《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》『アイテムボックス』『アイテムドロップ率増加』取得
「これはどういうスキルなのか?」
『アイテムドロップ率増加』に関しては大わかる。恐らくは魔石であったりドロップボックスを落とす確率が上がるのだろう。
「今は……どうする?」
勝負まであと4日に迫っている。ここ最近のドロップボックス出現率は計算したところ100匹倒して1つ。
以前にサロメさんから聞いた通りの確率だ。これを振ることでドロップボックスが出る確率があがりそうだが、そうなると往復回數が増えてレベル上げが間に合わない。
「インゴットは捨てて、重くないドロップアイテムだけ回収するか?」
ドロップボックスから出るアイテムを地面に置いておくと、しばらくしたらダンジョンが吸収してなくなってしまう。
この四層で出るアイテムの中には今度の勝負で使えそうなもあるので確保しておきたい。
「ひとまず上げてみるか……」
俺は『アイテムドロップ率増加』のレベルを上げた。
「スキルポイントが50も減った……」
すると、溜めていたスキルポイントが532→482まで減った。
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「逆に考えよう。これまでも有用なスキルほどポイントの消費が激しかった」
幸いなことに、必要になるかと思って溫存していたのですぐに空になることはない。
「しかし、こうなるともう一つのスキルをどうするかだな……」
スキル名からしてこちらもドロップボックスに近い雰囲気をじる。有用なスキルなのかもしれないのだが……。
「ひとまず一つだけレベルを上げてみるか」
俺はドキドキしながらステータス畫面を作した。
「げっ! スキルポイントが100も減ったぞ」
予想を上回る減っぷりに思わす素で聲が出てしまった。
「はぁ、取得しちゃったものは仕方ない……『アイテムボックス』」
俺は早速スキルを使ってみる。
「おおっ!」
次の瞬間、俺の前に何やら寶箱が現れた。
ドロップボックスを簡易な箱とすると、今現れたのは豪華な作りをしている箱だ。
「これがアイテムボックスか……、もしかして中に何か良いものでもってるのかな?」
もしかすると伝説のレアアイテムをゲットできるスキルなのではないかと考え、ワクワクしながら箱を開ける。
「何もってないんだが……?」
もしかして外れスキル?
嫌な予がして汗が浮かぶ。
どうにかして有用を見つけなければと思い観察していると、箱の中が仕切られているのを発見した。
「これは……魔石くらいならりそうな仕切りだな」
何か起きてくれと願いながら俺は魔石をアイテムボックスにれてみる。
「えっ? 今、手元から消えたような……?」
アイテムボックスに近付けたところ、魔石は消えうせてアイテムボックスの仕切りの一番左上に何やら変化があった。
「これ、魔石? 隨分小さくなってるような……」
今しがたれた魔石だろうか?
じっと見ているとステータス畫面と同じようなものが浮かびそこに文字が映った。
『戦士コボルトの魔石』
どうやら今れた魔石で間違いないらしい。
「これは取り出せるのだろうか?」
何気なく手をばし、魔石を取り出そうとすると……。
「出せたな」
いつの間にか手の中に魔石の重さをじた。
「もしかすると、これってアイテムを保管してくれるボックスだったりして?」
もう一度魔石をれてみる。今度は他にもう一つ。
「やっぱりってるな」
左から順番に『戦士コボルトの魔石』『戦士ゴブリンの魔石』と表示されている。
「この寶箱どうやったら消せるんだ?」
俺はし悩んだ末、蓋を閉めてみた。
「おっ! 消えたな……」
目の前からアイテムボックスが一瞬でなくなった。
「『アイテムボックス』」
そう言うと再び寶箱が現れた。
中を開けてみると、さきほどれた魔石が殘っている。
「どうやら間違いないようだな……」
流石にスキルポイント100も使ったのだから凄い効果がなければ困るところだった。これならあるていどの魔石をこっちにれれば荷を減らせる。そんなことを考えたのだが……。
「まてよ?」
いまこのアイテムボックスは仕切りにるギリギリの大きさの魔石を収納して表示している。
っているのもそこに嵌め込んだわけではなく、手前で魔石を回収されて表示する形式になっている。
「もっと大きいでもるんじゃないか?」
思いついた俺は荷の中からインゴットを取り出すとアイテムボックスへと近付ける。
「本當にったぞ……」
驚愕の表を浮かべながらアイテムボックスを見ると三番目の仕切りには『インゴット』と書かれていた。
「こんなことあっていいのか……? こんなスキル、冒険の常識が覆るぞ」
これまで、冒険にでた人間はドロップアイテムや魔石を自分たちで持ち帰らなければならず、積載量が一杯になると一度置きに戻っていた。
だが、このスキルが俺の考えている使い方をできるとなると、他の冒険者にはない大きなアドバンテージを得ることができる。
「ポーションの取り扱いにも気を配る必要がなくなるし、多く持ち込むことが可能になる」
ソロで活しているとしてはなるべく安全を確保できるようにたくさんのアイテムを持ち込みたい。
このスキルがあればそれが可能になるのだ。
ひとまず俺はインゴットやらスクロールにポーションと、荷をどんどんとれていく。
「お、らなくなったぞ……」
アイテムボックスに近付けるだけで収納されるので面白がってなんでもれていたのだが、途中から変化がなくなった。
「仕切りが全部埋まったからか?」
數えてみると全部で100個までしからないようだ。
「どうする?」
荷がすっかりなくなり、軽な狀態の解放を味わいながら俺は考える。
☆による表示だと現時點でレベル6まで上げることができるのだが、ここで使うと一気にスキルポイントを消費してしまう。
「……これから斥候を25まで上げた場合得られるスキルポイントは161か……」
ここにつぎ込む価値はある。會得するスキルを絞ってやれば補えそうだ。
「ここは思い切る場面だろ!」
名 前:ティム
年 齢:16
職 業:斥候レベル2
筋 力:246
敏捷度:200+4
力:269+2
魔 力:224
神力:202
用さ:200+2
運 :436
ステータスポイント:4
スキルポイント:182
取得ユニークスキル:『ステータス作』
取得スキル:『剣レベル6』『バッシュレベル6』『ヒーリングレベル6』『取得スキルポイント増加レベル5』『取得ステータスポイント増加レベル5』『取得経験値増加レベル5』『ライト』『罠知レベル5』『罠解除レベル5』『後方回避レベル5』『アイテム鑑定レベル6』『短剣レベル5』『ファイアアローレベル6』『アイスアローレベル6』『ウインドアローレベル6』『ロックシュートレベル6』『瞑想レベル6』『ウォールレベル6』『バーストレベル6』『魔力集中レベル6』『祝福レベル6』『キュアレベル6』『ハイヒーリングレベル6』『セイフティーウォールレベル6』『スピードアップレベル6』『スタミナアップレベル6』『アイテムドロップ率増加レベル1』『アイテムボックスレベル3』
「……やってしまったな」
目の前には3つのアイテムボックスがある。どうやらスキルレベルを上げた分だけ箱が増えるようだ。
「まだまだこのスキルはよくわかってない部分もある。街に戻ったら々実験しておかないとな」
アイテムを収納して軽になった俺は、今後のこのスキルの使い道について考えながらダンジョンから帰還するのだった。
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