《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》『ヒーリング』の取得

「はい、依頼の達を確認しました。報酬を支払います」

いつものように付で討伐部位を提出して報酬をけ取る。

とりあえず目的は済んだので立ち去ろうとするのだが……。

「あの、怪我大丈夫ですか?」

普段なら他の付嬢や高ランク冒険者との雑談に戻るはずが、なぜか話し掛けてきた。

「ああ、これはちょっと……」

今までも傷を負うことはあったが、今回は複數のゴブリンを相手にしたせいで普段よりも傷が多い。

付嬢はそれをみて眉をしかめていた。

「ティムさん、二日連続で冒険に行くことなかったじゃないですか? 無理しない方が……」

俺がスキルを持っていないということはこの冒険者ギルドの全員が知っている。

そのせいで、最近訓練期間を終えてってきた新人も俺を見ると笑う人間が多い。

「ええ、ちょっと々試したせいなので平気です」

「もし良かったら、回復魔法持ちの子を紹介しましょうか?」

訓練明けということもあり、スキルになれるためギルドに詰めている僧職がいたりする。當然無料ではないが、向こうも練習になるので料金は銅貨三枚程度。ギルドで酒が一杯飲める値段だ。

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「いえ大丈夫です。わざわざありがとうございます」

「あっ……」

手をばして何かを言おうとしている。だけど、ここで銅貨を支払うのが惜しい。

俺はそそくさと立ち去り宿へと戻って帰った。

「さて、落ち著けたから検証の続きをするか……」

宿の部屋へ戻り、防ぎ俺はベッドに腰かけるとステータス畫面を開いた。

名 前:ティム

年 齢:16

職 業:戦士レベル3

筋 力:51+6

敏捷度:32

 力:21+6

魔 力:6

神力:8

用さ:20

運 :-19

ステータスポイント:99

スキルポイント:43

取得ユニークスキル:『ステータス作』

取得スキル:『剣レベル1』『バッシュレベル1』

「おっ、レベルがもう一つ上がってるな」

今度は筋力が3増えて敏捷度が1、力が2、用さも1増えている。

魔力と神力が増えないのは戦士には必要がない能力だからだろうか?

ステータスポイントが5とスキルポイントも2増えている。ここはレベル2の時と変わらないようだ。

「ひとまず、治療だな……」

俺は職業を『戦士』から『僧』へと切り替えた。

「予想が正しければこれで……」

取得可能スキルの中から『ヒーリング』を選ぶ。前回のバッシュの時と同じく『☆☆☆☆☆』が現れたので『★☆☆☆☆』にしてみる。

「あれ? バッシュも使えるままなのか?」

ちゃんとスキルを取得できたか確認してみると、確かに『ヒーリングレベル1』になってはいたのだが、戦士から僧に切り替えたにも拘わらずバッシュも殘っていた。

「まあいいか、今は治癒魔法を使う方が先だ」

わざわざ痛みを我慢して帰ってきたのは回復魔法を試すためだったのだ。

「ヒーリング」

腕に手を當て治癒魔法を唱える。緑の優しいが包み込み痛みが引くのだが……。

「……治らないな」

痛みが引いたのは一瞬で、が収まるとまた痛みをじるようになった。

「なんでだ? ちゃんとスキルは発したのに……」

アゴに手を當てし考える。

「もしかして神力が足りないのかな?」

に切り替えたところ、職業補正の數値は神力と用さについていた。

補正がそれぞれの能力に応じた場所に付くのだとしたら補正込みで10しかない神力では足りないのかもしれない。

「ステータスを20振れば結果は出るだろう、あとは治癒魔法なら多めにスキルポイントを振っても無駄にならないか?」

神力を上げ、他に取るべきスキルがあると考えて溫存していたポイントを二つ更につぎ込む。

俺の治癒魔法は『ヒーリングレベル3』となった。

「ヒーリング」

さきほどより強い輝きがあり傷が塞がっていく。

「よし、功した」

他の僧に治癒してもらった時と変わらない。

これなら、萬が一怪我をしても何とかなりそうだ。

俺は改めてステータスを見直す。

名 前:ティム

年 齢:16

職 業:僧レベル1

筋 力:51

敏捷度:32

 力:21

魔 力:6

神力:28+2

用さ:20+2

運 :-19

ステータスポイント:79

スキルポイント:40

取得ユニークスキル:『ステータス作』

取得スキル:『剣レベル1』『バッシュレベル1』『ヒーリングレベル3』

「スキルレベルが上がるほどに威力も上がる。他にはステータスの數値が関係していそうだな……、そうすると『取得スキルポイント増加』と『取得ステータスポイント増加』をまず上げるべきだろうか?」

半信半疑だったことと、取得できる有用なスキルが多くて躊躇っていたがもしレベルアップによるポイントが増えるのならここで決斷をするべきかもしれない。

そんなことを考えていると……。

「あっ……れ?」

急に頭がフラフラとしてきて俺はベッドへと倒れた。

「やっぱり……きたか?」

魔道士と僧の冒険者に聞いたことがあった。

スキルを覚えたての頃は『數回魔法を使うだけで疲れる』と。これが俺が外で治癒魔法を使わなかった理由なのだが…………。

「は、話に聞いてたよりもきついかも?」

強烈な眠気が襲ってくる。

「これは……魔法に関してはもうし様子見が……必要……かな?」

そう考えていると俺は意識を失うのだった。

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