《【WEB版】王都の外れの錬金師 ~ハズレ職業だったので、のんびりお店経営します~【書籍化、コミカライズ】》08.ポーションを作ろう④

なんとなく調理実習ってじになりました。

お父様のことを【鑑定】した時、なにか増えたと思ったら、「賞罰」という項目が増えたらしい。私の能力もし変わっていた。

【デイジー・フォン・プレスラリア】

子爵家次

力:10/10

魔力:150/150

職業:錬金

スキル:錬金(2/10)、鑑定(4/10)

賞罰:なし

職業が、錬金師になってる!多分ポーションの代金をお父様から頂いたからだろう。そして、鑑定スキルが上がっていた。

そして、問題はポーションの苦みについてである。

苦いと言ったらお野菜よね。

廚房に行ってみることにした。

廚房には料理長のボブがいた。

「こんにちは、ボブ。し教えてもらいたいことがあるのだけれど」

コクリと首を傾げて話しかける。

「おや、お嬢様が俺に質問ですかい?なんでしょう?」

エプロンで手を綺麗にしながら、私の顔を覗き込む。

そこで、ポーションを作るのに葉っぱをすり潰したり、みじん切りにしたりしたら苦くなってしまったことを話した。そして、苦いといえば野菜なので、ボブに聞いたのだという事を話す。

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「そうですねえ……ああいう葉類にはえぐみや苦味があるんですよ。だから、そういう葉っぱは、何もしないですり潰したりみじん切りにするのはダメなんですよ」

うんうん、と私は頷き、メモをとる。

「そういう場合は、塩でむとか、あとは塩でんでお湯でサッと下茹でしてから使うとえぐみが取れるものもあります。下茹でしたら水で冷やしてあげてくださいね。あ、長く茹でちゃダメですよ!」

……長く茹でちゃダメ、と最後までメモをした。

「とっても參考になったわ、ボブ!ありがとう!」

そうして、またお母様の許可を得る為にお母様の元へ走った。

の子があんまり走るものではありませんよ」

しお母様に窘められてしまった。

ごめんなさい、とお母様に謝ってから、苦味を除くために塩が必要なこと、湯で茹でる必要があるかもしれないので、ザルがしいことを伝えた。

お母様は、エリーに言って、倉庫の塩と、廚房の余っているザルを譲って來てもらって、私に渡してくれた。

塩とザルをケイトに持ってもらって、私は実験室に向かった。

「下茹では、お嬢様はいきなり出來ないでしょうから、私がやりましょう。見ていてくださいね」

そう言ってにっこり笑ってくれた。とてもありがたい申し出だ。

そういえば、お父様とお母様の考えで、私の実験の時の見守りとお手伝いについては、基本的にケイトだけが擔當することになった。そして、彼だけには、私の【鑑定】の能力を知ってもらうことになったのだ。

……と、説明は置いといて。

「そういえば、どちらかの葉っぱだけが苦いのであれば、そちらだけを処理すればいいのよね」

ぽっと思いついて、それぞれの葉っぱを齧ってみた。

「……差はあるけれど、どちらも苦いわね」

私はその苦味に顔を顰めながら呟いた。齧った葉はお行儀が悪いかもしれないが、ゴミれにぺっとした。

「じゃあ両方とも処理しましょうか」

ケイトに言われて、うん、と頷いた。

私は塩みしてから水で洗ったものを作り、ケイトには塩みしてからサッと湯掻いて水で冷やしたものを用意してもらった。當然下処理した葉は水気をしっかり切ってからみじん切りしてある。

まずは、塩みしただけの葉から試すことにした。

癒し草と魔力草を分量通りビーカーの中の水にれる。

そして、魔法の加熱の上にビーカーを乗せて、加熱し始めた。

ビーカーの側に小さな気泡が付き始めた。

【ポーション】

品質:普通 ー

詳細:有効分は薄め。

もうしたつと、気泡が大きくなってきた。

【ポーション】

品質:普通 ー

詳細:有効分はやや薄め。

さらに経つと、時々ポコポコし始めた。

一応、棒で優しく撹拌をした。

【ポーション】

品質:普通

詳細:有効分は十分出されている。若干苦い。

やった!苦さがだいぶ減っている!

私は、そのちょっと苦いポーションを布で漉して、瓶にれた。

次は、塩もみしてサッと湯掻いたものを使う。

癒し草と魔力草を分量通りビーカーの中の水にれる。

そして、魔法の加熱の上にビーカーを乗せて、加熱し始めた。

ビーカーの周りに気泡ができて、小さな気泡が付き始めた。

【ポーション】

品質:普通 ー

詳細:有効分は薄め。

もうしたつと、気泡が大きくなってきた。

【ポーション】

品質:普通 ー

詳細:有効分はやや薄め。

さらに経つと、時々ポコポコし始めた。

今度も、一応、棒で優しく撹拌をした。

【ポーション】

品質:普通

詳細:有効分は十分出されている。若干甘味をじる。

「やった!苦味が取れたわ!ケイト、普通でし甘いポーションが完したわ!」

私は、普通の品質の苦味のないポーションを作ることに功した。

そうだ、と思って、ケイトの指先を見てみた。すると、やはり日々の仕事で手が荒れているようだった。

ポーションを漉した布にも有効分は殘っているはず。

「ねえケイト、この濡れた布で指先を拭ってみて」

私がお願いすると、ケイトが、私に言われた通りにポーション浸しの布で荒れた指先を拭う。

「あ、手荒れが治っていきます……」

驚いたように目を見張るケイト。

「うふふ。お嬢様のお供に、こんな役得があるなんて」

やはりだ。綺麗になった自分の指先を嬉しそうに眺めていた。

下記をどうかお願い致します(。ᵕᴗᵕ。)

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