《【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。》17.価値

リアナを改めてみると、十二のとはいえ、かなりの人さんだということに気がつく。

肩で揃えられている金しい髪、整った顔立ち、大きく綺麗な碧の瞳が特徴的な

何年かして大人になれば、さぞしい長するだろう。

まるで人形のようにしい人。そこだけを見ても奴隷としてかなりの値がつきそうなだった。......と、人を値踏みするなんて下品な奴だな僕は。

「......」

自己嫌悪に陥り、はあ、と溜め息を吐く僕。するとそれを心配して、リアナが聲をかけてきた。

「ど、どうかされましたか?」

「いや、ごめん。 何でもない」

とにかく、王都を目指そう。王都であれば奴隷の報を管理している所があったはずだ。そこでネネの行方を調べよう。

そういえば、今僕らがいるここ......現在地ってどこなんだ?

「早速だけど教えてほしい。 ここってどこら辺なのかな? 王都は近い?」

「えと割りと近いです。 私が運ばれ競りにかけられる予定だったのが王都にある場所なので」

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「そうか、君達は王都へ向かう途中だったのか」

「は、はい、ここは王都から南に位置するサーヴァル領の中部森林......なので、2日程歩けば王都へつくと思われます」

「さ、サーヴァル領......だって?」

「?」

僕はその地名を聞き固まる。

サーヴァル領って、僕らがったダンジョンのり口は北のルガルダン領の最北端だったはずだぞ?

ゆ、ユグドラシルの迷宮は思っている以上に巨大な迷宮だったんだな......。

この國のはるか地の底に、無數に張り巡らされている樹木ののようなものなのかもしれないな、ユグドラシルの迷宮というダンジョンは。

僕がひとり考え込んでいると、リアナが顔を覗きこんできた。

「あの、大丈夫ですか? ......さっきの戦闘で疲れてしまいましたか......?」

「ん? あ、いやそうじゃないんだけど、ってリアナの方が顔赤いけど大丈夫? 熱っぽくないか......大丈夫?」

リアナの顔がし赤く見える。

「え、あ、あれ......本當ですね? なんでしょう顔が熱い......?」

あれ?あれ?と頬を両手で溫を確かめるリアナ。元不明の奴隷でさえなければ、もあるしどこへ引き取られてもきっと大事にして貰えただろうな。

「あ、あの、でも、大丈夫だと思います! 目眩や倦怠などもないので......ご心配おかけして申し訳ありません。 お、王都へ向かいましょう」

うーん......まあ、僕の目から見ても病では無さそうだな。いざとなれば僕がヒールすれば命は繋ぎ止めれる。大丈夫か。

さて、となれば早めに出立した方が良い。日が落ちる前に近場の村か町にたどり著きたいし。

......何より夜は魔獣が活発になる。

「そっか、了解。 それじゃあ行こうか」

「はい!」

「あ! と、そうだ、その前に......ごめん、ちょっと馬車から服を拝借」

いい加減このを浴びすぎて真っ黒になった服は著ていたくはない。オーラで覆っているから痛くは無いんだけど、人に見られたら足は変に思われるだろうし......襲われた馬車の積み荷を漁るのは心苦しいけど、背に腹は代えられない。

一応、代金になりそうなモノは置いておこう......ごめんなさい、っと。

僕は亡くなった人へ祈りを捧げた。

「著れそうなのは......フードつきの旅人の服くらいか。 騎士の予備で積んでいた鎧もあるけど、サイズも合わないしむしろきにくいからやめとこう」

「あ、こちらに銅のロングソードがありますけど、持っていきますか?」

積み荷の脇に銅で作られたし長めの剣が13本立て掛けられてあった。

「僕はロングソードは使ったことがないな。 リアナは使えるの?」

「多は......一応、短剣、長剣、槍、弓あたりは一通り訓練していますね。 ご主人様の護衛も出來るようにと」

なんてハイスペックな奴隷なんだ......ていうかそれくらいの力があるなら奴隷じゃなくても生きていけそうだけど。うーん、証さえなければな。

「ねえ、今時の奴隷ってそんなじなの? 戦闘訓練とか教育をされてから皆売りに出されるの?」

リアナは首を橫にふる。

「いいえ、奴隷がすべてそうというわけではありません。 私のようなのは稀で、だいたいの奴隷は文字も學べずに出荷されます」

「......そっか。 基本的には僕が知る奴隷と変わりは無いってことか」

「わ、私のような奴隷ではお力にはなれませんか? もっと優良な奴隷が必要ですか?」

「ううん、そうじゃないよ。 僕も奴隷だったからさ、気になって。 ......さて、準備も出來た、日がくれる前に安全に夜を明かせる場所まで歩こう」

「は、はいっ」

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