《【書籍二巻6月10日発売‼】お前のような初心者がいるか! 不遇職『召喚師』なのにラスボスと言われているそうです【Web版】》幕間 敗北者たち
そのエリアは、まるでホテルのワンフロアを貸し切った、パーティー會場のようであった。
この待機エリアには、イベント中にHPが0になったプレイヤー達が、イベント終了までの時間を過ごす場所となる。イベント初日にここへ送られた者は丸二日待機なので「退屈なのでは?」と思うかもしれない。
もちろん、ここに送られたからといって、絶対にこの待機エリアで過ごさなければいけない訳ではない。イベント終了まで再ログインは出來なくなるが、ログアウトも可能だ。また、スリープカプセルにれば設定した時間まで意識を止め、眠りにつくことも出來る。
そして、暇つぶしの娯楽も充実している。ジェネシス・オメガ・オンラインの運営會社のバックには、日本の玩、模型、ゲームを手がける超一流メーカー、通稱B社が控えている。
待機エリアの娯楽ルームにはB社が取り仕切ったアニメが無料で視聴出來るというサービスが備えられており、退屈させない。
だがそれでも、敗北したプレイヤー達の関心事は、生き殘ったプレイヤー達の向だ。待機エリア中央にはモニターが浮かび上がっており、イベントに突したプレイヤー達が映し出されている。
(イベント以外は映らない)
食事をしたり雑談に興じながら、多くのプレイヤーが、生き殘った知り合いや仲間、そして気になるプレイヤーのプレイを観戦し、楽しんでいる。
真っ先にこのエリアに到達したプレイヤー:アベンジャーマスオ氏はこう語る。
『殘念な事に、ヨハンさん率いるパーティに負けてしまったそうですが、何故彼の応援を?』
「彼達とは今まで、五分五分の勝負(2戦0勝2敗)を繰り広げてますからね。ライバルとして、向が気になるんですよ」
『お前を倒すのはこの俺だ……と言ったじでしょうか?』
「まぁ、そんなところですね。今回の屈辱は、必ず返しますよ」
『主にあなた方のせいではあるのですが、ヨハンパーティは今回のイベントでナンバーワンのキル數を誇り、待機エリア注目の的です。マスオさんから見る、彼たちの今後の注目ポイントは?』
「そうですね……。イベント初日はしまとまりがないパーティ……というのが僕の印象でした。だってそうでしょう? 一人でなんでも出來る魔王。好戦的な黒い剣士。何で居るのかわかんないけど何故か強キャラ臭のするゴリラ。なくとも初日の印象はそうでした。だが彼たちへの僕の印象は、このイベント中大きく変わったと言っていい。
魔王ヨハンは見た目と能力はラスボスなのに、その挙は実に初心者だ。イベントごとにイチイチ新鮮なリアクションをしている。非常に可らしい。
けれど剣士ゼッカとのでこぼこコンビは面白い。どちらかがボケたらもう一方がすかさず冷靜ツッコミに回るというバランスの良さがいい。なかなか真似できる事じゃない。
そんな二人を後ろから見ているレンマちゃんも、仲間外れかと言えばそうではない。彼の職業は守護者。だから戦いの中で二人を守ろうとしている。健気だ。実に可い。それに二人も気づいているから、レンマちゃんに対して過保護で、それでいて親しげだ。
あんなお姉さん二人に可がられるレンマちゃんが羨ましくてしょうがない。あんな姉の居る世界線に僕も行きたいねぇ」
『つまり?』
「つまりだ。真の仲間となった彼たちが織りなす冒険。それこそが、今後の見所だろうね」
『ありがとうございました』
アベンジャーマスオの語りが終わったとき。全プレイヤーに対し、運営からのアナウンスが行われる。殘り時間6時間というところで、一何が始まるのか。
娯楽ルームでくつろいでいたプレイヤー達も中央のモニター目掛けて集まってくる。
「なんだ?」
「なんか、最後のイベントが始まるってよ」
「……なるほどレイドバトルか……って……なんだこりゃ」
「ひでぇ」
トレジャーイベント最終日。最後の戦いが、靜かに始まろうとしていた。
短くてすいません、必要な描寫なのに、はさむ場所が無かったもので。ちゃんとした本編は夕方ごろから投稿します。
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