《【書籍版発売中!】ヒャッハーな馴染達と始めるVRMMO》第8話 ほったらかしダメ、ゼッタイ
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今回はリアルでのお話になります、3人でやろうと言ったのにほったらかしてフィールド行ってしまった護に馴染み2人の反応は!?
「嫌いしてたけどMMOも結構楽しいもんだな。まぁMMOらしい他人とのれ合いがメイ1人しか無かったけど」
ゲームを終了した俺はゴーグルとチョーカーを外しベッドから起き上がるとほうっと息を吐く。
「さてと、晝飯何作ろうか。うーん炒飯でいいか」
ベッドから起き上がりドアノブに手をかける。すると丁度視線の先に來る扉の位置にメモ用紙が2枚張り付けてあった。それぞれのメモ用紙には力強い筆跡でたった一言こう書いてある。
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ログアウトしたら俺の部屋來い
瞬
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ログアウトしたらすぐ瞬の部屋
明楽
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「へっ?あっ、やっべぇ……完全に忘れてた」
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3人でゲームやろうって話だったのに完全に忘れて1人で楽しんでたわ。これは悪い事したな……
多分あいつらの事だ、最初の町を探し回って見つからなかったから一旦ログアウトして俺の部屋に來たんだろう。それで俺がしっかりゲームやってるのを確認してからメモを扉にり付けた……ってところか。
「悪い事したな。昨日パーティの買い出しのついでに買ったジュースと摘めるお菓子もし持ってくか」
リビングに降りて黒コーラとポテチを數袋取り出す。ちなみに赤コーラじゃなくて黒コーラなのは単純に俺が黒派だからだ。控えめな甘さが味しいんだよなぁ。
部屋に戻り橋(小四(ry)を使って瞬の家のベランダに移する。窓をコンコンッとノックするとなかから「鍵は空いてる、れ」と聲が掛かる。
「うわぁ、完全に拗ねちゃってるよ……まぁ俺が悪いんだけど」
一応「るぞー」と聲をかけてから中にる。すると案の定暗い雰囲気を醸し出しながら瞬と明楽が正座でジィーっとこちらを見ていた。睨むわけでもなくただ単にじっと見つめてるだけ、地味に心に來る攻撃だ。
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「ホントすまんかった。今回ばかりは全面的に俺が悪い」
ガララッと窓を閉めながら未だ無言で視線をぶつけてくる2人に謝る。々ありはしたが忘れてたのは完全に俺が悪い。謝る以外に出來ることはないだろう。
「お詫びの印としてコーラとポテチ持ってきたから許してくれよ」
「…………味は?」
お詫びの品を伝えるといつもは騒がしいのに珍しく黙っていた明楽が味を訪ねてくる。
こいつはポテチの味にはうるさいからな。だが俺に抜かりはない。
「安心しろしっかりとお前の好きなバター味だ。なんならガーリックもあるぞ」
「なっ!?ガーリック味まで!?」
もちろん明楽の大好きな味をチョイスして持ってきた。こいつはのり塩やコンソメには目もくれずバター味とガーリック味に突撃するほど好きだからな。
どんよりとした雰囲気から一転幸せそうに「開けていいか!?」と聞いてくる明楽に「お詫びだし好きに食べていいぞ」と返す。するとまだどんよりしてる瞬がぼそっと聞いてくる。
「なぁ、コンソメは?」
「……アハハ」
「くそぅくそぅ……俺はほったらかしかよ……」
「冗談だよ、しっかりあるぞ」
「ヨッシャ!さすが護っ!」
しからかってからコンソメ味を渡してやる。こいつはこいつで超がつくほどのコンソメ好きだからな。のり塩に砕いたコンソメキューブ振りかけてコンソメ味を作ろうとする程のコンソメ好き(バカ)だ。流石にやめさせたが。
持參した紙コップに黒コーラを注ぐ。すると既にポテチを開けて食べていた明楽がすぐに飲み始める。
「んぐっんぐっんぐっ、ぷはぁ!味いっ!」
「相変わらずの飲みっぷりだな」
「ホント変わんねぇよな、こいつ」
お詫びの品のおで重苦しい空気は霧散してくれたのでよかった。流石にあの雰囲気の中説明するのはし辛いものがあったしこれなら大丈夫だろう。
ししてからポテチを齧ってる明楽が話を切り出す。
「それで護はどこにいたんだ?全然見つからなかったぞ?」
「町中探し回っても見つからないからログインして無いのかと思ったけどしっかりログインしてるっぽかったし」
やっぱり探し回ってたのか。ホントに楽しみにしてたっぽいし罪悪が凄いな……
「あっとそれなんだけど……」
俺はログインした後に人の波から避難してった路地裏で迷子になってたまたま見つけたNPCからクエストをけてそれを進めていたと素直に話した。
「そんなことしてたのか!そりゃ見つからねぇよ」
「そんなに路地裏はり組んでるのか?」
大笑いしてる瞬を他所に明楽が質問をしてきた。その瞳はキラキラとしておりその瞳が雄弁に「探索したい!」と語っている。
「あぁそりゃぁもう凄かったぞ。下手な迷路より斷然り組んでるんだ。俺もカノンに出會わなかったらずっと迷ってたかもな」
「へぇー、始まりの町にそんなところがあるのか、面白そうだな……ってカノンって誰だ?」
「ん?あぁカノンってのはほら、さっき言ったNPCだよ」
「へぇ、でも何でまたカノンってNPCはそんなり組んだ路地裏にいたんだ?」
うーん、これを言っちゃうとカノンとの約束を破る事になるしな……人によっては所詮NPCとの約束と言われるかもしれないがあの世界では間違いなく彼達は生きてるんだ、約束は守らないとな。
「さぁ?特別なクエストのNPCだから見つかりづらくする為じゃないか?」
「うーん、まぁそんな所だろうな」
その後はし雑談してから晝食がまだだった事を思い出したので解散する事になった。まだ袋を開けていなかったガーリック味を明楽にあげて自分の部屋に戻る。
「さて、晝飯作りますか」
「シェフ、今日のメニューは?」
「取り敢えず炒飯を……って何で居るんだよ!」
後ろを振り返れば先ほど別れたハズの瞬と明楽が付いてきており晝食をたかる気満々だった。
「いやぁ、俺の家も明楽の家も今日親居ないし……1人で楽しんだ罰として俺達の晝食も作って貰おうかと」
「護ーお腹すいたぞー!」
「はぁ、炒飯だけどいいか?」
「「構わんっ!」」
騒がしくなったな、まぁしょうがないか。
自業自得ってやつだ。午後はしっかりと合流できるようにしないとな。
晝食後、合流するための會議が始まった。炒飯を3杯もおかわりした明楽は幸せそうにお腹をさすっており、瞬も瞬でマンガにでも影響されたのかわざとらしく爪楊枝で歯の隙間をちょこちょこしてる。
「さてと、それで護は今どこにいるんだ?」
「確かに!場所がわからなかったら合流出來ないじゃないか!」
歯をシーシーしてる瞬とお腹をさすってる明楽が聞いてくる。確かに現在地は教えとかないとな。
うーん、確かログアウトしたのは大兎戦が終って木に登ったから……
「木の上、だな」
「そうか、そうか、木の上か……木の上?」
「そう、木の上」
2人ともポカンとしている。まぁ普通木の上でログアウトなんかしないだろうなしな。俺だって木の上でログアウトするなんて思わなかったよ。
「俺は今森の奧の方にいるから戻るのもし時間かかるかもしれないから時間で待ち合わせでいいか?」
「森?何でまた森なんかに」
「クエストに必要なアイテムが全然落ちなくてね……」
「うむ……辛いな、それは」
明楽が同の視線を向けてくる。こいつも経験あるので気持ちはよく分かるのだろう。
「えーっと今が12時45分だから1時からゲーム再開として噴水広場に1時半でいいか?」
「えー、遅くないか?」
「明楽の気持ちも分からんでも無いが、森から町までだと多かかるから瞬の言う時間の方が助かるからそれでいいか?」
「うーむ、それもそうか……だが……」
よほど早く合流したいのだろう明楽がし渋る。確かにこいつは待つのがあんまり好きな格じゃないしどうしたものか。
「あっ、そうだ」
「どうした?」
「ほら、俺はさクエストやってて戦闘もしてるからレベルがし上がってるんだよ。でもお前らはまだレベル1だろ?」
「あぁ、お前を探してたからな」
「それはホントにスマン。まぁそれで1時半までレベル上げしてるってのはどうだ?」
「あぁ!それはいいな!」
どうにか明楽の了承も得られた。見れば明楽はやる気全開でテンションも上がってる様だ。
「よしっ!こうなったら瞬!すぐ行くぞ!護に負けてられん!」
「よっしゃ!レベルガンガン上げるぞ!」
「鎮まれ2人とも、食後すぐはやめろって説明書に書いてあるだろ?」
「「うっ!」」
完全に現実から意識が切り離される弊害で食後すぐにゲームを開始すると起きた時悲慘な事になる事もあるらしい。他にも冷たい水をガブ飲みした直後だったり、調不良時だとかは危険らしい。一応トイレに駆け込む時間があるぐらいには余裕を持ってゲームが強制終了されるらしいが。
「1時まではしっかり休んどけよ」
「「はーい……」」
その後はトランプで大富豪をやって時間を潰した。瞬は考えなしに強いカードをポンポン出してくるから後半ガス欠になって手も足も出ないパターンで全て終った。何でいつも最後まで4を取っとくかな……
第4回大富豪で瞬がボロ負けし、「また負けたぁぁぁぁ!」と言いながら機に突っ伏していると明楽が時計を見上げ聲をあげる。
「おっ!もう1時だ!護ゲームやっていいよな!?」
「あぁ、15分も休めば充分だろ。ただしっかり夕飯の時間はログアウトしろよ?明文さんが泣くぞ?」
「はは、モチロンダヨ父さんに泣かれたくはないからね」
「噓つくなら俺の目を見て噓つけよ」
「相変わらず明楽は噓つくのヘタだな」
俺と瞬が指摘すると明楽は逃げるように家を飛び出して行った。図星を付かれると逃げる癖は相変わらずだな。まぁ本人曰く本當に親しい人間からしか逃げないらしいが。いや親しい奴からも逃げるなよ。
「明楽も逃げた事だし俺も現実から逃げるとするか」
「おう!……間違っても麻薬には手を出すなよ?」
「やらんわっ!?」
冗談を叩き合いながら瞬が自分の部屋に戻る。もちろんベランダから帰っていった。玄関から出てけよ。
「さてと、俺も再開するかな」
食とかはちゃんと洗っておいたしやる事もしっかりやり終わってる。あいつらも手伝ってくれても良いのに……
「さてと、今度こそしっかり合流しないとな」
ゲーム機を裝著してベッドに橫たわる、上級者(廃ゲーマー)は起時に「超越!」とかぶらしいが俺にその度は無い。
「夕食の準備もあるし6時半までにはログアウトしたいな。まぁそれはさておき2度目の仮想世界に行くとしますかね」
ゲーム機を起するとウィィンと言う起音と共ゴーグルの端の點が明滅し意識が遠のいていく。この覚は慣れるまで苦労しそうだなと考えていると意識が現実から飛び立った。
皆様はポテチは何派ですかね?私はコンソメ派ですが砕いて白飯に振り掛けるガーリック味も味しいですよね
おかしい所や誤字字、誤用などがあったら是非ご指摘お願いします
剣聖の幼馴染がパワハラで俺につらく當たるので、絶縁して辺境で魔剣士として出直すことにした。(WEB版)【書籍化&コミカライズ化】【本編・外伝完結済】
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