《【WEB版】王都の外れの錬金師 ~ハズレ職業だったので、のんびりお店経営します~【書籍化、コミカライズ】》35.白貓のミィナ
ミィナの姿がもうし想像つくように書き足しました。ピンク髪の人間のの子に貓耳としっぽがついているだけです。
お父様に伴っての城での戦後報告を終え、我が家に帰るために馬車に乗ろうとした時のことだった。
ベヒーモスと戦った時に助けたマルクとレティアが、淡いピンクの髪と白い貓耳としっぽを持った獣人のの子……一見して獣人と分からないくらい特徴は耳としっぽだけの、年頃は私と同じくらいの子と一緒に、王城前の『族付』と書かれた場所にいるのを見かけた。
「お父様、しお話ししたい方がいるのでしお時間をください」
そう言い殘して私は馬車から離れて、彼らの元へと向かった。
「……あ、あの時の」
まず、向かってくる私の姿に、レティアが反応した。
「ああ!俺を助けてくれた子だね。あの時は本當にありがとう!」
次にマルクが大きく手を振って聲をかけてくる。彼はレティアとは対照的に快活で気さくな人柄なようだ。
「俺はマルク、こっちがレティアとミィナね」
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マルクが自己紹介してくれた。
「私はデイジーよ」
私もそれに応えて、名を名乗った。
「それにしてもその格好……貴族のお嬢さんがまあ、あんな前線にポーション配るためにやってくるなんてねえ」
レティアは私がドレスで見違えたような令嬢然としているのを眺め、呆れが深まったように肩を竦めた。
「うん、だから、これから家に帰ったらお説教だと思うわ」
私は、小さく舌を出して笑って、肩を竦める。
「ところで、ここにみんながいる理由って……」
私が本題を切り出すと、レティアとマルクは顔を見合せ、ミィナは下を向く。
「あの、私のお父さんとお母さんが冒険者をしていて……今日の南門の討伐にも參加していたんだけれど……」
下を向いて俯いたまま、ミィナが答えようとするが、言葉はやがて涙にとって変わり、その涙が地面にぽたぽたと円を描いていく。
……気づくと、『この場所』ということが気になったのか、お父様が私の背後にやってきていた。
「突然割り込んで失禮。デイジーの父です。……お嬢さん、お父様とお母様とも今回の件で亡くなられたのかい?」
お父様は私の傍から離れ、ミイナの正面にしゃがみこみ、目線を同じ高さにする。そして、穏やかな聲音で問いかける。
「……うん。ミィナのうち、パパとママ駆け落ちして冒険者してたから、私、家族誰も居なくなっちゃってぇ……」
そうしてまたが昂って泣き出してしまうミィナ。
そんなミィナをお父様はただ靜かに背をでてあげていた。
「ミィナには、どこか行くあてはあるのかな?」
お父様がミィナに優しく尋ねる。
ミィナは涙目のまま首を振る。
マルクとレティアも俯いてしまう。
『……ミィナ、しあなたのことを見せてね』
勝手に確認することを、心の中で謝って私は彼を【鑑定】で見る。
【ミィナ】
平民・孤児
力:25/25
魔力:50/50
職業:なし
スキル:料理(4/10)、洗濯(3/10)、掃除(3/10)、水魔法(1/10)、火魔法(1/10)
賞罰:なし
私はこっそりお父様に耳打ちする。
『彼は罰せられるような履歴はついていません。そして、料理を筆頭に家事の才能があります』
お父様はただ、うん、と頷く。
「ミィナ、このままだと君は孤児院へ行くか、自力で生活するすべを探さなきゃならない。そこで、もし良かったらなんだけれど、しばらく我が家でゆっくりしてからの振り方を決めるかい?もし家事なんかができるなら、うちでメイドになってもいいし、將來獨立する娘のデイジーの元で働くという選択もある。それも嫌なら、働くところが見つかるよう協力しよう。……どうかな?」
父からの提案に、マルクとレティアは、表が明るくなり、安堵したような表を見せる。
ミィナは、突然の提案になんと答えていいかわからず戸っている。
「私は、ヘンリー・フォン・プレスラリア。この國の王様に仕えるちゃんとした貴族だよ。君のお父様とお母様は、この國のために命を捧げた英雄だ。私は、そんな人達の子供である君に決して危害を加えたりしない。君がこれからどうしていくか決められるようになるまで、私の家でゆっくりしておいで。遠慮しなくていいから」
ミィナがマルクとレティアの顔を互に見つめる。
二人は、うん、と頷いてみせる。
し安心したのか、ミィナの足の間にしゅんと下がってしまっていたしっぽが上がってくる。
「……お作法とか……全然知らないですが、ちゃんと覚えます。だから、よろしくお願いします」
ぺこ、とお父様にお辭儀をした。
うんうん、とお父様はミィナの頭をでて笑顔を見せる。
私とお父様は、ミィナを伴って自宅に帰ることになった。
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