《【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。》19.なれ

これ、明らかに僕の事を試しているな......魔族か?とにかくこいつをどうにかしないと彼がゆっくり休めない。

「それじゃ、ちょっと始末してくるね」

「え!? ちょっと始末してくる!!? あ、あ、アンデッドテラーですよ......? 本來、魔王城を住みかとしている上級魔獣......アンデッドテラーを一相手にするには、上級聖騎士の一部隊を率いて戦わねば勝てないと言われてる」

そう、確かレートはA+だったかな。

「大丈夫、僕、一回やったことあるから......じゃ、待ってて」

外へ向かおうと、テントの出口へ手をかけた時、後ろから「え?」という聲がした。

「ん?」

「えっと......もしかして、その軽裝のままで行かれるんですか?」

「うん、まあ、服これしかないし」

「あ、あまり意味がないかもしれないですけど......私の戦闘で著ている革鎧お貸ししますか? そ、そのままでは攻撃がかすりでもすれば死んでしまいますよ......! アンデッドテラーは毒を持っていると聞きますし!」

「毒と言うか、正確には強酸だね。 れれば致命傷っていうのは間違いないけど」

しでもれてしまえば酸が全を侵食し、あっというまに命を奪われてしまう。

「で、ででで、ですよね?? じゃあ、私の」

「いや、攻撃は避ければいいから大丈夫。 ごめん、時間ないから行ってくるね」

「......え、よけるって、え? よける?」

そうして今度こそ僕はテントを開き、外へと出た。

アンデッドテラーは確かに強い。やつらには人型、獣型、スライム型と、主に三種類のタイプがいる。

特にスライム型は厄介で、コアがゼリー狀の厚なの中心にある。つまり、三種で一番ガードがく殺すのが困難なのだ。

さらに変幻自在の攻撃と、素手でさわれば一瞬でとかされてしまう酸。更にはベアウルフの數段上の機敏さ。

――テントから出た俺はアンデッドテラーの姿を確認する。あ、スライム型か......確定だな。

魔族の誰かが俺を試している。しかもアンデッドテラーを使役できるなんて、おそらくかなり上位の魔族だな。

まあ、しかし所詮アンデッドテラー......

ナイフを鞘から抜き、オーラを込める。

「......下層の魔より、弱い」

込めたオーラで微かに赤くるナイフ。それをアンデッドテラーへと投げ放った。

ビュオッ!!

投げたナイフは空を切り、やがてやつのに到達。パァンッッ!!!という破裂音が響き、中心に小さなが空いていた。その直線にはアンデッドテラー(スライム)のコア。

的確な投擲により、一撃でアンデッドテラー(スライム)のコアをぬく事に功。

ブッ――ブシュアーーーッ!!!

まるで水分が蒸発していくように、蒸気をはなちながらアンデッドテラーのが消えていく。

殘ったのは、中心部にあったコアの殘骸。

「アンデッドテラーのコアは加工すれば武の材料となる、か。 とっておこう」

しかし冒険者登録は抹消されているからな、報奨金は貰えない。けどまあ、素材としては高値で売れそうかな。

そんな事を考えながらテントへと振り向くと、そこには目を見開いた彼がいた。

「......あ、あ、アンデッドテラー......が、一撃で......ふえぇ......」

「あ......えっと......ま、まあ、狩り慣れてるから!」

狩り慣れている?ここらにいるはずのない、魔王城を住処にしている魔を?

我ながら、おかしな言い訳だなと思ってしまった。

けど、狩り慣れているのは本當だ。

ユグドラシルの迷宮の中層部にもアンデッドテラーは生息していたから。

まあ、それも魔王がダンジョンへ探索に出した魔族が死してアンデッドテラー化したらしいんだけど。ノルンに聞いた話では。

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