《【書籍二巻6月10日発売‼】お前のような初心者がいるか! 不遇職『召喚師』なのにラスボスと言われているそうです【Web版】》第197話 デモンチュラス
デモンチュラス。
、両肩に巨大な蜘蛛の顔を持つ、異形の人型をしたバーチャルモンスター。
異様に長い手と背中から生えた8本の蜘蛛の足を思わせる手でトリッキーな攻撃を仕掛けてくる、劇場版バーチャルモンスターのボスキャラクターである。
デモンチュラスはドームの天井を背に張り付くと、首をカタカタ揺らしながら笑った。
『ケラケラケラケラケラケラケラケラケラ』
赤子のような笑い聲。
だが、その様子はコラボイベントを遊んでいれば見慣れたもの。
張こそすれ、その姿を恐れるプレイヤーはいなかった。
レッツ プレイ!
敵のそんな臺詞と共に、部に備えられた口が大きく開く。そしてそこから無數のエネルギー弾がプレイヤーたちに降り注ぐ。
「「「――【ルミナスエターナル】」」」
野良で參加してくれていた他のプレイヤーたちの中の【守護者】職が一斉にスキルを発する。無敵が全員にられ、敵の攻撃からを守った。
「ナイス!」
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「早速活躍してますね!」
ロランドたちの言葉に照れる新規プレイヤーたち。
「よし、今度はこっちの番ね。召喚獣召喚――ヒナドラ!」
「もっきゅ!」
ヨハンが初級召喚を発させると、幾何學的な魔法陣から黒い竜が姿を現す。
実化したヒナドラは天井を見上げると、敵意をわに吠えた。
「行くわよヒナドラ――【進化召喚】!」
「もっきゅー!」
ヒナドラの姿がに包まれ、れ替わるように漆黒のクロノドラゴンが姿を現す。
「もぎゅわあああああ!!」
「よし、このまま攻めるわ――」
「待って下さいヨハンさん!」
ノリノリのヨハンに待ったをかけるものが居た。メイだった。
「ヨハンさん、せっかくですしここは合進化を試してみませんか?」
「合進化……ということはメイちゃんも?」
「はい! ヨハンさんとやりたくて、フェンリルボーグを手してきました……行くよイヌコロくん!」
「わふっ!」
メイは既に召喚していたイヌコロで進化召喚を実行。イヌコロのが輝き、その後フェンリルボーグが姿を現す。
白銀の生金屬にを包み、氷の翼で機力を増したイヌコロの最終形態が姿を現した。
「さぁヨハンさん! 是非オメガプライムを呼んでください!」
「え……あ……その……」
ヨハンは目の前に表示された【融合召喚】のる文字を見つつ、どうしたものかとうろたえる。
100パーセント善意でお膳立てしてくれたメイの気持ちを裏切ることはできない。
「そ、その……ここはメイちゃんが【融合召喚】を使って頂戴」
「い、いいんですか!?」
「私、メイちゃんの格好いいところ見たいな~?」
「え、ええ~? ヨハンさんほどのお方がそこまで言うなら……お言葉に甘えさせて貰います――行くよフェンリルボーグくん!」
「いつでもいいぜ!!」
「よかったんですか……?」
ノリノリのメイを見守りつつ、ミュウがヨハンに耳打ちする。
ヨハンは穏やかな表でそれに答える。
「いいのよ。あれだけ楽しそうにするメイちゃんが見られたんだもの。それに、初召喚をとっておく必要は無いわけだし」
「まぁ……そりゃそうですけど」
「それにハゼルちゃんだったらこんな狀況、遠慮無く了承すると思うの! だってほら、見て! うちのメイちゃん、張り切っちゃってとっても可いわ!」
ヨハンの指差す方ではメイが手を天に掲げ、スキルを発している。
「【融合召喚】発! 來て――オメガプライム!」
ヨハンのクロノドラゴンとメイのフェンリルボーグの姿が粒子となってわり、そして中央に集まっていく。
それはやがて人型を形作り、徐々に実化していく。
「よし、現れ出でよ――オメガプラ――あれ?」
いよいよ最強のバチモンが姿を現す……その直前、巨大な砂時計のアイコンがオメガプライムを包む。
その砂時計マークがカチカチと回転すると、オメガプライムは実化することなく消滅してしまった。
「な、なんでー!? って【融合召喚】も使えなくなってる!?」
「ヨハンさん、何かわかりますか?」
「あんなのコラボイベント中は使ってきませんでしたよ!?」
皆の疑問をけ、ヨハンは考える。
「おそらく……【ヴィシャスハッキング】という技でしょうね」
【ヴィシャスハッキング】。それは設定上のみに存在するデモンチュラスの技である。設定上だけの存在で作中では使われなかった能力がGOOにてスキル化されたのだ。
その能力はスキルが発した際、そのスキル効果を発前まで遡って無効にするという強力なもの。さらにこのバトル中でのスキル封印というおまけつきである。
そのせいでメイは【融合召喚】を封じられたあげく、クロノドラゴンとワーフェンリルの二を失う結果となってしまった。
『ケラケラケララケラ!』
「す……すみませんヨハンさん。クロノドラゴンを失ってしまって……」
「気にしないでメイちゃん。敵の能力がわかっただけでも儲けものよ」
「ええ。それにこれほどの強力なスキル、連発はできないでしょう。さぁここからが本當の戦いのスタートです。まずは天井に居るヤツを引きずり下ろす。皆さんはその後のために力を溫存しておいてください」
ロランドの言葉に皆が頷く。
長い間最強ギルドに居ただけあり、指示を出す際も手際がいい。
「天井まで行くなら私が手伝うわロランドくん」
「はい、それでは飛べるモンスター……メテオバードをお願いしますヨハンさん」
「いえ。それじゃ、面白くないわ。召喚獣召喚――トリマル!」
「――ポポ!」
幾何學的な魔法陣から現れたのは、丸い玉に小さな羽を生やしたひよこのようなモンスター。
「えっと……これでは飛べませんが……?」
「まぁ見てて頂戴」
ヨハンは不敵に笑うと、ストレージからとあるアイテムを取り出した。
來週6月10日、書籍第二巻が発売です。よろしくお願いします!
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