《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》君、もはや人間のレベルを超えてるわよ……!?
フェンが回復したところで、僕にはやらなければならないことがもう一つ殘っている。
「アリシアさん、もうしだけフェンを預かっていてくれませんか? 僕は、竊盜団の主犯を捕まえに行ってきます」
「え? え!? ちょっと待って! どういうこと? フェンちゃんが竊盜団にまたたびを嗅がされていたとは聞いたけど、竊盜犯たちがどこにいるかわかってるの!?」
あ、そうか。
アリシアには詳しい話をまだしてなかった。
僕は、竊盜の実行犯たちはすでに捕まえてあって、憲兵隊に引き渡し済みだと説明した。
「噓でしょ……。君ってば、あの極悪な魔竊盜団まで捕まえちゃったの……!? 憲兵隊が眼になって探してたやつらよ!?」
「憲兵隊の人もそんなことを言ってたけど、竊盜団の実力は全然大したことなかったです。どうしてこれまで捕まえられなかったんだろう……」
「それは手口がすごく殘忍だったからよ……。奴らは魔を連れ去るときに、その主人を必ず殺してくの。目撃者がいないから、報が全然集まらなかったみたい……」
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「……なるほど。あいつらは魔使いに睡眠薬を、魔にはまたたびを嗅がせてから、行を起こしていたんです」
「ひどい……。睡眠薬を盛って自由を奪ったうえで殺害するなんて……。人間のすることじゃないわ……」
アリシアが悲痛な聲で呟く。
僕も彼と同だ。
これまで被害に遭ってきた魔使いと、その魔のことを考えると、やるせない気持ちが込み上げてくる。
「……あれ、でもそれじゃあディオも睡眠薬を盛られたのよね? どうして君はフェンちゃんを守れたの?」
「ああ。僕は狀態異常の耐を々持ってるので。睡眠薬がまったく効かなかったんです」
「なっ、なななななんですって……!?!!!! 狀態異常耐の魔法を使えるって意味じゃなく!?」
「というより水面下でずっと発されてるじです」
「すごいすごいとは思ってきたけど……。君、もはや人間のレベルを超えてるわよ……!?」
「いやいや、普通の人間です」
僕はアリシアに苦笑を向けた。
「――とにかく、竊盜団の主犯は何があっても捕まえないと」
無念な思いで死んでいった人や、仲間と引き離されて売られてしまった魔のためにも。
「主犯の居場所はわかっているの?」
「いいえ。でも、加護を使って探すことはできるはずです」
『主、我も行く! 連れて行ってくれ!』
フェンが僕の中を引こうと、鼻先を掌におしつけてきた。
「でもフェンは病み上がりだよ。アリシアとお留守番してたほうがいいよ」
『はもうなんともない。ほら、このとおり!』
その場でフェンがくるくると回る。
元気なのとかわいいことがわかった。
でもな……。
「フェンちゃん、一緒に行きたがってるの?」
アリシアが尋ねてくる。
「うん、元気になったって言ってるんだけど……」
「病気と違って狀態異常は一時的なものだから、のほうはもう大丈夫だと思うわ」
「そうなんだ。でも、うーん……」
「まあ、心配よね。なら、私が一緒についていって抱っこしてようか?」
「え!?」
「あ、心配しないで。私、今はこの店で店番をしているけど、本來は冒険者のほうがメインなの。自分のを自分で守るくらいは問題なくできるわ」
『主、我は抱っこでは不服だ。主と一緒に戦いたい』
「こらこら、フェン。今日は戦うのはだめだよ。何かあってからじゃ遅いからね」
『むう。主は心配すぎる』
「當り前だよ。フェンは僕にとってたった一人の家族だもの」
『……そんなこと言われたら言い返せないではないか』
顔を逸らしたフェンの尾が、ぶんぶんと高速回転する。
僕は眉を下げて、小さく息を吐いた。
仕方ない。アリシアに同行をお願いして、フェンも連れて行こう。
◇◇◇
朝になれば、竊盜団が捕まったという噂が街中に流れる可能が高い。
そうなってからでは遅い。
僕たちはすぐに主犯を捕まえにいくことにした。
アリシア薬師店の外に出た僕は、母フェンリルからけ継いだ嗅覚強化の魔法を自分自にかけた。
様々な匂いがいっきに押し寄せてくる。
人の多い街中で、ざわめきをじる時と近い覚だ。
その中から、目的の匂いを探していく。
嗅覚強化をしていないときですら印象に殘ったあの甘ったるい匂い。
あの人がにまとっていた香水のかおり。
――見つけた。
「主犯の尾を摑んだよ」
心配そうに見守っていたアリシアとフェンが目を見開く。
「こっちだ。ついてきて」
待っていろ。
二度と殘酷な事件の被害者を出さないために、あんたを必ず捕まえてやる。
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