《【書籍版発売中!】ヒャッハーな馴染達と始めるVRMMO》第22話 こいつホントに神か?

コメント欄でいただいたアイディアを使用させていただきました!

元のアイディアとはし違う形になりましたが。

アイディアをくれた方ありがとうございます!

メイを連れて窟(正式名稱は蜥蜴窟と言うらしい)へ行った次の日、初イベントまでにレベルを出來るだけ上げて起きたかったのでリクルスとカレットと一緒に蜥蜴窟に來ていた。

「しゃぁ!レベル上がったぜ!」

リクルスが鉄の剣で《ケイブ・スパイダー》の頭部をから切斷し、倒した所でレベルが上がった様だ。

「いやぁ、すげぇな!『巖蜥蜴殺し』のおでレベルが上がりやすくなった!」

リクルスが嬉しそうに言う。経験値が1.5倍と言う事は実質レベルアップ速度が1.5倍になると言う事だ。リクルスのテンションが上がるのも仕方が無いというものだろう。

「無茶すんじゃねーぞ」

はしゃいでいるリクルスに注意を飛ばしながらバフを掛け直す。俺の隣ではカレットが遠くにいる《ケイブ・ウルフ》や《ケイブ・バット》に【ファイアボール】や【ウィンドボール】などの魔法攻撃で一方的に倒していく。度も然(さ)る事乍(ことなが)ら威力が普通じゃない。

「カレットお前、威力高くないか?」

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「ん?あぁこれはな、稱號の効果だぞ」

「へぇどんなのか聞いていいか?」

「あぁ、トーカなら大丈夫だ」

そう言ってカレットが教えてくれた稱號は『玉れ上手』と『固定砲臺』、そして威力には関係が無いが経験値稼ぎと言う観點では大活躍な『いいとこ取り』の三つだった。

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『玉れ上手』

に的確にれる者の証

遠距離攻撃補正 遠距離攻撃威力上昇

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この稱號は巖蜥蜴の口に【ファイアボール】をれまくった際に『非道』と一緒に手したらしい。いやぁ今夜はお赤飯だな。

べ、べつに『非道』仲間が出來て喜んでる訳じゃないんだからなっ!

……野郎のツンデレとかどこに需要があるんだよ……自分でやっといて鳥たったわ。

でも『非道』仲間は普通に嬉しいな、俺は『外道』だけど。……なんで神が『外道』なんて稱號貰ってるんでしょうね……

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『固定砲臺』

一箇所で遠距離攻撃を繰り返した証

一箇所に留まっている間は遠距離攻撃の威力が上昇

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これはかなければかないほど遠距離攻撃の威力が上がっていく効果で、最大は2倍になるらしい。

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この稱號の『留まる』の判定は計測開始地點から直徑1mの範囲らしい。カレットは戦闘中はあまりかないので有効活用出來るだろう。

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『いいとこ取り』

いいとこ取りをした証

モンスターにトドメを刺した場合、経験値1.2倍

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これはまんまの稱號だ。《ロック・リザード》のラストアタックを持っていった事で手した稱號らしい。

『巖蜥蜴殺し』との相乗効果で経験値効率は1.8倍だ。ま、まぁ?俺は『窟の天敵』と合わせて2.25倍ですし?悔しくなんか無いですし?

この三つの稱號+『巖蜥蜴殺し』のおかげで高火力、高経験値の狩りが実現されている、という事だ。攻撃するのに近づかなければならない俺やリクルスとは効率が桁違いだろう。

ちなみに今俺達はパーティを組んでいない。理由は簡単でリクルスが「誰が1番レベルアップ出來るか競走だ!」と言い、カレットが賛したからである。

経験値効率が1番低いリクルスが言い出しっぺと言う事にどこか悲しさが湧き上がって來るな……

その調子でリクルスは見敵必殺《サーチアンドデストロイ》戦法で、カレットは遠距離からの一方的な躙。そして俺はメイの採掘音に異常に寄ってきた事から窟の敵は採掘音に反応して襲ってくるのではないか、と仮定を立てて実行していた。

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結果は大當たり。採掘ポイントでツルハシを振り下ろし始めてスグにモンスターが寄って來るわ來るわで採掘する暇もない。

予想を立てた通りに窟のモンスターは採掘音に過剰反応する様だ、なんという意地悪設計。

淺い方の窟で採掘慣れしたプレイヤーをハメてやろうと言う運営の悪意がけて見える様だ。

「おぉ、おぉ、めっちゃ來るな。【スマッシュシェイク】!」

ワラワラと採掘音につられてやって來たモンスター(経験値)達を【スマッシュシェイク】で足止めする。

亀甲で地面を毆り付けると、そこを震源として地震が発生し、その地震に足を取られきを止める。これが本來の【スマッシュシェイク】であって本來は敵に叩き込むのでは無い。この前は《ロック・リザード》が半分巖石かつ巨大だった為に効果があっただけであって本來は効果は無い。

『グルルッ!?』

『グロッ!?』

『キシュッ!?』

【スマッシュシェイク】によって足止めされたモンスターのびが多重奏となって窟に響く。嫌だわこんな多重奏。

しかしもちろん空を飛ぶ《ケイブ・バット》には効果が無い。天井に止まっているなら効果はあるが、飛んでいる狀態の奴らは墜落していく同族や足止めされている他の奴らには目もくれずにこちらに襲いかかってくる。

「なんかテニスみたいだな!【スマッシュ】!」

テニスプレイヤーに聞かれたら怒られるだろう事を呟きながら飛んでくる《ケイブ・バット》を2匹まとめて【スマッシュ】で毆り飛ばす。

毆り飛ばされた《ケイブ・バット》が『飛ばし屋』の効果で普段より1.5割増し程の速度で吹き飛ばされ、向かってきていた他の《ケイブ・バット》と衝突事故を引き起こしていた。

空中で《ケイブ・バット》の衝突事故が起こっている中、未だにけずにいる地上組に向かって駆け出す。そしてまずは《ケイブ・リザード》の顔面を【インパクトショット】を使い叩き潰す。そしてソイツの真橫にいた《ケイブ・ウルフ》を【ハイスマッシュ】を使って吹き飛ばす。

『グガッ!』

『グルッ!』

結果、連鎖的に數の仲間を巻き込んで《ケイブ・ウルフ》か吹き飛んでいった。そして他のモンスターの行不能時間が切れ、一斉に襲いかかってくる。

「シッ!シャラァァッ!」

《ケイブ・スパイダー》の吐き出す糸をを逸らす事で回避し、背後に飛びかかって來ていた《ケイブ・ウルフ》にを逸らした際の勢いを利用して顔面に【インパクトショット】を打ち込む。

毆り付けられた《ケイブ・ウルフ》のは吹き飛ぶ事はなく、その場でと化し、そのの中を亀甲が通り抜ける。

「やわらけぇ!」

あまりのらかさに思わずんでから前方に飛び出す事で背後に迫っていた《ケイブ・スパイダー》の前足の振り下ろしを回避する。

「小賢(こざか)しゃぁぁ!」

著地した1歩目の足を軸足として思いっきりを回転させることで振り下ろした前足ごと《ケイブ・スパイダー》の顔面を吹き飛ばす。

足がへし折れ、勢いを殺さずに顔面も抉(えぐ)り取って行った亀甲がブォンッ!と音を立てて振り抜かれ、亀甲が後ろからので明るく彩られる。

しかし振り抜いた隙を見計らい、四方から《ケイブ・ウルフ》や《ケイブ・リザード》が時間差もなく襲い來る。

トーカは亀甲を振り抜いた姿勢のまま息を思いっきり吸い込むとーー

くなぁァァァ!!』

リクルスやカレットに散々ツッコミをれていた為か、いつの間にかLv.4にまで上がっていた『咆哮』を使用する。そんなんでもレベル上がんのかい!

戦闘時以外では敵寄せの効果がある『咆哮』だが戦闘中となるとその効果は変わる。本來はヘイトを集めるだけだがある程度レベルが上がると、ヘイト集めか相手の直を選べるようになる。

【スマッシュシェイク】と比べると直時間は短いが空中にいる相手にも効果があり、ぶ以外のモーションを必要としないので戦闘中でも使えると言う利點もある。

ビクッ!と震え直するモンスター達。まずは運悪く俺の目の前で直してしまった《ケイブ・リザード》を亀甲をすくい上げる様に振るい、頭部を無理やり持ち上げられた事で《ケイブ・リザード》の弱點とも言える腹部が丸見えになる。

「【ハイスマッシュ】!」

弱點を曬(さら)した《ケイブ・リザード》を【ハイスマッシュ】で撃ち抜く。吹き飛び、地面を転がりながらそのに変えていく《ケイブ・リザード》を目に、橫で惚けている(強制)《ケイブ・ウルフ》の頭部を押し潰す。

《『』のレベルが上昇しました》

《『見切り』のレベルが上昇しました》

《稱號『打撃好き』を取得しました》

《稱號『躙せし者』を取得しました》

《稱號『撲殺神』を取得しました》

同時に視界の隅に現れる大量のインフォメーション。視界の邪魔にはならないがしっかりと認識は出來る、不思議仕様だ。

ちなみにだが、いちいち脳にインフォメーションが流れるのがウザかったので設定を々探していたら『脳』と『視界』の二パターンに変更できることがわかったので『視界』の方に変更しておいた。『どちらもあり』や『どちらもなし』も出來たがそれは割する。

そして手にれた神には似つかわしくない稱號。そして全て心當たりがあるから質が悪い。

とは言え今は確認している暇は無いので後回しだ。確認するのが気が重いな……いっそ開き直ってやろうか。

「チクショウがぁぁっ!あっ?」

半分ヤケクソで《ケイブ・スパイダー》をいつもの覚で毆り付ける、しかし手応えがまるで違う。

なんと表現したらいいのか、新雪を手ですくう覚……とでも言えばいいのか、ほんの一瞬の僅かな抵抗の後、まるで空を切る様に亀甲が《ケイブ・スパイダー》の頭部がある場所を通過する。

あまりの手応えの無さに、そして急に手応えが変わった事に一瞬惚けるもそんな余裕は無いと言わんばかりのモンスターの勢いに思考を無理やり隅に追いやり迎撃する。

「シッ!やっぱり手応えが無さすぎる!」

今度は一瞬の抵抗も無く《ケイブ・ウルフ》の頭部が消し飛ぶ。ここまで急に手応えが変わるとなると思いつくのは先程の稱號三つだが……

「それは後だッ!ワンパン出來るならそれに越した事はねぇ!」

そのままあらゆる敵を一撃で消し飛ばして數分、ようやく敵の流れが途切れる。

《レベルが上昇しました》

《レベルが上昇しました》

稱號の合わせ効果と長時間の戦闘によりレベルが二つも上昇する。そして素材もウハウハだ。

窟狼の牙』や『窟狼の皮』などの《ケイブ・ウルフ》の素材や『窟蝙蝠の羽』や『窟蝙蝠の牙』などの《ケイブ・バット》の素材。『窟蜘蛛の牙』や『窟蜘蛛の糸』などの《ケイブ・スパイダー》の素材に『窟蜥蜴の牙』や『窟蜥蜴の』などの《ケイブ・リザード》の素材……って牙好きだな!?全部から出たぞ!?

他にも『爪』やら『骨』やらがポロポロと落ちている。

何気に1番嬉しかったのは『窟蜘蛛の上質な糸』だ。これは服の素材になる現段階では最高ランクの素材なのでメイに頼んで防に使って貰おうと思っている。まぁ、無理そうならガマンするが。

さてさて、稱號の確認をしましょうかね何やら騒な稱號だらけだしな。

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『打撃好き』

打撃系攻撃のみで敵を倒し続けた証

打撃系武裝備時STRが1.2倍

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これはまだマシな方の稱號だな。効果も純粋に嬉しいし何よりーー名前が騒じゃない。名前が騒じゃない。

大事なことなので二回言いました。

それに比べて他の稱號と來たら……やれ『外道』だのやれ『通り魔』だのねぇ。

もぅ!失禮しちゃうわ!まったく!(〜キャラ崩壊中〜)

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躙せし者』

1人で大量の敵を躙した証

一対多の戦闘時ステータス1.5倍

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これまた『外道』と同じく名前が酷い上に能がいいと言った問題児(問題稱號?)だな。

1人で戦うことが前提の稱號だがステータス1.5倍は純粋に嬉しい、特に今回みたいな場合や仲間が全滅した時なんかは使えそうだ。ただこちらが複數の場合だけでなく、相手が1の時もダメだろうからそこは注意だな。

最後は一番の厄介者、『撲殺神』だ。確かに撲殺しまくってるし神だが……今までの経験から言うと名前が酷いほど効果はいいものが多いんだよな……

※注

普通は違います。トーカの取得する稱號がおかしいだけです

して、その効果は……

そこに表示されている文字を確認し、無意識にをゴクリと鳴らす。

「おいおい……これはちょっとやばくないか?」

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『撲殺神

なのに撲殺し続けた証

打撃系武裝備時ーー

「おーい、トーカ!終わったぞー!」

っと、リクルスとカレットも一段落付いたようだ。

「わかった!今行く!」

俺は先程まで見ていたウィンドウを閉じて急かす2人の方へと駆け出していく。

トーカェ……荒ぶってますね……

『撲殺神』の効果は決めているんですが後々バァーン!と出せればなぁと思ってくだらない引きにしてみました。気になるっ!って方がいてくれたら作者の作戦勝ちですね。

え?気にならない?……作戦勝ちですね!(涙目)

今後その場のノリで々なスキル(複合スキル含む)や稱號、武アイテムを増やしていくと思うので何かアイディアがあればお願いします!

おかしい所や誤字字、誤用などがあったら是非ご指摘お願いします

ブクマしてくれた方や読んでくれてる方本當にありがとうございます!

今後も當作品をよろしくお願いします!

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