《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》生け捕りでいいよね?
を魔法で強化したうえで、息ができるギリギリまで速度を上げ、ぐんぐんと進んでいく。
雷鳥から手にれた鳥眼の魔法も発しているので、上空からでも下界の様子はしっかり確認できる。
二十分ほど経ったとき、二つ目の森が見えてきた。
あれがウェルゲルの森か。
飛ぶスピードは緩め、代わりに眼球を高速でかす。
「見つけた!」
生い茂る木々に隠れるようにして、月を映した池があった。
いっきに降下し、池のほとりに降り立つ。
水面は不気味なほど靜まり返っている。
「月の明かりだけじゃ水の底まで見えないな」
魔法で照らしてみよう。
「魔法、発」
池の縁に膝を付き、掌から放つで水中を照らす。
ゆっくりをかしていくと、池の中央部分、かなり深いところに巨大な影があるのを見つけた。
「あいつか……!」
白蓮魚は眠っているのか、じっとしたままかない。
時間は限られている。
おびき寄せるなんて、まだるっこしいことはしていられないな。
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迷うこともせず、僕は服のまま池の中に飛び込んだ。
魔法で水中を照らしながら、垂直に潛っていく。
その巨大な魚は、池の底すれすれの場所を漂っていた。
薄紫の鱗が、を浴びてまがまがしくる。
を覆っている鱗まで大きい。
あれ?
鱗って何枚必要なんだっけ?
いいや。
生け捕りにすれば、足りなかったってことにはならないだろう。
煌々としたに照らされて目を覚ましたのか、白蓮魚はヒレを暴に振りながらきはじめた。
鋭い歯を剝き出しにしながら、威嚇するように僕の周りをぐるぐると回る。
こっちはそんなお遊びみたいな戦いに付き合ってる暇はないんだ。
一瞬で終わらせる!
大口を開けてこちらに向かってくる白蓮魚。
両手を白蓮魚の下に向けて構えた僕は、白蓮魚がもっと近づいたタイミングに合わせて、発魔法を放った。
『ギギョオオオオオッッッ……!!!!!!!!!』
水中発によって、池の水が空まで吹き上がる。
間抜けなび聲をあげた白蓮魚は、噴きだした水のてっぺんで跳ね上がり、ドーンと音を立てて池の縁に落下した。
水をしたたらせながら池の外に戻った僕は、ぴちぴちと跳ねている白蓮魚を見下ろしながら、濡れた髪を掻き上げた。
「さ、戻ろ」
白蓮魚の尾をむんずと摑んで背負う。
自分のの五倍近くある魚だ。
さすがに自力で持つのは無理だったから、力強化の魔法を発させる必要があった。
◇◇◇
帰りも猛烈なスピードで空を駆け抜け、約束どおり一時間以にアリシアの店の前まで戻ってくることができた。
白蓮魚は弱ってはいるものの、まだピチピチといている。
アリシアの店の扉より白蓮魚のほうが明らかに大きい。
僕は白蓮魚を背負ったままの狀態で、扉をノックした。
店の奧にいたらしいアリシアが、慌てたようにパタパタと駆け寄ってくる。
「噓でしょ……!? もう帰ってきたの!? 鱗を取れたの!?」
アリシアがびながら扉をあける。
僕はそんなアリシアの目の前に、白蓮魚を突き出した。
「約束の魚を獲ってきました。これでフェンを助けてやってください」
「んんんんんんんんんん!?!!!!! いっ生け捕りぃいいいい!?!!!!!!!」
深夜の商店街にアリシアの絶が響き渡る。
鱗を剝ぎ取るより手っ取り早いと思ったんだけど。
まさかこんな驚かせてしまうとは。
「ほんと君、何者!?!?!!」
「僕は単なる冒険者を目指してる者です」
「ありえない……!!!!! 白蓮魚を生け捕りにする新人なんて聞いたことないわよ!?」
「僕のことより、フェンは――」
「大丈夫。なんとか持ちこたえてるわ」
その答えにひとまずホッとした。
ただ、持ちこたえているという言葉を、それ以上好意的には取れない。
「すぐに解毒薬を調合してもらえますか?」
「ええ、もちろん。君のことはあとでしっかり聞くとして、今はフェンちゃんを治療しないとよね! ひとまず、その鱗、一枚もらうわね」
鱗は一枚でよかったらしい。
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