《【書籍二巻6月10日発売‼】お前のような初心者がいるか! 不遇職『召喚師』なのにラスボスと言われているそうです【Web版】》第177話 天地創造都市伝説

クリスマスプレゼントや!

畫配信者メルヘンのキャラクターの職業は召喚師(サモナー)だ。そして彼が持つ異質な魔法杖【ディメンジョンダイス】は運営から用意してもらったのである。

「ダイスロ~ル! やった~出た目は4! この面にセットされている召喚獣を全部、無條件で召喚しますね~!」

メルヘンは可らしい聲でディメンジョンダイスの恐ろしい能力を語る。そして、コンたちのリアクションを待たずして、地に転がったダイスが輝き、展開していく。すると、中から4の召喚獣が姿を現した。

トカゲのような頭部を持つが、は人型。屈強な筋を持ち、その大きさは3メートルほど。

「なんや、スーパーリザードマンってじやな……」

それはコンですら見たことない召喚獣だった。

「リザードマン? ちょっと違いますかねぇ。彼らは――」

メルヘンが召喚したのは4の【レプティリアンサーヴァント】。運営から授けられた【超級】召喚獣である。

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「さらにここでレプティリアンサーヴァントのスキル発――【ルル・アメル】~」

スキル発と同時に、上半で丸腰だったレプティリアンサーヴァントのに次々と裝備が裝著されていく。そして、4が4とも違う裝備をに纏った。

「裝備を纏った……進化? それともプレイヤーの裝備を裝備できる?」

「殘念外れです。【ルル・アメル】のスキル効果は召喚獣にとって異例な【職業】を獲得するスキルなんです」

「【職業】を獲得するスキル……ああ、なるほどなぁ」

「改めて彼らの纏った裝備を見てみれば……軽裝の【剣士】。重裝備の【槍使い】。遠距離攻撃の【魔法使い】。そして守りの【守護者】にて……一瞬でバランスのいいパーティに変貌ということですか」

「そういうことです~。私たちのチームが【召喚師】と【蕓人】という直接戦闘に向かない職業だったから、かなりバランスの良い職業が獲得できたみたいですねぇ」

「これは強敵の予ですね……主(あるじ)?」

ようやく面白い戦いになりそうだと喜んだ滅は、悔しそうに爪を噛む主……もとい姉であるコンの方を見る。

しいなぁ……ウチもあれしい……」

「諦めた方が……あれはスタープレイヤー限定の召喚獣にて」

「わかっとるけどぉ! しいもんはしいいいい!」

「あ、このレプティリアンサーヴァントはもう実裝済みらしいですよ? 私はあくまで貰っただけなので詳しい手條件はわかりませんが」

「え、ホンマに!?」

「ホンマですぅ。この企畫の時に運営さんと対談企畫やらせて貰ったんですけど~。GOO、隠しアイテムとか隠しスキルとか、まだ2割くらいしか見つかってないみたいですよぉ? 『よく探しもしないで見つけた人のことチートって呼ぶのやめてしい』って運営さんが嘆いてました」

「そら……やる気が出るなぁ」

しげんなりした様子で言うコン。からげんき。

「さて、おしゃべりはこのくらい。レプティリアンサーヴァントたち、コンさん滅さんをやっつけて!」

「「「「シャアアアアアアアアア」」」」

レプティリアンサーヴァントが戦闘態勢に移る。さながらボスモンスターに挑むプレイヤーのような気迫と団結力に見えた。

「主、ここは私がけ持ちます。なので例の作戦を……」

「せやね。予定通りとは行かへんかったけど……敵はアンタに任せるわ。プレレフアは滅のサポートや」

「ぷーわー」

言って、スタジアムの外側を沿うように走り出すコン。中央に出現したレプティリアンサーヴァントたちを滅とプレレフアに任せ、コン本人は半円を描きながら遠回りでメルヘンたちに接近する。

「む……このまま近づかれたら厄介です。ん~」

メルヘンは顎に指を當ててし考えてから。

「軽剣士のレプティリアンサーヴァント、コンさんの迎撃に向かって!」

「ふしゃあああ」

戦士職を獲得したレプティリアンサーヴァントに指示を飛ばす。その命令をけたレプティリアンサーヴァントはコン目掛けて走り出す。それを見て、コンと滅の姉妹は同じタイミングでニヤリと笑った。

「えぇ、私、何かミスっちゃいました!? 沼プレイしちゃいました!?」

「その通りにて。貴方は主の策略に嵌まった」

「策略!?」

「はい。一見強力に見えるレプティリアンサーヴァントにも大きな弱點があります」

「弱點!?」

「そう。レプティリアンサーヴァントのスキル【ルル・アメル】は確かに強力なスキル。ですがそのまま4で戦っても十分強いにも関わらず、それぞれが職業という【役割】を持ってしまう。それ故こちらにとっては『強い敵が4襲ってくる』という狀態が『4が組んで強い敵が襲ってくる』という狀況に変わるのです」

「んんん? それ何か違うんですか~?」

「大違いや。『4で強い』……ならそこから1減ったら?」

「ああっ!?」

ここでようやく自分のミスに気が付いたメルヘン。そう、パーティとなってしまった以上、が欠けてしまえば、バランスを大きく崩してしまう。

「時既に遅し――滅流忍法四の型【対魔の刃】!」

滅は召喚獣のMPを大きく奪う破壊者専用スキル【イマジンスレイヤー】で守護者レプティリアンのMPを大きく削り取る。

剣技系スキルのヒット數に応じてその追加効果を上昇させる【連撃】と合わせ、一瞬でレプティリアンのMPを削りきった。

「これで守り役は消滅にて」

殘るのは重裝備の槍使いと魔法使いのレプティリアンのみ。

「殘り二の攻撃は強力な分、隙が大きい。私に攻撃を當てることは不可能。なら、放置安定です」

殘る二のレプティリアンサーヴァントを殘し、一直線にメルへンへと迫る滅。

「あわわわわ!? こうなったら……召喚解除!!」

メルヘンのびと共に、レプティリアンサーヴァントは消滅。それと同時にメルヘンの手元に再びディメンジョンダイスが現れる。

「ふっふっふ。確かに私のプレミでレプティリアン達を活かすことは出來ませんでした。認めましょう。ですが、ディメンジョンダイスにはまだ5面殘っています。別の面には違う召喚獣がセッティングされているのです!」

「でも一度召喚した面は使えないんだよ!? 本當に大丈夫?」

「弱點をバラさないでくれるかなぁ……」

橫でただ見ているだけとなったリストカットの言葉に眉をひそめるメルヘン。だが、それも一瞬。すぐに営業スマイルを取り戻す。

「それじゃ、運命のダイスロール~!!」

ゴロゴロと転がるダイスを、コンは注意深く観察した。そして――。

「やったぁ! 6が出た~!!」

「「なっ……」」

相手の運命力の高さに固まる姉妹。そして、ディメンジョンダイスは展開し、輝きと共に中から召喚獣が6現れる。

「今度は超級6……気が重いわぁ」

「いいえ、違いますよ?」

「は……?」

「今度は私がGOOのプロデューサーさんから貰った、今回の大會だけの特別な召喚獣です。さぁ一ずつ紹介していくぅ~! まず一目――【創生者の右腕】!」

現れたのはとてつもなく巨大な、豪華な寶飾品をにつけた腕。肩から手先までしかないその威容な召喚獣の奇妙さに滅は驚く。

「主、これは……一!?」

「なんか、すご~く嫌な予がするわ」

コンは引き攣った笑みを浮かべ、次に現れる召喚獣を待った。

「続けてぇ~【創生者の左腕】! さらに~【創生者の右足】あ~んど【創生者の左足】!」

「主……この流れはまさか……」

「まぁ……確実にアレやろなぁ」

「5目――【創生者の】! 最後に~頭部召喚【創生者アヌンナキ】!」

最後に、鷲の面を被った頭部が姿を現す。

「この召喚獣たちは全員【超級】。ですが……これら6はなんと! フィールドに揃えることで合して一つのモンスターになるのです!」

((やっぱり~!?))

メルヘンのかけ聲で空中を漂っていた創生神のパーツがを中心に組み上がっていく。

「さぁこれが私の最強モンスター――神級召喚獣【ネフィリム=アヌンナキ】です~!!」

バラバラのパーツモンスターが組み合わさり完したのは10メートル程の巨人。人間を創造したと言われる宇宙から舞い降りた巨人。

ネフィリム=アヌンナキだった。

続きは土日のどちらかで!! 必ず!!!

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