《【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。》24.彼、たい岸の花 (フェイル 視點) ★
――右、左......フェイント、からの後ろッ!!
アンデッドテラーが両腕を狀化、無數の鞭へと変えた瞬間、猛攻が始まった。
人型の本はかず、その鞭がまるで獲に飛び付く蛇のように攻撃があちこちから飛んでくる。
ギリギリのところで避け続けていたけど......もう限界が近い!
こんな攻撃にさらされ続けていれば、黒魔法も撃てやしない。
パーティーの盾役、スグレンストも初撃で吹き飛ばされ気絶している。
リーダーのロキも右腕と左足を落とされ、ヒメノが二人を守っている......けど、それももうヤバい。
カナタはその後ろでロキの傷口を癒している。出を止め、痛みを抑えているが、アンデッドテラーの猛攻にさらされながらでは集中して治療もできない。難航しているようだ。
私の黒魔法をぶちこめば、その隙に逃げられそうだけど......無詠唱で魔法を撃てる私でも、避けながらでは発は難しい。
――削り取られる力と神。
......これは、詰んでる......?
――頭がくらくらしてきた。
......まあ、いいか。
これは、罰なのかもしれない。
そう
罰。
私はあの日、仲間を見捨てた。
レイ......今の私たちをみたら、どう思うのかな。
裏切り者が死にゆくこの狀況を喜ぶ?
......喜んでくれたら、いいな。
努力家で、がんばり屋な......レイ。
私は知っていた。彼がこのパーティーを支えていた事、裏で努力し勉強し私たちのサポートを完璧にこなしていた。
だから、何度もロキやヒメノに伝えたのに。彼らはそれを冗談としか認識しなかった。
やがて私は、私の言葉には力が無いことを悟り喋る事もなくなる。
彼らに何を言っても無意味だ。
リーダーのロキは自分の栄譽と保、パーティーランクの事ばかりしか考えてない。
ヒメノも自の剣とおしゃれ、金の事ばかり。
スグレンストに至っては魔族人間関係なしに殺し、暴力が楽しめれば良いという男だ。
だから、私は喋ることをやめた。
――ズバッッッ!!!
「あっ、ぐっ」
アンデッドテラーの鞭が指をかすめ、杖を握る五本の指が綺麗に落とされた。
「――ぎっっ、ぐぐぅ」
その痛みに気をとられ、その隙に背を切り裂かれた。が吹き出し、私は地面へ転がる。
「......がっ......あっ、あっ」
「フェイルーーー!!!」
向こうでヒメノがんでる。
「あらあら、凄く綺麗な悲鳴ね。 もっと歌ってちょうだいな」
アンデッドテラーはご満悅のようで、満面の笑み。
――死ぬのは、怖い。
そう、『死』は終わりだ。
最も恐ろしいモノ。
あの日、レイを置き去りにしたとき、それを止めようとすればきっと魔族との混である私が代わりに置いていかれると思った。
混である魔の私を嫌う人は多い。それ故に、ダンジョンへ置いていって死んでも構わないと、私がレイの次の候補かもしれないとおもうと......何も言えなかった。
助けたいと死にたくないを天秤にかけ、私は『死』を恐れ、自己保へと走ったのだ。
いや......そうか......私も同じなんだ。
ロキやスグレンスト、ヒメノと。
だから
これは罰だ......
とおくでヒメノがんでる
「あぐっ、ごぽっ......ぶふっ」
――口から泡混じりのがこぼれだした。
わたし
もうだめだ
背は裂かれ、指は落とされ、腹部にもがあいている
池のようにだまりができてる......意識が、とおのく
――彼の、レイの笑顔が過る。
......でも、まだ......だめ、最後に......逃がしてみせる
この命にかえて......レイと同じ白魔導師のあの子を......!
――あの時、出來なかったことを......!!
なんの意味もないかもしれない
でも
やるんだッ!
死ぬ......前にッ!
「......ぎ、」
「ん、なーに? そんなに目をぎらつかせちゃってぇ......」
――吹き飛べッ!!!
「......ギガフレイムーーーッ!!!」
しかし、その時気がついた。
「あ......」
――いつのまにか両腕が、切り飛ばされていることに。
これじゃ――撃てな......
――アンデッドテラーがにたりと嗤う。
......とおくでひめのがさけ......
ズギャッッッ!!!!
ブシュウウウウ――
ドチャッ
【とても重要なお願い】
先が気になる!更新はやく!と思った方はブックマークや広告の下にある☆☆☆☆☆で評価してくださると、めちゃくちゃ執筆へのやる気があがり更新を頑張れます。
執筆を続けていく力になりますので、どうぞよろしくお願いします。
斷罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す(第三章完結)【書籍化、コミカライズ決定】
【書籍化、コミカライズ情報】 第一巻、2021/09/18発売 第二巻、2022/02/10発売 第三巻、2022/06/20発売 コミカライズは2022/08/01に第一巻発売決定! 異母妹を虐げたことで斷罪された公爵令嬢のクラウディア。 地位も婚約者も妹に奪われた挙げ句、修道院送りとなった道中で襲われ、娼館へ行き著く。 だが娼館で人生を學び、全ては妹によって仕組まれていたと気付き――。 本當の悪女は誰? きまぐれな神様の力で逆行したクラウディアは誓いを立てる。 娼館で學んだ手管を使い、今度は自分が完璧な悪女となって、妹にやり返すと。 けれど彼女は、悪女の本質に気付いていなかった。 悪女どころか周囲からは淑女の見本として尊敬され、唯一彼女の噓を見破った王太子殿下からは興味を持たれることに!? 完璧な悪女を目指した結果溺愛される、見た目はエロいけど根が優しいお嬢様のお話。 誤字脫字のご報告助かります。漢字のひらがな表記については、わざとだったりするので報告の必要はありません。 あらすじ部分の第一章完結しました! 第二章、第三章も完結! 検索は「完璧悪女」を、Twitterでの呟きは「#完璧悪女」をご活用ください。
8 181氷炎騎士の騎校生活(スクールライフ)
最強の騎士の父と最強の魔術師の母との間に生まれた、最強の『固有魔法(オウン)』をもつ 東山 秋風は 「この世で俺が1番強い」と思い込んでいた。しかし、両親にすすめられ入學した ”國立騎魔士アカデミー” でその現実は覆される。 主人公の成長を描いた、學園戀愛ファンタジー⁈ 初投稿なんで、誤字とか多いかもです ご了承ください
8 194複垢調査官 飛騨亜禮
某IT企業に勤務する《複垢調査官》飛騨亜禮と、巨大小説投稿サイトの運営スタッフの神楽舞とが繰り広げるドタバタコメディミステリー。 第二章では、新キャラの坂本マリアとメガネ君も活躍します。 第三章ではネット小説投稿サイト三國志的な話になってます。 第四章 僕の彼女はアンドロイド 少年ライトとアンドロイド<エリィ>の物語。ベーシックインカムとかアンドロイドが働いて家族を養ってくれる近未來のお話です。 第五章 複垢調査官 飛騨亜禮2 TOKOYO DRIVE(複垢狩りゲーム) 『刀剣ロボットバトルパラダイス』に実裝された<TOKOYO DRIVE>の謎を巡って展開する異世界バトル。 http://ncode.syosetu.com/n6925dc/ 第六章 《複垢調査官》飛騨亜禮の華麗なる帰還 《複垢調査官》飛騨亜禮が新ネット小説投稿サイトの調査に赴く。彼はそこで想像超えた恐るべき小説たちと出會うことになる。 第七章 AIヒューマン 「複垢調査官 飛騨亜禮」は第四章〜六章が未完になってますが、まあ、人工知能✕VALUの小説を書いてみようと思います。 複垢調査官 飛騨亜禮 https://kakuyomu.jp/works/4852201425154917720 書きたい時が書き時ということで、第四章なども書きながら完結させていきたいですね。 第四、五、六、七章は同時更新中です。 ほのぼのとした作品を目指します。
8 153BLOOD HERO'S
聖暦2500年 対異能力人対策組織『スフィア』 彼らは『 Bl:SEED(ブラッド・シード)』と呼ばれている特殊な血液を體內に取り入れ得ている特別な力を使って異能力者と日々闘っている。 主人公の黒崎 炎美(くろさき えんみ)は記憶喪失で自分の名前とスフィアの一員になる事以外何も覚えていなかった。 だが彼は血液を取り入れず Bl:SEEDの能力を使う事が出來た。 一體、彼は何者なのか?何故、能力を使えるのか? 炎美とスフィアのメンバーは異能力者と闘いながら記憶を取り戻す為に古今奮闘する物語!
8 190事故死したので異世界行ってきます
このあらすじは読まなくても物語には、全く差し支えありません。 24歳男性 鈴木祐介が 不慮の事故で亡くなり。 異世界転生をし、そこで異世界ライフを送るだけのストーリーです ※ 一部過激描寫等が含まれます苦手な方は閲覧お控えください。
8 162サウスベリィの下で
罪深いほどに赤く染まった果実の下、人生に背を向けて破滅へと向かう青年小説家と彼の最愛の”姉”は再會する。古び、色褪せた裏庭にて語られる過去の忌々しい事件と、その赤色の記憶。封じられた蔵書の內奧より拾い上げた、心地よく秘密めいた悪夢幻想の手記。
8 62