《【書籍二巻6月10日発売‼】お前のような初心者がいるか! 不遇職『召喚師』なのにラスボスと言われているそうです【Web版】》第195話 夕日の約束は未だ果たされず
ご注意と謝罪
148話にてイベント名が【バーチャルモンスターズV2】とされていましたが、今話のように変更しました。
また【セブンスエンペラードラゴン】も実裝には至らなかったということで、よろしくお願いします。
「実は今回のバチモンコラボ2には最短クリアルートが存在するのよ」
「え……?」
一本道だった前回とは異なり、今回はプレイヤーの選んだ選択によって語の運命が大きく変わっていく。
ミュウが一度は映畫の展開通りのルート、すなわちグッドエンドを見ることができたと聞いたヨハンはそう提案した。
「この最短ルートならクリアまで20分。召喚石目當ての周回ならこのルートを巡るべきだわ」
「で、でもヨハンさんはいいんですか? 大好きなバチモンのお話しなのに、私が作業みたいに消化してしまっても?」
「いいのよ。一度グッドエンドを見ているみたいだし。それにね、この最短ルートは、當時のファンが思っていたことを実現させたルートなの」
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「當時のファンが思っていたこと?」
「ええ。ほら、よくあるじゃない? 『あそこでああしていれば勝ってたよね?』みたいな展開」
「あるあるですっ! 神視點の視聴者だからこその意見だとはわかりつつ、イライラすることあります!」
「実は今回の元になった映畫でもそういう箇所があってね。あそこで戦いが中斷していなければ……みたいな。當時からファンの間では囁かれてたんだけど……それがなんと、このコラボではできてしまうの」
「うわああいわゆるIF展開ってやつですか!? それはファンなら熱いですね!」
「そうなのそうなの! ……コホン。これはファンにしか思いつかない最短ルートなの。遠慮しないで使って頂戴。楽しみ方は人それぞれなんだから」
「はい!」
「それじゃ、早速教えるわね。まずは味方の男の子が來る前に家中のウーロン茶を……」
「えぇ……捨てちゃうんですか!?」
ヨハンはミュウに、周回に向いた最短ルートの攻略法法を授ける。
その後しばらく雑談をした後、共にイベントエリアへと旅だっていった。
***
***
***
18:00。
バチモンコラボ2の終了と共に、ヨハンは闇の城のミーティングルームへと戻された。
「どうだった?」
先に戻っていたミュウに聲をかける。するとミュウは玩型の召喚石を手に持ちながら笑った。
「手にれました、フェンリルボーグ!」
「おめでとう」
ヨハンは微笑む。
「でも、他の新規バチモンも全部……とは行きませんでしたね」
「まぁ確率がね……それはしょうがないわよ。ハゼルちゃんからのお願いはフェンリルボーグだけなんでしょう?」
「はい。だから他のバチモンはいいかなって」
「それがいいわ。深追いはよ」
「ですね」
無事ハゼルの願いを葉えられそうで安心したのか、さっきよりもらかい表になったミュウ。
「そうだ。ギルマスはコンプリートしたんですよね?」
「ふふ、それはもちろんよ」
この1週間、ヨハンは全ての自由時間と睡眠時間をこのイベントに捧げている。當然、新規バチモンもコンプリート済みだ。
初級【カブタン】【トリマル】
中級【サブマーリン】
上級【プロミネンスビートル】【メテオフェニックス】【ルシファー】
超級【フェンリルボーグ】【アポカリプスドラゴン】。
これらが新たにヨハンの手持ちとして加わった。また、アップデートにより【クロノドラゴン】も【上級】から【超級】へと格上げされ、召喚條件も変更になっている。
「うわー並べると壯観ですね!」
「うん。イベント自には登場しなかった子もいるし……はやく召喚してみたいわ~」
「そういえばギルマス。フェンリルボーグが手にったということは……ストーリーでも出てきたオメガプライムが召喚できるんじゃないですか? 確かギルマスは【融合召喚】が使えましたよね」
オメガプライム。クロノドラゴンとフェンリルボーグが合することによって誕生する最強のバチモンである。
「ええ使えるわ。できるのか試したいけれど……」
ヨハンはメニューを開き、確認してみる。どうやらDシステムを起せずとも、通常の【融合召喚】でオメガプライムを誕生させることはできるようだ。どうやら決められた組み合わせの枠にっているらしい。
「でも今は駄目ね」
「え、どうしてですか?」
「自分一人じゃ駄目みたい。召喚師二人がそれぞれ召喚したクロノドラゴンとフェンリルボーグを使って【融合召喚】する、特殊な條件が備わっているみたいね」
「はぇ……最強ともなると制約が厳しいですね。どうします? 他のサモナーの方を呼んできましょうか?」
「う~ん……」
そこでふと、ヨハンは考える。
思い出すのは、ずっと遠い昔に親友とわした約束。
『私のクロノドラゴンと涼ちゃんのフェンリルボーグ……合わせてオメガプライムにしようよ!』
『それいいね!』
ハゼルがそんな昔の約束を覚えているかはわからない。
だが、何の迷いもなくその未來を信じていた、い日の自分と親友の夢を守ることにした。
「今はやめておくわ」
「そうですか。うん、その方がいいですね!」
何かを察したのか、ミュウの笑顔で頷く。そして、フェンリルボーグの召喚石を大切そうにストレージに仕舞った。
本當の主がやってくるまで、そこで出番を待つことになる。
ピロリンッ
その時、ヨハンとミュウの元へ運営からメッセージが屆く。
『コラボイベント バーチャルモンスターVer2.0 エンディングレイドバトルのお知らせ
※生き殘ったデモンチュラスを撃破せよ!
20分後の18:30分より、レイドバトルを開始します。
クリア報酬はイベントポイント500PT
參加條件:本コラボイベント1回以上參加』
「あ、エンディングレイドバトルのお知らせですね」
エンディングレイドバトルとは、コラボイベント終了後の打ち上げ的なイベントである。基本的に特別なアイテムが報酬として用意されることはなく、イベントポイントが多めに配られる程度。
だがその分、あまりレイドバトルが得意ではないプレイヤーでも気軽に參加することができる。
実はウルトラ仮面コラボから実裝されていた。
「私はもちろん參加するけれど……ミュウちゃんはどうする?」
「う~ん、せっかくだから參加しようと思います」
「そう來なくちゃ! それじゃ、エンディングレイドまで、バチモンたちのスキルの解放でもしてましょうか。ミュウちゃんのフェンリルボーグのスキルも解放してあげるわよ」
「本當ですか! ありがとうございます! 素材、多分揃ってるのでお渡ししますね!」
召喚獣のスキル解放は召喚師にしか行えない。
ヨハンとミュウは新バチモンたちのスキルを解放しながら、エンディングレイド開始に備えるのだった。
新しいバチモンのスキルなどは第一章の時のように徐々に披していくスタイルで。
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