《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》アリシアとデート!?
翌日になり寢心地のいいソファーベッドで目を覚ますと、爽やかなオレンジのにおいが漂ってきた。
カーテンの隙間からは眩しい朝日が覗いている。
欠をして目をっていると、キッチンのほうから微かな音がするのに気づいた。
「アリシア、もう起きてるのか」
僕がソファーから起き上がると、僕の足元で眠っていたフェンとキャスパリーグも同時にうーんと唸って足をばした。
ちょうどそのとき、料理の載ったプレートを手にしたアリシアがキッチンから出てきた。
「ディオ、おはよう! ちょうど朝食ができたところよ。食べるでしょう?」
「ありがとう。もらうよ。運ぶの手伝うね」
「え? 座ってくれていていいのに」
アリシアは笑顔で僕の申し出を斷ってきたが、そういうわけにもいかない。
ささっと支度を整え、アリシアの後を追ってキッチンへ向かう。
それから、アリシアに指示を仰ぎつつ、搾りたてのオレンジジュースがったデカンタや、サラダボウル、フォークやスプーンなどを次々運んでいった。
ダイニングテーブルの上は、あっという間においしそうな朝食でいっぱいになった。
コーンスープ、白パン、バター、野イチゴジャム、ソーセージ、豆の炒め。
「すごい量だね?」
「ふふっ、久々にみんなで食べる朝食だから気合れちゃった!」
フェンとキャスパリーグは、僕の椅子を挾んで両サイドに陣取ると、ピンっとした姿勢でお座りした。
「今日は何をする予定なの?」
食事をはじめてすぐ、アリシアからそう尋ねられた。
「今日は買い出しに當てようかなって思ってる。冒険者としてやっていくのに必要なものを買いそろえないといけないから」
答えながら、野イチゴジャムをのせたパンをパクッと口にれる。
「……んんっ……! このジャムすごくおいしいね」
「よかった! それ私の手作りなのよ」
「アリシアってすごいね。何から何までめちゃくちゃおいしいし。食べるたびに幸せな気持ちにさせてもらえてるよ。いつもありがとう」
おいしいものを食べさせてもらえた喜びをしでも伝えたくてそう言葉にしたら、アリシアは真っ赤な顔で黙り込んでしまった。
「も、もうっ……。お世辭言っても何も出ないわよ……?」
「お世辭なんかじゃないよ。心から思ったんだ」
「……ほんっと君って褒め上手なんだから……。そんなふうに言葉にしてくれる男の子ってすっごくレアよ……? よくお客さんのたちが旦那さんや人のことで愚癡っているもの。世の中の男は思っていることも気持ちも全然口にしてくれない人ばかりなんですって」
「え? そうなの? 今みたいなことって言わないほうがいいのかな」
僕が尋ねると、アリシアは慌てて首を振った。
「まさか! 言ってくれたほうがうれしいに決まってるじゃない……! どんなだって、君みたいに褒めてくれる人を嫌がるわけないわ。私だって……。……もちろん照れくさいのもあるけど、でも、あの……今だってとてもうれしかったから……」
アリシアが真っ赤な顔でもじもじするので、僕まで恥ずかしくなってきた。
「と、ところで話を戻すけど……! さっきの買い出しのこと、それ私も一緒に行っちゃだめかな?」
「え? でもお店は?」
「たまに休むぐらい平気よ。気分転換もしたいし! どう?」
「アリシアが大丈夫なら、僕は全然。むしろ買いに付き合ってアドバイスくれるとありがたいよ」
「やった! それじゃあ今日は買いデートってことで決定ね!」
デートという単語が突然飛び出したことで、僕は盛大に咽せてしまった。
「ちょっと、ディオ、大丈夫!?」
「ごほっごほっ、ご、ごめん……大丈夫……」
でも、デートって……。
ふと橫を見るとフェンとキャスパリーグがニヤニヤしながらこっちを見ている。
僕はまたかと思いながら、小さく溜息をこぼした。
「君たち、僕が恥ずかしそうにしてるの本當に好きだよね?」
『何を言っている。主の幸せを願っているだけだ』
『フェンはご主人のことを明らかにからかっているにゃ! でも、私は真心からご主人の幸せを願っているにゃよ』
どちらの目も骨に泳いでいる。
まったく、この二匹ときたら……。
アリシアは深い意味なくデートという単語を使ったのだろうけれど、いきなりの弾発言は心臓に悪いのでできれば遠慮してほしいものだ。
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