《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》本試験スタート
「いやあ、めでたいめでたい……!!! これでディオ君は、魔使いと賢者両方の模擬試験を通過したわけだ!」
「おめでとうございます。あとは本試験を殘すのみですね」
ルカ試験の言葉に、ギルドマスターが頷く。
「うむ。ちょうど昨日、賢者とサポート系職種一職で行うAランク依頼が舞い込んできたので、これを君の試験にしようと思っている」
「え? もう本試験にチャレンジされるのですか……? 普通は準備に相応の時間を取るものですが」
これまでも試験のたびにその言葉を言われてきた。
僕が口を開こうとしたところ、ギルドマスターがにやっと笑って僕の肩を叩いてきた。
「君のことだ。準備期間など設けず、このまま挑んでしまうだろう?」
「はい、できるだけ早く合格して、生活費を稼げるようになりたいので」
「な? ディオ君は、いろんな意味で規格外なんだよ」
「ふふ。そうみたいですね」
ギルドマスターとルカ試験は、面白がるような目で僕を見てきた。
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「あのでも、自信満々だからそうするってことじゃなく、準備期間を設けてもらっても何をしたらいいかわからないだけですから」
そう付け足してみたが、二人の表は変わらない。
ちょっと気まずいので、話題を変えよう。
「それで、本試験はどんな容なんでしょう?」
「ああ。今、依頼書を見せよう」
ギルドマスターはすぐマーガレットを呼んでくれた。
マーガレットが依頼書を手に、満面の笑みで闘技場の中に駆け込んでくる。
このふたり、僕の話聞いてたのかな……?
「おめでとうございますうううう!!!! ディオさん、やりましたねー!!!!!!」
「あ、ありがとう」
マーガレットの勢いに圧倒されながら、ぺこっと頭を下げる。
「ルカ試験もディオさんの才能を認めてくださったんですね!!!」
「ええ、ディオさんはこれまでの冒険者とは明らかに違う。特別な存在でした」
「ですよね! ですよね!!! ギルドマスター、私たちの見る目、正しかったんですねええ!!」
「だな! もう今日のうちにも皆で本試験合格の前祝いをしたいぐらいだ!」
「お店を予約しますか!?」
「……私も參加します」
「……!!! ルカ試験そういう集まりに參加するのも初めてですよね!?」
「ええ、私、人が多い場所苦手なので。でも、ディオさんは私が初めて出した合格者なので、責任をもってお祝いをしたいです」
「よしよし! やはり今日合格祝いを――」
「いやいや、それ不合格だったとき、ものすごく恥ずかしいので勘弁してください……!」
三人とも全然冗談を言っている雰囲気ではなかったので、慌てて止めにる。
三人は不服そうだったけれど、「合格していないうちから、合格祝いをするなんて聞いたことないです」と言って何とか説得した。
「うう、それでは合格祝いは合格した後に行うとして、こちらが今回の依頼書になります」
そこには依頼主の名前と、簡単な依頼容が示されていた。
どうやら今回は、依頼主であるウォーレンさんの安全を守りながら、魔の生息するゴア渓谷を進み、その先にあるウォーレンさんの父の家を訪問。再びウォーレンさんとともに、この街まで帰ってくるという容らしい。
「基本的にギルドから事前に説明できることは、すべてその依頼書に記載されています。そんなに報がなくてすみません。詳しいことは、直接依頼主から聞いてもらうじなんです」
「なるほど」
マーガレットの説明をけ継ぐ形で、ギルドマスターが言葉を続ける。
「試験合格の條件は一つ。自力で依頼を達することのみだ。ちなみに、何か問題が発生した時の保険でルカ試験が同行するが、頼ることは出來ないと考えてくれ」
「わかりました」
「実をいうと、ウォーレン氏からはもうかれこれ三年連続でこの依頼がっている。そのうち何度かゴア渓谷で魔に襲われ負傷した冒険者がいたが、命にかかわるような事態にはなっていないし、去年も一昨年も依頼は功している。確実に安全とはいいきれないが、Aランクの依頼の中では、難易度は低いほうだと思っていい」
依頼書を見る限り、護衛がメインの仕事みたいだし、ギルドマスターの言うとおり難しい容という印象をけない。
「あとは、そう、試験でも依頼を達すれば報酬がもらえるぞ」
それはありがたい。
アリシアは必要ないと言ってくれたけれど、昨日フェンに施してくれた治療費だってちゃんと払いたいのだ。
「いいか、ディオ君。本試験は力を抜いて君らしく行すれば、きっと合格できるはずだ! 君が笑顔で帰ってきてくれることを、私たちは心から待っているよ」
勵ますように、ギルドマスターが僕の肩をぽんぽんと叩く。
隣にいるマーガレットも笑顔で頷いた。
『この者たちの言うとおりだ。主ならどんな試練でも必ず乗り越えられる。我も全力で補佐するぞ』
「フェン、ありがとう」
フェンの頭をわしゃわしゃとかき混ぜると、フェンは気持ちよさそうに目を細めた。
「ディオさん、明日は朝の七時にギルドの前でお待ちしています。あなたが命を落とすことのないよう私が守るので、あなたは心置きなく試験に集中してください」
同行してくれるルカ試験が、真っ直ぐに僕を見つめながら頷く。
「はい、よろしくお願いします」
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