《お薬、出します!~濡れを著せられて治療院から追放された薬師さんが辺境で薬屋を開きました。極めたポーションは萬能薬と呼ばれて回復魔法を超えるようです~【書籍化コミカライズ企畫進行中】》溫室完です!
溫室の建築が始まった。栽培するものによって気溫などを変化させないといけないため、すべてまとめるわけにはいかない。
建築を依頼したのは薬屋を建ててくれた村の大工達だ。棟梁のオーラスは自分が村の家をすべて建てたと豪語する。
「ようやく完したな! これでまた一つ、オレの仕事が形になったわけだ!」
「はい、これで主要の素材をすべて育てられます」
メディはさっそく種を植えに行く。
一棟目はグリーンハーブ、ブルーハーブ、レッドハーブ、イエローハーブ。
二棟目はオルゴムの草、ビスの花。アフラの花。
三棟目はクルクス草、ケフィラム草、イフホフの花。
持てる種をすべて植えた。メディは大満足だ。
疲労回復、力増進、フィジカルアップ、解毒、怪我、系、臓系。
あらゆる箇所に対応する薬を作ることができる。山でポントとウタンに処方したハイポーションの量産も可能だ。
「それにしても溫室なんてよく建てられましたねぇ」
「そこは村長に禮を言ってくれ。あの人、何でも知ってるんだわ」
「村長さんが?」
「設計図まで書いてくれてよ。すげぇよな」
メディは村長のにれた時を思い出した。は老人そのものだが、どこか強靭な意思をかすかにじたのだ。
ほんの一瞬な上に調合を優先させたので忘れていた。もう一度、深く思い出そうとしたところで勢いよくメディの前に何かが到著した。
「わっ! アイリーンさん!」
「メディ! 魔石を採ってきたぞ!」
「この前、出発したばかりでは!?」
「お前のポーションのおかげだ。おかげで疲れ知らずでな」
「まさか寢ないで走ってきたんじゃ? ダメですよ! せっかくの素敵なおが臺無しになります!」
「すまない、つい嬉しくてな」
アイリーンが村を発ったのはつい二日前のことだ。通常であれば片道だけで一週間以上はかかる。
それが往復で一週間もかからないとなれば、アイリーンがかなり無茶をしたとわかった。
「無茶はダメなんですよ!」
「悪かった。でも、溫室が完すれば薬の調合が捗る。助かる人も増えるだろう?」
「むー? 確かに……」
「ではさっそく組み込もう」
うまく言いくるめられた気がしたメディだった。
意気揚々と魔石を取り出したところで、メディの機嫌は一変する。
「すっごい魔石ですねぇ!」
「これだけあれば、いい溫室が完するだろう?」
「しますね! じゃあ、さっそく組み込みましょう!」
「やり方を知ってるのか?」
「村長さんが設計図を書いてくれたみたいです」
「あの村長が?」
アイリーンは考え込む。やはり彼も、村長に只ならぬものをじていた。辺境の村の老人にしてはどこか風格があるのだ。
オーラス達に魔石を渡して、作業が始まったと同時に思考を切り替えた。
「紅魔石は調整次第で太と同じ効果を生み出す。溫室自もしっかりとした作りで、これなら災害にも強い」
「至れり盡くせりでなんだか悪いですねぇー……」
「何を言う。お前がこの村に來てから、どれだけの人間が救われたと思っている。オーラスさん達にしてもそうだ。ただ仕事の依頼だからと張り切っているわけではない」
「そういえば、あの人は腰痛で苦しんでましたっけ」
とぼけたような顔をしているメディを見て、アイリーンは大きくため息をついた。
ポーションにしろ塗り薬にしろ、完治の速度が異常なのだ。助からないと言われている難病をも治療したというのに、メディはそれを偉大な功績とすら思ってない。當然の事をしただけなのだ。
先日の山での一件以來、アイリーンの世界は広がった。強さの幅を知ったのだ。
剣や魔で圧倒するだけが力ではない。メディを見ていると、より思い知らされるのであった。
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