《「魔になったので、ダンジョンコア食ってみた!」 ~騙されて、殺されたらゾンビになりましたが、進化しまくって無雙しようと思います~【書籍化&コミカライズ】》第44話 【黒の霹靂】の5人目
フォレノワールダンジョンのコアルームに帰還転移してから、キヌとシンクにはネルフィーへの諸々の説明をお願いした。
ネルフィーへの説明容の中には、俺がどんな経緯で魔になったのかも説明してもらうように頼んである。
仲間には自分の事を出來るだけ隠したくないからな。
次に、ドレイクとバルバルには今後の予定の調整を頼んである。
俺たち4人は明日の朝までにミラルダに到著していなければならない。
奴隷商をもう一度訪ね、俺も襲撃の“被害者”だという事にしなければ々ときにくくなってしまう。
拐に関わっていた奴らの事は、今すぐにでも叩き潰してやりたいが、裏でつながっている貴族や主犯の奴隷商、加擔した冒険者も一緒に全員を潰すためには下準備が必要となる。
そいつらを這い上がれないほど沒落させてやるのは、俺の中での決定事項だ。
俺に関しては、まずフォレノワールダンジョンの居住區改築から行うことにした。
解放された亜人達は、安全の為にしばらくはフォレノワールダンジョンから出ない方が良いという事もあるが、従屬契約をしたからにはコイツらはもう俺たちの仲間だ。
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辛いことがあった分、意地でも安心して幸せに暮らしてもらう!
それにはまず、それぞれの種族が住みやすく落ち著ける環境を整える事が最優先だ。
聞き取りを行なってみると、エルフとドワーフは森、獣人は走り回れる平原に住みたいという。
また、エルフは裁やアクセサリーの作、ドワーフは武や防を作るのが得意であり、今後自分たちで工房を作っても良いか聞かれた。
よし、今後と言わず今すぐ作ってやろう!
という事でアルスやイルスと相談し、フォレノワールの3階フロアを森と平原の居住エリア、4階フロアを工房エリアとして整える事となった。
ダンジョンポイントに関してはこの1か月半でかなり増やしていたため、まだまだ余裕がある。
その後、10分ほどで2フロア分を作り上げ、好きに使ってもらう事にした。また要があったらアルスに伝えるように言ってある。
こちらが一段落付いたタイミングでバルバルも含めた4人が近づいてきた。
「お! 今からちょうどそっちに行こうとしてたところだ。作戦會議をしても良いか?」
「ん。大丈夫」
「よし。じゃあ、これからのきと奴隷商たちへの対処について話をしようと思う。まず、奴隷商たちへの斷罪はまとめて行う必要がある。トカゲの尾切りになって貴族がダメージ無けりゃずっとこのままだ」
「その通りっすね! 何か案があるんっすか?」
「そうだな。そのためには、この國の王族や政治を行なっている連中に、俺達が話をできるようにならなきゃいけない。
だが、それは近々できるだろう」
「どういう事っすか? さすがに王族と話をするなんて無理じゃないっすか?」
「いや、俺達がこの國で一番強いって分からせればいいんだよ。それにうってつけの機會もあるって話だ」
「あ、クラン対抗の武闘大會っすか!」
「そうだ。そこで優勝して序列1位になっちまえば発言力も大きくなる。
ただ逆に言うと、それまでは大事(おおごと)にできないんだ。だから明日ミラルダへ行き、俺たちが襲撃側だと悟らせないようにする必要がある」
「そういうことなんっすね! ミラルダまでは俺がドラゴンになって飛べばすぐ到著するっすけど、さすがにそれは目立ちそうなんで、皆で走っていくことになりそうっすね」
「まぁそうだな。速度を合わせても俺達なら走れば1時間程度で到著できるだろう。ミラルダに著いてからの事は俺が何とかしておく。そして、ブライドの事なんだが……」
「その前に、阿吽にお願いがある……」
「ん? ネルフィーどうした?」
「私を【黒の霹靂】にれてくれないか?
今回の恩を返したいのはもちろんなのだが、キヌ達に【星覇】クランの目標を聞いた。
私もこのクランの力になりたいんだ。
しかし、私にできるのは戦闘や諜報だけだ。必ず役に立つと誓う!」
「もちろんだ。何なら俺からお願いしようと思っていたしな。それにキヌ達は全員了承してるんだろ?」
「ん。ネルフィーは信頼できる。それに諜報も戦闘もできるのは、今回の襲撃で証明されてる」
「だな! シンクのは潛っていう名のゴリ押しだったしな。
ってかシンク、お前は説教だ!」
シンクはキョトンとした表をしている。これは何のことか全然分かってないんだろうな……
「はい、変裝や演技がまだまだ未でした。より進いたします」
案の定シンクの回答は斜め上を行っていた。コイツ、自分は死んでも構わないとでも思っているんじゃないだろうか?
ちょっとキツめに言っておく必要がありそうだ。
「ちげぇよ! 危険な事はするなと言っただろ? お前はもっと自分を大切にしろ! 自己犠牲なんか絶対にするんじゃねぇよ!」
「シンク……私たちは、シンクが私たちを大切に思ってくれてるのと同じくらい、あなたの事を大切に思ってる。だから、阿吽も私も怒ってる」
キヌも優しく諭(さと)すように言ってはいるが、怒っているのは表からも伝わってくる。
「あ……阿吽様、キヌ様っ! わたくしは……思い違いを……申し訳ありませんでした!」
「分かればいいんだよ。これからは無茶な事すんなよ? あと、行する前に一言みんなに相談しろ」
「分かりました! 肝に銘じます!」
シンクに関しては多分すぐには改善しないだろうが、しずつ伝えていけばいい。シンクだって俺達の大事な家族だ。
「本當に良いクランだな。私もこのの中にれることを誇りに思う」
「おう! 自慢の仲間だ! これからよろしくな、ネルフィー!」
ネルフィーがクランだけでなく【黒の霹靂】のメンバーにもり、さらに戦闘力が強化された。
それにより諜報や索敵など、今までは無理やり何とかしていた事もスマートになるだろう。
パーティーのバランスとしても、全的に火力重視ではあるがほぼ完璧に近い形になったと言える。
「んじゃ、ブライドの事を話そうか」
「兄貴、心當たりがあるって言ってましたが……」
「あぁ。実はな、多分その赤髪の魔剣士ブライドは俺が冒険者になりたての頃に組んでたパーティーの一人だ。
そいつらに裏切られ、死にかけた事がある。ちょうどいいタイミングだしみんなにもその時の事も含めて話しておきたい」
「阿吽……無理してない?」
「キヌ、ありがとな。これは仲間には話しておくべきだと思うんだ。
ただ、これを知れば危険に巻き込みかねない。そう思って今まで話せなかった」
「それならちゃんと話して。阿吽は私たちの大事な人……阿吽だけに危険を押し付けたくない」
「そうっすよ! それに兄貴が好きにけるように、背中を守るのが俺達っすから!」
その場にいる全員が頷いてくれている。
本當に俺は良い仲間を持った。
そこから俺は14年前のことを語った。
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