《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》あいつのき全然見えねえぞ!?
路地裏から人相の悪い男たちがぞろぞろと出てくる。
その數ざっと三十人。
「ふん、こちらから出向く前に気づくとは。若造と事務員のコンビだと聞いたはずだが」
ロンを頭上でひとつにくくっているチンピラらしき男が、路上に唾を吐きながら言う。
どうやらこいつが一味を仕切っているようだ。
「どうせたまたまッすよ。どこから見たって手だれには見えねえし。こんな奴らが相手なんておいしい仕事だぜ!」
「殘りのメンツも子犬にスライムにですしね。こんなやつら赤子の手をひねるより楽にのせるぜ! ……にしても、貓だけはやけに馬鹿でけえな」
「おいおい、の顔だけは傷つけるなよ。いつもどおり殺したことにして、隣國の娼館に売り払う予定だからよ」
その男に続いて路地裏の暗闇から仲間たちが姿を現す。
「やれやれ……。どいつもこいつもわかりやすいぐらいの悪人面なうえ、発言もアレだ。何者か問いかけるまでもないな……。こいつらは傭兵崩れの殺し屋だろう」
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ホランドさんが呆れじりの聲で呟くと、殺し屋たちはニヤニヤとした笑みを浮かべた。
「雇い主からおまえらに警告だ。これ以上、余計な行を取るのなら命はない」
「だってよ。どうする? ディオ君」
「汚い手を使って、僕らの調査を形振り構わず阻もうとしている人がいる。ということは、僕たちのしてることはしずつ真実に近づいてるわけだ。あなたたちのおかげで、この方向で調査を続けて問題ないという自信になりました」
要するに、脅しに屈する気は一切ない。
こちらの意思を理解したのだろう。
ロンの男はチッと舌打ちをして、懐からナイフを取り出した。
「いけすかねえ鬼だぜ……。渉決裂のようだな」
「だったらどうするんですか?」
「貴様らが従わなかった場合は、今ここで殺しちまっていいことになっている。判斷を過ったことをあの世で後悔しな!!」
ロンの男の言葉を合図に、殘りの殺し屋たちが武を取りだす。
殺し屋たちは、間髪れずに襲いかかってきた。
「フェンはアリシアを頼む!」
『了解した!』
フェンに指示を出しながら、速度強化の魔法を自分にかける。
「結構な數がいるな。戦えるのは、俺とディオ君と、キャスパリーグか。となると一人あたり十人倒せばいいわけだ」
『ああー! アタシを數にれてないよう!』
ホランドさんが敵の攻撃をかわしながらそう言うと、僕の頭の上でスライムが悔しがった。
「スライム、戦えるの?」
『馬鹿にしちゃ駄目だよぉ。戦えるよおー! 見ててねえ、ご主人さまあ』
ぷうううっと息を吸ったスライムが、口からドロドロしたを飛ばす。
「うわあ!? なんだよこれ! 汚ねえな!」
チンピラたちはげんなりした顔で、服についたを払っている。
「……あのって毒を含んでいたりするの?」
『ううん、ネバネバしてるだけー。でもあの人たちの心をれさせたよー。神攻撃だよー』
な、なるほど……。
僕らのやりとりを眺めていたホランドさんが、額に手を當ててはぁーっとため息を吐く。
スライムの言葉は理解できなくても、雰囲気から會話の容を読み取ったのだろう。
「やっぱり一人頭十人だな」
『ご主人、ようやく私の見せ場にゃね。最弱スライムの分も、私が敵を引き裂いてしまうにゃん!」
貓目を細めたキャスパリーグが、鋭い爪を輝かせる。
「いや、キャスパリーグやホランドさんの手を煩わせるまでもないよ」
敵に囲まれた狀態で、ホランドさんとキャスパリーグに向いそう伝える。
その間にも次々攻撃を仕掛けられたが、速度強化のバフをかけている僕からしたら、彼らのきは止まっているようにしか見えない。
難なく攻撃をかわす僕とは対照的に、暗殺者たちは早くも息切れしはじめた。
「くそッッ!! どうなってやがる!? あいつのき全然見えねえぞ!?」
「なんなんだ、この鬼! 軽すぎる!!」
戸う殺し屋たちを殘し、僕はまず軒の上へ、そこからさらに屋の上へと飛び移った。
殺し屋たちは追ってくることもできず、呆けた顔でこちらを見上げている。
まずは――。
両手をかざし、自分の仲間たちに向けて魔法バリアを放つ。
それぞれが七にる泡のようなものに覆われたのを見て、よしと頷く。
よし、これで僕の仲間は安全だ。
さて、次だ。
「殘りの人たちには――」
びりびりと音を立てながら、僕の両手に雷魔法のエネルギーが溜まっていく。
「お、おい、ま、まさか……」
男たちの顔に焦りが濃く現れる。
その直後、僕は上空から殺し屋たちが立ち盡くす地面に向かって攻撃を放った。
「ぎッゃああああああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
絶を上げた男たちが、一人殘らず地面に倒れる。
「さすがディオ君、こんな大勢の敵を一撃で倒してしまうとは」
「ディオが戦うところを久しぶりに見たけど、前よりさらに強くなってない……? しかもこいつら暗殺者だったんでしょう……?」
「まあ、でも、人間より圧倒的に強いSSランクの魔すら簡単に倒してしまうディオ君だからな」
屋から飛び降りてみんなの元に戻ると、ホランドさんやアリシアから次々そんなことを言われてしまった。
褒められるのは照れくさいので、「たいしたことないです」と返してから、殺し屋たちのほうに視線を逸らした。
指先からつま先まで痺れているらしく、まな板の上の鯉のようにぴくぴくと痙攣し続けている。
殺しはしないよう手加減をしたけれど、當分、まともに歩けないだろう。
そのうえ、あんな髪形になっちゃったしね……。
多分、全員、恥ずかしくって當分表には出ないだろう。
ふしゅうーっと音を立てながら白い煙があがる男たちの頭には、チリチリにれてしまったが殘っている。
全員痺れてびりびりになり、続々と倒れていく。
頭はチリチリになり、わずかに煙がでている。
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