《【書籍化】勇者パーティで荷持ちだった戦闘力ゼロの商人 = 俺。ついに追放されたので、地道に商人したいと思います。》03 アルバスの4つの仕事②
最近の俺の仕事。
2つ目は「くれくれ乞食」だ。
いや、変な目で見るなよ。
ある口の悪い冒険者に笑されながらそう揶揄されただけで、
そこまで酷いことはしていないから。
冒険者の中には、名聲目當てでクエストをこなしていて、その達率の高さを競っているような奴らもいる。
そんな奴らは、倒したモンスターからマナや武に使えるような素材だけを剝ぎ取って、後の大部分は「いらない」と言って捨ててしまうのだ。
そんな打ち捨てられる亡骸は、通常はそのまま他の食のモンスターに食い荒らされるのだが。
俺はそれらを片っ端からもらって「倉庫」に突っ込んでいく。
「倉庫」にしまわれたものは、アイテム化されこの世界の時間経過の影響をけない。
そのため、や皮、皮といったモンスター素材を、そのままの鮮度を保った狀態で保管しておけた。
それを後で、類店、料理店、その他素材屋なんかに、必要に応じて売り捌くのだ。
同じようなことをしている「倉庫」スキル持ちがいるパーティや、普通にモンスターを擔いで來る冒険者なんかも多いので、マジで二束三文にしかならないが。
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「俺は商人だ」とを張っていえる、數ない大事な大事な商売だった。
ぶっちゃけ元手がタダなので、二束三文で売ってもそこそこの収益が出る。
そして慣れてくると、店主の方から俺に聲をかけてきたりもするようになってきた。
特に料理屋。
系の素材は、運搬が面倒な上、倉庫スキルがないとすぐ腐るので扱いが面倒だ。
しかも冒険者達は、クエストの途中で、剝ぎ取りたての新鮮なにかぶりついてるから舌がえている。
食材としての人気は高いが、正直言って高値はつかない。
ようは武や防、類などが作れるそのほかの素材と比べると。
類は扱いが面倒な割にとても安い。
他の倉庫スキル持ちも、系の素材はあまり運びたがらないようだった。
そのため、俺みたいにたくさんれてて各種取り揃えてるような奴がいるとそこそこ重寶するらしい。
「旦那! モーモーの肩、余ってないかい? 『俺特製!今日のスタミナ定食』に使おうと思ってんだよ!」
朝一のギルドで、今日の商売相手を探している時なんか。
こんなじでギルド食堂の店主に聲をかけられることがよくあった。
「悪りぃ、昨日ので最後だ。ブビィの骨つきモモなら5kg、舌のなら1kgくらいあるぜ」
「お、じゃあそれを、両方とももらおうかな」
「舌のは珍味だから、重量単価でモモの1.5倍でもいいか?」
「んー、しゃあねぇな。買った!」
とまぁ、こんなじ。
まるで屋だぜ。
3つ目は「火事場の出張商人」だ。
待て待て。
だから、変な目で見るなって。
本當に火事場で商売をするわけじゃないぞ。
ようはクエスト中の急時に、相手の弱みに漬け込んだ商売をするってわけだ。
ん? 変わらないって?
まぁ、そう言うなよ。
薬草や支援アイテムなんかを、戦闘中に相場より高い値段で冒険者に売りつける。
冒険者達からすると
「足元見やがってこのくそ商人!」
なのだが…
これがなかなかいい金になる。
お察しの通りよくトラブルになるので、怖そうな相手には相場通りに売るよもちろん。
なんなら、かわいい冒険者なんかには相場以下のほぼ仕れ値くらいで売っちゃったりもするよ!
でも、人が良さそうな相手や、金払いが良さそうな相手にはしをつけた値段を提示する。
ふふふ…セコすぎるぜ俺。
でも、同行する冒険者がやられると俺のも危ないから。
実はこっちも命懸けの渉だったりするんだよ。
森でたまたま、痺れ草にやられた、人が良さそうな中年の冒険者を見つけたことがあった。
その時は、痺れ取りの薬草を相場の10倍の値段で売りつけてみた。
ちなみに、一緒にいた奴らはそれ見てドン引きしてたけどな。
さすがに後でトラブルになるかと思ったけど、普通に謝された。
命を買ったと思えば、確かに安い買いだからな。
クエストの荷持ち。
周辺ガイド。
くれくれ乞食。
火事場の出張商人。
こんなじで俺は、なんとか俺一人が生活しながら、しずつマナを溜め込んでいけるくらいの日銭を稼いでいた。
なに…セコすぎるって?
しょうがないだろーが。
誰もが勇者様みたいに強くてかっこいいわけじゃないんだよ。
なぜかわからないけど、ほかの冒険者より腕っぷしが強くて、ギルドクエストで荒稼ぎができて金には困らない。
なぜかわからないけどめちゃくちゃ強くてハンサムで。冒険者や街娘からキャイキャイ言われて「ハーレムうふふ」をする。
世の中、そんなチートやろうばかりじゃないんだぜ。
この、剣と魔法とスキルの世界で。
戦闘力がゼロの俺みたいなやつは、こうやってコツコツと金を稼いでセコく生きるしか道がないんだ。
主人公がみんな、腕っ節が強くてなんでもできるスーパーヒーローばかりだと思うなよ?
実は世界は、俺みたいなモブキャラがいるからこそり立ってるんだ。
重さの単位がkgなところは、突っ込まない方向で、、。
【書籍化・コミカライズ】実家、捨てさせていただきます!〜ド田舎の虐げられ令嬢は王都のエリート騎士に溺愛される〜
【DREノベルス様から12/10頃発売予定!】 辺境伯令嬢のクロエは、背中に痣がある事と生まれてから家族や親戚が相次いで不幸に見舞われた事から『災いをもたらす忌み子』として虐げられていた。 日常的に暴力を振るってくる母に、何かと鬱憤を晴らしてくる意地悪な姉。 (私が悪いんだ……忌み子だから仕方がない)とクロエは耐え忍んでいたが、ある日ついに我慢の限界を迎える。 「もうこんな狂った家にいたくない……!!」 クロエは逃げ出した。 野を越え山を越え、ついには王都に辿り著く。 しかしそこでクロエの體力が盡き、弱っていたところを柄の悪い男たちに襲われてしまう。 覚悟を決めたクロエだったが、たまたま通りかかった青年によって助けられた。 「行くところがないなら、しばらく家に來るか? ちょうど家政婦を探していたんだ」 青年──ロイドは王都の平和を守る第一騎士団の若きエリート騎士。 「恩人の役に立ちたい」とクロエは、ロイドの家の家政婦として住み込み始める。 今まで実家の家事を全て引き受けこき使われていたクロエが、ロイドの家でもその能力を発揮するのに時間はかからなかった。 「部屋がこんなに綺麗に……」「こんな美味いもの、今まで食べたことがない」「本當に凄いな、君は」 「こんなに褒められたの……はじめて……」 ロイドは騎士団內で「漆黒の死神」なんて呼ばれる冷酷無慈悲な剣士らしいが、クロエの前では違う一面も見せてくれ、いつのまにか溺愛されるようになる。 一方、クロエが居なくなった実家では、これまでクロエに様々な部分で依存していたため少しずつ崩壊の兆しを見せていて……。 これは、忌み子として虐げらてきた令嬢が、剣一筋で生きてきた真面目で優しい騎士と一緒に、ささやかな幸せを手に入れていく物語。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※書籍化・コミカライズ進行中です!
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