《【WEB版】王都の外れの錬金師 ~ハズレ職業だったので、のんびりお店経営します~【書籍化、コミカライズ】》90.世界樹の異変の真実

今日はロリの日。なのに間違えてエロフ出しちゃったので、お詫びにロリフが新登場する回を追加でアップします(笑)書きだめもあるのでサービス✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。

世界樹の運命が変わると喜んでいる王様。

……でも私、あの子の救い方を知っている訳じゃないわ。

王様。まだ私は実際にあの子……世界樹を救えた訳ではありません。先に苦しんでいるあの子のそばに行ってみたいのですが」

「そうね、デイジー様の言うことはもっともだわ。みんなで世界樹の元へ行きましょうか」

そうして、城を出て、みんなで世界樹の元に行くことになった。

私は、世界樹の幹の前に立っている。

『痛いよう、苦しいよう』

世界樹はまだ泣いている。

……こんなに苦しんで、可哀想だわ。

私は、両腕を広げて世界樹の幹に抱きついた。いや、大きすぎるから、私がり付いているように見えるのかしら。

「ねえ、世界樹さん。あなたはどこが苦しいのかしら?私、あなたを助けてあげたいのよ」

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『僕の中に、僕を食べて悪いものを吐き出す奴がいるんだ。かじられるのは痛いよう。変なものがに回るのは苦しいよう』

……うーん、どこかに悪いものが居る……。

じーっと上から下までを眺めてみても、『それ』がどこにいるかはわからなかった。だから、世界樹の幹に抱きついたまま、目を閉じて『じて』見ることにしたの。

目を瞑ると、世界樹は特別な存在だからか、その存在は瞼を閉じてもぼんやりり輝いて見えた。そして、その真ん中の一箇所、私からも手が屆きそうな高さに、黒い芋蟲みたいなものがいるのが見えた。それは、神々しい世界樹の存在に比べて、異質で禍々しく、そして黒くあまり良くないとじる何かをしずつ吐き出している。

「……これだわ……!」

私は、目を瞑ったまま木の幹の『その部分』に腕をばした。「とぷん」と腕が水に浸かるようながして、私の腕はすんなりと世界樹の幹の中に埋まっていく。そして、その禍々しい芋蟲のようなものを摑む。そして、それを摑み取ったまま私は世界樹の幹から手を引き抜いた。

「これでいいのね、世界樹さん」

私は、手のひらを広げて、その上で蠢く黒い芋蟲を世界樹さんに見せる。

『うん、痛いのが治まったよ!』

【邪蟲】

分類:魔道生

品質:普通

レア:S

詳細:邪法により作りかえられた芋蟲。植を食べ、汚染された魔素(マナ)を撒き散らす。

気持ち:おい、お前!何邪魔してんだよ!■■■■様のご命令をこなせないだろ!

「きゃっ!」

【鑑定】で覗いた「気持ち」がとても悪意を持っていて、それに驚いて私は蟲を地面に放り出してしまった。

「これは……隨分と禍々しい気を放っていますね」

エルサリオンが、地面に放り出された芋蟲を顔を顰めながら睨む。

「これ、『邪法で作り変えられた芋蟲』って……この芋蟲が世界樹さんを齧って、そして、悪いものをに撒き散らしていたって……」

私は怖くなって、そのまま腰を抜かしてぺたりと座り込んでしまった。そんな私を宥めるように、リィンが背後にしゃがみこんで、私を抱きしめてくれる。

「そう。世界樹の異変は、何者かによる意図があっての現象だったのね」

王様、これは生かしておく必要はないのでしたら、私の持つ聖なるナイフ(ホーリーナイフ)で浄化しようと思いますが……」

顔をやや顰めて思案げに呟く王様に、エルサリオンが進言した。

「やってしまって」

王様は、もう見たくもないというじで、芋蟲に背を向けた。

その指示に従って、エルサリオンが芋蟲に聖なるナイフ(ホーリーナイフ)を突き立てた。すると、眩いに包まれて悪しき気配は消え、芋蟲はただの芋蟲になって死んでしまった。

「エルサリオン、私の娘(アリエル)をここへ呼んでちょうだい」

「はっ」

そう言って、エルサリオンが立ち去ったあと、私たちと王様がその場に殘された。

私は、リィンに手を借りて立ち上がる。

そして、王様が私たちに向き直ってじっと私たちを観る。

「……あなた達には、、そして聖屬と火屬の使い手が足りていないようね」

「「「「はい」」」」

私たちはその言葉に素直に頷いた。

「母様、アリエル參りました」

そこに現れたのは、王様を子にしたかのようなの子だった。見た目は私よりもじかしら。波を打つ淡い金の髪は緩いお下げにまとめられ、ピンクの薔薇のような頬と、さくらんぼのようなぽてりとした、タレ目がちな淡いラベンダーの瞳。母子で異なるのは、そのさくらんぼのようなの與える印象だろうか。母親のそれはした果実を思わせるのに対し、娘のそれはまだ未な初々しさをじさせる。

そして、そのエルフのは、らかく白い布でできた半袖のゆったりとしたシャツに、同じ生地の膝上丈のバルーン型のパンツを履いている。裾を絞っているリボンと、絞られてフリルのようになっている裾が可らしい。そして、その上から皮鎧を著て、手にはミスリルでできた弓を持っていた。

「アリエル、私たちの世界樹は、こちらにいらっしゃる緑の霊王のし子であらせられるデイジー様に救っていただけました」

そう、王様に言われて、彼が私たちの方に向き直る。

「デイジー様、私たちの里を救っていただき謝致します」

ぺこりと頭を下げると、緩くお下げにした髪が背面から肩にかかる。

「デイジー様、貴にこの子を預けましょう。だからという訳では無いのですが、殘りの二つの里の世界樹も同じように中に巣食う蟲から解放してやってしいのです」

「お母様!アリエルは外に出ても良いのですか!」

ラベンダーの瞳が大きく見開かれ、王様の元に行くと、興気味にその腰にしがみつく。

「アリエル、貴が以前からんでいた通り、外の世界へ行くことを認めましょう。ただし、デイジー様を始め、リィン様、マルク様、レティア様にきちんと従って、お役に立ってくるのですよ」

「やったぁ!ありがとうございます、お母様!」

腰に抱きつくアリエルに、王様は彼の首に水晶のペンダントをかけてやる。

「月と星のエルフのふたつの里の口はまだわかっていません。これから、私が王同士で連絡をとって事態を説明し、デイジー様達が里へ訪れることの出來る場所を確認します。確認が取れましたら、娘に預けた水晶を通してご連絡致しますので、それまでは、アリエルのこともご自由にお使いください」

……うーん、私よりちっちゃいけど大丈夫かしら?

「私たちは、普通に魔獣とも戦いますから、お嬢様に危険がないかどうか、念の為能力を見せて頂いてもよろしいですか?」

あんまり人を【鑑定】するのは好きではないけれど、ちょっと心配なのよね。

「どうぞ!私は強いから心配ご無用だけれどね!」

そう言ってアリエルはつるぺたなを張る。

【アリエル】

のエルフの王

力:400/400

魔力:2520/2520

職業:-

スキル:弓(8/10)、魔法(7/10)、火魔法(7/10)、聖魔法(7/10)、偽裝

賞罰:なし

ギフト:弓の神の加護

稱號:高貴なる太の娘

……心配無用だわ。ただ、「エルフ」って部分は私の隠蔽スキルで干渉して隠そうかしら。

「ね、強いでしょう!伊達に五十年もエルフの王だったわけじゃないのよ!」

……しかも、このメンバーの誰よりも年上だったわ。

「そしてね、私はこんなことも出來るわ。偽裝っていうスキルよ」

そう言ってアリエルが自分の耳をしむにむにすると、尖っていた耳は人のそれの形に姿を変えていた。

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