《【書籍化】勇者パーティで荷持ちだった戦闘力ゼロの商人 = 俺。ついに追放されたので、地道に商人したいと思います。》02 意外と小さなその変化

ところで、ヤック村に行く前後での俺たちの日常の変化についてだけど…

1番の大きな変化といえば。

やはりバージェスにであることを打ち明けたクラリスが男裝をやめたことだ。

俺には元々クラリスがの子だという認識があって、そうとしか見えなくなっていたので…

それはそこまで気にするようなことでもなかった。

キルケットに戻ったその日のうちに、クラリスはバージェスを引き連れてガンドラの店に行き、剣士用の裝備を一通り買い揃えてきた。

ちなみに、俺とロロイが鑑定済みけ取っている橫で、それが行われていた。

剣士用の裝備をまとったクラリスは。もう、誰がどこからどう見ても「剣士」だ。

まぁ、まだ16歳なので「剣士」という方が正確かもしれないけど。

どの鎧が良いとか、どの兜が良いとか。

そんな話をしながら々と試著して、バージェスに見せている。

剣士用の武は。男兼用や男剣士用のものに比べると、比較的裝飾などにこだわった品が多い。中には「魅力度アップ」みたいなスキルがついたようなものも、目玉商品として売られていたりした。

その分値段もバカ高かったりするのだが。試著する分にはただなので、クラリスは々と試しているようだった。

そんなクラリスに、バージェスはタジタジだ。

もはや結婚秒読みかと思われたのだが…

クラリスはクラリスで、妙なところで恥ずかしがって決め手を放てないでいるようだった。

ちなみに2人は、キルケットのお屋敷に戻ってからも寢る部屋を分けたようだった。

例によって『間違いが起こると良くないから』だそうだが…

それでいて、毎日のように2人でクエストに出かけていくので、表面上は相変わらず仲良さげに見える。

とりあえず2人とももう大人なので、あとは2人で勝手にすればいいと思う。

変化と言えるような変化は、そのくらいだった。

→→→→→

そして俺の売りは『第二段階』とも言える段階にっていた。

荷馬車広場におけるエルフのお客の一件以來、俺たちの噂は西大陸中に広まっているようだった。

ただ単に「跡を攻略した」というのと、実際に「有用スキル付きのの売買がなされた」というのとでは、どうやら冒険者たちに與えるインパクトがかなり違うようだ。

西大陸の北の外れの漁師の村「ポッポ村」や、南の外れの町「サウスミリア」などから、噂を聞きつけた冒険者たちが次々とキルケットにやってきていた。

そして、ヤック村から帰った俺が再び店を開くのを、今か今かと待ち構えていたようだ。

ポッポ村の漁師でもある屈強な冒険者、ゴルゴとバリスの夫妻は…

「防強化に関するスキルが付いた武はないか?」

と言って。

『磨かれたウルマの小手(闘気防強化)』を購していった。

販売金額は18萬マナだ。

『闘気防強化』の付與スキルは、鉄壁などの、闘気による強度強化スキルの能をUPさせることができる。

ロロイに裝備させようかと迷っていたのだが。

この類のスキル強化のスキルは、スキルが強化される分消耗も激しくなるので、元々のスキルのスタミナがないロロイとは絶的に相が悪いはずだ。

そう思い直して、そのまま夫妻に売ってしまった。

他にも自稱『史上最高のイケメン冒険者』のシルクレットというスカした男が來て。

『アストラモの指』というスキルのない4つを「3人のしい妻への贈りに…」と言いながら買って行った。

合わせて16萬マナだ。

4つめは自分でつけるのかと思いきや。

「まだ見ぬ4人目の妻のためのものさ」

ということらしい。

相場の2倍近くまでふっかけてみたが…マナに余裕があるようで、満足げに買っていったから問題ないだろう。

そんなじで、初めから高額なを買う気満々の冒険者が集まってきていて。俺の売りはかなりの実績を上げていた。

「ほぉぉぉーーーい!!!! もう(ロマン)が止まらないのですぅぅーー!」

ロロイもやっぱり大興だ。

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