《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》僧に転職
「ふぅ、そろそろ慣れてきたから職業変えてみるか……」
四層に籠もること丸一日。俺は狩りの仕方を確立することに功した。
まず【アイスウォール】を出して次は【ファイアーバースト】を前衛に當てる。すると衝撃で吹き飛ばされて前が完全に開けるのでそのまま後衛に【ファイアーバースト】を打ち込んで倒してしまう。
後は治癒をけられなくなった前衛を順番に【ファイアアロー】で仕留める。
強力な魔法の存在により、面白い様にモンスターを狩れるようになった。
お蔭で魔道士レベルが27まで上がったのだが、このまま上がりにくい職業を続けるよりは他の職業のレベルを上げた方がステータスの底上げになると判斷したのだ。
そんなわけで、良い流れを斷ち切らないようにしつつ転職先を考えた結果……。
名 前:ティム
年 齢:16
職 業:僧レベル1
筋 力:119
敏捷度:102
力:102
魔 力:175+1
神力:130+2
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用さ:122+1
運 :108
ステータスポイント:53
スキルポイント:164
取得ユニークスキル:『ステータス作』
取得スキル:『剣レベル6』『バッシュレベル6』『ヒーリングレベル5』『取得スキルポイント増加レベル5』『取得ステータスポイント増加レベル5』『取得経験値増加レベル5』『ライト』『罠知レベル5』『罠解除レベル5』『後方回避レベル5』『アイテム鑑定レベル5』『短剣レベル5』『ファイアアローレベル6』『アイスアローレベル6』『ウインドアローレベル6』『ロックシュートレベル6』『瞑想レベル6』『ウォールレベル6』『バーストレベル6』『魔力集中レベル6』『祝福レベル5』『キュアレベル5』
次に選んだのは同じ魔法職である僧にした。
これならば四層で狩りをするのに必要なステータスをすぐに取り戻すことができるからだ。
魔法の威力をあまり落とさないようにするため【魔力】に30程振っておいた。
早速、モンスターを探し回ると直ぐに発見する。
四層は狩りをする冒険者パーティーがなく、湧き出すモンスターの數が多い。
効率よく狩りをできるなら三層以上の討伐數を叩きだすことも可能だろう。
「【アイスウォール】」
自分の手前に氷の壁を張り、
「【ウインドバースト】」
風の力で戦士ゴブリンと戦士コボルトを吹き飛ばす。
「やっぱりちょっと威力が落ちてるか……」
ゴブリンメイジの治癒魔法が飛び、起き上がろうとしてくる。
からして大ダメージをけているようには見えない。
「だけどまぁ、接近されなければ問題ないか」
俺はショートソードを構え魔力を高めると次の魔法を用意する。
「【ロックバースト】」
巖が飛び、前衛に當たると発した。
「ゴブブッ!」
「コボボッ!」」
その一撃で戦士コボルトと戦士ゴブリンは倒された。
「下手に編が変わらないぶん楽かもしれない」
確かに威力は落ちているが、どのくらいで倒せるかを覚として覚えているので相手との間合いが取りやすい。
「とりあえず、持ってきたマナポーションを使い切るまで頑張るか」
俺はマナポーションを口に含み、魔力を回復させると次の獲を求めてダンジョンの四層を歩き回るのだった。
「お疲れ様です、ティムさん。だいぶ四層で狩れるようになってきましたね」
翌日。消耗品をけ取りに冒険者ギルドを訪れると、サロメさんがニコニコしながら話し掛けてきた。
「お様で。壁を用意してしまえば遠距離攻撃は防げますからね、接近される前に魔法で倒せればそれほど恐れる相手でもありませんから」
連攜を取ってくるモンスターということは、逆に言えばその連攜の崩し方を知っていればそれまでということ。
同じきしかしてこなければ、こちらも同じきで対応できてしまうのだ。
「簡単に言いますけど、ソロでの攻略はパーティーでいうなら三層下まで通用する強さなんですよ?」
「そうなんですか?」
「ええ、つまりティムさんの今の実力はパーティーでなら七層で通用するレベルということになりますね」
昨日も僧のレベルが上がったからもっと余裕が生まれている。だが、いくらパーティー単位での話をされたところで俺はソロ。
五層でも苦戦する可能があるので素直に喜ぶわけにはいかないのだ。
「昨晩の魔石の買取金額は金貨1枚と銀貨45枚です。そこからポーションにマナポーションなどの消耗品代を引かせていただきますね」
提示された金額は銀貨60枚になった。
休みなく狩りをするためにはマナポーションが必要なのだが、これを飲むと経費がかさむので仕方ない。
「どうしたものか……」
いまから武での戦いに戻そうとしてもステータスが魔力に寄っている現狀では効率が激減してしまうので不可能だ。
「何かアドバイスが必要ですか?」
俺の呟きが聞こえたらしく、サロメさんが首を傾げた。
「いえ、赤字になってないならやっぱりいいです」
短期的に見ると収減だが、魔法一発で倒せるようになれば狀況をひっくり返すこともできるだろう。
現狀、ウォルターに勝つためレベル上げを優先しているのだからこればかりは仕方ないと割り切るしかない。
「そう言えば、赤字で思い出したんですけど……」
「ん、どうかしましたか?」
俺が聞き返すとサロメさんは口元に手を當てて考え込む。
「ティムさんってすごく一杯魔石持ってくるじゃないですか?」
「ええ、まあ……」
ほぼ休まずにダンジョンを周回してモンスターを狩っている。運も100を超えたので魔石も普通に落ちるようになったからだ。
「ドロップアイテムとかは自分で貯めこんでいるでしょうか?」
ダンジョンの魅力の一つはモンスターが吸収された時に現れるドロップボックスだ。
中にはレアアイテムがっていることがあり、運が良ければそれ一つで大金を得ることも可能なのだ。
「それが……一つも出なくて」
「本當ですか?」
疑わし気な視線を向けられるがこればかりは本當なのだ。
「やっぱりあの噂は本當なんですかね?」
「あの噂って?」
口元に手をあて考え込むサロメさんに俺は問いかける。
「あくまで噂なんですけど、ドロップボックスはパーティーを組まないと出ないというのがあるんです」
「そんな馬鹿な……」
「実際、高ランク冒険者がソロでダンジョンに潛った話もときおり聞くんですけど、その人たちも一人で潛った時にはドロップボックス出していないんですよ」
サロメさんが言うならその報は正確なのだろう。
今度は俺が口元に手をやり考え込む。
魔石のドロップには運が関係していたことは間違いない。
そして現在の俺の運はユーゴさん達と比べてもそんなに悪くはない。
パーティーを組まなければドロップボックスが出ないというのはいささか疑問が浮かぶところだが…………。
「もしかして!?」
「えっ? 何かわかりましたか?」
「いえ、何でもないです」
俺はサロメさんに手を振って否定するが、頭に浮かんでしまった考えを払しょくできない。
いまだ納得しない顔をしたサロメさんから背を向けてダンジョンへと向かいながらポツリと呟く。
「もしドロップボックスを落とす條件が考える通りだとしたら……」
俺は自分の運の數字とステータスポイントを見る。
「ソロで落とすには々な犠牲が必要になるかもしれない」
馬鹿げた自分の思い付きを否定したくて乾いた笑みを浮かべるのだった。
12ハロンのチクショー道【書籍化】
【オーバーラップ様より12/25日書籍発売します】 12/12 立ち読みも公開されているのでよかったらご覧になってみてください。 ついでに予約もして僕に馬券代恵んでください! ---- 『何を望む?』 超常の存在の問いに男はバカ正直な欲望を答えてしまう。 あまりの色欲から、男は競走馬にされてしまった。 それは人間以上の厳しい競爭社會。速くなければ生き殘れない。 生き殘るためにもがき、やがて摑んだ栄光と破滅。 だが、まだ彼の畜生道は終わっていなかった。 これは、競走馬にされてしまった男と、そんなでたらめな馬に出會ってしまった男達の熱い競馬物語。 ※この物語はフィクションです。 実在の人物・団體・國などと一切関係がありません。 2018/7/15 番外編開始につき連載中へ狀態を変更しました。 2018/10/9 番外編完結につき狀態を完結に変更しました。 2019/11/04 今更ながらフィクションです表記を追加。 2021/07/05 書籍化決定しました。詳細は追ってご報告いたします。 2021/12/12 書籍化情報を追記
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【DREノベルス様から12/10頃発売予定!】 辺境伯令嬢のクロエは、背中に痣がある事と生まれてから家族や親戚が相次いで不幸に見舞われた事から『災いをもたらす忌み子』として虐げられていた。 日常的に暴力を振るってくる母に、何かと鬱憤を晴らしてくる意地悪な姉。 (私が悪いんだ……忌み子だから仕方がない)とクロエは耐え忍んでいたが、ある日ついに我慢の限界を迎える。 「もうこんな狂った家にいたくない……!!」 クロエは逃げ出した。 野を越え山を越え、ついには王都に辿り著く。 しかしそこでクロエの體力が盡き、弱っていたところを柄の悪い男たちに襲われてしまう。 覚悟を決めたクロエだったが、たまたま通りかかった青年によって助けられた。 「行くところがないなら、しばらく家に來るか? ちょうど家政婦を探していたんだ」 青年──ロイドは王都の平和を守る第一騎士団の若きエリート騎士。 「恩人の役に立ちたい」とクロエは、ロイドの家の家政婦として住み込み始める。 今まで実家の家事を全て引き受けこき使われていたクロエが、ロイドの家でもその能力を発揮するのに時間はかからなかった。 「部屋がこんなに綺麗に……」「こんな美味いもの、今まで食べたことがない」「本當に凄いな、君は」 「こんなに褒められたの……はじめて……」 ロイドは騎士団內で「漆黒の死神」なんて呼ばれる冷酷無慈悲な剣士らしいが、クロエの前では違う一面も見せてくれ、いつのまにか溺愛されるようになる。 一方、クロエが居なくなった実家では、これまでクロエに様々な部分で依存していたため少しずつ崩壊の兆しを見せていて……。 これは、忌み子として虐げらてきた令嬢が、剣一筋で生きてきた真面目で優しい騎士と一緒に、ささやかな幸せを手に入れていく物語。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※書籍化・コミカライズ進行中です!
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