《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》包囲陣
周囲で待機している冒険者がニヤニヤしながらこちらを見ている。
どうやら、さきほど橫から割り込んだ冒険者パーティーの一人が改めて経緯を伝えて回ったらしい。
元々、冒険者ギルドでも、スキルがないころから俺はこのような視線を向けられ続けてきた。
基本的に冒険者は実力主義だ。そのせいもあってか、実力がないものは見下され「ああはなりたくない」と悪い見本にされる。
自分より下の存在を作ることで余裕を持つことができ、冒険へと向かうことができるのだ。
周囲の冒険者は俺に獲を渡す気がないらしく、常にこちらのきを気にしている。
各パーティーの斥候役がそれぞれ立ち位置を俺寄りにしているので、モンスターが湧いた瞬間に走り寄って攻撃を加えるつもりに違いない。
いち早く攻撃を加えるのなら軽な斥候が適任だ。俺が追い付いて攻撃する間もないだろう。
モンスターが湧くまでの間、俺はひたすら待ち続けた。
周囲のパーティーは外側にモンスターが湧いたからか、斥候役も戻って戦っている。
Advertisement
そんな中、さきほどと同じ距離にモンスターが湧いた。
今回は戦士ゴブリンが1匹だ。
「へへへへ、リーダー湧きやしたぜぇっ!」
斥候が大聲でび、冒険者たちが立ち上がる。斥候が攻撃を一當てして権利を奪い叩くつもりだろう。
「はんっ! 諦めたか! 俺は同期の冒険者の中でも最速だからな。てめぇがいくら走っても無駄だ!」
斥候の攻撃を信じているのだろう、全員がこちらに走ってくるのが見える。
まもなく斥候が追い付き、短剣で戦士ゴブリンの背中を斬りつけようとしたところ……。
「【ファイアアロー】」
俺が懐から取り出した短杖を構えると5本の火の矢が発生する。
「なにっ!?」
火の矢は飛んでいくと戦士ゴブリンへと當たった。
「ゴブブブブブッ」
俺は裝備をマジックダガーへと持ち替えると戦士ゴブリンへと接近する。
「て、てめぇ。魔法なんて使えたのかよっ!」
睨みつけて怒鳴ってくる斥候を無視すると俺は戦士ゴブリンを斬りつけた。
「ゴフッ」
ファイアアローでダメージを負っていたせいもあってか戦士ゴブリンはその一撃で倒れた。
魔法を使った俺は、まだまだ魔力に余裕があることを確認するとマジックダガーを鞘へと収める。そして死が吸収されるのを確認し、地面に落ちていた魔石を回収すると自分が陣取っている木の下へ戻ろうとすると、
「待てよっ!」
振り返るとさきほどの戦士が怒りを滲ませた表を浮かべていた。
周囲の冒険者もおり、走ってきたせいか全員息を切らせている。
「俺は次に備えたいんだが何か用か?」
「てめぇ、スキルなしじゃなかったのかよ?」
誰もそのようなことを言っていないのだが、勝手に騙されて怒りを俺にぶつけてくる。
俺からモンスターを奪うつもりで無駄に走ってきたからだろう。
俺は余裕の笑みを浮かべると戦士に告げる。
「最近スキルを會得してな、お蔭でコボルトも倒せるようになったんだよ」
首元のシルバープレートを見せつけてやる。
「もし謝るのならここらで手打ちにしても構わないぞ?」
後輩への配慮として提案してみる。魔法を見せてやった以上、獨占するのは不可能だと察したかと思ったからだ。
「はんっ! たかが戦士ゴブリンを1匹奪っただけだろうがっ! 中途半端な短剣と魔法があったところで一人でやるには限界があるんだよっ! 複數湧きには手出しできるはずがねえ!」
仲間に「戻るぞっ!」と怒鳴りつけて自分たちの陣地へと戻っていく。
俺はその姿を見送るとステータスを作する。
しばらく待っていると違う方向にモンスターが湧いた。次は戦士ゴブリンと戦士コボルトだ。
「お前らそいつにとらせるなっ!!!!」
戦士が目を走らせながら必死に怒鳴る。結構な距離があるにもかかわらずその聲は向こう側にも屆いたらしい。
さきほどよりも初が速く斥候がスタートするのだが……。
「【アイスアロー】」
今度は氷の矢が5本浮かび上がり2匹に向かう。
「「ゴブフンッ!?」」
今度も攻撃を當てると斥候がピタリと止まった。俺が権利を得たのでマジックダガーを抜きゆっくりと近寄る。
そして既に傷を負っている2匹をあっさりと斬り捨てると元の場所へと戻った。
「ええいっ! ふざけやがって! 向こうが遠距離攻撃を使うならこっちも使えっ!」
顔を真っ赤にして怒鳴りつける戦士。これまで待機していた魔道士が今度は配置された。
「無駄だと思うんだが……」
俺はためいきを吐きながら目の前のステータス畫面を弄る。
「湧いたぞ! 絶対に仕留めろっ!」
そうこうしている間に別な方向でモンスターが湧きだした。
魔道士が杖を構え、俺も同じく魔法の準備をする。
「ファ! 【ファイアアロー】」
「【ロックシュート】」
相手が生み出した火の矢は一本、威力も速度もなくさらには度も低かったのかモンスターを逸れてしすると消滅した。
だが、俺が放った魔法は全弾モンスターへと直撃する。
「ふざけんなっ! なに攻撃を外してるんだっ!」
「む、無理ですよっ! あの距離を確実に當てるなんて!」
魔法の実力は出せる矢の數でわかる。あの魔道士はまだスキルレベルが低いのだろう。使えるのは『ファイアアローレベル1』のみらしい。
その上、魔法を命中させるのには『用さ』が重要になるのだが、駆け出しの魔道士では能力値も高くないに違いない。
攻撃を當てる勝負では負ける気がしなかった。
「こっ、こうなったらルールなんて関係ねえ! あいつの魔法で弱ったところを叩く!」
終いには無茶苦茶を言い出した。
「よし、完だ」
俺がステータス畫面を閉じると……。
「い、一気に來たぞっ!」
四方全部に大量のモンスターが湧く。囲んでいたパーティーたちが眼になって突撃してくるが……。
「【ファイアアロー】【アイスアロー】【ウインドアロー】【ロックシュート】」
「「「「ななななななぁっ!」」」」
連続ですべての方向に違う魔法を放ってみせる。
「ひっ! ひるむんじゃねえ! 止めだけでも奪いとれっ!」
そんな指示をする男戦士に対し俺は……。
「殘念だが、そいつらはもう死んでいる」
湧いたモンスターすべてを魔法一発で確殺するのだった。
高校生男子による怪異探訪
學校內でも生粋のモテ男である三人と行動を共にする『俺』。接點など同じクラスに所屬しているくらいしかない四人が連む訳は、地元に流れる不可思議な『噂』、その共同探訪であった--。 微ホラーです。ホラーを目指しましたがあんまり怖くないです。戀愛要素の方が強いかもしれません。章毎に獨立した形式で話を投稿していこうと思っていますので、どうかよろしくお願いします。 〇各章のざっとしたあらすじ 《序章.桜》高校生四人組は咲かない桜の噂を耳にしてその検証に乗り出した 《一章.縁切り》美少女から告白を受けた主人公。そんな彼に剃刀レターが屆く 《二章.凍雨》過去話。異常に長い雨が街に降り続く 《三章.河童》美樹本からの頼みで彼の手伝いをすることに。市內で目撃された河童の調査を行う 《四章.七不思議》オカ研からの要請により自校の七不思議を調査することになる。大所帯で夜の校舎を彷徨く 《五章.夏祭り》夏休みの合間の登校日。久しぶりにクラスメートとも顔を合わせる中、檜山がどうにも元気がない。折しも、地元では毎年恒例の夏祭りが開催されようとしていた 《六章.鬼》長い夏休みも終わり新學期が始まった。殘暑も厳しい最中にまた不可思議な噂が流れる 《七章.黃昏時》季節も秋を迎え、月末には文化祭が開催される。例年にない活気に満ちる文化祭で主人公も忙しくクラスの出し物を手伝うが…… 《八章.コックリさん》怒濤の忙しさに見舞われた文化祭も無事に終わりを迎えた。校內には祭りの終わりの寂しさを紛らわせるように新たな流れが生まれていた 《九章.流言飛語》気まずさを抱えながらも楽しく終わった修學旅行。數日振りに戻ってきた校內ではまた新たな騒ぎが起きており、永野は自分の意思に関係なくその騒動に巻き込まれていく 《最終章.古戸萩》校內を席巻した騒動も鎮まり、またいつものような平和な日常が帰ってきたのだと思われたが……。一人沈黙を貫く友人のために奔走する ※一話4000~6000字くらいで投稿していますが、話を切りよくさせたいので短かったり長かったりすることがあります。 ※章の進みによりキーワードが追加されることがあります。R15と殘酷な描寫は保険で入れています。
8 170化け物になろうオンライン~暴食吸血姫の食レポ日記~
何でもおいしくいただきましょう! それを信條にしている主人公はVRの世界に突撃する。 その名も化け物になろうオンライン。 文字通りプレイヤーは怪物となり、數多くのデメリットを抱えながらも冒険を楽しむゲーム……のはずが、主人公フィリアはひたすら食い倒れする。 キャラメイクも食事に全振り、何をするにも食事、リアルでもしっかり食べるけどバーチャルではもっと食べる! 時にはNPCもPCも食べる! 食べられないはずの物體も食べてデスペナを受ける! さぁ、食い倒れの始まりだ。
8 189異常なクラスメートと異世界転移~それぞれの力が最強で無雙する~
川崎超高校にある2年1組。人數はたったの15人?!だがみんながみんなそれぞれの才能があるなか主人公こと高槻 神魔は何の才能もない。そんな日常を過ごしている中、親友の廚二病にバツゲームで大聲で廚二病発言しろと言われた。約束は守る主義の主人公は、恥を覚悟でそれっぽいこと言ったらクラス內に大きな魔方陣?!が現れた。目覚めた場所は見知らぬ城。説明をうけるとここは異世界だと判明!!そのあとは城で訓練したりだの、遂には魔王討伐を言い渡された?!
8 130美女女神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社會でたくさんの嫁を娶りたい!
幼児に戻って美少女開拓!一妻制には大反対!--- 結婚式の主役の新郎。彼の名は佐藤篤樹(サトウ アツキ)。彼は結婚式の途中で何故かしら神界へと飛ばされてしまった。 飛ばされた理由は彼が愛に関して不満があったからだ、と愛を司る美女の女神が言う。彼の不満の正體、それは女神の全てを見通す神眼によって明らかになった。 それは現代の日本では1人の女性としか結婚できないことである、 彼は女神そうに指摘されて、納得する部分があった。 そんな指摘を受け、今度こそ欲望に忠実に突き進もうとする彼に女神は力をいくつか授けた。その一つに【魅了】がある。 その力を駆使して主人公がいろんな可愛いヒロインを社會の常識に囚われることなくひたすらに攻略していく。 そんなわがままな主人公のハーレム作成の物語。 この主人公の行為が現代日本を救うことになるとは……
8 160目覚めると何故か異世界に!
退屈な毎日に刺激を求めたいた俺達が皆揃って異世界に!? 目覚めて始まる、異世界バトル、剣に魔法! なぜ、彼らはこの世界に來たのか、元の世界に帰ることはできるのか、集たちの運命を懸けた戦いが始まる。 能力不足ですが読んでいただければ嬉しいです! コメントや、お気に入りに入れていただければ嬉しいです、アドバイスやダメ出しもお願いします!!!!
8 91幻影虛空の囚人
プロジェクト「DIVE」と一人の犠牲者、「So」によって生み出された究極の裝置、「DIE:VER(ダイバー)」。長らく空想の産物とされてきた「ゲームの世界への完全沒入」という技術を現実のものとしたこの裝置は、全世界からとてつもない注目を集めていた。 完成披露會の開催に際して、制作會社であり技術開発元でもある「吾蔵脳科學研究所」は、完成品を用いた実プレイテストを行うためにベータテスターを募集した。 その結果選ばれた5名のベータテスターが、新たな物語を繰り広げる事となる。
8 87