《12ハロンのチクショー道【書籍化】》5F:彼らの目覚め-1
夢見心地で関東から栗東トレーニングセンターへ帰廄し、どんちゃん騒ぎのサタンマルッコ祝勝會が明けて翌日。どれだけ騒ごうとも明日はやってくる。
朝の爽やかな日差しの下、サタンマルッコ擔當廄務員座間クニオは痛む頭を抑えながら、ダービーの栄冠を手にした栗の僚馬の手綱を引いていた。
レース後と輸送で疲労は見られるマルッコだが、それはそれとして普段通りの運はこなさなくてはならない。馬を休ませるというと廄舎でゴロゴロさせるようなイメージを抱くかもしれないが、余程のことが無い限り競走馬は毎日運している。犬などのと同じで、をかさない事がストレスになってしまうからだ。
とはいえ今日くらいはもうしゆっくりさせてしいと思ってしまうのがクニオの本音だった。目敏いマルッコは「ん? お前なんか変な臭いするな。なんかいいモン食ってたんだろ俺にも寄越せ」とでも言いたげにフラフラするクニオの肩に頭突きを見舞っている。
「おうマルッコ。ダービーおめでとさん」
「フッヒン」
すれ違う人に祝われ、心なしかマルッコも得意気だ。
それはクニオも同じだった。肩で風を切るとまでいかないが、中央競馬に対して抱いていた漠然とした劣等のようなものが綺麗さっぱり消え去っていた。
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「よし、マルッコ今日もガシガシ歩くか」
「ひん」
とはいえ、肩書きが変わり周囲の見る目が変わろうとも日常はやってくる。
次走の予定は未定なれど、日々のトレーニングを確かに過ごす。それこそが競走馬を強くする大切な日常なのだから。
Eコース一周の引き運でいいと言付けられていた所を結局マルッコに引きずられ二周付き合わされたクニオは、調不良も相まって息も絶え絶えに廄舎へ戻ってきた。
「ひんっ」
「ぶるる」
廄舎の中から、ちょうどれ替わりで鹿の馬が現れた。鼻先から目元まで広がる流星を持つ、ダイスケこと須田廄舎所屬馬ダイランドウとその擔當廄務員、大河原拓也(おおがわら たくや)だ。
「あ、大河原さんお疲れ様です」
「おーお疲れさん。マルッコ今戻り?」
「はい。今日は乗り運やらないんで終わりです」
「そうか。調教師(センセイ)からダイスケの追い切りの話、聞いてるか?」
「ええ。安田の追い切りに併せ馬やる話でしょう?」
安田とはGⅠレース安田記念だ。
オーナーの二転三転する方針の所為で短距離路線に戻ったダイランドウは、春シーズンの最終戦として春のマイル王者決定戦、安田記念を選択したのだ。
ただこの安田記念は上の世代も參加可能な、いわゆる古馬GⅠ路線のレースで、三歳馬がこのレースに參戦することは珍しいと言える。
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が、珍しくはあるが無くは無い。近年において三歳で同レースを制した馬も僅かながら存在するし、參加資格が三歳以上であるのだから、參加自はおかしな事ではない。
問題はダイランドウが、1600mをこなせるのかどうかなのだが、そこはダイランドウ自の神的長を祈るより他なかった。
「そうそう。いやさ、あれだけ激しいレースした後だからマルッコも平気なのか心配で」
んー、とクニオはマルッコに目をやる。
マルッコは友好の証なのかそれとも彼等だけに通じる儀式なのか、ダイランドウと額をグリグリ合わせて首相撲のような事をしていた。この二頭。何故だか理由は不明だが、須田廄舎所屬馬の中でも妙に仲がいい。見慣れたもので大河原もさせるがままにしている。
「なんなら今日やってもいいくらい元気でしたよ。まぁそれでも二、三日は様子見ておこうってセンセイに言われてるくらいです。木曜追い切りには間違いなく參加できますよ」
「おぉ。そりゃ良かった。じゃあ俺はこれから乗りに行って來るよ」
「はい。いってらっしゃい」
遠ざかるダイランドウにマルッコが間延びした挨拶のようなをしたのを區切りに、クニオはマルッコを廄舎へ引きれた。
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そんなこんなで木曜日。レースに出場する馬が一般的に強めの調教を施す日だ。
本番へ疲労を殘さず強めの追い切りをこなせる限界が移などを含めるとこの木曜日(二、三日前)というのが定説で、競馬予想において土曜日(前日)追い切りが嫌われるのは調教の疲労が悪影響を及ぼすと考えられているからだ。実際の競走結果を見ると、そうであるとも言えるしそうでないとも言える。結局、馬は人間ではないので本當のところは分からない。
マルッコとクニオ、それからダイランドウと大河原はCWコースに居た。
スタンドでは須田が見守っており、無線で大河原に指示を出している。片耳のイアホンから指令をける大河原の姿は、妙にアナログなところがある羽賀での調教と比較して幾段か格好良く映った。
「それじゃあマルッコに1ハロン先行してもらって、直線に向いたら1600まで追うじで」
「了解です。合図とか必要ですか?」
「いんや、適當に始めてくれ。こっちはこっちで時計取れるから」
「はい。じゃあいきます!」
クニオの合図にマルッコはじわっと駆け出した。やがてクニオがそれなりに走らせる気である事を察すると「お? 今日はいいの?」と足の回転を速めていった。
足取りは軽い。やはり思っていた通りレース後の疲労はないようだ。
ややあって後方でダイランドウがスタートした。離れていても響いてくる力強い足音だ。さすが世代を賑わせた一頭だとじさせる。
すると。それを見たマルッコが何かを察した。
察したように、背中越しで鞍上のクニオにはじられた。
(あれっ、あれっ、アレアレアレ……何か速いぞ。平気かこれ)
何か速い。正確なカウンティング(200mごとのラップをすること)が出來ないクニオには大まかに速いか遅いかぐらいしか分からないが、その覚で行くと今のマルッコは明確に『速い』のほうだった。
マズイと思ったとき、既にマルッコは臨戦態勢だった。レースで見せるダイナミックな掻き込みと力強い踏み込み。スピードがぐんぐん上がったままトラックのコーナーに飛び込んだ。
「ひっひーん!」
遅れて後ろの方から馬の嘶き。恐らくダイランドウの。
あ、こいつダイランドウと競走できてはしゃいでるな!
それが分かったところでクニオでは"こうなった"時のマルッコの宥め方を知らない。というより基本的に"こうなる"と誰の制もけ付けない。
試しに手綱を引いてみるが逆にハミを取られる始末。「やっべーどうしよう」と考えているうちに馬が直線を向いていた。
背後から迫る力強い足音。ちらりと振り返ればダイランドウが凄い勢いで迫っていた。
ぐいっと手綱が引かれる。もうどうにでもなれとクニオは手綱を緩めた。
二頭は馬をびっしり合わせてウッドチップの直線を駆け抜けていく。差されれば差し返し、仮にレースだとしたら実況が大興するような熱戦は、最後にダイランドウがもう一びしたところが1600mゴール地點だった。
クニオは馬上で小さく息を吐く。想定と異なったがいい追い切りが出來たのではないだろうか。あとはペースを緩めてクールダウンさせれば。させれば……
「お、お、おいマルッコ? もう終わりだぞ」
手綱から伝わる不穏な手応え。
制止を訴え手綱を引くと一気に耳が絞られた。荒げた鼻息が「邪魔すんな!」とでも言いたげに吐き出される。ここに來てクニオも察する。これはヤバイ。
隣を見る。大河原もなにやら馬上であたふたしている。
「こらこらこらダイスケもう終わりだ! 落ち著けって、おち……のわああああッ!」
「あぁぁ大河原さ、おわあああああッ!」
制不能に陥った二頭は馬を併せたままコーナーに飛び込み、その際乗馬をするため前方を確認していなかった大河原と、そんな大河原を見て前方を確認していなかったクニオは急なコーナーの揺れに耐えられず馬上から吹き飛ばされた。
伊達に羽賀でマルッコに振り落とされ慣れていないクニオはすぐさまを取って両馬
に目を走らせた。
背中の重石が無くなって清々したと言わんばかりに、二頭は馬を併せたまま颯爽とコーナーを走して消えていった。
「……あっ! 大河原さん大丈夫ですか! ってちげぇ、放馬あああああああああああああぁぁぁぁぁ!」
落馬などで馬が人の手を離れた時は全力で放馬とぶのがマナーだ。マナーというか人の乗っていない馬は大変危険なので報せないと事故が起きる。
うわ! とか、おわ! とか、驚きの聲が走り去った方向から薄っすら飛んでくる。
やべぇどうしよう。打ちの痛みでジンジンしてきた肘を庇いつつ、クニオは天を仰いだ。
「本當にすみませんでした」
その後トラックを走した両馬が走りつかれた所を捕獲し、迷を掛けた各廄舎へ頭を下げ、ようやく帰って來た須田廄舎事務室。クニオはどこか面白がった表の須田に改めて頭を下げていた。
「いや、まぁ関係各所に頭は下げたことだし、いいよ。というか併せようなんて言った俺が悪いわ。こっちこそ無理させちまって悪かった。まさかあんな事になるとは思わなかったわ」
「俺のことなんかいいんです。それより馬が、ダイランドウが……」
「あー……そうだなぁ。レース前に放馬してトラック4周とか普通はかなりまずいんだが、ダイスケのやつ、戻ってきたらスッキリした顔しやがってねぇ。案外馬ってのは背中に人間を乗せないほうがいいのかもしれねぇなぁ」
「は、はぁ」
「とにかく、気にするなって。大河原(タクヤ)もに異常なかったって話だし。案外これで良かったんじゃないか?」
須田の態度に拍子抜けするクニオだったが、事の顛末を小箕灘に伝えた際に、それはそれは怒鳴られたのであった。
尚、この調教の模様は競馬番組のテレビクルーにバッチリ撮影されており、あまりにも全力全開の二頭を見た解説員が『これはどっちがダイランドウですか?』等と質問する珍事を巻き起こした。
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日本ダービー反省會
1 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxu0
サタンマルッコってなんやねん……
2 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxI0
???「全然違うじゃん!」
P「……」
???「言ったよね!?『ダービーの8枠は20年近くきていないから切っていい』って! この結果は何?」
P(俺にもわかんねーよ)
???「もういいよ!私競馬辭める!」
4 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxu0
スレ立てから30秒でこのコピペもってきたお前の作文能力にびびるわ
7 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxX0
おい橫田おまえほんまなにしてくれとんの
25 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxj0
16頭で買えた奴とかいるの?
40 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxA0
単勝100円ならとったぞ
もちろん赤字だ
43 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxy0
単勝……んっ、4700円!w
飯食って電車乗って帰れるな。明日から仕事頑張ろうな。お互い。
66 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxX0
竹田もやほんま
103 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxx30
12番人気か、そうかそうか……
110 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxr0
16-3-6だから12-1-3番人気か700倍は越えそう
大荒れとはいわんが波が起きたな
117 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxN0
いやサタンマルッコて
139 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxp0
まじで何が起きてんのかわからない
最後なんでライダー差し損ねたの
152 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxL0
最後足あがってたよな
距離が長かったのか?
185 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxv0
いうて後ろは3馬だぞ
ついでにいえば著差からみてライダーもレコード走破だ
距離が長かったは言い訳にならん
204 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxh0
ワイ、サタンマルッコノーマーク
ウェブ競馬で統をみる
父ゴールドフリートで二度見
母父アイネスフウジンで三度見した模様
240 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxe0
いつの時代からタイムスリップしてきたんだよ
256 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxx60
母母父トウカイテイオーwwwwwwwwwwwwwww
279 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxx00
統表みて吹いたわ
ダ○スタかよw
311 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxi0
よくこんな統の馬がダービー出れたな
313 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxd0
いうてお前、ルドルフれたら統表だけでダービー4勝やぞ
勝って當然やな(白目
333 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxx00
ゆ、ゆうしょただしきけっとうだな~
352 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxo0
地方だと割りとこんなじの馬みかけるぞ(居るとは言っていない)
377 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxu0
アイネスフウジンの代表産駒っていうとファストフレンドか
父系は途絶えたんだったか……?
まさか今日日ダービーとるとはおもわんだろ
378 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxQ0
全國の馬産関係者が父アイネスフウジンの牝馬を眼になって探し始めたようです
395 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxU0
フリートもステマ配合みたいな怪しいニックス持ってたりするのだろうか
400 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxJ0
今世紀最大のフロック
404 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxm0
超超高速馬場になってたとか?
412 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxk0
それに関しちゃ數年前から竹一族が騒いだおかげで馬場
の高速化は控えめになっているはず
実際皐月の時も皐月より前のレースは時計が出てなかった。
今の府中も昨日から言うほど時計出てなかったし
ダービー後の目黒記念も例年並みの時計
しかでてなかった
436 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxD0
じゃあなにあの馬つええの?
437 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxB0
よくわからん
441 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxG0
なんだこの、なんだ……
448 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxg0
俺はライダーに勝って秋まで三冠の楽しみに膨らませたかったぞ……
452 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxT0
ワイもや……
455 寫真の人 20NN/05/27 ID:xxxxxxxw0
(畫像URL)
まあまあ君達。マルッコくんすこすこセットでも見て和みたまえ
在庫が増えたぞ
456 名無しさん@競馬板 20NN/05/27 ID:xxxxxxxC0
>>455
おまえー!!!!
ちゃっかり馬券とってんじゃねー!
晝前更新を目指していたんですが、生活時間的に晝前は現実的ではなさそうです。
毎日更新は続けていきますが、今後は二時、三時頃の更新となりそうです。
ご想、評価、ブックマーク、大変勵みになります。
全く関係ないですが、マルッコ君って立場的に種付けおじさんですよね
私たちだけ24時間オンライン生産生活
VR技術が一般化される直前の世界。予備校生だった女子の私は、友人2人と、軽い気持ちで応募した醫療実験の2か月間24時間連続ダイブの被験者に當選していた。それは世界初のVRMMORPGのオープンベータ開始に合わせて行われ、ゲーム內で過ごすことだった。一般ユーザーは1日8時間制限があるため、睡眠時間を除けば私たちは2倍以上プレイできる。運動があまり得意でない私は戦闘もしつつ生産中心で生活する予定だ。まずは薬師の薬草からの調合、ポーションづくり、少し錬金術師、友達は木工アクセサリー、ちょびっとだけ鍛冶とかそんな感じで。 #カクヨムにも時差転載を開始しました。 #BOOTHにて縦書きPDF/epubの無料ダウンロード版があります。
8 98【書籍化】隻眼・隻腕・隻腳の魔術師~森の小屋に籠っていたら早2000年。気づけば魔神と呼ばれていた。僕はただ魔術の探求をしたいだけなのに~
---------- 書籍化決定!第1巻【10月8日(土)】発売! TOブックス公式HP他にて予約受付中です。 詳しくは作者マイページから『活動報告』をご確認下さい。 ---------- 【あらすじ】 剣術や弓術が重要視されるシルベ村に住む主人公エインズは、ただ一人魔法の可能性に心を惹かれていた。しかしシルベ村には魔法に関する豊富な知識や文化がなく、「こんな魔法があったらいいのに」と想像する毎日だった。 そんな中、シルベ村を襲撃される。その時に初めて見た敵の『魔法』は、自らの上に崩れ落ちる瓦礫の中でエインズを魅了し、心を奪った。焼野原にされたシルベ村から、隣のタス村の住民にただ一人の生き殘りとして救い出された。瓦礫から引き上げられたエインズは右腕に左腳を失い、加えて右目も失明してしまっていた。しかし身體欠陥を持ったエインズの興味関心は魔法だけだった。 タス村で2年過ごした時、村である事件が起き魔獣が跋扈する森に入ることとなった。そんな森の中でエインズの知らない魔術的要素を多く含んだ小屋を見つける。事件を無事解決し、小屋で魔術の探求を初めて2000年。魔術の探求に行き詰まり、外の世界に觸れるため森を出ると、魔神として崇められる存在になっていた。そんなことに気づかずエインズは自分の好きなままに外の世界で魔術の探求に勤しむのであった。 2021.12.22現在 月間総合ランキング2位 2021.12.24現在 月間総合ランキング1位
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