《【書籍二巻6月10日発売‼】お前のような初心者がいるか! 不遇職『召喚師』なのにラスボスと言われているそうです【Web版】》第2話 あっさりキャラクリエイト

『ジェネシス・オメガ・オンラインにようこそ。こちらではキャラクタークリエイトを行なっております』

目を開くと、圭は真っ白い空間に居た。目の前には近未來的な裝をに纏ったが立っていた。エルフの姿をしたそのは、本にしか見えないほどのクオリティだった。

「凄いわ……これゲームなの?」

『はい。私はプレイヤーの皆様をご案するガイドと申します』

AIのレベル故か、微妙に會話がり立っていないが、する圭にとっては気にならない。

(これ、バチモンもこのクオリティってことよね。期待大だわ。早く會いたい……)

『それでは早速キャラクターを作致しましょう。まず、プレイヤーネームを決定してください』

「わかりました。えっと、名前ね」

目の前に現れたキーボードに名前を打ち込む。

「本名はありえないとして……圭だからK? いや無いわ。やっぱり本名でいい? どうしよう」

しばらく考えた本名の圭を避けて、好きなバンドのボーカルから【ヨハン】と打ち込む。すると、次に職業を決める畫面に移る。

『職業は【剣士(セイバー)】【弓使い(アーチャー)】【槍使い(ランサー)】【魔法使い(ウィザード)】【破壊者(クラッシャー)】【召喚師(サモナー)】【守護者(ガーディアン)】の中からお選びいただけます。各職業の特徴などを知りたいですか?』

圭は首を振る。あらかじめ下調べしてくれていた妹からの報で、コラボイベントのバチモンを従えたいなら、【召喚師】の職業に就く必要があるということを知っていたのだ。

「【召喚師(サモナー)】で!」

迷わず召喚師の職業を選択する。

「今度はステータスポイントを決めるのね……かなり重要と聞いていたけど……よくわからないから満遍なく振り分けておきましょう」

ステータスへの數値振りはかなり重要な項目なのだが、はやく遊びたい圭はこれを適當に行う。こういったゲームでは平均的というのが一番良くないのだが、當の本人はバチモンと遊べればそれでいいので、問題ないようだった。

「容姿は変更できないのね……同僚に見られたら死ねるけど……これ若い子向けって言ってたし、大丈夫よね」

匿名排除のため、VRMMOでは長や重、容姿は変更することは出來ない。心に返って遊びたかった圭は子供サイズになりたかったのだが、その事実を知って軽くショックをけた。だがすぐに気を取り直す。

『はい。これにてキャラクタークリエイトは終了となります。新人プレイヤーヨハンさん。どうぞ、ジェネシス・オメガ・オンラインをお楽しみください』

ガイドさんに手を振り返していると、ヨハンのに包まれる。そして、一瞬にして違う場所へとワープする。気が付いた時には、そこは異國の城下町のようであった。

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