《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》お湯に浸かりながら(誰得?)
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「それにしても、ティムがあんなに凄くなるなんてね」
杯を傾けながらマロンは今回の討伐依頼を振り返っていた。
「……うん、結局ウォルターとの勝負も圧勝しちゃったし、この移の間にもどんどん長していた気がするよ」
グロリアの目からみて、日が経つごとにティムのきは洗練されていった。
それぞれのモンスターの強みと弱みを分析し有利に立ち回っていた。
「スキルなしでずっと頑張ってたからもうすぐ消えるもんだと思ってたんだけどなぁ」
マロンは頬杖を突くと自分の予想が外れた割には嬉しそうな顔をする。
グロリアは杯に口をつけると、張した様子でマロンへ話しかけた。
「も、もしかしてマロン、ティム君のことを……」
最後まで言葉にすることができなかったが、マロンはグロリアが言いたいことを読み取った。
「そりゃウォルターとレッドがこうなった以上……ってのはあるけどさ。流石にそこまで図々しくはないわよ」
「どういうこと?」
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マロンの返答にグロリアは首を傾げる。
「……まあ、あんたは最初からティムの味方だったから何とかなるかもね?」
かつての弱かったティムではない。あの様子なら一人でなんでもこなすことができるのだろうが、グロリアをけれる可能は殘っている。
「まあ、頑張りなさいよ」
「うん、ありがとう!」
みが薄いと思いつつも、言っても止まらないと考えたマロンはグロリアに応援の言葉を贈るのだった。
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「くぅ……これは、言葉が出ない気持ちよさだ」
翌日になり、目が覚めた俺はゆっくりと宿の朝食を摂り終えると、宿の人間に大浴場へと案された。
レッサードラゴン討伐を終えたということもあってか、従業員たちは好意的な様子で俺へと接してきた。
そんなわけで、貸し切り狀態で風呂に浸かっていたのだが、先日の戦闘で蓄積した疲労がじわじわとお湯に溶けていくようだった。
「ちょうどよいからここで昨日の続きをやるとするか」
お湯の中から手を出すと「チャプン」と音がする。俺はステータス畫面を開いた。
「まずはステータスポイントだが、これは普通に神力に振るしかないな」
『指定スキル効果倍』が仕事をしすぎたせいか、レッサードラゴンの數が多すぎたからか、魔道士のレベルが想定外に上がってしまった。
苦戦した時のための萬が一の仕込みで選択した職業だったのだが、お蔭で用さはレベルが上がったせいで自的に300を超えてしまった。
殘る300以下のステータスは神力なので、今のうちに上げておく必要がある。
「次にスキルだが、魔道士系の各スキルが8まで上げられるようになっているが……」
一気にレベルが上がったのでスキルポイントが149まで増えている。
ステータスポイントは基本上昇値が5でスキル補正が5。これを倍にしているので一度に上昇するのは15となっている。
スキルポイントは基本上昇値が2でスキル補正が5。こちらも倍になって12となる。
文句を言うのもあれなのだが、現狀取得したいスキルが多すぎる。今は効果がどうなのか確信が持てないので『指定スキル効果解除』を取得するのは控えている。
「アロー系はこれ以上ばさなくてもいいか……」
『バースト』を強化すれば四屬を補うことができてしまうので、威力を求めるなら効果が倍になっているこっちにつぎ込むのが正解だろう。
選ばない理由がないので俺はバーストのスキルレベルを8まで上げる。1上げるのに必要なポイントが14と28とレベルが上がるにつれて倍になってしまったため、上昇させるのに42ポイント使ってしまった。
「これより先はまだ必要ないな」
街に戻ったら俺が狩場にするのはダンジョンの五層からだ。
道中に戦ったオークやリザードマンは八層あたりに湧くモンスターなので、苦戦することはありえない。
なので、ここは絶対必要なスキル以外は取らない方が良いだろう。
「そうすると、今後を考えると効果倍を使用して効率が上がるスキルが優先になるな」
ぱっと見したところ戦士なら『コンセントレーション』あたり、僧なら『ハイヒーリング』あたりだろうか?
特に『ハイヒーリング』を上げればウォルターたちの怪我を治してやれるかもしれない。
「……別にそこまでする必要はないな」
自分を嵌めようとした奴を治してやるほどお人よしではない。
「んー、とりあえずスキルに関してはこれでいいか……」
『バースト』を上げただけだが、ある程度のスキルポイントは殘しておきたい。
俺は『指定スキル効果解除』のこともあるので慎重に考えることにした。
「後は職業についてだが……」
今のところ、職業レベルは5刻みで何かしらの能力が解放されている気がする。
スキルレベル上限解放も5刻みだったし、ワンランク上の使えるスキルは15きざみで現れているのではないかと考えられる。
25まで上げて次のスキルが解放されたのなら40まで上げればさらに強力なスキルが出ると予想することが可能だ。
「だけど、40まで上げるのには相當なモンスターを倒さないといけないんだよな……」
レッサードラゴンは下等種とはいえドラゴンだ。
なくともBランク冒険者が苦戦する程度の強さを持っている。
そんな存在を倒してようやく39なのだから、二層あたりでいくらコボルトを狩っても上がらないだろう。
「それに、今魔道士のレベルを上げるのは勿ない」
殘るステータスで神力が300以下だ。これをステータスポイントで上げるためには神力が上がらない職業が良いだろう。
「となると街に戻るまでの間は商人だな」
人數が減っているので職業補正はあった方が良い。俺はそう考えると職業を商人へと変えるのだった。
名 前:ティム
年 齢:16
職 業:商人レベル25
筋 力:311+25
敏捷度:311
力:341+50
魔 力:336
神力:286
用さ:307
運 :450+25
ステータスポイント:0
スキルポイント:107
取得ユニークスキル:『ステータス作』
指定スキル効果倍:『取得スキルポイント増加レベル5』『取得ステータスポイント増加レベル5』『取得経験値増加レベル5』『アイテムドロップ率増加レベル5』『バーストレベル8』
取得スキル:『剣レベル7』『バッシュレベル6』『ヒーリングレベル6』『ライト』『罠知レベル5』『罠解除レベル5』『後方回避レベル5』『アイテム鑑定レベル6』『短剣レベル5』『ファイアアローレベル6』『アイスアローレベル6』『ウインドアローレベル6』『ロックシュートレベル6』『瞑想レベル6』『ウォールレベル6』『魔力集中レベル6』『祝福レベル6』『キュアレベル6』『ハイヒーリングレベル6』『セイフティーウォールレベル6』『スピードアップレベル6』『スタミナアップレベル6』『アイテムボックスレベル4』『指定スキル効果倍レベル5』
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