《最弱な僕は<壁抜けバグ>でり上がる ~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~【書籍化】》―08― 初回クリア報酬
こうして報酬エリアまで壁をすり抜けることに功した。
しかし、二回目以降のクリア報酬は初回クリア報酬に比べ見劣りするものだというのは決まっている。
だからかクリア報酬を目當てに何度も同じボスを倒す冒険者はいない。もし、同じボスを何度も倒すような冒険者がいるとしたら、目當てはクリア報酬ではなく倒したボスが落とすドロップアイテムのほうだろう。
とはいえ、モンスターを倒せない僕にとっては唯一の金策がこのクリア報酬のため、ありがたくいただくしかないのだが。
そんなわけで期待しない面持ちで僕は寶箱を開けた。
「あれ?」
昨日見た剣と似たような剣が寶箱から出てくる。
念の為、剣のステータスを確認する。
◇◇◇◇◇◇
〈旅立ちの剣〉
攻撃力:プラス100
◇◇◇◇◇◇
やっぱり初回クリア報酬の〈旅立ちの剣〉だ。
おかしい、〈旅立ちの剣〉は初回のクリアじゃないと手にらないと聞いていたのに。
とはいえ、こうして手にれた以上〈旅立ちの剣〉が二回目の報酬でも手にるということなのだろう。
それに〈旅立ちの剣〉は高値で売れる武だ。
戸いはあるが、ここは喜ぶべきなのかも。
◆
「ん? 昨日の坊主じゃないか」
僕は昨日と同じ換金所に向かった。すると、昨日対応してくれた厳つい顔のおっさんがいた。
「えっと、お願いします……」
僕は戸いつつもおっさんに〈旅立ちの剣〉を渡す。
すると、やはりというべきかおっさんは「ん?」と首を傾げながら手渡された剣を見る。
「〈旅立ちの剣〉は昨日換金したはずだが? 坊主、どうやってこれを手にれたんだ?」
「その、ファッシルダンジョンのボスを倒したら手にりました」
厳にはボスを倒していないけれど、壁のすり抜けのことは黙っといたほうがいいと思うのでそう口にする。
「おかしいな、〈旅立ちの剣〉は初回クリア報酬のはずだが……」
と、おっさんは首をかしげる。
「やっぱりおかしいですよね……」
僕も思ったことを口にする。
「だがな、二回目以降のクリア報奨はいくつかの報酬の中からランダムで選ばれるからな。もしかしたら、二回目以降でも滅茶苦茶低い確率ではあるが〈旅立ちの剣〉が出るってことなんだろうな」
と、おっさんが納得したような口ぶりで話すのを見て僕も「そういうことか」と納得。
つまり、
「坊主、運がよかったな」
ということらしい。
結局僕は昨日と同じ額を頂いて換金所を去った。
たくさんのお金をいただいて嬉しいはずなのに、どこかモヤモヤがとれない。
偶然にしても、できすぎているような気がした。
【書籍化作品】自宅にダンジョンが出來た。
【書籍化決定!】BKブックス様より『自宅にダンジョンが出來た。』が2019年11月5日から書籍化され発売中です。 西暦2018年、世界中に空想上の産物と思われていたダンジョンが突如出現した。各國は、その対応に追われることになり多くの法が制定されることになる。それから5年後の西暦2023年、コールセンターで勤めていた山岸(やまぎし)直人(なおと)41歳は、派遣元企業の業務停止命令の煽りを受けて無職になる。中年で再就職が中々決まらない山岸は、自宅の仕事機の引き出しを開けたところで、異変に気が付く。なんと仕事機の引き出しの中はミニチュアダンジョンと化していたのだ! 人差し指で押すだけで! ミニチュアの魔物を倒すだけでレベルが上がる! だが、そのダンジョンには欠點が存在していた。それは何のドロップもなかったのだ! 失望する山岸であったが、レベルが上がるならレベルを最大限まで上げてから他のダンジョンで稼げばいいじゃないか! と考え行動を移していく。 ※この作品はフィクションです。実在の人物・団體・事件などにはいっさい関係ありません 小説家になろう 日間ジャンル別 ローファンタジー部門 1位獲得! 小説家になろう 週間ジャンル別 ローファンタジー部門 1位獲得! 小説家になろう 月間ジャンル別 ローファンタジー部門 1位獲得! 小説家になろう 四半期ジャンル別 ローファンタジー部門 1位獲得! 小説家になろう 年間ジャンル別 ローファンタジー部門 7位獲得! 小説家になろう 総合日間 1位獲得! 小説家になろう 総合週間 3位獲得!
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