《【書籍化】勇者パーティで荷持ちだった戦闘力ゼロの商人 = 俺。ついに追放されたので、地道に商人したいと思います。》02 ありふれた追放②
黎明(れいめい)獅子団(ししだん)の。
5人の…幹部達。
7人のパーティなので…
リーダーであるライアン本人と、俺を除く他の全員が幹部。
幹部會議というのは…つまりは俺を除く6人での會議だ。
部屋から俺を追い出して、毎晩のように開催されている。
「致し方あるまい…」
そう、呟いたのは…
黒金(くろがね)の魔師、ルシュフェルド。
黎明獅子団(れいめいししだん)では、俺と同じく結當初からの最古參であり…ライアンが最も信頼を置く幹部の1人だ。
黒魔における最高位「黒金(くろがね)」の位を名乗ることを許されている、國でも10本の指にるとされる黒魔師だ。
そして…、ライアンの第二夫人。
28歳。黒の下は、多分ナイスバディーだ。
「これ…もう決定事項なのよね」
橫から口を出すのは。
聖、ジオリーヌ。
およそその二つ名に似合わないような活発さと口の悪さを持つ彼だが、回復系の白魔の技は間違いなく最高峰だった。
白魔ギルドから「聖」を名乗ることを許されている國でも數ない人の1人である。
ジオリーヌの広範囲に癒しの力を振りまく広域回復は、國でも扱えるものがほとんどいない最高位の白魔だった。
俺やルシュフェルドに次ぐ古參で、
勇者ライアンとの付き合いも10年近い。
そして…、ライアンの第三夫人。
25歳。その活発な格は、夜もいかんなく発揮される。
と、ライアンが冗談まじりに言っていた。
俺は、その2人を順番に見やる。
「ルシュフェルド…、ジオリーヌ…。俺たちは…苦楽を共にした仲間、じゃなかったのか!?」
「はっ、笑わせる。お前頭おかしくなったのか?」
「バッカじゃないの? 私たちとあんたの関係に、どうやったら対等の『仲間』なんていう言葉が出てくるわけ?」
2人からは…冷たい言葉が返ってきた。
…いつも通りだ。
その橫で、ライアンの第四夫人「獣使いアルミラ」と第五夫人「戦士ゴーラン」が、頷いていた。
2人とも、異様に出度の高い裝を著ている。
夫であるライアンの…趣味らしい。
「ライアン様、、やはりこんなことは間違っているのではないでしょうか?」
そして、1人だけ俺を庇ってくれたのは皇フィーナ。
アウル・ノスタルシア皇國の第十三皇にして、支援師の能力を持つ魔師だ。
そして、勇者ライアンの第一夫人。
21歳。
勇者との関係づくりのため、第六皇妃によって政略結婚をさせられ、決死の旅に同行させられている悲しき皇。
唯一、まともに俺と話をしてくれる相手。
幹部會議では「ライアンの1番のお気にり」らしい…。
「皇様…自分だけ良い人を演じようとしても無駄ですわよ」
獣使いアルミラが意地悪くそんなことを言いだす。
「あんた…昨晩の幹部會の時は、何も言わずにアルバスの追放に賛してたじゃねーかよ」
戦士ゴーランも同調する。
「それは…。あの時は私…まともに話せる狀態じゃ…、なくて…」
唯一味方っぽかった皇様は、そのまま黙り込んでしまった。
…はい。
いつも通りの展開だねこれ。
第一夫人とは名ばかり。
幹部…つまりは勇者ライアンの妻達の中では一番の新參者である皇は、いつも他の4人に頭が上がらないでいる。
ちなみに、この世界では一夫多妻は普通だ。
王様とかは…100人以上の妻がいる。
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