡される。 幼い頃妹ライラをかばってできたあざを指して「失せろ、その顔が治ってから出直してこい」と言い放たれ、挙句にはヒューバートはライラと婚約することに。 失意のメリッサは王立寄宿學校の教師マギニスの言葉に支えられ、一人で生きていくことを決斷。エミーと名前を変え、隣國アスタニア帝國に渡って書籍商になる。 するとあるとき、ジーベルン子爵アレクシスと出會う。ひょんなことでアレクシスに顔のあざを見られ——。 ※エンジェライト文庫での電子書籍化が決定しました。詳細は活動報告で告知します。 ※この作品は他サイトにも掲載しています。 ※「小説家になろうnavi」で2022/10の朗読作品に選ばれました。
8 147【書籍化&コミカライズ決定!】10月5日コミカライズ連載スタート!10月15日文庫発売!追放された元令嬢、森で拾った皇子に溺愛され聖女に目覚める
※舊タイトル【追放のゴミ捨て場令嬢は手のひら返しに呆れつつ、おいしい料理に夢中です。】 「私はただ、美味しい料理を食べたいだけなんだけど」 幼少期にお腹を空かせてばかりいたため、食いしん坊 子爵家の養女となり、歌姫となったキャナリーだが、 他の令嬢たちは身分の低いキャナリーを標的にし、こきおろす。 「なんでもポイポイお腹に放り込んで、まるでゴミ捨て場みたいですわ」 不吉な魔力を持つ娘だと追放され、森に戻ったキャナリー。 そこで怪我をしていた青年二人を助けたが、 一人はグリフィン帝國の皇子だった。 帝國皇子と親しくなったキャナリーに、 ダグラス王國の手のひら返しが始まる。 ※本作は第四回ビーズログ大賞にて、特別賞とコミックビーズログ賞のダブル受賞をいたしました! 目にとめていただき、評価して下さった読者様のおかげです。本當にありがとうございました! 【書籍情報】 2022年10月15日に、ビーズログ文庫様から書籍として発売されます! また、書籍化にともないタイトルを変更しました。イラストは茲助先生が擔當して下さっています! 先生の手による可愛いキャナリーと格好いいジェラルドの書影は、すでにHPやオンライン書店で解禁されていると思いますので、ぜひ御覧になっていただけたらと思います! 中身は灰汁をとりのぞき、糖分を大幅に増し、大改稿しておりますので、WebはWeb、文庫は文庫として楽しんでいただければ幸いです。 【コミカライズ情報】 コミックビーズログ様などにおいて、10月5日からコミカライズ連載がスタートしています! 作畫はすずむし先生が擔當して下さいました。イメージ通りというより、はるかイメージ以上の素敵な作品になっています!漫畫の中で食べて笑って話して生き生きとしている登場人物たちを、ぜひチェックしていただきたいです! 【PV情報】 YouTubeにて本作品のPVが流れております! キャナリー役・大坪由佳さん ジェラルド役・白井悠介さん と豪華聲優様たちが聲を當てて下さっています!ぜひご覧になって下さいませ! どうかよろしくお願いいたします!
8 76名探偵の推理日記〜君が消えれば〜
あいつがここにいると面白くない。よし、じゃあ、あいつを殺そーー。 以上(異常)です。 〜登場人物〜 松本圭介 小林祐希 中島徹(被害者) 巖下修二(テストの順位2位) 有村健太(イケメン順位2位) 坂田奏多(テニス部內順位2位) 佐々木香奈美(噂好き)
8 50クラス全員で異世界転移!?~廚二病が率いる異世界ライフ~
日常、ただただ平凡、それは幸せだった。 ある時いきなり表れた仮面の男に 異世界へ飛ばされたクラス一同 大虎や、龍が現れパニックになるクラスメイト達 しかし、そんな狀況でも 一人、冷靜に次を考えるある男がいた!?
8 145mob少年は異世界で無雙する⁉︎(仮)
ある雨の日、佐倉 悠二は下校中どこからか落ちてきた酒瓶に當たり死んでしまった… 目が覚めた時、目の前には神様がいた。 そこで悠二は異世界に行くか天國に行くか問われる。 悠二の選ぶ決斷は…
8 104