《【書籍化】勇者パーティで荷持ちだった戦闘力ゼロの商人 = 俺。ついに追放されたので、地道に商人したいと思います。》18 アース跡群の探索①
城塞都市キルケットの西門から出立し。
スザン丘陵を抜けて小一時間ほど歩くとアース跡群が出現する。
バージェスのの丈ほどもある石の壁の塊が、崩れ落ちてゴロゴロ転がっている。
かつては栄華を誇ったであろうその文明の痕跡は、今はただのモンスターや夜盜が住み著く廃墟となっていた。
「でっかい、でっかい、トレジャーハント! 今からホントに、トレジャーハント!」
ロロイは早くも興が抑えられないようだ。
「あまりはしゃぐなよ、ロロイ。先は長いぞ」
一応、年長者として忠告しておいた。
そう。
先はめちゃくちゃ長い。
ライアン達が見つけたアース跡第3層へのり口は、そもそもキルケットから1日じゃ辿り著けない場所にある。
今日のところは、いったん地上部で夜を明かすか。もしくは地下にまで潛り、行けるところまで進むか。
それはこの後の進捗次第で流的に判斷するつもりだった。
ちなみに。
その辺りの予定は。打ち合わせでロロイ達に細かく伝えてある。
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そして。
思ったよりも進みが早かったため、俺たちはそのまま跡の地下へと潛行することにした。
「太を目に焼き付けておきな。しばらく……下手すりゃもう2度と拝めないぞ」
「もう焼き付けたから、もう行くのです!」
言ってる側から、ロロイはさっさと跡の地下にっていった。
「待て待てロロイちゃん。1人で先行するなって」
それをバージェスが追う。
クリスは、そのまましばらく西に傾きかけた太を見つめていた。
「今更だけど……クリスはこんな命懸け跡探索なんかに、付き合う必要ないんだぞ?」
自らの意思でトレジャーハントをしているロロイ。
自分から行くと言い出したバージェス。
そして、バージェスに雇われている俺。
だけどもクリスは…
たまたまバージェスとパーティを組んでいただけだ。
親にキズナ石を預けなくてはいけないような場所に、わざわざ行く必要なんかないはずだ。
「マナがしい。半端な額じゃないマナが必要なんだ。バージェスのおっさんに付いてるとガンガンマナを稼げる。トレジャーハントでもっともっとマナを稼げるなら、例え命懸けでも俺は行く」
そう言ってクリスは、跡の中へ進んでいった。
マナを稼ぐことを生きる目的にしている冒険者は多い。
それで贅沢をしたり、しいものを手にれるためだ。
クリスには何やら事がありそうだったが。
あまり俺が首を突っ込むような問題じゃないだろう。
「マナを稼ぎたいのは、俺も同じだもんな」
そう呟いて、俺も皆に続いて薄暗い跡の地下へと足を踏みれた。
俺の貯蓄は。
トレジャーハントの資材調達のために提供したせいで、再び荷馬車購のための目標額である10萬マナを下回っていた。
だが、もしこの跡探索(トレジャーハント)が功すれば、なからぬバックがあるはずだ。
また、たとえ失敗しても。
バージェスが生きていれば、バージェスから荷持ちの報酬「800マナ×日數」をけ取れる。
また、倉庫にある食料が余れば。
それでかなりの日數を食費ゼロで暮らせる。
それに、クリスが生きていれば。
バージェスのように今後は孤児院の一角を間借りして、宿屋代を浮かせることもできるかもしれない。
あと、ロロイが生きていれば。
うまく言いくるめれば超低コストで護衛として雇えるかもしれない。そうすればキルケットと東西南北の町を行き來しての行商などが行えるかもしれない。
たとえ転んでも、ただで起きる気はないんだぜ、俺は。
前にバージェス。
後ろにロロイとクリス。
俺を中心とした陣形を組み。
パーティメンバー達がモンスターを必死に倒している間。
俺はずっとそんなシミュレーションを繰り返していた。
「アルバス、危ない!」
そんなクリスのび聲がした瞬間。
ゴブリンの投げた石が、俺の頬を掠めた。
そして後ろの壁に當たって砕けた。
「ぼーっとしてんな! ガイドのお前に死なれたら、もう俺らじゃ道がわかんねぇんだからな!」
「そうです! アルバス! 気をつけるのです!」
そういや。
ここは、攻守共に最強のメンバーたちが揃ったライアンのパーティじゃなかった。
たとえ安全圏にいるつもりでも、いつモンスターに陣形が突破されても不思議じゃないのだ。
全ての強敵をほぼ一瞬で殲滅するような、勇者も大魔師もいない。
非戦闘員を守る獣使いも、戦士もいない。
防衛魔を扱える支援魔師もいないし、生きている限りはほとんどの傷を修復できるような聖もいない。
俺はし気持ちを改め、目の前の行に集中することにした。
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