私は、六歳になった。

久々に【鑑定】してみたら、変化があった。

【デイジー・フォン・プレスラリア】

子爵家次

力：４５／４５

魔力：４６０／４６０

職業：錬金師

スキル：錬金（４／１０）、鑑定（５／１０）、風魔法（４／１０）、土魔法（２／１０）、水魔法（１／１０）、隠蔽

賞罰：なし

ギフト：緑の霊王の加護

隠蔽のスキルが習得できていたのと、『鑑定』のスキルが一つ上がり、『ギフト』欄が増え『緑の霊王の加護』がついていた。これなんだろう？私霊とか妖とか見たことないんだけど……。

それはともかく、前にお母様が、鑑定スキルは、スキル目當ての拐の可能があると心配していたので、早速隠蔽をした。

【デイジー・フォン・プレスラリア】

子爵家次

力：４５／４５

魔力：４６０／４６０

職業：錬金師

スキル：錬金（４／１０）（鑑定（５／１０））、風魔法（４／１０）、土魔法（２／１０）、水魔法（１／１０）、（隠蔽）

賞罰：なし

ギフト：緑の霊王の加護

朝の支度をして、朝食の席に加わりながら、『隠蔽』のスキルが習得できたおかげで、『鑑定』スキルを隠蔽できたことを報告した。すると、侍と一緒の外出が許可されることになった。嬉しい！

◆

ギフトは、朝の水やりの時に気づくことになった。

私の畑に何かいる……。

土の上に寢そべったり、葉っぱの上に座っていたり、そこは緑をした背中に羽を持った生に溢れていた。

「えっと……？」

かける言葉が見つからない。

というか、むしろ向こうから聲をかけてきた。

「デイジー！やっと俺たちに気づいたな」

「遅いわよー！」

「だよー！」

彼らは、私の周りをふよふよ飛び回る。

「えっと、あなたたちは……？」

私はその生きたちに首を傾げて見せる。

「緑の妖に決まってるだろ（でしょ）ー！」

妖さんだったらしい。

「全く！今まであんなに手伝ってあげてたのに、気づかないなんて！」

の子っぽい個が私の周りを飛びまわる。

「手伝いって？」

私はそもそも存在を意識していなかったものが、何をしてくれていたかなんて気づいていない。素直に飛び回るの子に聞いてみた。

「草むしりよ！」

「葉っぱを食う蟲もポイってしてやったぞ！」

……そういえば、私の畑の草むしりや蟲の除去ってあんまりしたことないな。ダンが気を利かせてやってくれていたのかと思っていた。

彼・彼らによると、既に彼らは私がダンのお手伝いでバラの世話をしていた頃から居たようなのだ。私がせっせと世話する緑たちは、イキイキとして住み心地が良かったんだって。

そのうち私が畑を作ると、私にくっついてきて、今度はそちらが気にり、住み著いたということだ。

それなのに私はいつまでたっても気づかない。

業を煮やした妖さん達が、私が緑の妖を見えるようにって緑の霊王様に泣きついたところ、ギフトとして『緑の霊王の加護』を贈ってくれたんだそう。

そして、やっと意思疎通ができる！と興しているのが今、という事らしい。

「わあ、手伝ってくれてありがとう！うーん、いつも私のお手伝いをしてくれているお禮に、何かもらって嬉しいものとかはあるの？」

うん、手伝ってもらっているからにはお返しが必要でしょう。

「大丈夫よ！あなたの作る栄養剤が大好きだから！でも甘いも好きね！」

甘いも大好きで、普段は水やりの時に混ぜた栄養剤をちょっと失敬する程度で十分だという。

「そうだ！あなた今日お誕生日なんでしょう！プレゼントがあるから、カゴを持ってきて！」

の子の妖さんから、突然そう言われた。私は、言われるがままにカゴを持ってくる。

すると、「こっちへ來て」とふわふわと一の妖のの子が家の奧の森へっていった。私はそのあとを追った。

「ここよ！」

妖さんがある植の前で止まる。

そこには、びっしりと実のなったブラックベリーがあった。

「うわあ！すごい沢山！！」

私はして、聲を上げる。

妖さんは喜ぶ私を見て目を細めて満足気だ。

私はカゴいっぱいにブラックベリーを摘んで家に帰り、私の誕生日の夕食にはたっぷりのベリージャムがのったデザートが添えられたのだった。

そして、寢る前、こっそり小さなお皿にジャムを取り分け、畑の側に置いておいた。妖さんたちが集まってきて嬉しそうにジャムを舐めていた。

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