《【WEB版】王都の外れの錬金師 ~ハズレ職業だったので、のんびりお店経営します~【書籍化、コミカライズ】》72.白(おしろい)②
次の日、私は約束通り馬車で一緒に王城へ登城することになった。
途中、私のアトリエに立ち寄って、ミィナにドレスの著付けを手伝ってもらいながら、お留守番をお願いする。
「承知しました。お店のことは私たちに任せて、頑張ってきてくださいね」
ミィナがにっこり笑うと頭がし傾いたせいで、淡いピンクの髪のがサラリと揺れる。
『幸運のペンダント』は、赤いリボンでチョーカーにし、ペンダントトップを中心にしてリボン結びにしている。
……あーもー、可い!覗く白い貓耳も癒されるわっ。
ぎゅううう。
「はわわ?」
なぜ抱きしめられるのか分からないミィナは、頭に『?』を浮かべながら大人しく抱きしめられていてくれた。
そして、しばしミィナに癒された私は、お父様と一緒に登城したのだった。
案された部屋には、國王陛下ご夫妻、宰相閣下、ハインリヒ。王妃殿下は珍しく腹部を締め付けないゆったりとしたドレスを著用されている。
そして、商業ギルド長のオリバーさんとカチュアがいた。
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……あれ?どうしてここにカチュアがいるの?
「商業ギルド長の娘、カチュア嬢が立ち上げたカチュア商會で輸した『白』についてだが、それが人に悪影響がある可能が発覚した」
そう陛下が口火を切ったことで、彼たちがここにいる意味を理解した。
「「毒と知らずとはいえ、國に持ち込んだこと、大変申し訳ございません!!」」
オリバーさんとカチュアが立ち上がって、限界まで頭を下げる。
「私も、王妃殿下が新たにご使用になる品については、鑑定を行っておりました。毒と見抜けず、王妃殿下のを危険に曬したこと、大変申し訳ございません!」
ハインリヒも『白』を鑑定していたようで、立ち上がって深深と頭を下げる。
「三人とも頭をあげよ。そして座るが良い。何もそなたらを罰するために呼んだ訳では無い。問題にしたいのは今後についてだ」
その陛下のお言葉に、三人は下げ続けていた頭を上げて著席した。
「宰相、調査はどうなった」
「陛下のご命令により、『影』と『鳥』の者を使用して、輸元であるかの國の狀況を早急に調べさせました」
どうやら、お父様は昨日の私との會話の後、すぐに城へ報告を上げていたようだ。そして、次の日には結果が出るなんて宰相閣下って凄いわ。そんなやり手の宰相閣下もかっこいいけど、しかも『影』とか『鳥』ですって!何かの語のようだわ。……と、聞きなれない言葉に不謹慎にもワクワクして思考が線してしまった。
「で、結果は」
「は。まず、鉛製のについてですが、長期使用でシミができやすくなるらしく、余計に厚塗りをする悪循環だとか。そして、シミを隠すために付けぼくろが流行しているそうです。次に、水銀製のについてですが、長期使用で歯が黒くなり、歯が抜け落ちるため、扇子で隠すことが流行っております。貧しいものは健康な歯を売ることを強要され、上流社會の人間のれ歯に使われるそうです」
「……なんて酷い……」
『歯を売る』下りのところで、王妃殿下がその慘さに顔を顰めて口元を覆われる。
だが、宰相閣下の報告はさらに続く。
「そして、こちらは疑いの域を出ないのですが、かの國では、我が國と比べ胎児、児の死亡率が非常に高く、そして、子の奇形と……おかしな事象が発生しております」
その報告を聞いて、國王陛下と王妃殿下の顔がサッと変わった。
「妃よ、安全が確認できるまで、白をつけることをずる。外などの公務でせざるを得ない場があるのであれば、それは調を理由に欠席して構わん。良いな」
「……はい、かしこまりました。ご配慮賜りありがとうございます」
王妃殿下が陛下に頭を下げる。
「カチュア商會は、私が許可を出すまでは、白の輸及び販売を止する」
「「はい」」
陛下のご命令に、カチュア親子が頭を下げる。
「……ですが、一度の心に火がついた『しく裝いたい』との思い、収まりますかな。既に売れてしまったものを回収するには困難を要しましょう。それに、止されても隠れて手するものも出てこないとは限りません」
宰相閣下は、機にひじをつき、こめかみに手を添えて唸る。
「デイジー、オリバー、カチュア。錬金でも、商業ギルドで手にる鉱石や顔料でも良い。我が國の民のために、安全な化粧品を開発してはくれないか?」
國王陛下が私たち三人に向かって告げた。
……まず、白輸しちゃった二人は斷れないよね……。
そう思い、二人を見ると、既に國王陛下に諾の意味で頭を下げている。
……カチュアは友達。私も力にならなきゃね。
私も、二人に続いて頭を下げたのだった。
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