《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》『ステータス作』

その日、安宿のベッドで目覚めると目の前に変なものが映っていた。

「なんだこれ……? まだ夢でも見ているんだろうか?」

明の畫面には何やら數字と俺の名前が書かれていた。

起き上がって橫から見てみるが、何かで吊られている様子はなく完全に宙に浮かんでいる。

しばらくの間観察を続けていたが、放っておいても消える気配がなかったので、仕方なくれてみることにした。

「なんか妙なだな……」

熱くもなく、冷たくもない。だが確かにそこにれているのか反応があった。

俺は改めて畫面に書かれている容を確認することにした。

名 前:ティム

年 齢:16

職 業:見習い冒険者レベル20

筋 力:25

敏捷度:30

 力:17

魔 力:5

神力:8

用さ:18

運 :-20

ステータスポイント:110

スキルポイント:40

取得ユニークスキル:『ステータス作』

取得スキル:『剣レベル1』

「これはいったい何なのだろうか?」

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『見習い冒険者』というのは現在の俺の立場を表しているのはわかる。だがその他の數字はまったく見たことがなかった。

「もしかしてこれ、俺自の強さを數字で表している?」

ユニークスキルの欄に『ステータス作』とある。仮に今見えているこれが『ステータス』だというのなら突如見えるようになったのは何らかの理由でユニークスキルを取得したからではないだろうか?

各項目の橫には『+』の表示がある。

職業の橫に『▽』と表示があるので、ひとまずこれにれてみることにした。

『選択職業』……『取得可能スキル』

▷『見習い冒険者』……『取得経験値増加』『取得スキルポイント増加』『取得ステータスポイント増加』

・『戦士』……『バッシュ』『パリィ』『手當』『挑発』

・『斥候』……『短剣』『罠知』『罠解除』『解』『後方回避』

・『魔道士』……『杖』『ファイアアロー』『アイスアロー』『ウインドアロー』『ロックシュート』『瞑想』

・『僧』……『』『ヒーリング』『キュア』『祝福』『ライト』

・『遊び人』……『眠る』『寒いジョーク』『ものまね』『食べる』『深く眠る』

・『商人』……『アイテム鑑定』『武修理』『防修理』

「なにやら選べるみたいなんだが……?」

ひとまず戦士を選んでみる。

名 前:ティム

年 齢:16

職 業:戦士レベル1

筋 力:25+2

敏捷度:30

 力:17+2

魔 力:5

神力:8

用さ:18

運 :-20

ステータスポイント:110

スキルポイント:40

取得ユニークスキル:『ステータス作』

取得スキル:『剣レベル1』

職業のところが切り替わり『筋力』と『力』の橫に『+2』と付いている。

「これは、職業をれ替えたから付いたのかな?」

心なしかし力が湧き上がってくる覚があった。

「とりあえず何をどうするかわからないから落ち著こう。次にこの【ステータスポイント】と【スキルポイント】ってやつだな」

報がまったくないので慎重に行する。

「各職業の橫にある『取得可能スキル』そのいくつかは聞き覚えがある」

戦士の『バッシュ』や魔道士の『ファイアアロー』、僧の『ヒーリング』や『祝福』などだ。

冒険者になりたての頃、パーティーを組んでいた時、他の冒険者がそれらのスキルを使っていた。『バッシュ』は強力な橫薙ぎをモンスターに叩き込む技だし、『ファイアアロー』は魔法で火の矢を放ち敵を傷つける。『ヒーリング』は傷を回復してくれ『祝福』は一時的に能力を向上させてくれる。

どれも冒険をするのには欠かせない便利なスキルだった。

「取得可能スキルってことは、これらのスキルを得られるんだよな?」

疑わしい話ではあるが、俺はだんだんとこの畫面——『ステータス畫面』に熱中していく。

もしこれが本當ならと信じてみたくなったからだ。

「今の俺の裝備はショートソードだから戦士のスキルは試せるな……」

そう言って『バッシュ』の文字にれてみる。すると『☆☆☆☆☆』が現れ、次の瞬間『★☆☆☆☆』になった。

スキルポイントが『40』から『39』へと減っており『取得スキル』に『バッシュレベル1』が追加されていた。

ベッドから起き上がり、剣を手に取る。一泊銀貨二枚の安宿(三泊で割引サービスにて銀貨五枚)なので部屋は狹いので剣を振り回しても壁に當たらない位置を見つけるのに苦労する。

「バッシュ!」

次の瞬間、今までできなかったきで剣が振れた。

「でき……た?」

俺は自分の腕から繰り出された鋭い斬撃に驚いた。このスキルが使えれば、ゴブリンなんて目じゃない。

俺は初めて使えたスキルに気分が高揚し、訓練期間で同期がスキルを覚えて嬉しそうにしていたのを思い出した。

「ようやく……俺も皆と同じスタートに立てたのかな?」

これまでスキルが一切使えず、そのせいでパーティーを追い出され一人で日銭を稼いでいた。

これからはこのスキルのお蔭で安定してゴブリンを狩れるだろう。上向きそうな生活を想像し口元が緩むのだが…………。

「はっ! まだぬか喜びになるかもしれない。ひとまずこれがまぐれじゃないか試してみないといけないな!」

本來なら狩りをした翌日は休養しているのだがいてもたってもいられない。

俺はユニークスキルの検証を切り上げて街の外へと繰り出すのだった。

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