《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》スキル勉強會
「どうかしたか、ティム君?」
「い、いえ……。何でもないです」
そう返事をしながらも俺の視線はステータス畫面へと固定されていた。
目の前にあるのは四人のステータスを示しているのだろう。
名前と年齢が表示され、現在の職業とレベルが書かれている。
俺はその報を読み取りながら考えていた。
「どうしていきなりこんな畫面が?」
予想外の事態で混していたが段々と落ち著いてくる。その間考えた結論は……。
「やっぱりパーティー登録かな?」
出現する前と今で何か変わったことはなかったか考えてみるが一つしか思い當たらない。
おそらくパーティーを組むことで彼らのステータス畫面をみることができるようになったに違いない。
俺は真剣な顔で畫面を見続ける。
俺より一年長く冒険しているだけあってそれぞれの項目で俺を上回っている。
だが、全ての項目が高い人間はいない。
(多分戦闘で使う能力に特化して長するんだろうな)
ステータスポイントとスキルポイントがあるのでもしかすると作できるのかもしれないと考えた。
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だが、他人のステータスを勝手に弄るのは良くないし、何かしたら勘づかれる可能もある。俺はステータスにれてみたい衝を押し殺す。
他に気付いた點として、俺が知らないスキルを彼らは取得している。
『コンセントレーション』や『バックスタブ』『ウォール』『バースト』『スピードアップ』などなど。
現在の俺では取得できず彼らが取得していることから解放には何らかの條件が必要になるのではないだろうか?
いずれにせよ、彼らの條件を覚えておいて同じように上げた狀況でも取得できなければ再度考えればよいだろう。
「俺たちはそろそろ切り上げるつもりだけど、ティム君はどうする?」
「あっ、俺もそろそろ帰ろうと思います」
予想外な報を得たから一度引き返すべきだろう。ステータス畫面を消すと俺はユーゴさんに答えた。
「そっか、そんじゃ一緒に帰るとするか」
ユーゴさんの提案に頷くと、俺は彼らと話しながらダンジョンの出口へと向かうのだった。
「ティムさん、頼まれた資料をこちらに置いておきますね」
「ありがとうございます」
サロメさんはそう言うとテーブルにドサドサと分厚い本を乗せる。
ここは冒険者ギルドの中にある資料室で、俺はサロメさんにお願いしてとある報について調べていた。
「それにしてもスキルについて知りたいなんて勉強熱心ですね」
俺の目的はこれまで知らなかったスキルの効果を調べること。
ギルドに戻ってサロメさんに『スキルの種類について知りたい』と相談したところここに案してくれたのだ。
この場所はギルド職員の許可なくば立ちることができないらしく、サロメさんは付を空けると々揃えてくれたのだ。
「大抵の冒険者って自分が使えるスキルにしか興味がないから、知識がなくてめるんですよね」
そう言ってためいきを吐く。
「俺もそうでしたけどね、今回の四層で他の人たちと臨時パーティー組んだら興味をもっちゃって」
サロメさんの言葉が耳に痛い。俺も自分が使えるスキルに興味があるだけだったからだ。
「そう言えばそうですね、まさか初日から果なしで戻ってくるとは思わなかったですし」
「うぐっ……」
裝備を一新してサロメさんに「大丈夫だろう」とお墨付きまでもらっていたのに結果が出なかった事実がに刺さった。
「一層降りるだけで隨分と難易度が上がりましたからね。あれに対抗するには手持ちのスキルじゃ足りないと思い知らされました」
せめて【セイフティーウォール】があれば力押しの【ファイアアロー】連打で何とかできそうではあった。
「基本的にパーティー単位でも難易度の上昇ができるレベルですから」
つまりソロなら一層降りることで上昇する難易度は他の比ではないということか。
「一応聞きますけど、ティムさんパーティー組む気はありますか?」
「……正直あまり」
組むとしたら同期でパーティーを解散した連中になる可能が高い。今はスキルが使えるとはいえ、心で見下してきた相手といまさら対等に接するとは考え辛い。
俺が言葉を濁していると……。
「もし順調に五層まで行ったとしたらどうしてもパーティーは必要になるんですけどね」
サロメさんは頬に手をあて悩まし気な表を作った。
「五層のボス部屋ですね」
俺の確認に彼は頷く。五層にはボス部屋があり、ることができるのはパーティー登録している冒険者に限るのだ。
そのことを考えなかったわけではないのだが、目先を優先して遠ざけていたのは間違いない。
「まあ、そちらに関しては私の方で何とかします」
「助かります」
サポートについてもらえて本當に良かった。彼は俺の意を汲んでくれるのでありがたい。
「それじゃあ、今日のところは私が知る限りのスキルについて説明させていただきますね」
そう言うと、彼はどこからともなく教鞭を取り出し授業を始めるのだった。
「まさかティムさんが『ウォール』を使えないとは思いませんでした」
一日中行われた授業により、俺は初心者から中級者までが使えるスキルを一通り教わった。
その中に魔道士が使える『ウォール』というスキルがあった。
このスキルは四屬の壁を展開することができるもので、今回の四層でいえば【アイス】と【ウォール】を組み合わせて【アイスウォール】。氷の壁を作ることでコボルトアーチャーの矢からを護ることができる。
敵からの矢を防いでいる間に戦士コボルトと戦士ゴブリンを倒してしまえば後衛は撤退するらしく、報告に聞く俺が使用した魔法からそれが可能だと思っていたらしい。
「普通は三層の戦士コボルトとかを確殺できるなら覚えているものなんですけどねぇ……」
実際、ミナさんは【ウォール】【バースト】と覚えていたからその通り。俺の場合は純粋な長だけではなく、ステータスを振り分けて威力を上げているので底上げされているのだろう。
これに関しては報をすり合わせなかった俺も悪かったに違いない。
「前衛さえ全滅させれば後衛は撤退しますから。ティムさんはまず【ウォール】を覚えるところから始めるべきかもしれませんね?」
「やはりそれしかないですね……」
彼のアドバイスに俺は頷くのだった。
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