《【書籍版発売中!】ヒャッハーな馴染達と始めるVRMMO》第1話 馴染みからのプレゼント

新年になり何か新しい事を始めてみようと思い投稿することにしました。

小説の書き方も何も知らない初心者ですが生暖かい目で見守ってください。

とりあえずストックのある10話程は連日投稿しようと思いますのでよろしくお願い致します。

ピーンポーン

雨上がりの晝下がり、部屋で先日買ったばかりの本を読んでいるとチャイムが鳴り響く。

「あぁ、今日宅配便が來るとか言ってたっけ」

チャイムの音に自分の部屋で本を読んでいた俺は本から顔を上げ1階へ降りていき、印鑑を持って玄関の扉を開ける。

「はーい今出まーすってあれ?誰もいない?」

しかしそこには誰もいなかった。視界にるのは先程まで降っていた雨が作り出した水溜りがいくつかあるだけで人影らしきものは無い。

「まったく……イタズラか?」

この辺りは住宅街であり家々が集している。そのため、小さい子供のイタズラが絶えない。とは言ってもせいぜいがピンポンダッシュ程度だが。

本の続きでも読むかと思い部屋に戻る。

そして扉を開けるとーー

(せーの)

「「ハッピーバースデー!」」

パンパンッ!

先程まで俺しかいなかったはずの部屋に二つの人影があり、その人影の掛け聲と共に炸裂したクラッカーからキラキラした紙片が飛び散る。

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誰もいなかったハズの自室に人がいてそれがクラッカーを鳴らすと言う景に俺は迷う事なくポケットから攜帯を取り出し電話をかける。

「……………………もしもし、お巡りさんですか?不審者が2人不法侵してきてるんですが……」

「のわぁぁぁぁ!ストップストップ!」

「お、おおお、落ち著けけ!ま、まま、まずは話ししし合おう!」

「冗談だから安心しろ。それとまずはお前が落ち著け」

者の正はよく見知った2人、「せーの」の音頭を取った彼が米倉《よねくら》 瞬《しゅん》。顔立ちは形なのだが無鉄砲と言うか深く考えない格なのであまりモテない殘念イケメンだ。友人は男年齢層問わず多いのだが方面になると無人島である。

そして可哀想な程焦っていた彼が神崎《かんざき》 明楽《あきら》。こちらも整った顔立ちをしていて格も裏表ないのでめっちゃモテる。學校でもその格のおかげで信頼は厚い。ただし瞬と同じで思い立ったらすぐ行なので危なっかしい行が良くある。ただし瞬と違ってモテる。大事なことなので二回言いました。

2人とも我が家の両隣に住む馴染みだ。

そして俺が鷹嶺《たかみね》護《まもる》。小さい頃、それこそ保育園からのずっと一緒なのでこのヒャッハーな2人の保護者的な位置に居る。

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保育園から小中高全て同じクラス、小中高に至ってはほぼ全て同じ班員と言うもはや呪いかっていうレベルでいつも俺達3人は一緒だ。おかしくないか?何で席替えの度にすぐ近くにいるんだよ。

「あのなぁ毎回言ってるだろ。勝手に部屋にって來んなって」

家が両隣どころか部屋も一直線上にありベランダの向きも同じ為ベランダ伝いに俺の部屋に侵できる。

いつも集まる時はそれでいいのだが時折こうして不法侵してくるのは困る。しかも俺の部屋は設計ミスか知らないがベランダが二つありそのせいでどちらの家からもベランダ伝いに侵できると言うおまけ付き。

なんで俺の両親はそれを知りながら「面白い!」でこの家買ったし……我が家の七不思議の一つである。

俺が理由を尋ねると瞬と明楽が嬉々として答える。

「いやーだって誕生日だぜ?サプライズしたいじゃん!」

「そうだぞ!折角の誕生日だぞ!普通にパーティーやって終わりじゃ寂しいだろ!」

「まって、ウェイト、エスペラ。パーティーってなんだ?俺知らないんだけど」

「なぜスペイン語が出てくる……」

今日が誕生日だってこと自忘れてたし……家は両親が仕事の都合上よく家を空けるから誕生日も普通の日と何も変わらないからな……、急に「一週間位家開けるからよろしく!」みたいなメールがしょっちゅう來るからな。それでもしっかり生活費は振り込んでくれるしそのおで自立が早くこのヒャッハー2人の面倒を見れてるのでそれはそれでいい経験なのだが。

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俺がし別の事に意識を飛ばしていると目の前で2人がこそこそ話し出す。ただ結構焦ってるようで丸聞こえだ。

(おい!明楽!それも緒だろ!)

(ああっ!どうしよう!)

(3ヶ月も前から計畫してたんだぞ!)

(あばばばば)

「はぁ、聞こえてるぞー。緒話するならバレないようにな」

「「あっ!」」

とまぁこんなじで騒がしい馴染み2人の保護者的な位置に俺はいる訳だが……瞬と明楽の両親もよく息子(娘)をよろしくって言ってくるし。

「で?人の部屋を汚してまで何のようだ?」

クラッカーのゴミが散らかった床を指さしながら聞く。

「それはマジすまん。後でしっかり片付けますんで……」

「うむ!瞬がんばれ!」

「明楽もやるんだよ!」

と、ギャーギャー言いながら部屋を片付ける。

片付けが終わるとし部屋で待機してもらって1階に降りる。

キッチンへ行き冷蔵庫の扉を開ける。冷蔵庫の中の飲みは麥茶と水と牛しかないので今回はお茶と軽いお菓子を持って部屋に戻る。

「はい、お茶。……ジュースは出ないぞ」

「「!?」」

「事前に言ってくれてればジュースくらい用意しといたのに……」

軽いお茶とお菓子を用意すればあっという間にいつもの談笑モードに。

「それで何のようだ?ハッピーバースデーって言うためだけに不法侵したのか?」

「あぁ、忘れる所だった。ほいっ誕生日プレゼント」

瞬が何かの箱を放って來たのでキャッチする。その時明楽が恨みがましい目で瞬を見てたがどうしたんだ?

キャッチしたそれはプレゼント用の包裝紙で包まれた箱だった。

包裝されてるのは素直に嬉しいけど何でピンクだよ……仮にも高校生の男子のプレゼントの包裝に使うじゃないだろ……

「包裝紙のはともかくありがとな。それでなんだこれ?」

「ふっふっふ、開けてみてくれ!」

無駄に厳重に包裝されてるピンクの紙を剝がしていくとようやく本が見え始めた。包裝紙のに関してはスルーですかそうですか。

「これは……ゲーム機か?」

「ご明答!最近話題のVRゲームの本だぜ!」

「それは有難いけど……結構いい値段するだろこれ。貰っちゃっていいのか?」

「うむ!もちろん!」

「この為だけにお小遣いとバイト代を貯めること3ヶ月……」

「それはそれは辛い道のりだった……」

急にナレーション風に語り出したぞこの2人。確かに小遣い貰うとすぐ使い果たすこの2人が俺のために3ヶ月も貯金してくれたのは嬉しい。ただゲーム機を買ってくれた事よりも馴染み2人が貯金してくれた事の方が嬉しいのはなんとも……

「お前らが貯金してくれたのか……なら大切にしないとな」

「あぁ!大切にしてくれよ!」

「うむ!私はバイトはしてないから半分以上瞬が頑張ってくれたが私も頑張ったんだぞ!」

確かに瞬はしいの為なら我慢は出來るが明楽はすぐに使って月末泣きついてくることがあったな。

一応本人もあると使っちゃうのは分かってるらしくお小遣い貰った日に半分預けてきて月末にどうしても使いたい時に泣きついてくる。馴染みとは言えなぜ他人に金を預けられるんだ……

ちなみに渡されているお金に関してはしっかりいつにどんな要件でねだられたかしっかり記したノートをとって月毎に明楽と確認をしている。

閑話休題。

貰ったものはTrans Real(トランス リアル)、通稱TRと呼ばれるVRゲーム機だった。スキーゴーグル型とチョーカー型の二つセットで本當に現実の様なゲーム世界を味わえると言う代らしい。

何でもチョーカー型の方で脊髄を通る脳の信號をキャッチしてゲーム機に送る。スキーゴーグル型の方が脳波やら何らやをどうのこうのとか言ってた。瞬が「ナーヴ〇アを二つに分けたじだ!」とか言ってた。仕組みはほぼ同じようだ。

あまり詳しくないのでよく分からないけど最新型という事だけは知っている。じゃんじゃんCM流れてるしな。

ちなみにキャッチコピーは『現実を超える!』だそうだ。

ゲーム機の箱を眺めていると瞬が話を切り出す。

「それでさ、明日からゲーム一緒にやろうぜ!」

「へーどんなゲーム?」

「あぁ、明日から正式版が稼働する『エンドレス・バトル・オンライン』通稱《EBO》っていうMMORPGだ」

「あーMMOか……」

俺はゲームは好きだがMMORPGというものが今ひとつ好きになれなかった。嫌いと言う訳では無いがどちらかと言うと1人でプレイしたい派だったのと、スペックが低い機材しか使えなかったため凄く重くなってしまうストレスもあった。最近はあまりゲームにもれてないので変に苦手意識があるのも理由の一つだろう。

「まぁものは試しでさ、一回やってみようぜ」

「頼むっ!一緒にやってくれ!」

瞬と明楽が頼み込んでくる。

そういやこの2人ってゲーム、特にMMO好きだったな。

期は一緒にポケットなモンスターで遊んでたりしたが途中からMMOにハマったらしく俺は1人で育してたったけな……

何回かわれたけど遠慮してたけど……VRには興味もあるし折角のプレゼントだ、やってみるか。

「わかった、折角お前らが普段しない貯金までして買ってくれたプレゼントだ。是非やらして貰おうかな」

「よっしゃ!さんきゅ!」

「これで遂に3人で出來るな!」

2人とも凄い喜びようだ。これは今まで斷ってたのもし悪いことした気分になってくるな。

さて、VRのMMORPGはどんなものか、し楽しみになってきたな。最新型だし期待していいだろう。

その後は馴染み三人でやるささやかなパーティー(料理、セッティング全部俺)をして解散した。相変わらず我が両親は留守だ。息子の誕生日だってのに……俺も忘れてたけど。

《EBO》は明日の午前10時から正式リリースされるそうなので2人は早めに寢るそうだ。あいつら朝弱いしな。

……俺も早めに寢るとするか。

そして翌日、とりあえずゲームを始めるにあたってやっといた方がいい家事は終わらせている。軽い朝食を取って掃除、洗濯も終わりただいま午前9時ちょっと、俺は時計を見上げると約束を果たすべく攜帯を取り出した。

まずは瞬だ。あいつの攜帯に電話をかける。

「………………出ねぇ、よし次だ次」

瞬は出なかったので次は明楽に電話だ。

「………………こいつも出ねぇ」

あの2人には明日9時過ぎても起きたメールが無かったら電話で起こしてくれと頼まれていた。そして見事にどちらからもメールが來ない。よってモーニングコールを掛けているのだが……

「あいつら……人っておいて本人達が寢坊とかやめろよ……」

「よし、起こしに行くか」

俺はもう準備が終わっているので後は裝著してログインするだけだ。まずは瞬からキッチンからあるを持ってきて準備完了。

ベランダに出て端っこにある著式掛け橋(小4の夏休みに作以後ちょくちょく改良してる)を掛け、瞬の家のベランダに。夏が近いこともあり網戸しか閉めていないので侵は容易だ。

「おーい、一応警告するぞ後5秒で起きろー」

ごーー、よぉーーーん、さぁーーーん、にぃーーーー、いぃーーーーーち、ぜぇーーーーーーーろ。

わざとゆっくり數えたにも関わらず起きなかったな。警告は無視された、いざゆかん!

早速網戸を開けて瞬の部屋に侵し探すとベットの上で布団蹴っぽってグースカ寢てる瞬を発見。用意したブツをアイツの寢巻きの中に突っ込む。

「のひゅわがぁっ!」

効果は覿面だったようですぐに飛び起きた。

リアルで跳ね上がって起きる奴ってほんとにいるんだ……

「おっ、おまっ!寢てる奴の服の中に普通に保冷剤突っ込むか!?」

そう、俺が用意した例のブツとは保冷剤の事だ。寢てるやつの服にこれを突っ込むと大はね起きる。なお効果には個人差があります。

「ようやく起きたか。もう9時過ぎだぞ、起こせって言ったのお前だろ?モーニングコールしてやったのに……」

「いやぁすまんねぇ。護が一緒にゲームしてくれるって言ってくれて超楽しみで寢付けなかったんだよね」

「お前は遠足前のガキか」

まぁ俺も結構楽しみだったらしくいつもより1時間ぐらい早く起きたけど……、ちなみに瞬と明楽は明日が楽しみだと寢付けない人で俺は早く起きちゃう人だ。

「じゃ、俺は明楽起こしてくるから。後これ、おにぎり作ったからしっかり朝飯食ってからゲーム始めろよ」

「まぁ!マモちゃんったらお母さん!」

「引っぱたくぞ」

「サーセン」

瞬におにぎりを三つ渡して部屋に帰る。次は明楽だ。

ベランダに出て端っこにある著式掛け橋(小4の頃に以下略)を掛け、明楽の家のベランダに。こいつも瞬と同じで網戸しか閉めてない。

瞬にも5秒あげたしこいつにもチャンスあげないとな。

「おーい、一応警告するぞ後5秒で起きろー」

ごーー、よぉーーーん、さぁーーーん、にぃーーーー、いぃーーーーーち、ぜぇーーーーーーーろ。

こいつもわざとゆっくり數えたにも関わらず起きなかったな。警告は無視された、いざゆかん!(2回目)

早速網戸を開けて明楽の部屋に侵馴染みといえ子の部屋に侵とかどうかと思います、とかいう時期が俺にもありました。こいつの両親に頼まれていて重要な日はいつも俺が起こしに來てたから慣れちまったよ。なぜこいつの両親は年頃の娘の目覚ましに俺(男)を使うのか……

ベッドを見るとからっぽだった。一瞬起きたか?と思ったがベッドから落ちて床で寢てる明楽を発見。保冷剤をアイツの首と背中に突っ込む。

「あふひゅきょ!」

ビクッ!ってなった後ゴロゴロ転げ周り出した。

その度に背中の保冷剤が押し付けられて更にヒヤッとしてるが……いいのか?

とりあえずローリングしてる明楽を止める。

「おはようございます。鷹嶺護が午前9時過ぎをお伝えします」

ラジオとかの時報っぽく言う。すると起き上がった明楽は目をり首を傾げる。そして何で起こした?みたいな顔で見つめてくる。こいつ忘れてやがる!?

「ほら後1時間足らずで始まるぞ《EBO》」

「…………あぁっ!」

忘れてたやがったなこいつ、ほんとに寢起き弱いな……まぁそれも個か。

「ほい、おにぎり。これ食ってからゲーム始めろよ」

「おおっ!ありがとう母さん!」

「誰が母さんだ……」

なんで、こいつらは俺を母さんにしたがるんだ……自立してくれよ……

「それで中は!?」

「わかめ、のりたま、塩の三つだな。ちなみに瞬は梅干し、おかか、昆布だ」

「ほぉーってあれ?瞬って梅干しダメじゃ無かったっけ……?」

「アハハ、ナンノコトカナ?」

大丈夫、母さんって言われたからわざと用意しといた梅干しおにぎり渡した訳じゃな「うわっ!これ梅干しじゃねぇかッ!」いからな。

……誰かの悲痛なびが聞こえてきたが俺は知らん。

明楽の部屋の時計を見るともうそろそろ9時半になりそうだった。そろそろ部屋に戻るか。

「じゃあ俺は部屋に戻るからな、しっかり食えよ」

「もちろんっ!」

部屋に戻りやり殘しが無いか最終確認をしてからTRを裝著する。チョーカーを首に付けゴーグルを付ける。

人生初のVRだしどんなものか楽しみだ。

ワクワクしながらゲームを起する。するとふっと意識がから切り離され、まるで眠りに付くようにすっと意識が暗転した。

おかしな所や誤字字、誤用などがあったら是非ご指摘お願い致します

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