《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》ダンジョン三層

「ギャフン」

「キャフン」

「キャイン」

目の前には3匹のコボルトが倒れ伏せている。

現在、俺はダンジョンの二層へと降りていた。

今日は武を仕れたあとはゆっくりと休むつもりだったのだが、どうしても手にれた武を使ってみたくて気が付けば足を延ばしていた。

「それにしても、短剣は軽いからか振りやすいな」

改めて『短剣』のスキルを5まで上げたお蔭か、100を超えた敏捷度のお蔭かわからないがこれまでできなかった素早いきをすることができた。

攻撃もこれまでの、力で押し込んで有利なポジションをとるやり方ではなく、相手の攻撃を躱して最速で斬りつけるやり方へと変化した。

「コボルトを二回の通常攻撃で倒したうえ、バッシュも使わなかった」

一撃の威力ならバッシュの方が上だが、あれは打った際に隙が生じる。

これまではふっとばす方向を工夫したり敵の數がない時に使っていたのだが、普通に攻撃するだけで倒せるということはそのようなリスクを負う必要もなくなる。

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「どことなく魔力が吸われている覚はあるな」

俺はマジックダガーを見る。

初めてヒーリングを使った時にから何かが抜けていったのだがその時の覚に似ている気がする。

「とりあえず今日は試し斬りだしこの時間から潛ってもそんなに時間なさそうだからレベルが1上がったら帰るとするか」

俺はそう考えるとその後コボルトを120匹ほど倒すのだった。

「さて……どうするかな?」

いつもの安宿へと戻り、ベッドへと腰かけた俺はステータス畫面を睨みつけていた。

名 前:ティム

年 齢:16

職 業:戦士レベル20

筋 力:119+40

敏捷度:102

 力:102+40

魔 力:16

神力:38

用さ:73

運 :37

ステータスポイント:10

スキルポイント:110

取得ユニークスキル:『ステータス作』

取得スキル:『剣レベル6』『バッシュレベル6』『ヒーリングレベル3』『取得スキルポイント増加レベル5』『取得ステータスポイント増加レベル5』『取得経験値増加レベル5』『ライト』『罠知レベル5』『罠解除レベル5』『後方回避レベル5』『アイテム鑑定レベル5』『短剣レベル5』

本日粘ったお蔭で戦士レベルが1あがり、ステータスポイントにも10の余裕ができた。俺はこのステータスをどの項目に振るのかで悩んでいるのだ。

現狀、モンスターを倒す力は足りている。運に振れば寶箱を落とすようになるかもしれない。

「いや、ここはマジックダガーもあるし、100を超えたら上りが悪くなることを考えて魔力にしておくか」

運に振ることも考えた、まずは安定した強さがしい。

俺はし考えたが手にれたステータスポイントを魔力へと振った。

「それにしても……」

二層でこれ以上戦士を上げるメリットがなくなってきた。

コボルトは元々冒険者として最低限やっていけるかどうかの線引きに使われるモンスターだ。『経験値増加』を駆使してもここまで上がらないとなると頃合いだろう……。

「いや、そもそもこの狀況でまだレベルが上がることの方が凄いのか?」

初めてステータス畫面を見たとき、俺は『見習い冒険者レベル20』だった。恐らく『ステータス作』のユニークスキルはそこで目覚めたものだと思われるが、ゴブリンを毎日倒し続けて一年でそこまで到達した。

そう考えるとユニークスキルに目覚めてからまだ十日も経っていないのに『戦士レベル20』というのはものすごい長速度に違いない。

「明日からはもう一つ下まで降りてみるか?」

既に三層への階段は見つけてある。ちょうど良い機會だろう。

「おっと……その前に職業も変えておくか」

戦士のレベルが20になったのを區切りと考えた俺は、し悩んだ末職業を切り替えるとその日はゆっくりと休むのだった。

「ここが三層か」

俺は興味深く周囲を見渡す。

「ダンジョンだというのに草木が生えているとはな……」

長い時間階段を降りたかと思ってみれば辿り著いた先には自然が溢れていた。

元々下層については他の冒険者から噂は聞いていたが、こうして目にするのは初めてだ。

俺は何となく今までゴブリン狩りをしていた森を思い出した。

「さて、今日から三層だ。気を引き締めていかないとな」

二層はあくまで駆け出し冒険者向け、本気で稼ぐ人間は皆三層より深く潛ることになっている。

「昨日までと違ってそこら中に冒険者がいるな」

し歩いたところでも遠目に他の冒険者が見える。

これまでの層と違ってひらけているので索敵がしやすく、モンスターが湧くとすぐに人が殺到しているのが見えた。

「おっ!」

目の前に歪みが生じる。

ダンジョンがモンスターを生み出している瞬間だ。

ししてコボルトが1匹とゴブリンが1匹現れる。

一層と二層で遭遇した時と違い、し大きくにつけている武も良くなっている。

「戦士ゴブリンと戦士コボルトか」

三層ではんな技能を持ったゴブリンとコボルトが出てくると聞いていた。

「まずは小手調べだな。行くぞ!」

俺はマジックダガーを抜き放つと斬り込んだ。

「ゴブッ!」

「ちょっと淺いか?」

上の層でじっくりと鍛えてきたので、思っているほど脅威にはじない。

だけど、今の攻撃でもうしダメージを與えるつもりだったので計算が狂った。

「ゴブブッ」

「ガルルッ」

怒り狂った2匹はそれぞれの武を振り回して襲い掛かってくる。

「おっと! 後方回避!」

だが、敏捷度が高く軽な俺に2匹はついてこられない。傷を負った戦士ゴブリンが遅れ、戦士コボルトが突出してきた。

「ガルッ! ガッ!」

追いついてくる前に二度斬りつけるがまだ倒れる様子がない。

「後方回避!」

完全に2匹を手玉にとると攻撃して離を繰り返す。結局5度目の攻撃で戦士ゴブリンを倒すことに功する。

「思ったよりも時間がかかったな、次は戦士コボルトだ」

きで翻弄していたため一対一の狀況を作っていた。

二層までのダンジョン構造と違い、自由にき回ることができるので敏捷度が高い分有利に立ち回れた。

「ガッ! ガッ! ガガガガガウッ!」

何度も攻撃を仕掛けて徐々に削っていく。敏捷度はあるが筋力が下がっているのですぐに倒せない。

「よし、とどめ!」

「ギャフン!」

何とか七度目の攻撃で戦士コボルトを仕留めることに功した。

「あっ、レベルが上がったな」

俺はステータス畫面を見ると……。

「職業変更したから補正も変わって苦戦するかもと思ったけど、危なげなく倒せたな」

この調子なら上手く経験値を稼げそうだ。そう考えると再び移を開始するのだった。

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