《12ハロンのチクショー道【書籍化】》番外編:だから始まる最終戦爭-3
登場の新顔については次回で補足いれます。
「やぁやぁ小箕灘センセ、橫田さん! いやぁよかった、なんとか間に合いましたよ!」
有馬の選會ですからねぇ、寢ていられませんよ! と晴れやかな顔で告げるのは中川牧場が長、中川貞晴だ。インフルエンザで寢込み參加は絶的と思われていたが、病後の隔離期間も含めて醫者から外出許可が出たため、おっとり刀で東京は品川ホテルに駆けつけた。
(疫病神が……)
(きてしまった……)
それを引きつった顔で迎えた小箕灘と橫田。縋るように傍らのケイコ夫人に目を向けると、「どうしても行くって聞かなくて」と口だけのきで二人に伝えた。
まあそりゃ犬貓じゃないんだから首付けとくわけにもいかねぇわなと思いつつ、
「それじゃあ陣営の席には中川さんに座ってもらいましょう。テレビに映りますけど、大丈夫ですか?」
と切り出した。
「はっはっは、いやはや私も去年テレビに出演したおかげか長したんですよ。これが全然張していなくてね、もう何も怖くありませんよ!」
「……くじを引くのはどちらがやりますか?」
言い知れぬ不安をじつつ小箕灘は訊ねる。
「去年はセンセイにやってもらいましたからな、今年は橫田さんにやってもらいましょう! いやー私が壇上に上がれればなぁ! 私が引いたんですけどねぇ!」
「は、はは……僕としても殘念です」
指名された橫田は諦念を滲ませつつ呟いた。
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「橫田さん。いい枠なんて言いません、悪い枠を引かないようにしましょう」
「ええ。8枠だけは何としても回避しましょう」
「ワハハハ! 何を弱気な! 今年も1枠1番サタンマルッコ、期待しておりますよ!」
調のついでに溫度差も読めなくなったのか、中川は能天気に笑った。
その橫で二人は苦いものでも口に含んだかのようにの奧で唸った。
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選會そのものは例年通りスムーズに進行された。
まず開會の言葉があり、歴代の有馬記念馬の映像が流され、コースの説明と何故枠順選會がここまで盛り上がるのかの説明。各陣営の紹介、そしていよいよ選方法の説明の段となる。
『今年はどうやんのかな』
『まー去年と同じで順番→馬番じゃねえの』
『あんま変なことしても八百長疑いそうだしな』
『とはいえ毎年同じじゃつまんねーしなー』
『ウッマおらんの?』
『今日はおっさんおっさん&おっさんだぞ』
『ああン? おねいさんもいるだるるるるるおぉ?』
『みほりん年齢的にはもう結婚適齢期で正直おば……』
生中継を畫サイトで見守る有志達もすっかり慣れたもの。今回の生放送は7月の出遅れ(サンクルー)の悲劇を繰り返さないため、コメントサーバー諸々のけれ態勢を萬全にして臨まれている。相変わらず集中力の無いウェブの妖たちは早くも今年の枠順はどうなるかなど予想を立てたり雑談に勤しんだり勝手気ままに過ごしていた。
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「さてそれでは今回のプロモーターはこの方! 競馬場のCMでお馴染みの丹沢重明さんです! どーぞ!」
『丹沢ニキだ』
『しばしげの人』
『しばしげ1200mニキ』
俳優の丹沢重明は今年23歳の若手。採用方針が謎のCMに抜擢され、その中でも
『芝重1200m』を『しばしげ1200m』と誤読したCMが話題となった人だ。勿論演技での事なのでそこまで頭の足りない人ではない。
「丹沢さん。どうですかこの壇上に立ちまして」
「いやぁー……なんというか、私は職業柄人の注目を集める事が多いんですけれども、こうね、熱意と言うか圧力と言うか……ぶっちゃけて言えば殺気の篭った視線をこれだけ向けられる経験は今まで無かったのでね、正直なところちょっと怯えています」
「いやいや丹沢さん。それだけ喋れるなら全然張して無いでしょう。むしろ私は思うんですけれどもね、これめっちゃおいしいポジションだと思うんですよ。ここか? こっちか? みたいなね」
「まだそこまでの余裕はないですね。でも今日は楽しんでくじを引きたいと思います。よろしくお願いします」
苦笑いを混ぜつつ、役どころに恥じない爽やかさを見せて締めくくられた。
一呼吸置き、アナウンサーが説明を再開する。
「さて、こうしてプロモーターをお呼びして引いていただくくじというのは、もう毎年恒例ではございますが、各陣営の皆様にくじを引いていただく順番になります。そしてそこから本番の馬番選へと移っていくわけでございますが、今年の選方法はちょっとした演出がございます」
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『なんや』
『おっ、なんかすんのか』
『今年はなんか違うの?』
『あみだやな』
『あみだくじニキ仏して』
「今年の馬番選は……こちらの裝置を用います! どどーん!」
カメラが司會者から引かれ、舞臺全を映し出す。すると、天井からゆっくりと何かが降ろされる。
『ちょwwwwwwwww』
『わかりやすいけどwwwwwwwwwww』
『急にバラエティ臭くなったぞwwwwwwwwww』
『これ八百長待ったなしやん!』
『いいのかこれでwwwwwwww』
「はい! 今年の馬番はくすだまの中に隠されております!」
天井から現れたのは16個のくす玉と16本の綱。
紅白の綱は舞臺中央で一つに纏められており、どこがどこと繋がっているかは分からない。
「もうお察しの方も多いと思われますがご説明いたします。まず初めにプロモーターの丹沢さんによって各陣営の名前が呼ばれます。そしてお呼びになられた陣営の代表者様にはステージへ上がっていただき、中央の綱の束から一本選んでいただきます。そして選ばれた綱を解して、結果的に選んだくす玉の真下に移していただき、せーのの掛け聲と共に綱を引き、結果を公表していただくという流れになっております。
さて、改めて今年の有馬記念を走る馬たちの名前を表示いたします。表示される馬の名前は五十音順で並べられており、まだ馬番號などは決められていない狀態です。
ウーサワイアー3牡
ヴェルトーチカ6牝
キャリオンナイト6牡
クエスフォールヴ5牡
グリムガムジョー5牡
グレーターミューズ6牡
コトブキツカサ4牝
サタンマルッコ4牡
サミダレミヅキ3牝
スティールソード4牡
ストームライダー4牡
セヴンスターズ5牡
ダイランドウ4牡
ホクトケンシン3牡
モデラート5牡
ラストラプソディー4牡
以上16頭の出走でございます。この16頭の馬番號がこれから決められていく訳ですね。それでは丹沢さん! いよいよ選の方に移っていきましょう!」
証明が落とされ、スポットライトが丹沢の姿を暗闇の中を照らし出す。
その中をゆっくりと、堂々と馬の名前が書かれたカプセルを選び出す。やや梃子摺りつつ開封されたその馬の名は……
「……サタンマルッコ!」
『うおおおおおおwwwww』
『いきなりS氏キター!』
『キター! のかー?』
『いやまだ引く順番ってだけだろwwwwwwww』
『くじって先に引くのと後に引くのどっちが有利なの?』
『どっちも確率は同じだけど自分で決めるか相手が決めるかの差があるな』
『なんかこのやりとり去年も見た』
會場がどよめく中、小箕灘と橫田が壇上へ上がる。
「サタンマルッコ陣営の方々にお越しいただきました。さて、昨年サタンマルッコ號は見事1枠1番に収まり、さらに優勝しているわけですけれども……ちなみに今年、くじをお引きになるのはどちらなのでしょうか」
「あ、それは橫田さんが」
「なるほど橫田ジョッキーが。いきなり注目馬が番號決まる訳ですからね、他陣営の方々は気が気じゃないんじゃないでしょうかねぇ!?」
「いやいや、引く僕のほうがどうにかなっちゃいそうですよ」
「橫田さん、狙うのは1枠でしょうか?」
「まあ出來たら、と思っていますけど、8枠じゃなければなんでもいいかなってじではあります」
『(察し)』
『今そういうのよせ』
『橫田分かってんのかその馬に乗るってのはそういうことなんだぞおいよこた!』
『フラグ_on』
『これは久しぶりに劇場型競走馬サタンマルッコが見れそうですね』
『いや幾らなんでもいきなりひかんだろ十六分の一だぞ』
『去年の八君の悪夢が蘇る』
『そういや去年キャリオンいきなり16番だったなww』
『へーきへーきいきなり1番引いて會場ヒエッヒエにすっからみとけよ』
「それではどうぞ、お選びください!」
促され、舞臺中央で捩られている綱の元へ足を進める橫田。
暫し逡巡し、一本の綱が選ばれる。選んだ綱はちょうど舞臺中央に位置するくす玉に繋がっていた。
『これ真ん中だし4枠とかなんじゃね?』
『いやそんな安直じゃないだろ』
「さあそれでは橫田さん。この後會場の皆さんがせーの、と合図しますので、その後くす玉を割ってください。いいですか、合図の後ですからね。フリじゃないですからね?」
「しませんよそんな悪戯!」
証明が暗くなり、橫田にスポットライトが集められる。
「それでは參ります。會場の皆さん、そしてウェブでご覧の皆さん。いきますよぉ?」
せぇーのっ!
くす玉が割れる。紙吹雪と共に丸められた橫斷幕がくるくると広がり、じらすかのように白地の生地を見せつけたかと思いきや、唐突に數字が現れる。○で囲われたそのアラビア數字は――
「⑮番! 8枠⑮番! サタンマルッコ! 崩れ落ちた橫田友則ぃー!」
『wwwwwwwwwwwwwwwwwwww』
『wwwwwwwwwwwwwww』
『死んだwwwwwwwwwwwwwwwww』
『S氏無事志wwwwwwwwwwwwwwww』
『そんなきしてたわwwwwwwwwwwwwwwwwww』
『ほらなwwwwwwww』
『オーナーのS氏白目剝いてるwwwwwwww』
『ちーんwwwwwwwwww』
「會場からは大歓聲! 本命の一角サタンマルッコ、8枠に消えるっ!
いやはや波の展開となりましたが小箕灘調教師、今のお気持ちは如何ですか」
「いや、なんか二週間くらい前からそんな気がしていたのでお払いとか行ってたんですけどねぇ。いやーやっぱりなるようにしかなりませんな」
「橫田さん。8枠以外ならばとの事でしたが、今のお気持ちは」
「……は、8枠だけど⑮番だからまだ希はあります。それにマルッコなら外枠の不利もそれ程……いややっぱ気になるなううーん……」
『苦しいwwwwww』
『トモさん苦し紛れwwwww』
『これどうすんだよサタン外すのか?』
『一著付けから外していいんじゃねえの。8枠で勝った馬いないし』
『勝たないだけで馬券にはなってるから一生勝てないって訳じゃなさそうだが』
『これはおいしい有馬になりそうですね^^』
「さあ波のり出しとなった選會、まだまだ続いていきます。丹沢さん、お願いします!」
「はい……ダイランドウです!」
「ダイランドウ陣営の皆様壇上へおあがりください」
『ん? なんかデジャブ』
『去年もサタンの後ダイランドウだったな』
『音速で1枠埋まったやつか』
『これダイランドウ大外あるで』
『やめてくれ俺の本命なんだ』
「さてダイランドウ陣営の須田調教師と國分寺騎手にお越しいただきました。お引きになるのはどちらなのでしょうか」
「おう、今年も頼んだぞ恭介」
「ま、またですか?」
「そうだよ。今年は湯飲みが割れたりカラスに懐かれたり妙なこと多すぎんだよ。絶対お前引いたほうがいいって」
『ちょwwww須田っち不吉すぎるwwww』
『今日日湯飲みが割れることなんかあるのかwwwwww』
「須田調教師、それはお払いとかした方が良いのでは?」
「ン? いや面倒だったからしないよ。まあいいじゃん、ほら任せたぞ」
『テラマイペースwwwwww』
『自分で引かないあたり気にはしてるんだろwwwww』
嫌そうな顔の國分寺がステージ中央へ向かい、くす玉を選ぶ。そしてせーの、の掛け聲と共にくす玉を割り――
「……⑭番! 7枠14番ダイランドウ!」
「ヒギッ」
『やったなサタンの隣だぞ!』
『今年は外から埋まっていくなwwwww』
『カーニバルの開幕だ』
「あーあやっちまったなぁ恭介」
「なに他人事にしてるんですか! センセイがお払いいかないからこうなったんですよ!」
「んなわけねーべ。まあなるようになるだろ」
「7枠という外枠を引き當ててしまったダイランドウ陣営ですが、前向き、うん前向きな考えで纏まったようです。さあどんどん參りますよ」
『八百長説は完全に消えたなw』
『いやむしろ疑は深まった』
『それきりねーやつだろ』
『このくす玉意外とおもれーな』
『というかこの選會が面白い』
『おじさんがワイワイやってるのを見て楽しいのは有馬記念だけ!』
『お、次鉄剣だぞ』
『4歳が続くな』
『あーやめとけ隣の紐だって』
『こんなところにも現れる指示廚』
『お、引くぞ』
『頼むぞ鉄剣。お前に給料全ツ予定なんだからな』
『はいせえええええのおおおおお』
「……⑬番ッ! 7枠⑬番です!」
『ほげえええええええええええええ』
『なんだこれwwwwwwwwwwwwww』
『クソ笑うwwwwwww』
『息子の細原の微妙な顔けるwwwwwww』
「ご自分の手で引いて、如何でしたか細原調教師」
「……次の機會は別の人に引いてもらうことにします」
「⑬番ですが、この番號についてはどう思いますか細原ジョッキー」
「まあ、⑯番じゃなかっただけ、親父(センセイ)にしては良くやったかなと」
『息子の辛辣なコメントwwww』
『そうか父親調教師で息子騎手なのか』
『中央でフリーじゃないのは珍しいな』
「さあ続きましては……ストームライダー! ストームライダー陣営の皆様お越しください」
『お、嵐だ』
『引くの竹田だよな、嫌な流れ斷ち切ってくれ』
『いやこの期に及んでライダーだけ絶好枠とか困るわ』
『仲良く沈もうぜ、この沼によォ……』
『言うともう7枠埋まってるし、側にる分にはどこでもいいんじゃないか』
『マモノさんがアップを始めました』
『これは海老名の指定席埋まっちゃうかな』
「引くのは當然……竹田さんと。自信の程は?」
「やる以上は1枠引くつもりでやります」
「ちょっと聞くところによると最近は調教所で靴を何足か持ち込んでいるのだとかで?」
「……ええ、ちょっと事があって何足かいつも持ち歩いています」
『お、なんやなんや?』
『耳寄り報かぁ?』
『今年のサインやな』
「その理由は最近よく靴紐が切れるからと聞いたのですが、これ本當のことなんでしょうか」
「……事実です」
『あれれ~おかしいぞ~?』
『んなわけないやろたけやんwwwww ないよなネタだよな?』
『流石にネタだろwwww』
『事実です(震え聲)』
『厄ネタ続きすぎわろえない』
『一何が起こるんです?』
『ゆうて8枠一つ埋まってるし7枠ないしでよゆーよゆー』
「さて、そんな原因不明の不運の中! 竹田さんの選択はいかに!」
『煽りよるwwww』
『おちょくっていくぅ~www』
「じゃあこれで」
「さあ紐を辿って、選ばれたのは端のくす玉。それじゃあ行きますよ」
『せーの』
『せぇぇのおおおお』
『んほおおおお』
「はい……⑫番! ストームライダー6枠⑫番!」
『外から埋まっていくぅぅぅぅwwww』
『竹田の微妙な顔wwww』
『調教師ほっとしてんじゃねえよwwww』
『正直大外引いてもおかしくない空気だったwwww』
「竹田さん。今のお気持ちは」
「大外じゃなくて良かったです。いや本當に、今年はヤバいかなって山中調教師と話してたんでね。幸いな事に僕達よりヤバい人が多かったおかげで傷が淺くて済んだようです。誠に、ありがとうございます」
『煽っていくwwwwwwww』
『お前もか竹田wwwww』
――――……
そうして選は進んで行き、殘すところは2枠となった。しかし殘った枠が問題でもあった。
「さあ殘すところ2つ! 最後は両陣営同時に引いていただきます。コトブキツカサ陣営の皆様、そしてセヴンスターズ陣営の皆様、壇上へお越しください」
ぞろぞろと壇上へ上がる両陣営。セヴンスターズは調教師不在のため、特例でオーナーであるジェイクとその通訳、ならびに主戦騎手フランコフが。そして――
「さあ運命というものがあるのなら、恐らくこの男のために用意されているのだと言っても過言ではありません。海老名外志男! コトブキツカサがやって參りました!
殘った枠は1枠①番と8枠⑯番! 昨年見事8枠の呪いを振り切った海老名騎手。自信の程を伺って參りたいと思います」
「や、ここまできたら、あとは引くだけです」
「潔いお言葉、ありがとうございます。ちなみに前半の陣営のように、ご自や周囲で何か不吉な前兆はございましたか?」
「いえ、特に何も。幸不幸どちらもなく、バランスよい生活でした」
「なるほど。これは期待できそうです」
『期待(意味深)』
『去年は々あった中で7枠ひいてたからな』
『ことしはを志す男でウシオではないんだな』
『本人のブログで書いてたが、ネタとはいえ改名は親に怒られたらしいぞw』
『あの年で親に怒られるとかわろすww』
『†セフィロス†とか名乗るよりいいだろ』
『やっぱり俺はkiritoかなぁ~w』
『ゆうたご飯よ』
「ジェイク殿下にもお話を伺っていこうと思います。選に當たって、如何ですか?」
「えー、ジェイク氏は『それなりに張していますが、私にとって幸運な結末を迎えることを願っています』と申しております。そして『この國では湯飲みが割れることは不幸の前兆なのですか?』と訊ねています」
「あー、えー、この國の迷信というか言い伝えでですね、近な用品が壊れると、持ち主に不幸が訪れるとされています。そうした出來事が各陣営で起こっていたようですね」
通訳が伝えると、ジェイクは破顔して大きく頷いた。笑みを湛えたジェイクには張よりも余裕がけて見える。
「――はい。ジェイク氏は『最近たくさんの、數百個の湯飲みが割れた。きっと私の不幸を肩代わりしてくれたに違いない。私は今日の日の幸運を確信した』と申しております」
『強気ィ!』
『數wwwwwww』
『それ棚から落として割ったレベルだろwwwwwww』
『つーか湯飲みそんなに買ってどうするつもりだったんだwwwwww』
『クールジャパン』
『まあ湯飲みをスケープドールと見立てればそうなるのかもしれないけど……』
『それはそれでどんな不運だよww』
「さてそれでは、運命の時間がやってまいりました。紐を取っていただき、くす玉の真下で待機してください」
『ドキドキドキドキ』
『トシしゃん……』
『ユニコーン準備』
『俺は海老名を信じる』
『信じる(8枠)』
「ではいきます。せーのっ!」
はらりと舞う紙吹雪。現れる橫斷幕。
「……コトブキツカサ、⑯番ッ!!!!!!
セヴンスターズ1枠①番!」
『やっぱりねwwwwwwwwwwwwwwwww』
『ほらなwwwwwwwwwwwwwwwwww』
『相手が悪いwwwwwwwwwwwwww』
『dsynwwwwwwwwwwwwwww』
『そりゃそうだwwwwwwwwwwwww』
『海老名沈んだwwwwwwwwwwwww』
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翌朝、競馬新聞にて馬柱が掲載される。
1-①セヴンスターズ
1-②ラストラプソディー
2-③ウーサワイアー
2-④グリムガムジョー
3-⑤キャリオンナイト
3-⑥クエスフォールヴ
4-⑦モデラート
4-⑧グレーターミューズ
5-⑨サミダレミヅキ
5-⑩ホクトケンシン
6-⑪ヴェルトーチカ
6-⑫ストームライダー
7-⑬スティールソード
7-⑭ダイランドウ
8-⑮サタンマルッコ
8-⑯コトブキツカサ
良いのか悪いのか。るか反るか。
一つ言えることは。
競馬ファンにとって贅沢で楽しい、悩む時間が増えたことだろう。
ちなみに中川が選會に來なかったら⑯番でした
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