《貓《キャット》と呼ばれた男 【書籍化】》27 夜営
2020.5.30 ステータスの素養部分を調整しました。
「へぇ、貓(キャット)、剣も格闘も、しは上達してるね。いままで全然練習もしなかったのに、この間の花都ジョンソンへの護衛で心をれ替えるようなことがあったのかね?ああ、それとも、伯爵令嬢にわれて玉の輿でも狙って張り切ってるのかい」
アニスは、焚き火の前で自分の剣の手れをしながら、マートにそう言った。バッテンの森にる手前の夜営地に、彼らは早めのキャンプを張ることにしたのだった。ジュディ、シェリーの2人は、疲れた顔でマントに包まって寢息を立てていた。
「いやいや、そんなのを狙うような生まれじゃねぇよ。そういうのはハリソンに任せる」
「今度昇段試験をけてみなよ。2級は楽勝、うまくいきゃぁ1級にかるかもだよ」
「1級ねぇ、姐さんは今は何段なんだ?」
「私は五段さね」
「五段かぁ、すげぇなぁ」
「シェリーはもっと凄いよ。騎士だから比べにくいけれど、もし、まともにやったら、敵わないだろうね」
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「たしか、ジュディが伯爵家の騎士団で8本の指にるって言ってたからなぁ」
「へぇ、そうなんだ。さて、私は一旦寢るよ。夜が明けてきたら代だ。2人の様子をみてるとまだ見張りに立つのは無理だから、それまでは私達でやるしかないね。まぁ、高い金もらってるんだ。我慢しな」
「ああ、わかってるよ。おやすみ姐さん」
マートは、焚き火の半分ほどに土をかぶせ、あたりをもう一度見回した。あたりに野獣の気配はない。マートは自分のステータスカードを取り出して眺めた。
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名前:マート
種族:人間
所屬ギルド
冒険者ギルド リリーの街 ランクC
※以下非表示
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前世記憶:マンティコア
戦闘力評価
訓練所3級
スキル
戦闘:片手剣 ★★☆☆
短剣 ★☆☆☆
格闘 ★★☆☆
投擲 ★☆☆
弓 ★★★☆☆
霊: ☆☆☆☆☆☆
運:斥候 ★★★☆☆
★★★☆
生活:調理 ★☆☆
音楽 ★★☆
植 ★★☆
魔獣:飛行 ★★
毒針 ★★☆
爪牙 ★☆
鋭敏覚★★☆
呪 ★★
強化★☆
魔法
呪:痛覚 ★☆
毒 ☆☆
幻覚 ☆☆
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ステータスカードの星は、あまり頻繁に更新されるものではないらしかったが、ステータスカードを手してから一月ほどで、片手剣と格闘のスキルの★が1つずつ増え、手した弓には適が高かったようで、☆は5つ、そのうち★が3つになっていた。
“戦闘、魔獣技能は、毎晩、わしが指導しておるおかげでよくびておるな”
魔剣が、橫から覗いていたようで、そう念話で呟いてきた。
魔剣の指摘どおり、魔獣スキルの飛行、毒針、鋭敏覚、呪の4つも★1つから2つになり、呪で毒と幻覚の呪文が増えていた。
“毒と幻覚って呪文はいつの間にか増えてたが、こいつはどういう呪文なんだ?”
“毒は毒を作り出したり、対象が毒をけたような狀態になる呪文じゃ。毒針とよく似ておる。違うのは毒針は命中しないといけないが、毒呪文は、相手との神比べで効果を発するということぐらいじゃ。そなたの場合は、毒針も呪も潛在能力が高いから、それらが上がれば効果を発揮することになるのう”
“訓練はどちらかで良いのじゃないか?”
“スキルと呪文とでは系統が違うから、呪文同士、スキル同士を連続でつかうより、使用間隔の制限が緩い。そう考えると、両方の訓練をするメリットはあるのでないかのう”
“なるほどな。そういえば、毒って狩りに使うとが毒に冒されたままになっちまうだろ?あれっていい解決策はねぇのか?”
“毒の種類じゃな。時間がたつと効力を失う毒などもあるし、量によっては問題にならない毒なども多い。劇毒ばかりつかうからそういう事になるのじゃ。もうすこし勉強するんじゃな。あと、毒の種類をわざと意識せずに毒呪文を使えば、相手が死亡した後は毒の効果は消えることになる。意識した時に比べて、毒は薄いので、それ単獨で死に至ることはあまりないがな”
“へぇ、あと、幻覚呪文ってどうやって使うんだ?”
“痛覚呪文は痛みを與える呪文じゃが、幻覚呪文は、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、覚など、すべての覚に作用する呪文じゃ。周りがまっくらになったような覚や、犬の鳴き聲、煙の臭い、そういった錯覚を相手に與えることが出來る。どこまで的にイメージできるかが、この呪文の鍵となるのう”
“塩を舐めさせて、甘いとじさせたりできるのか?”
“場合によるが、完全に上書きするのは難しいみたいじゃの”
“へぇ、いろいろ面白く使えそうだな。よし、ちょっと練習してみるか。ねずみでもいねぇかな?”
読んで頂いてありがとうございます。
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